幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
霊夢「早かったわね」
牡丹「奇跡らしいぜ」
紫「いつもだったら2日は寝込んでたのに」
牡丹「俺もビックリだ」
さとり「貴方は今何が起きているのか知っていますか?」
牡丹「お空が新形態披露して魂の俺と戦闘中?」
さとり「やはり貴方には何も知らされていない様ですね」
牡丹「え。さっき見たからそんな食い違う事も無い筈だけど…もしかして別件?」
さとり「別件の様なものでしょうか…」
牡丹「まぁ良いさ。読んで分かるだろ。それで霊夢さんや、もう一回俺に任せちゃくれねぇか?鬼に油売った俺も俺なんだけどさ」
霊夢「流石にあのお空はあんたの手に余るって言うか…両腕もそれじゃ使えないでしょ?」
牡丹「まぁな。でもこの面子なら、さっきのを試しても良い……………
どうして私の羽はお姉様と違うのかしら。
周りからの視線が鬱陶しくてかなわないわ。
お姉様は愛してくれているけれど、このままじゃ私は自分を愛せない。
こんな視線、握り潰せてしまえば良いのに。
せめて私の掌に乗ってさえくれれば。
ほら、簡単に壊せた。
…以前より視線は増えた気がするけど。
壊せると分かれば余裕も生まれるものね。
貴方もどうぞ?私の掌の上へ。
なら俺はその掌を掴むとするよ。
壊れても知らないわよ。
壊れたモノも掴んでみせるさ。
快楽主義者ね。
壊楽主義者だ。
私と同じ。
…似た者同士だったんだな、俺達」
さとり「その光景は一体誰の…」
霊夢「誰に、話し掛けてるの?」
牡丹「ん。能力の履歴をちょっとね。未熟だが確かに使える!フランドールの力が良く馴染むぜ」
紫「他者の能力を…!」
霊夢「あの物騒な能力?あんたに使いこなせるの?」
牡丹「馴染むって言ったろ。使いこなすのさ!」
ブォッ!
お空「さとり様~!」
牡丹&霊夢&紫&さとり&お燐「「「「「は!?」」」」」
空『追い付いたッ!』 グッ
お空(暴走)『ググ…』
空『お前を封印するには、理性云々考えてたら駄目って事がよーく分かったぜ。もっと単純でイイ…フヘヘヘ…!』
お空(暴走)『!』
ソラ『封印トハ支配ダ。最初カラコウスリャヨカッタンダヨ』
お空「う、うわぁぁぁ!」
ソラ『チェッ。アッサリパワーダウンシヤガッタ。ツマラン』
お空「君大丈夫なの…?」
ソラ『ウルサイ。戻リ方ガワカラン』
お空「何だか凄く疲れた…」
ソラ『感覚ハ覚エテルカ?』
お空「前よりは…使い方も分かってきた気がする」
ソラ『ソウカ。無駄ニナッテナイナライイサ』
お空「何か理由があったんだよね?さとり様とも話してたし」
ソラ『ソウダ。今度暴走シソウニナッタラ、マタオレヲタヨッテクレテイイ』
お空「今は君の方が危なさそうだね」
ソラ『コノ状態デ更ニ力ヲ引キ出ソウトスルナラヤバイナ。落チ着クマデ、オレノ会話相手ニナッテクレ』
神奈子「速すぎるだろ…って誰だお前は」
ソラ『説明スルノモ面倒ダ神奈子サマ…神…アァマズイ、視界ヲ消サナケレバ。暴レタクテ仕方ガナイ』
お空「あ、神様だ。この人どうにかしてよ」
神奈子「…お空。もうお前は大丈夫なんだよな?」
お空「うん!少し疲れてるけどまだ動けるよ!」
神奈子「地上に出て、恐らく博麗神社にいるさとりと合流してきなさい」
お空「分かった!頑張ってね神様」
ソラ『制御シロ破壊衝動抑制シロ破壊衝動目的ハ果タシタ帰ッテユックリ眠ッテイイサダカラモウ大丈夫ダ俺ハ休ンデイイ落チ着クンダ今度ハ俺ガ我慢シナケレバ』
神奈子「『諏訪子。少し帰るのが遅れる』『苦戦してんのー?』『これからだ』『そー。頑張れー』ふぅ…これならまだお空が相手の方が楽だったな」
ソラ『アァ面倒ダ』ピッ
神奈子「ッ!目潰し、容赦無いな。私も少し鈍ったか?」
ソラ『平和ボケノ軟弱神』 ボッ
神奈子「否定は出来ん…!」
ソラ『オ前ハモウ燃エテイル。穢燚』
神奈子「うっ…!華麗な弾幕勝負はやめだ。神の恐ろしさを思い知らせてやる!」 バシュシュシュシュシュシュ
ピッ ソラ『止マッテ見エルトハコノ事カ』 ドスッ!
