幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
空「お疲れルーミアさん」
ルーミア「はぁ~。働かされた~…」
空「ガハハ。また財布に余裕が出来たら労働込みで奢ってやるよ」
ルーミア「やっぱり食べておけば良かったかしら?」
空「後悔先に立たず」
霊夢「…驚いた。妖怪に荷物持ちやらせて来るとは」
空「さっきの敵はもはや友!」
ルーミア「人は見かけによらなさ過ぎるわ」
霊夢「ソイツ何考えてるのか分かったもんじゃないわよ」
ルーミア「それはアンタも同じ」
空「どこに敷こうかな~」
霊夢「布団敷きっぱなしの所が私の部屋だからそこ以外にしなさいよー!」
空「そこまでモラルは欠如してねーよ!」
霊夢&ルーミア「「モラル…?」」
リビングなら、霊夢さんが飯を作ってくれる時に通る道だろうし早起き出来るかな。スマホは水没でイカれちゃっただろうから、充電器具もない場所じゃ使えないな。技術を河童に売るか…?いや、そんなこともう先駆者がやってるだろ。でもどれくらいの期間で来てるか分からないし、前のスマホと比較する為の資料位にはなるか。金に困ったら売ろ。
空「あっ、紫さん。先に団子渡しておきますね」
紫「良く気がついたわね」
空「得体の知れない外来人が、結界の境目の神社に侵入してるのに、見張られてない訳がないと思いまして」
紫「そうね。団子は有り難く頂戴するわ」
空「俺も勘が冴えてきたかな」
萃香「残念。私もいるよ」
空「Wow!ビックリした。お一つどうぞ」
萃香「頂こうか」
空「敷いてきましたよ」
霊夢「はいはい。じゃあ私は夕食作るから箒でここら辺掃いておいてね」
空「ほいほい。あ、団子お一つどうぞ」
霊夢「どうも」
空「てかルーミアさんは?」
霊夢「アイツはアンタに『また奢ってくれ』って言ってたけどもしかして団子で交渉した訳?」
空「うん。おかげさまで一円吹っ飛んだ」
霊夢「何やってんだか…」
空「人型妖怪にフィジカルで勝てる見込みが無かったもんで」
霊夢「そうなんだけど…まぁ全財産投げ出さなかっただけマシか」
空「金で結ばれた汚友達にもなれたしな」
霊夢「どんな関係よ…」
日が沈んできた。落ち葉も大抵は集まったろう。まだ、刺すような視線を感じるが、多分紫さんだろう。
霊夢「ご飯出来たから終わって良いわ」
空「ういー。滅茶苦茶腹減ってまーす」
霊夢「おかわりは一回までだからね」
空「一杯の量の指定はされていない。この勝負…勝った!」
霊夢「張っ倒すわよ」
空「和食だぁ!」
霊夢「洋食食べたくなったら紅魔館に頼みなさい」
空「面識0でそれはちょっと…」
霊夢「なんだかんだでアンタみたいなのと仲良く出来そうな面子は多いわよ」
空「それは良かった」
外界人食事中…
空「ご馳走さまでした」
霊夢「お粗末様。皿洗いはしなさいよ」
空「やるまでが辛い」
霊夢「よく分かるわ。しかし働け」
空「ゆわーん。あ、風呂どうしようかな」
霊夢「お先にどうぞ」
空「いやいや、家主の方を差し置いて一番風呂は出来ませぬ」
霊夢「他の妖怪がもう先に入ってるだろうから、安心して乱入してきなさい」
空「命の保証あります?」
霊夢「無いわ」
空「定期的に命の保証が消えるな」
湯船拝借中…
霊夢「あ、もう寝てる。そう言えば名前聞くの忘れてたわ。知ってる側の外界人にわざわざ自己紹介する理由なんて無いし、普段はあんまり関わらないからなぁ」
空「牡丹空です」
霊夢「あら、起きてたの。眠れない?ここなら滅多には手を出してくる妖怪はいないけど」
空「いや、初日なので待ってました。改めてこれからお世話になります。お休みなさい、霊夢さん」
霊夢「ん。お休みなさい。空…さん?」
空「それは気持ち悪いので止めて下さい」
霊夢「ふふっ。冗談。私のことも霊夢で良いのよ?」
空「ならそうします。明日から」
霊夢「今からでも良いのに」
空「一旦寝てリセットしたいので」
霊夢「そう。じゃあお休み。空」
空「お休みなさい」