幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
空「あんなの見せられちゃったら魅せられちゃうなぁ」
魔理沙「ようこそこちら側の世界へ」
空「弾幕すら撃てないっての」
霊夢「まだアンタに霊力の適正があるかどうかも分からないしね」
空「適…正…?」
霊夢「そ。私は自他共に認める天才だけど、アンタは外の世界で常識という固定概念を植え付けられた、運が良かっただけの一般人な訳でしょ?」
空「ハッキリ言うなぁ…」
魔理沙「霊力の適正が無かったら、私みたいに魔法使いにでもなるか?」
空「魔理沙の努力を超えられる気がしないよ」
魔理沙「ハハッ。超えさせるつもりは無いな」
空「霊力に賭けてみるかぁ」
霊夢「そんな気持ちで適正あったら私以上の才能だけどね」
空「過程とかそんなもの全部無視して自分の欲望を叶えたいや」
魔理沙「我儘な奴だな」
空「外の世界で常識と共に生きてきたけど、欲しいものを諦めるために何も考えないででいようとしたのに、どこかで刺激を求めてたんだよね」
霊夢「煩悩にまみれてるってことでしょ」
空「そうかもな。でもこの煩悩と軸の無さが今の俺の全てじゃないかな」
魔理沙「はえー。霊夢に似てるように見えたけど、明確に違うな。悪い意味で」
空「格好悪いよなこんな生き方。常識があるからこそ、より一層自分の格好悪さが身に染みて分かってる」
霊夢「変わりたいって思うなら変われば良いわ。今が気に入らないならね」
空「そうだな。今度はもう諦めたくない」
って思ったのももう何回目だろうか。
霊夢「ここまで来ておいて"やめる"なんて選択したらぶっ飛ばすけどね」
空「なはは。是非そうしてくれ」
霊夢「じゃあ修行を始めましょうか。魔理沙はどうするの、見学でもしていく?」
魔理沙「折角なら空の才能とやらを見てやろうかな」
空「うーんプレッシャー」
霊夢「まずは霊力がどういうものかを何となくで良いから分かって貰わないとね。霊力についてはどんな印象を持ってるの?」
空「何種類かある属性の1つであり、妖怪に対して有利な属性であると同時に、神力を行使する相手には効果が薄い力って印象かな」
霊夢「なるほどね。つまり空が霊力を鍛えるとそういう方向に強くなるのよ」
空「デメリット無しの思想だとどうなるんだ?」
霊夢「そうね…万能な力になったのかもね」
空「ファー。弱体化してるやん」
霊夢「その場合だとバランスが良くなるだけで、抽象的過ぎて鍛えても実感が湧かない場合が多いわ。空の思う印象なら、妖怪に対して早めに実感を感じやすくなるかもね。もし、神力を行使する相手には通用しないなんて考えてたら、完全に妖怪特効になっだろうけど」
魔理沙「神力持ちと戦うことなんてあるのか?」
空「結構幻想郷って神が多いんじゃないの?」
霊夢「実力的にどう逆立ちしても敵わないから止めときなさい」
空「はいはい。それで土台は整った訳だけど、どうやったら扱える様になれるんだ?」
霊夢「空って私と一緒で面倒事は嫌いだけど、暇なら突っ込むタイプでしょ?」
空「そういう所も似てんのかよ」
霊夢「だから面倒で地道な修行なんて最初からやりたくない。辛くても良いから、早く大きな力が欲しい。こんなところ?」
空「大大大正解!やっぱり霊夢に頼んで良かった!」
霊夢「そうなると…一番効率が良いのは全力で霊力を使う私と戦うことよ」
空「加減って知ってる?」
霊夢「急所は外してあげるから。全力でかかってきなさい」
魔理沙「おっほっほ。巫女が人を殺したなんて知れたら大変なことになるぞ」
霊夢「最悪の場合、里の人間じゃないからいくらでも隠蔽は出来るわ」
魔理沙「おぉ怖い怖い」
空「こーゆーの…そうだよこーゆーの!ずっと待ってたんだァ!!ゾクゾクしてきた!!!」
霊夢「もう出来上がっちゃってるじゃない。その高揚感、私にも分けて貰うわよ!」