幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
視線が俺とアイツの間を行ったり来たりしているように感じる。
牡丹「アピールポイント合戦か…輝夜、フラン。派手なスペルで蹂躙してくれるか?」
輝夜「派手?それがこの戦いの勝利に直通するなら、何が良いかしら」
フラン「派手…羽根…ちょっと。そのリクエストを受け取るつもりは無かったんだけど」
牡丹「意思が流れちまったか。応えてくれるんだな?」
フラン「当然」
空『超絶質量攻撃…あれでいくか』
牡丹「見開き2ページ分の自然災害級攻撃はやめてね」
空『派手だろ』
牡丹「俺と輝夜以外は復活出来ねぇんだぞ」
空『器用にバリアでも張ってみるか…』
牡丹「さ、お前のターンだ。準備して良いぜ」
トウマ「準備もターンも無いだろ!お前を殺しさえすれば!」
お化け『俺達が丁重に準備したバトル画面をフルシカトしないでくれねぇかな』
牡丹空「電撃速攻。あっちの技に被せるぞ!迎撃 対象指定疑似時間停止」
霊夢「巫女バースト!」
かぐや姫様「難題 蓬莱の弾の枝 -虹色の弾幕-」
魔理沙「魔女っ子バニシング!」
フランドール「
牡丹空「おっすっげぇ。見事に見映えが被ってる。レインボーの架け橋だな」 グッ
トウマ「…!?」
身体が固まって動けない…さっきコイツ時間停止って言ってたか…?疑似って何だ。動けないなら時間が止まってるのと同じだろ。何が違う。今の俺に何が出来る?
牡丹空「時間切れだ。呼吸も出来て頭も働いてる時点で別の何かだと疑うべきだったな。初見殺しに対応されても困るが」
お化け『色は集まりて黒になる。光は集まりて白になる。御託はさておき良いとこ取りの、絶大魂製陰陽玉!』
空を覆い尽くす程巨大な陰陽玉が、俺達の頭上に大きな影を作り出す。圧倒的質量は水かこれに限る。
フランドール「…この竹林一帯消し飛ばす気?」
牡丹空「仕方ないだろ。コイツ不死身だもん」
かぐや姫様「肉片すら残らない火力ならこれくらいが妥当なのね」
牡丹空「コイツの肉体強度が伺えますな」
ビッ お化け『永遠亭内部の人間は一旦門番に預けてきた』
牡丹空「よし。予想通り拮抗すらせずに押し負けたレイマリさんも運んでって」
かぐや姫様「聞きたい事は後で聞かせて貰うわ。生きていたらの話だけど」
フランドール「私は帰るわ。ほら連れてって」
牡丹空「生憎もうそんな時間は無いの。最期まで見届けてちょ」
フランドール「マッチポンプね」
ビッ お化け『疲れた。安売りフュージョンといくか』
フュー…
ジョン!
覇ッ!
『ほれほれ永遠亭に入った入った』
フラン「物色物色」
輝夜「貴重な薬品っぽいやつには触らせないわよ待ちなさい」
フラン「コンティニュー薬を捜しにいくだけよ」
輝夜「尚更だっつの」
『自己再生無し不死身の圧相殺といくか!』
時間停止とは名ばかり。身体の自由を掴んだだけの小細工に見事に引っ掛かったトウマを陰陽玉までぶっ飛ばす。
今の俺がさっきまでの俺達とは次元の違う強さを持っているのなら、魂の放った全力の陰陽玉なんざ受け切れる筈だ。
『陰陽玉を弾き返すは、祈祷の篭ったお祓い棒のみ。遥か彼方までかっ飛ばしてやらぁ!』
トウマ「かっ…え…せ…!」
『…何を?』
トウマ「全部だ!」
『視線が移ったか…着弾まで3…2…1…』
トウマ「うらぁ!」 バガァン!
