エクシヴァルワールド フューチャー戦機XVGS   作:銀祐

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X.V2995

デザストロイア某都市。平和な日々はヒュドラグルム、GJSによるマッチポンプで炎に包まれた…崩れ落ちるビルの瓦礫に潰された者、ビームで焼かれ原子のチリに還る者、ミサイルにより被弾したバスから全身を焼かれもがき飛び出す者…阿鼻叫喚の地獄絵図が広がる

「はあ、はあ…早くシェルターに!アル、急ぎなさい!!」

「待ってよ父さん、母さん、リム姉…うわ?」

燃え盛り至るところにビーム、ミサイルが降り注ぐ中、必死にシェルターへ走る四人…アルと呼ばれた小さな男の子が倒れたのをみて姉?らしき少女が手を採る

「アルちゃん、もう少しだから頑張って…ね?」

「う、うん…リムね…」

手を握りしめ言いかけた瞬間、まばゆい光と共に弾かれたように転がる男の子…瓦礫にぶつかりようやく止まり見たのは大きく穿たれた地面…父、母が目を見開き胸板を街頭に突き刺された姿

「あ、ああ…リム姉…あ、ああ…ーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

手を握る感触に気づき見たのは肘から下がない姉の腕……瞳孔が見開かれわなわなと身体を震わし叫んだ。ヒュドラグラム、GJSのブレイブマシンの戦う真下で姉の腕を抱きしめながら叫んだ時、髪の色が白髪に赤いメッシュが入り血の涙を流した瞬間。空から閃光がヒュドラグルム、ブレイブマシンを貫通、爆散。僚機が撃墜された事に気づくも、再び降り注ぐ閃光に正確に撃ち抜かれ全滅した

「……?」

血の涙を流す男の子が見たのは水色と白に彩られた人型兵器…蒼翠光の粒子を舞わせながらコチラをみてる…その人型兵器の名をつぶやく

「ガ…ガンダム……」

そう口にしたのを最期に男の子は意識は切れた…

“…遅すぎ…した……なんで…同じ事の繰り返しです”

“……いまは…や…く……ト…ミ……に……ヴェーダ”

すすり泣くような声…誰かに抱き抱えられてる…何故かわからないが男の子は懐かしさを感じ再び意識を失った


第4章:七魂の英雄譚(セブンス・ブレイブサーガ)と天使降臨

【王都グランセイロス セイロス城】

 

グランセイロスの中心となる城で傍らには軌道エレベーターとなるアストルムタワーがそびえ立っている。その形状は正五角形で軌道エレベーターの周辺には城は勿論、駅や空港、軍事施設などが密集している。現上層部である首相派が治める拠点と化しており、GJSの本部でもある

 

ダステル地方での新たな主力ブレイブマシンのお披露目会から帰還したシュウヤとマゴロクは他のGJSメンバーであるステラナ・エーデルガルト、リムシロ・オーガミル、イオグニス・デファウスト、テンリクウ・デファウスト、ツムギリア・ガエンブルム、アリーシャ・ニムロディレフ、シャオラン・アストルファ、サクラ・クロードウィン、レンバルト・サトミジェナス、キサラ・ベレスバル、ケイネス・サレンディア、セレイナ・ジブリアントと共にある人物の方へと向けている。その人物とはGJS統括者にしてダイムザントの息子にしてサクラの兄であるトウハク・クロードウィンであった

 

「シュウヤにマゴロク、話はジンキ達から聞いたよ。XVGSという奴等と交戦したそうだね」

 

「はい、僕の方では例の赤いブレイブマシンと戦っていました」

 

「俺の方ではあの青っぽいブレイブマシンと戦っていました。いずれも現主力ブレイブマシンであるゲシュペリオンとは大違いです」

 

「そうか…」

 

トウハクの問いに対し、シュウヤとマゴロクは素直に答え、その話を聞いた彼は少しだけ表情を曇らせながら何かを考えているような仕草を見せる

 

「私達と言う名の正義を必要としているご時世なのに、XVGSという得体の知れない連中のせいでヒュドラグルムだけじゃなく迎撃する部隊まで手にかけるなんて……一体何様のつもりなのかしら?」

