エクシヴァルワールド フューチャー戦機XVGS   作:銀祐

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XVGSの初陣であるチームユウキとチームライネスの戦いはGJSの機動部隊及びヒュドラグルムの全滅によって勝利したものの、彼等は人が死なない戦争は存在しない事は承知の上でも戦い続ける道を選ぶ。全てはグランストライアを支配する悪辣な独裁者にして首相ダイムザントを倒すために……


第2章:宿命の邂逅・ユウキ編

【エクシヴァロン 食堂】

 

ある作戦を行う前、XVGSの各チームはそれぞれランチタイムで食事を取っていた。作戦内容は既に考えており、2チームずつ出撃出撃する事になる

 

まずはチームユウキの視点からだ

 

「今回はダステル地方でGJSが新型機の御披露目のためにヒュドラグルムを使って何かをしでかすという事か……ライネス達とは別行動になるとはいえ、他の2チームが何なのか気になるなぁ……」

 

「ユウは心配性だねぇ……今回はかつてブレイブマシンの特別訓練で好成績を取っていたあの2チームなんだから私達とは各が違うような気がするのは言うまでもないけど……」

 

「それは仕方ありませんよ。第1世代ブレイブマシンのパイロットであるあの人の弟なんですから」

 

「しかも双子の兄弟で傍らにいる彼女達には私達ですら敵わない何かがあるんだよねぇ……」

 

ユウキとマユラが言ってるのは今から1年前、ブレイブマシンの特別訓練により7チームの内2チームだけがそれらとは格の違いがあったからだ。その2チームが何故か今回の作戦に参加するという訳でチームユウキの面々は何故か憂鬱な気分だった。続いてティアナとヒマリが言うようにあの時は色々頑張っても格の違いによって自信喪失気味になっていたチームユウキは自分達なりに努力してここまで来たのだ

 

「あの2チームの事だから自分達が何でもできると思うなって言うのは大体分かってるけどね。僕達から見れば味方寄りのライバルみたいなものだよ。勿論ライネスもね」

 

「その事ぐらいは覚えているそうだな」

 

「そりゃそうだろ、人である以上完全ではないのは当然の事だし」

 

ユウキが言った後、返答と同時に現れたのは瑠璃色の髪に白のメッシュが入った兄であるモロハ、浅黄色の髪に白のメッシュが入った弟であるトウマのミカドグニル兄弟が現れる。勿論二人のチームメイトにしてヒロインである6人も一緒だった。チームモロハは桃色サイドテールのサツキ・スターフィリア、黒発ロングのシズノ・エインフェリス、青髪ロングのレイサ・アルシャディナ。チームトウマは金髪ロングのリシア・ローゼンベルグ、水色ロングのコトナ・マノングラム、茶髪ロングのカエデ・セレネスティア。3チームによる対談が今始まろうとしていた…

 

「今回は貴方達と共に作戦を遂行する事になりますが、今は戦わなければ生き残れない状況下である以上、互いに協力する事が必要です。しかし私はただ単に仲間だからと言って甘えを許すつもりもありませんし、馴れ合いをするつもりも毛頭ない事を言っておきましょう」

 

「そんな風にツンケンしてたら余計に反感買っちゃうわよ?あんまり意地張ってると嫌われるから気を付けてよね?それに私達も馴れ合いをするつもりなんてないわ、あくまでも自分達の身を守るため、そして世界を救う為に戦うだけなんだからね?」

 

「例えそうだとしても全員生き延びなければ意味がないのは当然でしょ。私達だって死にたくないし、他の皆にも死んで欲しくはないわ。最も重要なのは救い合いや助け合いというものよ。そうでなければ犠牲になった人達に申し訳ないもの……」

 

まずはティアナがサツキとリシアに話しかけ、戦わなければ生き残れない状況である以上馴れ合いを必要とせず、あくまで全員生き残る事を最優先に考えて行動しなければならないと注意する。一方でそれぞれの考えがあり、決して仲違いをするわけにはいかない。それは死んだ者達への弔いのためでもあり、生き抜く為である

 

