幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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共鳴の日 ~魂VS魂~

 

 

この空間に居る。月の女神の魂が。

 

 

ヘカ魂「こんな地獄じゃ駄目ねん。こんなにも易々と突破されるんじゃ話にならないわ」

 

牡丹「…魂が喋るのか」

 

空「この空間でチェイスするのは諦めたんだな。なら俺達の勝ちって事で良いか?」

 

ヘカ魂「えぇ。ここから出られたのなら貴方達の勝ちを認めるわ。簡単でしょ?」

 

空「簡単…簡単…?」

 

牡丹「じゃあまずはボディーチェックもといソウルチェックを」

 

ヘカ魂「良い方法ねん。私に触れれば肉体の私も気付くだろうし」

 

空「違和感無かったけど、アンタも俺達みたいに意識が分裂してるんだな」

 

ヘカ魂「私にとってはこの地獄が器みたいなものよん」

 

牡丹「1つの世界がヘカーティアにとっての器って訳だ。文字通り器が違って広いな」

 

空「世界に匹敵する器に成ってみせろよ。そんでここに来て、色々学べたからさ。次のステージが見えてきたんだよ。ヘカーティア、実験台になれ」

 

ヘカ魂「あらやだ、地獄まるごと養分にするつもりねん」

 

牡丹「次のステージ、俺は特に思い付かないから魂の方だろ。どう広げるつもりだ」

 

空「俺達が分離した理由はさっき見せられたろ。あれは牡丹空の中にあった、幻想と現実の矛盾が分離したって事だ。それは外来人である俺だったからこその変化。一時的に分離こそしたが、器に巻き付く事で消滅を免れた。第一段階の維持ってところか」

 

牡丹「超サイヤ人の説明みたいだな続けろ」

 

ヘカ魂「超サイヤ人って?」

 

空「月面で魂すらも斬り刻む剣士に俺は…いや、消えた俺の前身は斬り殺されかけたが、月面へ無駄に穢れを振り撒いていたことも相まって、生への渇望で復活。意志に比例して際限無く溢れ出る穢れで、月人を移住させる判断に追い込んだ第二段階。いわば…覚醒だな』

 

牡丹「地味だよね超サイヤ人2って。でも才能が見せてくれた壁の向こう側だから。これからも擦ろうな」

 

ヘカ魂「超サイヤ人2って??」

 

空『時間回帰を経た肉体から本来の結末をネタバレ食らった後、頑張ってあり掴を「略すな」取り戻した。この能力があれば負ける事は無いと思い、早速地底へ未来を変えるために向かったが、無力ゆえにお空に促した暴走を止める事も叶わず苦戦していると、石ころに潜在能力解放してもらい…魂ノ出力ヲ更ニ引キ上ゲラレルヨウニナッタ第三段階。解放』

 

牡丹「衝撃的な見た目にも関わらず、彼らが成れば雄々しさすら感じられる超サイヤ人の終着点。制限無き世界で生まれいずる形態は解放の境地にあった。これが最強の超サイヤ人3だ!」

 

ヘカ魂「超サイヤ人3って???」

 

空『…だが力みすぎても良い結果は得られない。自分を深められるのは周りがあってこそだ。周りに左右されて自分は揺れ動き、磨き合い、昇華する。だから歩み寄り、触れ合い、寄り添う。愛着に近い感情で大切に包み込む様干渉する。第四段階』

 

牡丹「魅せられたファンは終着点を通過点とした。変わらない強さはあれど、確かな変化による高揚感は忘れられない。それは野生か神か、身勝手か。我儘により続いていく無限の変化は、何時も人々に希望をもたらしてくれた。物語は終わらせない」

 

ヘカ魂「????????」

 

空『その魂に共鳴を。万華共鳴界』

 


 

 

 

地球「何かしてくるとは思ったけど、こういうやり方はズルいわねん」

 

空『魂が全部繋がってるのが唯一の弱点ってトコだろ。繋がってなかったらそれは別人で、ヘカーティアとは呼べない』

 

月「私じゃ無かったら突破されていなかったのが悔しいわん」

 

異界「更正を目的としない地獄なら腐る程あるけど、試してみるん?」

 

空『勝ち筋はそんだけみたいだな、チェックメイト。全員人質だ』

 

 


 

 

牡丹「まだかな。お迎え」

 

 

バリーーン

 

 

ヘカーティア「やってくれたわね?」

 

牡丹「やってやったよ。勝利条件は設けてなかったけど、今ヘカーティアの命に届いてるんだよな?」

 

ヘカーティア「しっかりとね。甘く見積り過ぎたわ…」

 

牡丹「届いたぜ。幻想の頂へ」

 

ヘカーティア「この際、貴方はこちら側に引き込めれば良かったんだけどねん」

 

牡丹「王冠チョキ(クラウンピース)と同じ側にか?」

 

ヘカーティア「何よそのあだ名…違うわん。私と同じく幻想郷を守る側にね」

 

牡丹「俺はまだまだ遊び足りないな。良いだろ?」

 

ヘカーティア「感情のままに全てを判断することの無いように地獄で更正出来てたかしらん」

 

牡丹「それは地獄の完成度に聞いてくれ。お願い事は保留で良い?少し忙しくなりそうだ」

 

ヘカーティア「落ち着いたらまた私の所に来れば良いわ…そろそろあっちの貴方に干渉をやめて貰える様伝えてくれる?どうもむず痒くってねん」

 

牡丹「俺達の勝ちだ。解放してやれ」

 

空『うー…疲れた。包み込むのも大変だな」

 

ヘカーティア「ここから出るわよん。肩に掴まりなさい」

 

牡丹「外界の気配を感知できないから、次元間瞬間移動はまだ出来そうにないや」

 

空「星内間瞬間移動が今の限度だからな。どうも重力圏を越えると安定しなくて…」

 

ヘカーティア「瞬間移動も意外と不便なのね」

 

 

バリーーン

 

 

牡丹「てでぇまゆかりん」

 

紫「おかえりなさい。地獄巡りは楽しめた?」

 

空「それなりに。能力開花もしたし上々の出来よ」

 

紫「良かったわね。重い腰を上げた甲斐があったわ。賭けにも勝てた事ですし」

 

豊姫「はぁ~…勝ちの目もない賭けでしたよ。都が滅ばなかったら月の権利を分けろだなんて。便乗犯も良いところです」

 

ヘカーティア「随分酷い賭けをしてたみたいねん。そうね…良いでしょう。初回限定よ?」

 

紫「ありがたき幸せですわ。ほら、貴方達もこうなったら幻想郷の代表として感謝を伝えなさいな」

 

牡丹「へい。たでぇまげんすうきょーのでぇーひょーとなりますた。ぼてんすらです。おつきさんのとつがもらえるなんたぁありがてぇ幸せどす」

 

空「了。急遽幻想郷代表成立、我、牡丹空。月面土地下賜感謝感激特盛幸福故」

 

ヘカーティア「意気や良し。解散!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケリは着けたぜ。ここからは囚われやしないさ。

切り開いてみせる。好奇が示す道の先を。

 

 

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