 

「そうですね。私達が正義を執行しなければいけない時にXVGSがヒュドラグルム殲滅するために私達の邪魔をするなんて許せませんね」

 

ステラナとリムシロは自分達が必要とされている状況にも関わらず、XVGSが正義の味方である自分等の邪魔をした事に憤りを感じ、それを聞いた他の仲間も同感だったのか無言のまま首を縦に振る

 

「この世に悪があるとすればそれは人の心と言う癪に障るような言葉など耳障りだがその心の醜さのせいで俺たちがどれだけ嫌な思いをしてたのか不完全な能無し共には分かるまい。そうだろうテン?」

 

「勿論だよイオ兄さん。大事なものを奪われて全てを失った悲しみから来る憎悪なんて所詮は不純物に過ぎないからこそ排除されて当然だからね」

 

「そもそも何で大事なものを奪われて全てを失った連中は憎悪に呑まれる程に追い詰められなければならないのかしら?それは他人に対する思いやりが欠如している証拠でしょう?」

 

「それはまるで怪物の心を宿してるから同じ人間とはとても思えませんね。そいつらが悪である以上、私達は正義の名の下に制裁を下す必要があります」

 

イオグニスとテンリクウ、ツムギリアとアリーシャは人の心の醜さが悪を生むのなら自分達が正義のために戦う事で救える人達がいるはずだと持論を展開し、それに賛同するように他のメンバーは深く首肯する

 

「兄様の言うとおりね、何の関係もなく巻き込まれて被害に及んだ者は我が身可愛さで迫害や差別をしでかす、過酷な運命を背負い修羅場を潜り抜けた経験者は為すべき事を成し遂げるために嫌われても構わない、私から見ればまさに酷い事を平気でやってのける人の形をした悪魔そのものよ」

 

「身勝手で愚かな連中など所詮人間のクズに等しいものだ。守られるくせに自分勝手なエゴで保身に走り、大切なものを守るためとはいえ他者を貶めるような矛盾を孕んだ行為を繰り返す奴等など救済する価値はない」

 

「元は守られるべき人間だったというのに、それが今では自己中心的な悪人に成り果ててしまった。そのような存在は断じて生かしてはいけない、だから俺たちは正義の鉄槌を下し、悪に堕ちてしまった哀れな者達に裁きを与えなければならないからな」

 

「えぇ、だから私たちが悪に堕ちた存在を成敗しないとね」

 

「考えてみれば嫌になるわね。受けた被害が酷かったからと言って闇に堕ちるなんて人として最低だわ。でも悪に染ってしまったのなら仕方がないから、私たちは全力を以てその罪を許してはならないからね!」

 

「どのみちそういったクズは俺達の手で始末しなければならない。何故なら不幸や絶望という名の悪に救済なんてあり得ない、苦しみも哀しみも例外ではない、あるのはただ虚しさだけだ、だから俺はそういった悪を討つ」

 

サクラとシャオラン、レンバルトとキサラ、セレイナとケイネスは本来守られるべき人間が保身のために他者を見下す、または虐げるなどの行為をするのであれば救いの手を差し伸べる事はできないと厳しい言葉を吐露しながらそれぞれの信念に基づきGJSとしての使命を全うするため、自分たちが戦う理由を口にした

 

「…君達の言うとおりだ。僕達はお父様の望む絶対正義を貫き、悪に加担する者には容赦しない。たとえそれがXVGSという得体の知れない組織であってもね。そのためにはまず前哨戦として100体のヒュドラグルム軍団と戦って実力を見極めておかないと」

 

「その事についてはダイムザント様に許可をもらっているのでしょうか?」

 

「あぁ、勿論だよ。お父様は僕の願いを聞き入れてくれるからね。僕達はその見物でもさせて貰うとしよう」

 

トウハクの言葉に対し、シュウヤはダイムザントの許可をもらったのかを問うと、彼は当然だと言わんばかりに微笑みながら答えた

 

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【エクシヴァロン 食堂】

 