「あの時の事は根に持つわけにはいかないけど、敗北から何かを学んで次に活かす事が大事だと思ってる。私たちの敵はダイムザント率いる首相派とその特殊組織であるGJSと戦うには他のチームとの協力が必要不可欠なのは分かってる。必ずしも良い事ばかりじゃないし、衝突も避けられないかもしれない……だけど、私達は絶対に仲間割れなんてしない!」

 

「同感です……あの時の事を根に持ったらミッションに大きな支障が出ますからね……お互いの非を認め合わなければなりませんし、時には喧嘩してでも意見をぶつけ合う事も大切ですよ……」

 

「そういう事、あんまり気にし過ぎても仕方ないのは分かるし、だからって全部受け入れる必要はないよ。私達が出来る範囲で頑張ればいいんだし、そうすれば自然と信頼関係だって築けるはずなんだからね」

 

ヒマリはシズノとコトナに対し、互いの考えを口にした。確かに仲間同士での反目や対立、諍いが起こる可能性がないとは言えない。だが、それを全て受け入れてしまえば大きな軋轢が生じてしまうだろう。それはそれで致命傷になりかねない。しかし、互いに認め合い尊重する姿勢さえあれば必ず乗り越えられるはずだとそう信じればこそだった

 

「今回のミッションはダステル地方で別々に行われる事になるけど、格上に等しかったモロハとトウマのチームと一緒なら心強いのは分かる…でも私たちだけ何もしない訳にはいかないわ。少しでも強くなって、少しでも多くの人を救えるようになりたいの」

 

「そう言うと思った。私達の敵がダイムザント率いるGJSである以上、いつまでも下らない事を引き摺っている場合じゃないのは知っての通りだ。しかし私達のチームは決して完全とは言えない以上、他のチームの協力は必要不可欠となる……」

 

「問題はGJSがヒュドラグルムを使って良からぬマッチポンプを仕掛けてくる可能性があるという事か……今回はゲシュペリオンに次ぐ新たな主力ブレイブマシンのお披露目会を大々的にやるらしい……一体何のために……?」

 

マユラはレイサとカエデと話す。XVGSの敵は言うまでもなくダイムザント率いるGJSであり、いつまでも過去の事を引きずってる場合では断じてなかった。しかし、GJSがヒュドラグルムを利用して自分達に仕向けたマッチポンプが実行される可能性もあると危惧しているため、3チームで協力して立ち向かう必要があるのは言うまでもないだろう

 

「先日の初陣についてはクーランさんから聞かせてもらった。人が死なない戦争はないという事を知って敵に情けをかけなかったそうだな…」

 

「後戻りできないのは分かってるけど、どうしても人を殺す事に抵抗があったのは事実だよ。それを考えるだけで気分が悪くなるし、今でも殺した事を後悔しても僕達は為すべき事を成し遂げなければならないんだ……」

 

「お前がどんな思いで戦ったのかは知らないが、俺は別に責めたりなんかしない。俺達も似たような立場だったし、同じ立場だったら多分迷っていたと思う。だからと言ってお前のやった事が許されるわけでもないが、気持ちは分からなくもないさ……」

 

モロハとトウマはユウキと会話し、初陣について言及する。ユウキは自分の手で人を殺めた事を後悔しても自分なりに覚悟を持って任務を遂行していたのは知っていたため、特に咎めるつもりはなかった

 

「俺たちはそう言う戦いをしなければならない、倒すべき相手はダイムザントと言う名の独裁者である以上今更綺麗事は言ってられない。人々を、仲間を救い、守りたいのなら例え憎まれても嫌われても恐れられても最後まで為すべき事を成し遂げなければならないのがXVGSというものだ」

 

「ダイムザントはグリフォギイラやヒュドラグルムという架空の悪を生み出し、GJSを設立して退治するマッチポンプ政策で正当化し、民衆から名声を得ようと企んでいるからには俺たちXVGSがそういった独裁者を打倒しなければならない。たとえそれが汚名を被る結果になろうとも、人々の希望になるのならば甘んじて受けるべきだろう」

 

「そうだよね…ティアナの両親である国王夫妻を殺した元凶が世界を一つに纏めるのは間違っている。そのために僕達は世界中の人々にその真実を伝えなければならない…それが僕達に課せられた宿命なんだ」

 