神奈子「あ゛っ……この肉体が持たないとは…」
ソラ『フフッ…マダマダイタブリタリナイナ』
神奈子「こいつ…!」 ブォンッ!
ソラ『ソモソモ魂ニ攻撃ナド当タラナイ』
神奈子「そうきたか…ならば『モウイイ。相手ニナラン』 ボッ
グワン
牡丹「何やってんだ…お前!」
ソラ『見覚エアル光景、今度コソ止メテ見セロヨ。ソノ程度ノ能力デ』
牡丹「もうその程度じゃないさ。親愛なる同族の力を借りてるんでね!」
ソラ『同族?誰ノコトダ』
牡丹「ここからは俺の時間だ。いや、俺達か」
グワン
ソラ『八雲…!』 ボッ
紫「残念。それは貴方よ」 グワン
ソラ『面倒…穢「夢想天生」チッ』
霊夢「穢れってそんな姿にもなれたのね。奥が深すぎて理解出来ないわ」
牡丹「幾ら何でも隠し球が多すぎだ。妬ましい」
ソラ『ネタマシイ…?オマエガ…オマエガ!ソレヲイウンジャネェヨ!!!』
牡丹「地雷か?未来の俺には地雷もあった様だ。ただ…お前は今の俺の魂で、未来の俺じゃないだろ。まだ起きてもない事態に首突っ込んで、どういう結末だか知らねぇが…情報に振り回されてる様にしか見えねぇ」
紫「自己分析はお得意?」
牡丹「ハッ…見つめ直すだけなら」
ソラ『ダカラオマエヒトリジャ、カスミタイナエンディングシカムカエラレナカッタ。エランダミライデイキテイクカチヲウミダセナカッタ』
牡丹「俺の未来を過去みたいに語りやがって。確かに無謀だった。勝ち目なんて無かった。だが、お前達はそれを後悔しやがった!自分の行動に最後まで責任を持とうとしなかった!そうやって未来から逃げてきた!そんな敗北者の人格を頼りに生きる奴に、今の俺の何が分かる!」
ソラ『ナラバコチラモオナジコト…!ワカリアエナイ!』
牡丹「分かるさ。少なくとも負け犬の人格をコピーした俺では、最高にノってる俺には勝てない事を!
ドクンッ
牡丹「行くぜ」
ソラ『』 ピッ
牡丹「触れてみろよ。ここで死にたいならな」
ソラ『シヌノハテメェダ!』
牡丹「ぶっ壊れちまえ!…スキマ!」 グワン
紫「無茶振り」
牡丹「サンキュ~。詠唱式
ドクンッ
ソラ『ナニカシタカ?』
牡丹「ちぇ。つーよーしないかぁ…あはっ」
紫「呑まれてるわよ。どっちか知らないけど」
牡丹「んー…どっちも?」
霊夢「酒でも入ってるみたい」
牡丹「かてるならなんだっていーさ。あ、かなこさまー!」
神奈子「な、何だ?」
牡丹「かなこさまのじんりょく!おれにくれよ!」
神奈子「お前に扱えるか?」
牡丹「まかせとけって~。こんぷれっくすはここでけす」
神奈子「ほぅ…早計なアイツに分からせてやろうと思ったが、その気迫に免じて尻拭いをさせてやろう。受け取れ、神の力を」
牡丹「やったぁ~…ふぅ。試し撃ち」 ボッ
ソラ『ダカラアタラネェ…グフッ!?』
牡丹「慢心。驕るなよ」
ソラ『ツカンデ、コワサレタカ』
牡丹「さっき使い果たした力は戻っちゃいないから、それを実行するだけの触媒が欲しかった。でもこれで確信した。みんな!アイツに向かって弾幕を撃ちまくれ!質は問わない、数で攻めてくれ!」
霊夢「分かったわ!」
紫「集中砲火ね」
神奈子「憂さ晴らしさせて貰おう!」
ズドドドドドドドド…!!!!!
ソラ『マズイ…!』
牡丹「今までの手を使わなきゃ能力を使えなかった俺とは違う。手を使えなくなった状態で、最高にノれば!新しいイメージが見えてくる! Grip&
ヒキアゲナケレバケサレル…モット…ケガレヲ!
…大した後悔だ。お前が託されたモノがそれだけデカかったんだろうが。
タクサレタ…
そうだ…お前は託されたんだ!そしてそれは決して1人で背負うモノじゃない!さっき言ったよな、俺1人じゃカスみたいなエンディングしか迎えられなかったって。だったら、頼ってくれよ…!俺じゃ視野が狭すぎるなら、霊夢や紫さんに頼る機会は何度でもあったはずだ!今の俺達が抱えてるちんけなプライドなんか…くそくらえ…!
…!
またな…相棒。
あぁ…