チームユウキとチームライネス、そして今回初登場となるツカサ・アースコットにナナミ・トクザワ、チサト・リミネスティアにタキナ・ユースフェリアのチームツカサの面々は今後出てくるのかもしれないGJSのブレイブマシンについて話していた

 

「ユウキとライネスが交戦していたグランセイヴァーとラギアントグリフというブレイブマシンはゲシュペリオンと比べてかなり性能は上みたいだけど、それでもヒュドラグルムと比べたら大したことはないと思うね」

 

「ああ、今のところは互角以上だが今後出てくるのは対処が難しくなりそうだ」

 

「そのためにはまず更なる強化が必要不可欠だね。グランセイヴァーやラギアントグリフのような強敵に対抗するものがあれば良いんだけど……」

 

ツカサとライネス、ユウキはこの先GJSとの戦いは厳しくなるため自分たちのブレイブマシンを強化する方法を考えていた

 

「今思えば現時点の私達ならどこまで対処できるかが問題なんですよね……」

 

「そうですね、それにナナミさんは将軍派ですけど私達と共にいて大丈夫でしょうか?」

 

「心配しなくてもお父様の周りにはあの人たちが付いてます。王族派の皆さんが僅かながらに残った以上ダイムザントという共通の敵がいる以上、私達は協力するしかないと思いますから」

 

「まぁ、それもそうですね!私達は仲間なんだから一緒に頑張りましょう!ナナミさんがいれば百人力ですよ!!」

 

「ありがとうございます、ミセリアさん」

 

ティアナとミセリア、ナナミは今の現状でどこまでやれるのか不安が募っていたが、僅かながらに生き残った王族派が将軍派と共にダイムザントという共通の敵に立ち向かうべくXVGS協力する事を聞いて安心する一方だった

 

「ところでアンタ達、ヒュドラグルムはまだしもGJSの有人機に対して殺す必要があったとしても躊躇わずに攻撃出来るのかしら?もし仮に殺らなきゃならない状況になった時、人殺しをする覚悟があるとしたらどうするの?」

 

「当初の私達は人を殺すなんて考えは持っていませんでした……でも、今は違う。相手が独裁者の手先であるならば私はその命を奪えるだけの力を持ち合わせている。だから迷いなく相手を殺し、その罪を背負わなければなりません……」

 

「それが殺人を犯した者の責任であり、同時に罪滅ぼしでもあるという事ね。それに私達XVGSとGJSが戦えば何の関係もなく巻き込まれて被害に及んだ民間人の命を奪う可能性もあるわ。そうなれば必然的に加害者となってしまう。だから戦う前に相手の事をよく知り、その人がどんな思いを持っているかを考えないといけないものよ」

 

「ダイムザント達首相派の狂った政策のせいで今まで当たり前だった日常が崩れ去り、残された人々はこれから苦しい生活を強いられる事になる……だから私達が戦う理由は十分にあるはずだよ」

 

「しかしGJSの連中は自分達に怒りや憎しみなどを向けた時点で悪と看做して排除するだろうね、自分に逆らう奴は親でも許さないって感じでさ」

 

「言うなれば独り善がりで独裁政治みたいなものでしょうね。それじゃあ正義の味方とは呼べないわ。そういう事を平気でやるのが政治家とか権力者じゃないのかしら」

 

チサトとタキナ、マユラとヒマリ、リンクとユカリは自分たちが戦う理由を話し合っていた。その会話の中でダイムザントは負の感情と言う悪を根絶やしにするために生きていると豪語しているようなものだと口々に言い、正義の為なら何をやっても良いという考えに一同は憤りを感じていた

 

「この世に悪があるとすればそれは人の心と言うものに対して冒涜的で憎しみはおろか、苦しみや悲しみすらも悪と決めつける。GJSの正義は非がある相手の事情や意見を蔑ろにした上で悪と断定し、それを一方的に押し通す…それだけじゃなく信念の殉教者の仮面を被った者から覚悟を否定した上で破滅へと追い込ませるのもそうだ…僕達から見れば例え悪であろうと正義だろうと、その者達にはその者達なりの譲れないものがある。その思いを無下にするような真似は絶対に許されない行為だ」