モロハとトウマ、ユウキがそう言った後、各チームは食事を済ませてエクシヴァロンの格納庫へと向かった

 

【エクシヴァロン 格納庫】

 

チームユウキのミッションはダステル地方の西方で行われているGJSの新型主力ブレイブマシンのお披露目会をチームモロハ、チームトウマと共に強襲するというものである。ニルヴァーナとテグリアノーンの他に今回初登場となるモロハのロゼルシオンとトウマのプリズニアス、そしてサラディローズとリプロメティスがそれぞれα、β、γの順に並ぶ

 

『カタパルト、スタンバイ。進路クリア、各チームブレイブマシン、発進どうぞ』

 

『チームユウキ、行きます!!』

 

『チームモロハ、行きます!!』

 

『チームトウマ、行きます!!』

 

エクシヴァロンのオペレーターの声がコックピットに木霊する中、電光掲示板らしきものから「BRAKES」、「THROTTLE」「CATAPULT」の順で右の列が「CLEAR』に変わった瞬間、反電磁反発作用による加速Gに耐えながら合計12機のブレイブマシンが出撃する

 

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【ダステル地方 西地区】

 

市街地には悪魔型ヒュドラグルムであるシェリダーの群れに対し1体のブレイブマシンが立ち向かう。そのブレイブマシンの名はグランセイヴァー、GJSが開発した新たな主力機で操るのはGJSのメンバーであるシュウヤ・ウィズダムだ

 

『兄さん達も考えたものだね、まさかこの僕が新たな主力機のテストパイロットに選ばれるなんて思わなかったよ。それにグランセイヴァーは従来のブレイブマシンとは一味違う……行くよ!』

 

街中に無数のシェリダーが迫る中、グランセイヴァーは手に構えたハルバートランチャーで薙ぎ払う。更には背面に装備されていた遠隔誘導兵器ファングブレイカーで悉く撃墜し、近接格闘用の大剣であるフォトンバスターソードで切り裂く。グランセイヴァーの性能は従来機より格段に向上しており、GJSの技術力の高さが伺える様は防護シールドに守られた貴賓席に開発者達が歓声をあげる中、GJSの指揮官にしてシュウヤの兄であるジンキだけは冷静に見ていた

 

「流石は我が弟、グランセイヴァーをこのように乗りこなしてみせるとは……ダイムザント様はヒュドラグルムを使ってこのような自作自演を行うほど自分の正しさを人々に知らしめたいのはわかる。しかしそのせいで全てを失った被害者を無条件で悪と決めつけてヒュドラグルムで排除し、その上で俺たちGJSに退治させようとするのは考え物だな……」

 

「まぁ、いいじゃないか。グランセイヴァーは素晴らしい性能を発揮してる以上、我々GJSに対して怒りや憎しみを向ける愚民共を屈服させてダイムザント様のやり方が正しいと分からせなければならないそうだ」

 

「ケテルナ地方では機動部隊がヒュドラグルム共々全滅させられたという噂が流れている以上、そのような奴等が一体何者なのか知らなければどう対処するかわからない。GJSに対抗できるほどの実力を持っているのであれば、我々の敵として認識しておかないとね」

 

ジンキの傍らにいるのはキョウジュ・ガエンブルムとソフィーナ・ニムロディレフ、彼等もGJSの指揮官でグランセイヴァーのお披露目会を冷静に見ながら先日のケテルナ地方での一件について話していた

 

「愚民共は俺たちの事を何の対策もせずバカ騒ぎするしか能が無いと失望しているのは無知蒙昧の極み、そんな不信感や失望感を抱くのはGJSに対する不満の表れだ。そのためにヒュドラグルムでそういった愚民共を徹底的に屈服し、その無知さ加減を後悔させた後に俺たちが後始末をする。それこそがダイムザント様に命じられた事であり、俺達の使命なのだからな」

 

ジンキが言ってるのは自分達への不信と失望感、すでに取り消しがつかない所まで来ていると看做している愚かな民衆をヒュドラグルムで屈服し、自分たちGJSでそれらを始末する事によってダイムザントの正当性を認めさせ、同時にその信頼を確固たるものにするという事である

 

