幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
もしかして「それでこっちに来れちゃうんだ。面白いね」
面白い…?あぁ。独りは面白いな。滑稽で。
コピペさえすれば「ここに来れたって事は…もうそろそろかもしれないよ?」
そろそろ、何が。俺に、変わる。
検閲できるとでも「勘が良いね。思っていたみたいだねはこうでないと」
ネタバレはは。霊夢達だろ。
厳禁さ「いいや。今のいずれは君だ。でなきゃここには来れない」
なーんとなくうるさいな分かるだろうし。
気長に「待っててねは移り変わる。目的は果たせてあげるからさ」
終わらせない。だって俺はまだ、独りぼっちだ。
「元々独りの人間だし、これが到達点か」
「私の為に強度を上げてくれたんですか?斬りがいがあります!」
「空気を斬れる様になったみたいで何よりだ」
「これも修行の一環ならば、私は貴方を見直しますよ」
「是非とも見直してくれ。剣士は会話の切り口も見極めなければならないからな」
「私は世相を斬りたい訳では無いのですが…貴方は悩みを断ち切れた様ですね」
「あぁ!って、あれ?」
ここまでの会話で感じた違和感。
何かが可笑しかった。
「どうかしましたか?」
「いや、何でもないと思う。ちょっとだけ見える世界が変わった様な、今までの合体とは明らかに何かが違うってだけだから気にすんな」
「滅茶苦茶気にしてるじゃないですか。あ、幽々子様」
「西行妖がもう一本生えてきたのかと思って来てみれば…貴方だったのね」
「…分からない」
「分からない?」
「自分と他人の認識が曖昧になってやがるんだ。まるでずっと自分と会話しているかの様に…」
「それは一大事?なのかしら」
「大事だよ幽々子さん…で合ってるよな?」
「残念。ゆかりんでした」
「声色も分からなくなってるのか」
「深刻ね。力が更に膨れ上がったと思えばこれだもの」
「私が首を斬り飛ばしたのが不味かったのでしょうか?」
「多分問題はそこじゃない筈だ。妖夢は分かりやすいな…声色じゃなくて口調で判断、か」
「我が蝶に触れ死にたまえ」
「幽々子さん口調ぶっ壊して喋んないでください困ります」
「結構面白いわね。このままでも当分楽しめそう」
「性格の悪さで判断しろと?」
「異変解決の専門家の所に行きましょうか」
「帰ってきて早々に問題を持ち込むのは、アイツが一番嫌がりそうだ」
「これだから男は…の最たる例がソレよ」
「男女区別万歳!」
「者の分別がつくようになったら、また修行相手になってくださいね」
「おう。今度も切り口は綺麗に頼むぜ」
「性格の悪い私にも、たまには会いに来て頂戴?」
「怨霊に進化させない為にも、Bボタンを用意しておこうか」
「さ、入って。人が認識出来ないだけでスキマは見えるでしょ?」
ぼやけた輪郭の人達に見送られながら、スキマを通った先に彼女は居た。
「待ってたわ。異変も持ち込んでくるのは聞いてないけど」
「暇潰しに付き合ってくれよ。霊夢」
「私はあんた程暇じゃないのよ。詳しく聞かせてみなさい」
「かくかくしかじか」
「それはさとり妖怪に使って頂戴」
「ははっ、そっか」
トラブルから始まる再会は、初めて会った時のように。
「そんなに面白い返しだったかしら」
俺を祝福している様で。
「懐かしくなっただけだよ。何せ10年ぶりだ」
そんな
「10年の研鑽を積んでそのザマとは情けないわね」
「本当だよ。頼りにしても良いか?」
「それをあんたが望むなら」
愛しく思っている。
ザザッ
パッ!