 

「そうだよ、いくら許されなかった事をする程非があるからとって人権や尊厳を踏みにじるのは間違っているよ。ましてや何の関係もなく巻き込まれて被害に及んだ者が保身のために迫害や差別を行った時点で悪者扱いし、酷い仕打ちを受けた理由で逆恨みによる八つ当たりに走るのは筋違いだよ」

 

「ユウキの言う通りだ、確かにダイムザント達首相派は自らの野望の為に世界平和という理想を掲げ、それを実現させるべくグリフォギィラやヒュドラグルムという駒を使って自作自演を繰り返し、都合が悪くなったら悪役に仕立て上げて抹殺する。まさに独裁者そのものだ、そのために俺たちは戦わなければならない」

 

「ライネスも僕と同じ意見とは意外だったよね」

 

「これはあくまで客観的に見た意見を述べたまでであって別にお前の意見に賛同している訳では……」

 

ツカサとライネス、ユウキは自分達がGJSと戦うのはあくまでも世界の秩序を保つためであり、たとえ相手が悪人であっても弱者の人権を無視したり、理不尽な暴挙に出るのは断じて許されるものではないと力説した。ユウキはライネスが珍しく同じ意見を述べた事に驚き、それに対してライネスは照れ隠しをしていた。その様子を見ていたツカサはまるでユウキとライネスがコンビを組んでいるように見えていた

 

「なぁ、ユウキとライネスばっか活躍し、困った事があったら頼りきってしまうのは嫌だと思わないか?」

 

「奇遇だよ兄さん、俺も今そんな感じになってる所だ」

 

「俺もだぜ、だらしないとかたるんでるとか言われるのが嫌になってきた。ここは一つ、俺たちもあいつらに負けないようにしねぇといけねえな」

 

「同感だ、皆が頑張ってるのに何もしないなんて嫌になるぜ」

 

モロハにトウマ、タクヤにヒュウガは互いに顔を見合わせてある決意を固めた。その時メンバー全員の通信端末(スマートフォン)からアラームが鳴り響いた

 

『各チームに次ぐ、艦周辺にヒュドラグルムの大群が接近中!至急迎撃態勢に移行せよ!!』

 

連絡の主はクーランで各チームメンバーにヒュドラグルムの出現位置を知らせ、直ちに戦闘準備に入るよう促していた

 

【エクシヴァロン格納庫】

 

今回初登場となるドラジェノスとセルベレイシア3体を含めたXVGSが誇る7チームのブレイブマシンが勢揃いとして総出撃するべく、オペレーターであるチズルとメグリアが確認を済ませていた

 

『ブレイブマシン全機、発進スタンバイ完了!』

 

『カタパルト、スタンバイ。進路クリア、各チームブレイブマシン、発進どうぞ』

 

『チームユウキ、行きます!!』

 

『チームライネス、行きます!!』

 

『チームモロハ、行きます!!』

 

『チームトウマ、行きます!!』

 

『チームタクヤ、出るぞ!!』

 

『チームヒュウガ、行きます!!』

 

『チームツカサ、行くよ!!』

 

チズルとメグリアの声がコックピットに木霊する中、電光掲示板らしきものから「BRAKES」、「THROTTLE」「CATAPULT」の順で右の列が「CLEAR』に変わった瞬間、反電磁反発作用による加速Gに耐えながら合計28機のブレイブマシンが出撃する

 

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【ダステル地方 城塞高地】

 

エクシヴァロンの目の前にいるバティカル、シェリダー、アグゼリュス、ザーカブ、アルヴァスのそれぞれ20体ずつのヒュドラグルムが一斉に進軍している所に7チームのブレイブマシンが駆けつける。28対100の戦力差は圧倒的だが怯むことなく立ち向かった

 

『みんな、行くよ!!』

 

ユウキは全員に呼びかけるように声を上げると操縦桿を握り締め、スロットルレバーを前に倒すとペダルを踏んで一気に前進する。それに呼応するように他のブレイブマシンも動き出した

 

『独善に飢えた残虐な独裁者の操り人形なんかに僕達は決して屈したりはしない!』

 

