幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
…飽きた。日常に。
何もしていない訳じゃない。むしろ何かをしながら思う。
退屈だ。こんなにも世界は娯楽で溢れているというのに。
何かが足りない。分からない。知っている筈の答えだ。
そうだ。この世界はあまりにも…!
霊夢「起きなさい」
空「んぐっ、おはよう霊夢」
霊夢「ご飯出来たから顔洗ってきなさい」
空「うーい」
酷いタイミングで起こされたもんだ。答えとやらが聞き取れなかったではないか。良くある事だが。
空「お待たせ…」
霊夢「覇気が無いわね」
空「ドンッ!が無いからか。いただきます」
霊夢「いただきます。そう言えば今日は多分魔理沙が来るわ」
空「そーなのかー?」
霊夢「もうそろそろね」
ドンドン
魔理沙「私だ~!開けろ~!」
霊夢「飯をたかりに来たか小娘」
魔理沙「誠意が足りないなら精一杯頼まないとな。私だ~~!!「うるさい」やれやれ…」
空「朝から良く響く声だなぁ」
魔理沙「ん、誰だお前。外来人か?」
霊夢「そうよ。昨日から居候としてここに住む事にされたわ」
空「えっへん」
魔理沙「ふ~ん囲気は若干霊夢寄りだな」
霊夢「まさか。化けの皮が剥がれてないだけでしょ」
空「そんなバナナ」
魔理沙「まぁ良いや。飯は頂くぜ」
空「それは私の飯だ返せ泥棒!」
魔理沙「残念もう腹の中だ」
空「ナイフはどこだ」
魔理沙「痛いのは御免だね」
霊夢「新しいのよそってあげるから待ってなさいよ」
空「Yahoo !」
魔理沙「良く響く声だなぁ」
空「ご馳走さまでした」
霊夢「お粗末様」
魔理沙「ご馳走さん。折角だ。食後の運動でもしないか?」
霊夢「良いけど、空はまだ弾幕出せないわよ」
魔理沙「私達の実力を見せつけてやるのさ」
空「是非是非」
霊夢「やる気失くさないかしら」
魔理沙「とある外来人は弾幕ごっこは見るもので、やるもんじゃないって言ってたしな」
空「じゃあそいつはそれまでなんでしょ」
魔理沙「まぁ…外界に帰ったしな」
霊夢「片鱗出てきたわね」
魔理沙「ここに残るって事は、私達を追い越す気だろ?だったらその眼に焼き付けな!」
これを表現する事が、俺に出来るだろうか。密度、動き、表情のどれを取っても、美しい以外の表現を思い浮かべる事が出来ない。夢焦がれていた遊びが、目の前に広がっている。弾幕が弾いて弾かれて、流れ弾がこちらに近付いて…
魔理沙「おい!そっち行ったぞ!ボケッとしてないで避けろ!」
霊夢「危ない!」
空「ハァッ!」
パンッ!
魔理沙「まさか素手で相殺する奴が現れるとは」
空「痛ぇ~!」
霊夢「当たり前よ加減してないんだから!」
魔理沙「あれ、アイツ霊力扱ってないのか?」
霊夢「えぇ。まだ一般人よ」
魔理沙「ひぇー恐れ入った。確かに化けの皮が剥がれてないだけだわ」
空「弾幕はパワーなんだろ?火力が足りないぞ火力が!」
魔理沙「うるせー!スペルじゃないからな!喰らってみるかー?」
空「丁重にお断りするッ!」
魔理沙「野郎、引き際を分かってやがる」
霊夢「危ないからもう皿洗いでもしてなさい!」
空「分かった分かった!もう十分だ!」
魔理沙「さ、続けようか。私が勝つまで」
霊夢「そうね。私が勝つまでやりましょう」
拳の皮剥がれた…水が染みるぜ…