幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
『「ラグみたいなのはこっちの主観で大体5秒程…戦闘中にこれは致命的だよなぁ…」』
パリッ
ががが…あれ、消えちゃった」
牡丹「なんなんだろうなあれ」
空『
牡丹「黙れ」
空『真面目な考察しても仕方ないだろ…っと。穢がだだ漏れだった」
牡丹「じゃあお二方、門番業気張りや」
美鈴「勿論です!」
空「体内時計合わせてこいよ」
牡丹「ほいほい」
夜の幻想郷も随分と懐かしい景色になってしまった。可笑しな事に幻想郷よりも、ドラゴンワールドの方が滞在時間が長くなったのだから。なんだかなぁ…っていうか。
さっきからジロジロと、いい加減鬱陶しいな。
牡丹「なぁ!あんた誰だ?その気配に出会った覚えが無いんだが」
???「鋭いな。少し強くなり過ぎだ。お前みたいな外界人は、弱い位が丁度良いものを」
牡丹「良いように顎で使われるのは嫌いなんだ。あんたと違ってな」
藍「どうせ私の事も知っているのだろう?それでも挨拶はいるか?」
牡丹「いらないな。俺が勝ったらそのフモフモ尻尾をモフモフさせて貰うぜ」
藍「チッ…ケモナーか」
牡丹「飼い慣らされたケモノなら、モフモフされる事に快感を覚えている筈なんだが」
藍「試してみるか?」
牡丹「10年振りに三大欲求が疼くぜ…」
藍「試すなら力ずくでやると良い」
牡丹「無理矢理は趣味じゃない。魔法使いだけど」
藍「そんなだから魔法使いじゃないのか?」
牡丹「萎えた。起訴」
藍「異議あり、だ!」
美鈴「前よりも断然動きが良くなっています!同じ動作から違う攻撃を仕掛けて来るとは…」
空「この技術は肉体が得たモノだ。俺はまた違う修行をしていたが…便利な身体だぜ」
美鈴「弾幕戦も肉弾戦も強くなるなんて、万能型でも目指してるんですか?」
空「そんなつもりは無い。ただ俺が望む方へと進んだ結果、器用貧乏になっただけだ」
美鈴「器用貧乏…では貴方は今まで苦労した事が無いと?」
空「そういう訳でも無いが…やっぱりその道一本でやってる奴らに比べりゃ、俺は半端者だ」
美鈴「上澄みと比べてるんですか…その道一本でやる訳でも無いのに、比べてもしょうがないと思いますけど」
空「あぁ。矛盾した道理だ。でもこれで良い。これが良い。極め続けた者が半端者に敗れる…これ程最悪な愉悦は無い…!」
美鈴「あ~…思ってたよりクソ野郎なんですね」
空「に~んげんっ♪ってい~い~な~♪」
美鈴「お嬢様が気に入るのも分かる気がします」
空「こういうムーブも好きそうだもんなレミリアはん」
美鈴「いずれ貴方もスカーレット家に…いや、どうだろうな…」
空「お互い気が向いたらね」
牡丹「おいおい…賢者の式神はこの程度か。イキリ飯っちゃうぞ?」
藍「たった10年でここまで…!」
牡丹「バトル漫画舐めんなよ。打ち上げられる覚悟は出来たか?」
藍「私を打ち上げるだと…?」
牡丹「油断大敵。平和ボケを治してから掛かってこい」
藍「眩し…」
牡丹「体内から爆破はしないから安心してくれよ。爆散した尻尾をモフる趣味でもない」
原理としちゃ古典的に目眩ましさせた後、瞬時に相手の真下に足場となる力を生成し、そのままぶっ飛ばす。能力で足場に固定も出来るが、弾幕ごっこのルール違反だうし、見た感じあのまま被弾するだろう。これなら否が応でも弾け飛んでくれる。
牡丹「た~まや~!」
爆風と派手さに全振りしたスペル。本来ならもっと沢山用意して、足場に意識が集中した所を真横から爆風で凪払い、その先に固めの弾幕を置いて被弾、あわよくば気絶の俺にしては凝ったやつなんだが。八雲紫の式がこの程度の解で終わるのか?
俺の勘は告げている。手加減をされていると。
牡丹「力はもう残っちゃいない。一気に終わらせる!」
藍「ッ!」
今だ。来い!
ビッ
空「チッスチッス」
牡丹「防がなきゃ大怪我するぜ!」
藍「やってみろ」
牡丹「俺達の10年をとくと味わえ!」
空「頭上注意」
ビッ ドゴッ
藍「ングッ…!」
美鈴「うわっ!」
空「上下反転瞬間移動。予め場所指定しておけば、何度でも幻想郷と石頭比べが出来るぜ」
藍「小賢しい真似を…もう一人、いない」
ビッ 牡丹「残りカスのフルパワーだ。堪えてくれよ?魂龍拳!」
藍「ぐっ…」
ドーン…
空「飛んだなぁスーパーボールかよ」
牡丹「クリーンヒットォ!」
美鈴「帰ってきて早々忙しそうですね」
牡丹「ストーカーがいたんじゃ、床につくことも出来ねぇからな」
空「で、どうすんのアレ」
牡丹「油断して気絶したみたいだし、飼い主が来るかあいつが起きるまであの尻尾にくるまって寝る」
空「ケモナーよ、行ってこい」
美鈴「それで良いんですか貴方達…」