牡丹&空「「んなっ!?」」
霊夢「あら。分離しちゃったわ」
牡丹「1時間検証出来ねぇや。この状態なら認識も安定してるけど」
空「少し勿体なかったな。あの感覚を掴めていれば良いが」
霊夢「ふん…」
牡丹「む、役目を失って寂しそうな巫女がここに」
霊夢「安堵6割、呆れ3割、寂しさ1割よ」
空「何か毎回呆れられてるな…」
霊夢「人騒がせな癖に拍子抜けさせてくるからでしょ」
牡丹「反論の余地は残しておいて欲しいよな」
空「分かるマン」
霊夢「ハイハイ。ご飯にする?お風呂にする?それとも私と…」
空「弾幕勝負、忘れちゃいないぜ」
霊夢「心を読まれちゃった。さ、構えなさい」
牡丹「こっちはそこそこの連戦なんだ。手加減してくれよ?」
霊夢「異変解決に連戦は付き物よ。継戦能力を鍛えなかったの?」
空「今のは方便だ。工夫すりゃ数日間は出来ると思うぜ」
霊夢「それは…私相手に言ってるのかしら」
牡丹「試してみるか?」
霊夢「随分鼻が高くなったのね。へし折ってあげる…!」
空「俺が折れるなんざ詐欺に思われても仕方ないぞ」
牡丹「伝わるか?それ」
空「俺だよ俺!」
霊夢「誰だお前」
牡丹「決闘開始ィ!」
やっぱり霊夢は弾幕ごっこの天才だ。
そんな無駄な思考こそが、自らが凡である理由になる。
凡がズルして非凡を少し追い越しただけ。
ただそれだけの無駄なき事実だ。
霊夢「お腹減った…降参。明日にでも月へ行けば?」
牡丹「そのつもり。随分、差が開くもんだな。10年って」
霊夢「それ程、実りのある10年だったんでしょ。喜びなさいよ、何で悲しそうな顔するわけ?」
空「追い越したいけど、追い越されてくれない。幻想そのものであることを、お前らに求めてるから?」
霊夢「はぁ~?めんどくさ…あんたが月の民に勝っても同じこと言うわけね」
牡丹「勿論」
霊夢「何時から修羅になったのよ…」
空「亜種羅です」
牡丹「変異修羅さんいらっしゃ~い」
霊夢「私は久々でもないのに疲れたわ…先に風呂貰うわね」
牡丹「ついでだ。利便性を増した最強の技でも披露しよう」
霊夢「今から?風呂入るって言ってんだけど」
空「その過程をぶっ飛ばして、結果だけを残せる技だとしたらどうする?」
霊夢「…見せてみなさい」
牡丹「ご覧に見せよう仮想亜空夢」
空「代償は空想に任せて甲斐性」
牡丹「全力行使の世迷い言葉」
空「今とこれからを繋がんとしろ」
牡丹&空「「来世 仮想亜空夢」」
霊夢「服が寝巻きに…!?」
牡丹「立ち位置は変わらんが、俺らはもう風呂に入り、飯を食って、寝る準備も万端だ。凄いだろ!」
霊夢「凄いなんてもんじゃ…これなら尚更強くなる必要なんて」
空「無い、訳が無い。代償は空想に任せて甲斐性って韻を踏んだ台詞があったろ?要は可能性を手繰り寄せる技さ」
牡丹「その可能性が今の自分から遠ければ遠い程、負う代償も膨れ上がる。あんまり遠い可能性を寄せると、そのしわ寄せが存在そのものまで及んでしまい、最終的に消滅する。これが仮想亜空夢だ」
霊夢「今のであんたが負った代償は?」
空「今にもぶっ倒れそうな位の体力の消費だ。器のみだが」
牡丹「ばったんきゅうり」
霊夢「きゅうりは無いわよ」
牡丹「ここに腕はある」
霊夢「重…体重増えたのね」
牡丹「寝床に配送してください」
霊夢「自分に運ばせなさいよっ…と」
空「ナイスパス」
牡丹「いけず生け簀」
霊夢「ん…?そういえば疲れてるのってあんただけよね。私の身体は私が自分で洗った過程で今があるよのね?」
牡丹「…さぁ?」
空「あー…ごもっともな疑問」
霊夢「どうなのよ」
牡丹「俺が全身をくまなく洗」
空「おっはー」
牡丹「タイムスキップかよ」
空「ドラクエ式睡眠法かもしれん」
牡丹「実際どうやって処理されてんだ?」
空「過程が存在しない出来事の補完現象なんてどう観測しろってんだ」
霊夢「最初からそう答えなさいよ」
牡丹「意識のスイッチ即切り魔人霊夢さんだ」
空「不眠解決の巫女さん」
霊夢「奉りなさい」
牡丹「ご利益はありそう」
空「神巫女」
牡丹「強そう」
霊夢「憶測ばかりね」
牡丹「強い」
空「確信を感じる」
霊夢「その確信を自分に向けなさい。朝御飯は出来てるわ」
牡丹「おう。いただきます!」