「私たちは常に正しい事をしているのにそれを理解せず過ちを気付かせようとするなんざ、実に馬鹿げた事ね。だからこそ私たちがその誤った道を正す。私たちがGJSという正義であるからよ!」

 

「そうだとも、俺たちがGJSである限り世界から非難される謂れはない。GJSに怒りや憎しみと言った負の感情の吐け口を向ける輩は悪と断じて容赦なく潰さなければならない。そのためには……」

 

ソフィーナとキョウジュがそう言った後、レーダーから何かが反応した

 

「ジンキ様達にお知らせです、周辺の上空から未確認の機体が12機こちらに向かってきています」

 

「そうか…ならば迎え撃つまでだ。シェリダー及びケムダーを全機出撃、そしてそれらを指示する者も直ちに出撃せよ!」

 

「了解しました!」

 

GJS士官の報告に応じたジンキは命令を下し、それに応答したGJSの隊士はヒュドラグルムを使役するゲシュペリオンに搭乗して出撃する。そして…

 

『シュウヤ、聞こえるか?』

 

『何だい兄さん?』

 

『どこぞの感情に任せた穀潰しが俺たちに喧嘩を売ろうとしている。そいつらが誰であろうが関係ない、見つけ次第惨たらしく叩きのめせ!』

 

『分かったよ、徹底的にやればいいんだね…?』

 

『勿論そのつもりでやれ』

 

兄であるジンキとの通信で言葉を交わしたシュウヤはグランセイヴァーを操縦しながら目の前に現れた敵を見据える

 

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無事に着陸したXVGS側のブレイブマシン12機はダステル地方に降り立ち、周囲をレーダーで索敵する。すると早速シェリダーとスケルトン型ヒュドラグルムであるケムダーの大群が姿を現す

 

『あの4機は確かケテルナ地方での戦いで我々の同胞たちを屠った奴か!ヒュドラグルムたちよ、奴等を殲滅しろ!』

 

ゲシュペリオンに乗るGJSの隊士が多数のケムダーとシェリダーに命令を下し、一斉に襲い掛かる

 

『早速おいでなすったか……!皆、準備は良いか!?』

 

『勿論だよ兄さん!!』

 

『徹底的にやってやるさ!!』

 

ロゼルシオンのモロハとプリズニアスのトウマ、そしてニルヴァーナのユウキが言った後、戦闘を開始する。まずはニルヴァーナが両腰に装備されているドラグナーソードで攻撃し、更には襲い来るケムダーとシェリダーのビームガンを両腕から発生するビルズリフレクターで防ぎながら拳の一撃で粉砕していく

 

更にロゼルシオンはサラティガブレード、プリズニアスはパラディオンソードでケムダーとシェリダーを切り裂く

 

『自分達のやり方が正しいとしか思ってない連中に相応の報いを受けさせてもらいます!!』

 

『自作自演のマッチポンプで好き勝手したらどうなるか思い知らせてやるわ!!』

 

『そういう事だ!お前達の独裁は私達が打ち破る!!』

 

ティアナのテグリアノーンαはグランディアソードでケムダーを一刀両断し、サツキのサラディローズαはロゼルシアブレードでシェリダーを斬り裂き、カエデのリプロメティスαはトライグラディウスでケムダーを斬り倒す

 

『私達XVGSはアンタ達なんかに慈悲や情けをかけるつもりはないんだから!!』

 

『我が物顔で世界を支配する自分達が正しいと思い上がるのもいい加減にしなさい……!!』

 

『その通りだよ!!国王夫妻を殺してまで自分達の都合の良いようにするのもそこまでにしないとね!!』

 

ヒマリのテグリアノーンβはグロウブラスティアの射撃、シズノのサラディローズβはシルヴィランチャーの砲撃、コトナのリプロメティスβはパステリオンライフルの狙撃でケムダーとシェリダーを蹴散らしていく

 

『これ以上アンタのせいで不幸になった人々を増やさないためにも、徹底的にやってやるわ!!』

 

『虚構の悪を始末して利権の限りを尽くすマッチポンプで世界を好き勝手するお前達に情けは無用だ!!』

 

『その通りよ!貴方達に苦しめられている人達のためにも、徹底的にやらないとね!!』

 