『…は?お前視線の使い方クソ上手かったりする?』
トウマ「お前さえいなければ今頃は…!」
『究極の他責思考か。存り得るだろうな』
トウマ「倒さなきゃ…殺さなきゃ…俺の意味は!」
『お前の意味はここに来ちまった時点で
トウマ「俺のものだ!この場所は!お前はいらない!消えてなくなれ!」
『単刀直入過ぎて清々しいね。俺とは大違いだ。自責思考の重みを教えてやる』
接近。殴打。溝内。
トウマ 後退。回避。反撃。
受け流し。反撃。追撃。
トウマ 反撃。追撃。追撃。追撃。追撃。追撃。追撃。追撃。
後退。回避。回避。回避。受け流し。反撃。追撃。
『合体してもギリギリ勝ち越し程度…本当にフィジカル強者来たな』
トウマ「ぬぅぅあああああ!!!!」 予測:範囲攻撃
『…何か戦闘システム変わった?無意識にコイツがフィールド展開してんのか』 迎撃:空中蹴り上げ攻撃キャンセル
トウマ「何なんだよお前…!」 予測:不明
『難易度変わったな。このシステムは正直推せる。採用!』 迎撃:【能力行使】 掴まえた
トウマ「ぁぁぁああああ!!!!!」予測:暴走
『後手に回り続けるのは危険か。もっと良い出会い方、あったのかもな』 迎撃:【能力行使】 破壊
『世話になるなフランドール。きゅっとして、ドカン』
Break!トウマの肉体は爆発四散した。
戦闘報酬:なし
『無意味な戦いだったぜ』
フラン「コンティニュー薬無かったわ」
輝夜「頭が弱くなってもそこはしっかりしてるのが永琳よ」
『あ、サンキューフラン。能力がっつり使ったわ』
フラン「感じた感じた。回復無しの不死身ってなんなのかしら」
輝夜「不死身の定義によるのかもしれないわね。念の為、飛び散った肉片は消しておきなさい」
『あぁ。主に脳味噌中心に集めてる。果たしてこの形の不死身はアイツが望んでいた不死身だったのか。女神ってやつも髄分怪しいな』
フラン「人の幻想から生まれた女神なんてそんなもんよ」
『馬鹿馬鹿しいな。さしずめコイツは神からの刺客か』
輝夜「貴方他世界から恨みでも買ってる?」
『今の俺は買ってないけど、この先の未来で買う予定があるなら因果は繋がっちまってるのかも?』
輝夜「ちょっと何言ってるか分からないわ」
『そこは理解してくれよ。フランは今回の外来人どう思った?』
フラン「言ってることは単純で支離滅裂。でも最後に君が思った様に、会い方さえ間違えなければ、十分懐柔の余地はあったと思うわ」
『さっさと自己紹介すべきだったかなぁ。でも此処に住まわせるなら、数人はアイツの妻にされると考えるとやっぱイイッス。これで大体全部かな。完全に消え去ってしまえ…なんつって』 ボッ
輝夜「貴方はその積極性見習った方が良いわ。繋がり2人だけじゃ心許ないでしょう」
『…多分。家族を作っても繋がりは出来ないと思うんだよな』
フラン「それは…私との夢が関係してる?」
『あぁ。心の繋がりとか精神とか良く分からん。能力を通してしか繋がりを維持できる自信が無い』
輝夜「能力に対する信頼。それ以外は自己完結するのが理想と考えているが故の欠点ね」
『能力が繋がると心まで見透かされるらしい。さとりはどうなるかも気になってきたな』
フラン「第一夫人の余裕」
輝夜「第二夫人の焦燥」
『言いたいだけ…いや、言わせたいだけか。汲んでくれてありがとな』
フラン「自覚した以上、もう君からは逃れられないわ」
輝夜「比喩でもなんでもない心の鎖が、私達の存在に絡み付いて離さない」
『…熱っぽいな。繋がりを増やしたくなっちまう』
フラン「我慢は身体に良くない事は知っているでしょ?」
輝夜「穢れをたっぷり溜め込んだ方を、月に向かわせる訳にはいかないわ」
『穢れの塊にふざけた事言わんでくれ。逃れられないのは俺も一緒か…輝夜、部屋借りても良いか?』
輝夜「良いわよ。存分に楽しみましょう」
『…2人とも、ちょっと近付いてくれ』
フラン「何を企んで…」
『仮想亜空夢』
輝夜「あれ。何しようとしてたんだっけ」
フラン「布団敷いてある…お泊まり会?」
輝夜「私達接点あったかしら」
フラン「無いわ。この状態になるまでの記憶も無いし、何かされたみたい」
輝夜「襲われた後記憶消されたとか?」
フラン「ヤりたいだけならそういう雰囲気だったし尚更可笑しいわ」
輝夜「不老不死の子供って冗談で済むのかしら…」
フラン「済まないわよおぞましい」
輝夜「最後の手段で貴女に頼めば...今は彼が持ってるのか」
フラン「不死者は業が深くていけないわ」
牡丹「これで良かったんだ」
空「後悔駄々漏れの台詞ランキングNo.1」