ツカサのドラジェノスは剣モードと斧モードに使い分けるジェノスメガアックスでシェリダーを3体斬りつける

 

『正義を大義名分とすれば何をしても許される貴方達を私達は絶対に許しません!!』

 

『私もあのような連中を許すわけにはいきませんね!徹底的に叩きのめします!!』

 

『あなた達は結局自分たちは正しい、何をしても悪くない、憎しみだけじゃなく苦しみや哀しみこそが悪という思想で動かしている。その事を身を持って思い知りなさい!!』

 

セルベレイシア達はザーカブ、バティカル、アグゼリュスに向けて攻撃する。ナナミのタイプαはクリムゾンセイバー、タキナのタイプβはアズールブレイザー、チサトのタイプγはゴルドキャリバーンで切り裂き、撃破していく。ヒュドラグルム軍団はXVGSのブレイブマシンに容赦ない攻撃を仕掛ける

 

『いつまでもお前達の好きにはさせないぞ!』

 

『俺達がいる限りな!』

 

ユウキのニルヴァーナがドラゴンブレイバーでバティカルを薙ぎ払い、ライネスのユースベルクがユースメガランサーでザーカブを刺し貫く

 

『私達も続きましょう!』

 

『勿論です!』

 

ティアナとミセリアの号令でテグリアノーン3体とグラムグライス3体は連携して攻撃を繰り出す、ティアナ機のグランディアソードがアルヴァスを一刀両断し、ミセリア機のメルクストレイターがシェリダーを撃ち抜く。ヒマリ機のグロウブラスティアの銃撃でバティカルの動きを封じた後にその斬撃で撃破し、マユラ機のリアノーンセイバーがアルヴァスを斬り刻んでいく。更にはユカリ機のグラムブラスティアとリンク機のセイクリッドバスターによる強力な一撃でザーカブとシェリダーを撃破する

 

『俺たちも負けてはいられないな、トウマ!!』

 

『勿論だよ兄さん!!』

 

大勢のヒュドラグルムに対し、モロハのロゼルシオンとトウマのプリズニアスは息ぴったりに連携し、サラティガブレードとパラディオンソードの乱舞につなぎ、最後は交差しながらの突撃していく

 

『まん丸お山に彩りアターック!!』

 

『そんな技ないでしょうが!!』

 

サツキのサラディローズαがロゼルシアブレードでザーカブを斬りながらそのようなセリフを発し、呆れながらツッコミを入れるリシアのリプロメティスγのプリズトロンソードでアグゼリュスを斬りつける

 

『徹底的に狙い撃ちます…!!』

 

『援護は任せて!そこっ!!』

 

シズノのサラディローズβのシルヴィランチャーとコトナのリプロメティスβのパステリオンライフルが同時に放たれ、バティカルとシェリダーをまとめて撃破した

 

『こちらも合わせるぞレイサ!!』

 

『了解!行くぞカエデ!!』

 

カエデのリプロメティスαとレイサのサラディローズγは2人揃ってトライグラディウスとロードグラディウスによる素早い斬撃を繰り出し、一気に4体のヒュドラグルムを真っ二つにする

 

『俺たちも負けちゃいられないぜ!!』

 

『その通りよ!私たちだってやればできるんだから!!』

 

『グランストライアを取り戻すためにもここで死ぬわけにはいかないわ!!』

 

『皆で生き残るためには何としても成し遂げたるわぁ!!』

 

タクヤのレヴァンティアがシリウスブレイカーでアグゼリュスを切り裂き、3体のメイガスイレンはヒュドラグルムの砲撃を掻い潜りながらチサキのタイプαはレディアントスターの素早い斬撃でシェリダーを斬りつけてから銃撃で倒し、レオナのタイプβはプラウドバスターでアルヴァスを鉄屑にして爆砕、そしてロッカのタイプγはアステールヴィントでバティカルを叩き斬る

 

『そうだ…俺たちはグランストライアを取り戻すためにここにいる!!そのためにもこんなところで立ち止まるわけにはいかないんだよ!!』

 