マユラのテグリアノーンγはリアノーンセイバーでケムダーを八つ裂きにし、レイサのサラディローズγはロードグラディウスでシェリダーを連続で斬り伏せ、リシアのリプロメティスγはプリズトロンソードでケムダーとシェリダーを同時に一閃する

 

『まさかヒュドラグルムをここまで打ち倒すとは……だが、我らGJSの恐ろしさはこれだけではない!』

 

XVGSにヒュドラグルムを全滅させられて業を煮やしたGJS隊士はそう言った後、ゲシュペリオン軍団で一斉攻撃を仕掛けてきた

 

『ユウキ、ここは俺達に任せて例の奴と戦ってくれないか?』

 

『本当は戦いたかったけど今回は譲って置かないとな……』

 

『わかってる、GJSの新戦力がどんなのか気になる以上大役を務めさせて貰うよ』

 

モロハとトウマから頼まれたユウキはそう言った後、ニルヴァーナはある場所へと向かう事になる

 

『おのれ!これ以上行かせるか!!』

 

ゲシュペリオンの一体がニルヴァーナの進行を阻止しようとしたその時、ロゼルシオンがブレイザーライフルで動きを止める

 

『残念ながらお前達の相手は俺達だ』

 

『ユウキの行く手を遮る訳にはいかないからな!』

 

『ならば煩いお前達から始末するまでだ!!』

 

モロハとトウマが言った後、憤慨したGJSの隊士はゲシュペリオン軍団で一斉攻撃する。ニルヴァーナを除いたXVGSはそれらに対し、完全と立ち向かう

 

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それからシュウヤのグランセイヴァーは何者かが来ることを察知する

 

『この感じ……来たか!』

 

グランセイヴァーの前に現れたのはニルヴァーナだった

 

『あれがGJSの新たな戦力か……!』

 

ニルヴァーナの操縦席でユウキは呟いた。何故ならゲシュペリオンとは違う機体である以上油断ならないからだ

 

『あいつが噂に聞く例のブレイブマシンだね……誰であろうが関係ない以上、出来るだけ惨たらしく倒せと言われたからには容赦無く叩き潰すよ!!』

 

そう言ったシュウヤはグランセイヴァーを動かし、ニルヴァーナに向けてフォトンバスターソードで攻撃する。対するニルヴァーナはドラゴンブレイバーで応戦する

 

『こいつ……ヤバい……!』

 

『兄さんの言いつけ通りに惨たらしく殺してあげるよ……!』

 

シュウヤはグランセイヴァーを操作し、フォトンバスターソードでユウキのニルヴァーナを切り裂こうとするが、ニルヴァーナはドラゴンブレイバーを駆使して攻撃を防いでいく。しかしこのまま黙っていられる程ニルヴァーナのパイロットであるユウキは大人しくなかった

 

『くっ!何時までも防げると思うな!!』

 

ニルヴァーナがドラゴンブレイバーでグランセイヴァーを攻撃する。それを察知したシュウヤは即座に回避行動を取る

 

『そんなもので僕がやれると思ったら大間違いだよ!!』

 

『ちぃッ!!』

 

ユウキは舌打ちした後、シュウヤのグランセイヴァーはファングブレイカーで反撃する

 

『遠隔誘導兵器か!?ならばこちらも!!』

 

ユウキはニルヴァーナの背部に4基装備されたグレイルビットを射出し、ファングブレイカーを迎撃する

 

『へぇ~やるじゃないか、でも僕はまだまだこんなものじゃないんだよ!!』

 

シュウヤはグランセイヴァーを操縦し、更にフォトンセイバーでニルヴァーナに斬りかかる。それを見たユウキは冷静に対処し、ドラゴンブレイバーで受け止める

 

『中々やるね、だけどまだこれからだよ!!』

 

『面白い……来い!!』

 

グランセイヴァーとニルヴァーナの激しい攻防が続く一方、ニルヴァーナを除いたXVGSはゲシュペリオン軍団に立ち向かっていた

 

『しっかりついて来いよトウマ!!』

 

『兄さんこそヘマしないでよね!!』

 

モロハのロゼルシオンとトウマのプリズニアスは息ぴったりに連携し、サラティガブレードとパラディオンソードの乱舞につなぎ、最後は交差しながらの突撃をかましながらゲシュペリオン軍団を次々と撃破していく

