幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
牡丹「ふぃー息が出来なかった」
神奈子「上出来だ。して、早苗は置いてきてしまったが…霊夢は誘っておくか?」
牡丹「良いよ。今回は俺で解決するって言っちゃったし」
神奈子「そうか。まぁ私がいるんだからそこまで苦戦はしないだろう」
霊夢「結界弄っても来ないわね…冬眠かしら」
さとり「来た…!」
霊夢「え?」
さとり「いえ、何でも…」
霊夢「そ。相変わらず私の勘は何も働かないし、動くまでも無いんでしょうけど」
さとり「そうね、多分そうなのよ」
霊夢「挙動不審ねぇ」
空『ったく…この状態。戻り方分からないんだからどうにかしてくれよ?』
こいし「良いじゃないそれ!近くにいるだけで私ゾクゾクしてきちゃった!」
空『穢れに当てられてるだけだ頭冷やせ小石頭』
こいし「は?」
空『ちょーっと口が悪いね俺ちゃん。あばよダークホース精々逃げ延びてろ』
これが穢れの力、ねぇ。知識として知ってたからギリギリ理性を保ってはいるが…情緒がかなり危うい。俺の力と言えばそうなるが、あのまま無意識操ってお空足止めしてりゃすぐ終わった話だろうがうーんあのダークホース小娘マジ使えねぇブチ…フー……俺まで暴走したら本当に手に負えないのは知っている。
牡丹「ッッッ!」
神奈子「どうした小僧。いや、牡丹空とか言ったか?」
牡丹「あ、あぁそうです牡丹空です。…悪寒が限界まで達しただけです」
神奈子「悪寒ね…凄まじく不吉な予感なら私も感じるが」
牡丹「目を背けたくなる程の何かが近付いてきている気がして…やべ力入らない…」
神奈子「神相手に挑んでおいてそれよりって…落ちるなよ!」
牡丹「あ、この部分引っ掛かりそう…これで良し」
神奈子「この不吉さは本当にお空だけなのか…?」
???「これはこれは珍しい。守矢の神が何の用で?」
神奈子「ちょっと野暮用かな。通させてくれ」
???「野暮用…地底存亡の危機が野暮用ねぇ」
牡丹「詮索するのは野暮ですよ、星熊勇儀さん。お願いです。通して下さい」
勇儀「おや、お前はさっきの奴じゃないか。戻ってきて良かったのかい?」
牡丹「その俺は若干地面から浮いてる方の俺じゃ無かったですか?」
勇儀「はて。言われてみれば浮いていたような…しかし鬼に言うことを聞かせたければ、取れる手段は1つしかない。お前の力も見せとくれ!」
牡丹「そうだそういう奴だった。売られた喧嘩は気分で買うぜ。退かぬなら、組み伏せるまで、そこを退け」
神奈子「私1人向かわせる気か?」
牡丹「追い付きますよ」
勇儀「ほぅ?言うじゃないか。折角手加減してやろうとも思っていたが…その付け上がった鼻をへし折らないと、気が済まないな」
牡丹「鬼を打ち倒してまでして、目指すべき場所がある。出し惜しみはしない、最初からクライマックスだ!全力フルパワータイプ・ES!!!」
肉離れした右腕が悲鳴を上げているが、鬼にRTA仕掛けるならこれくらいして貰わないと困る。
勇儀「焦るか…せめてもの情け、私の技に耐えてみよ!」
牡丹「!」
勇儀「ただし私も本気で往く!精々死ぬなよ」
牡丹「…掴む」
勇儀「ん?」
牡丹「だったら俺はその技を掴んでみせる!発生直後の爆発力限界点を掴んでみせる!」
勇儀「良く言った人の子よ!ならばとくと味わえ鬼の奥義を!四天王奥義 三歩必殺」
牡丹「『ありとあらゆるモンを掴みやがれ!』」
ズンッ… 一歩目。勇儀との距離を測らなければならない。
ズンッ… 二歩目。勇儀に近付けるだけ近付き…!
牡丹「突撃ィィィ!」
ドッ…パァァァン!!!
牡丹「つ、掴んじゃったもんね…!」
勇儀「お見事!」
牡丹「一回、休み…」
勇儀「おいおい!?」
グワン
紫「力尽きてしまったかしら」
勇儀「紫か。何故今更ここに来た?」
紫「私に死ねと言うの?」
勇儀「既に地底だけの問題では無くなっているだろう。もっと積極的に関わっても良いんじゃないか?」
紫「命を賭ける前に、賭けても良いと思えるモノがあっただけよ」
勇儀「そうだな。自分の尻拭い位させてやれ」
紫「でもこの子もう2日位は動かないわよ」
勇儀「えぇ…」
牡丹空(肉体)、鬼との一騎討ちにて疲弊。最初からやり直しのタイムロス。