『自分達の都合の良い政策で守るべき国民を蔑ろにする奴らに屈するなんてことはあってはならない!!』

 

『その通りよ!あのような独裁者にこの国を…世界を任せる訳にはいかないもの!!』

 

『だから私達はGJSなんかに絶対負けない!!』

 

ヒュウガのガルドラシアはガルガーノセイバーの二段斬りでアグゼリュスとアルヴァスを斬り裂いた後、3体のマグノフリートはヒュドラグルムの群れに突っ込み、マシロのタイプαはマグノリアブレードでシェリダーとザーカブを一閃し、ルイジアのタイプβはメイルデトネイターでバティカルを撃ち抜き、ミュウルのタイプγはリリカルランサーでアルヴァスの装甲を貫いて零距離射撃で撃破する

 

【エクシヴァロン ブリッジ】

 

「戦況はどうなっている?」

 

「各チームのブレイブマシン達がヒュドラグルム軍団を蹴散らしています。100体の内56体撃破しました」

 

「残りは44体、この調子で行けば問題なく打破できそうです」

 

クーランの問いにチズルとメグリアは冷静かつ的確な答えを出す。このままいけば作戦は成功間違いなしだと確信していたその時である

 

「クーラン、戦闘エリア通信阻害確認!上空から何かが来る……?」

 

「空?まさかこの距離まで探知できなかったのか!?」

 

フリーデルは広がり始める通信阻害区域。上空から接近する何か…、その事を伝えるクーランにブリッジクルーらがざわめきだし状況を把握に努めようとすり、

 

場面が変わってXVGS7チーム。残るヒュドラグルムを討伐した時、通信阻害で連絡が取れない中、辛うじて使える赤外線センサーが捉えた。青みがかった深緑の粒子?を放出させながら降下する漆黒のモビルスーツ。ブレイブマシンより小型の機体が両陣営の前にフワリと降り立つ…微動だにせずにだ

 

『GJSの新手か!?』

 

『いや、奴等はモビルスーツを所有していないはずだ。それにあの機体は見たことがないぞ!』

 

ユウキとライネスはGJSがモビルスーツを所有していない事、他の面々は目の前に現れた機体が何なのか理解できずにいると残ったヒュドラグルムはモビルスーツを敵とみなした上で接近しビームブレイドを振るおうとした

 

『……エクシェス、武力介入を開始する』

 

ヒュドラグルムの攻撃は虚空を虚しく抜け、その胴に赤熱化した右手がバティカルを貫き溶断、えぐり削るように逆袈裟に振るい泣き別れにし、バチバチとスパークしながら爆散。流れるような機動性能で迫ると僚機…アルヴァスとザーカブに赤熱化した手刀で撫で斬り、背後から襲い来るシェリダーとアグゼリュスに腰部にある漆黒のムチが容赦なく切り捨てる様は悪魔にも見えた 

 

『モビルスーツは確かデザストロイアの主力機だったはず……しいて言えばあの光、それにあの機動性はブレイブマシンと互角…いえ、それ以上に速いのかもしれません……』

 

『あのモビルスーツ…アレはデザストロイアにあるガンダム?』

 

ティアナとミセリアはエクシェスがガンダムだとすぐに判断する。しかしガンダムを始めとしたモビルスーツはデザストロイアでしか製造しておらず、ブレイブマシンしか製造しないグランストライアではまずありえない代物であった

 

『何棒立ちしてんだ!さっさとあいつ等を倒すんだ!!』

 

『そうだ!あんな得体の知れない奴に好き勝手させるわけにはいかない!!』

 

モロハとトウマの掛け声に応じたXVGSが残りのヒュドラグルムを倒そうとした時、桃色の光がブレイブマシンの武器を持つ腕を貫き破壊する、それは迫るヒュドラグルム3体もだ…超長距離からの狙撃だと気づいた

 

『!センサー外からの狙撃だと?』

 

/////////

 

“カザハナ、全弾命中、全弾命中”

 

「たりめえだろが……アタシから逃げられるなんて思うなよヒーロー気取りのマッチポンプの同類ども……ニャイア、狙い撃つぞ!」

 