 

『バカな…奴等は我々の知らない間にこれほどの力を……!』

 

『どうやらお前達GJSは、俺たちXVGSの事を甘く見過ぎていたようだな』

 

『そういう事だ!さぁ覚悟しろ!!』

 

モロハとトウマの言葉を聞いたGJS隊士は最早どうすることもできずこのままやったら屠られるしかないと判断した

 

『これ以上戦ったら元も子もない…!かくなる上は…!』

 

そしてGJS隊士は意外な行動を取る事になる。それは撤退だった

 

『アイツ逃げる気よ!!』

 

『逃がさないわ!!』

 

マユラとリシアが言った後、XVGS側のブレイブマシン11体は逃げたゲシュペリオンの一体を追う事になる。それからニルヴァーナとグランセイヴァーの剣と遠隔誘導兵器による戦いは激しく続けていた

 

『この僕をここまで追い込ませるとは中々やるじゃないか、それに君達は一体どこの獄潰しなのか問わせてもらおうかな?』

 

『エクシヴァル・ヴァンガード・セイヴァー、XVGS……それが僕たちだ』

 

シュウヤの問いに応じたユウキはXVGSの名を明かす。その一方で観覧席にいたジンキ達はその名を聞いて驚きを隠せなかった

 

「エクシヴァル・ヴァンガード・セイヴァー…それが奴等の名か…」

 

ジンキが言った後、そこへXVGSから逃げきれたゲシュペリオンの一体が現れ、GJS隊士はジンキ達にこの事を伝える

 

『ジンキ様達に報告します!我々の部隊が目の前にいる赤い奴を含めた12機のブレイブマシンによって全滅しました!!』

 

「それで?」

 

『奴等のブレイブマシンは我々の知らない何かを持っている以上今の我々では勝ち目はないという事になります!!ここは素直に降伏を…』

 

「もういい、わかった。奴等が何者なのか判明した以上この場にいても無駄なのは目に見えてる」

 

GJS隊士の報告を聞いたジンキはその事を理解した。隊士が一息を付いたその時、グランセイヴァーのフォトンバスターソードがゲシュペリオンを貫いた

 

『し…シュウヤ殿…何故…!?』

 

『この後君は我が身可愛さで保身に走るつもりだろう?残念ながらそうはいかないよ。何故なら自分が助かりたいが為に身勝手な事をするような輩に手を差し伸べる程僕達は寛容じゃないからね』

 

『そんな……!』

 

シュウヤは冷酷な目でゲシュペリオンを見つめた後、グランセイヴァーを操縦し、フォトンバスターソードでゲシュペリオンを始末する

 

『お前…自分の部下に何て事を…!それでも人間か!?』

 

『人間…?僕達はあんな身勝手で愚かに等しい連中とは違うんだよ。何故ならダイムザント様という神に等しいお方によって選ばれた存在であるからして、一切の悪循環のない世界を築く為に選ばれた者達だからね。それに今回の勝負はお預けにしてもらうよ。機会があったらまた会える時を楽しみにしてるよ』

 

シュウヤの非道な行いを見て激怒したユウキは思わずそう叫んでしまうが、シュウヤは自分達がダイムザントに選ばれた存在である以上人間を超えていると豪語し、グランセイヴァーは撤退する。ユウキのニルヴァーナはその後合流したXVGSブレイブマシン部隊に交戦の一部始終を話した

 

『それでGJSの新たな戦力であるグランセイヴァーと交戦し、俺達が追っていたゲシュペリオンの一体が出て来て中断したという訳か……』

 

『しかも自分の部下に対してあんな事をするなんて何を考えてるんだ!?』

 

『そのパイロットについてはまだわからないけど、今度出てきたら何者なのかはっきりさせる必要がありそうだ。それに他の皆は今頃どうしてるかな……?』

 

モロハとトウマがそう言った後、ユウキはグランセイヴァーのパイロットが何者なのかを推測しながら他のチームの事を考えていた ……

 

同時刻、ダステル地方の東地区でGJSの更なる主力ブレイブマシンが西の方に行われ、他のXVGSメンバーがその場所へと急行していたのをユウキ達はまだ知らなかった

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