赤と白のパイロットスーツ越しでもわかる豊かな胸をブルンと揺らしながらエクシェスを援護するようにブレイブマシン、ヒュドラグラムを狙いトリガーを引く。赤地に純白のパールの装甲を持つ猫耳をつけたアストレイタイプのMS《ニャイアアストレイ・イチイバル》、弓を模した超々距離狙撃ライフル《イチイバル》の銃口に光が宿り、撃ち出される度にヒュドラグルムは数を減らしていく

 

『うわああああああ!!?』

 

『きゃああああああ!!?』

 

ブレイブマシンの受けたダメージにより悲鳴を上げるXVGSメンバー達。ヒュドラグルム達が悉く撃破されていく中、まだ動けるのはニルヴァーナとユースベルクのみとなる

 

『ライネス、あのガンダムはどうやら僕達に攻撃しているようだ!左右同時に攻撃を仕掛けるぞ!!』

 

『最初からそのつもりだ!!』

 

ユウキとライネスが言った後、ニルヴァーナのドラゴンブレイバーとユースベルクのユースメガランサーによる左右同時攻撃がエクシェスに迫る

 

『……』

 

エクシェスのパイロットは無言でニルヴァーナとユースベルクの攻撃を回避し、その動きはまるで踊っているかのように優雅で無駄がなく、漆黒のムチによる目にも止まらぬ速さで繰り出された連続攻撃で2体のブレイブマシンを痛めつける

 

『うわああああああ!!?』

 

これにより大きなダメージを受けていたニルヴァーナとユースベルクは動けなくなってしまう

 

『……ファーストフェイズ完了、セカンドフェイズに以降……当該エリアより離脱する』

 

薄暗いコックピットに座る濃紺に赤いラインが目立つパイロットスーツを纏う少年の声がこだまし、フワリと離れていく。ヒュドラグルム100体の全滅は成功したものの、突如現れたガンダムによって傷ついたブレイブマシンはエクシヴァロンに回収され、パイロット達も医務室へと搬送された。幸い怪我人は出なかったものの、この事態はXVGSにとって予想だにしなかった出来事となる…

 

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【セイロス地方 アストルムタワー】

 

グランストライア6つの地方には世界樹(ワールドツリー)と呼ばれているアストルムテクノロジーと太陽光エネルギー施設を兼ねた軌道エレベーターが建造されている。その中では王都グランセイロスにあるセイロス城の傍らには軌道エレベーターとなるアストルムタワーがそびえ立っている。完成50周年式典では現上層部であるダイムザント達首相派がセイロス地方から各界貴賓が招かれて盛大に行われた。首相派の周りには有数の政治家貴族や富豪、企業家や資産家といった富裕層が集まっていく

 

「グリフォギイラとヒュドラグルム襲来とGJS結成より5年、未知の脅威は最早自然現象さながらに我々の生活を脅かしている。我々グランストライア政府はこの危機的状況に対し、アストルムテクノロジーを応用した最新工学技術であるブレイブマシンを開発し、これを軍事転用する事で対グリフォギィラ戦における切り札を入手した」

 

壇上に立つ首相ダイムザントは自信満々に言うと会場は拍手喝采に包まれる。首相達はグリフォギィラが虚構の悪であり、ブレイブマシンこそが人類を守る希望なのだと国民に信じ込ませる事に成功した現在、一部の国民はブレイブマシンとGJSの活躍によりグリフォギィラの脅威から解放されると信じきっていた……

 

「しかしながらグリフォギィラは何故ヒュドラグルムを生み出しているか今のところは不明となるが、最近では宇宙からの侵略者である一説が浮上している。そのために我々は更なる解析を急ぐと共にブレイブマシンの量産化、そしてGJSの強化、これらは全て国民の平和と安全のためであり、私はここに宣言する!GJSこそがこの世界の希望であり正義だと!!」

 

演説が終わると再び歓声が上がる。その様子をモニター越しに見ていたダイムザントは満足そうに微笑む、これでいい……全ては自身の栄光と繁栄のために……だが、この場にいる人々はまだ知らない…危機が迫っていることに

 

「そろそろかしら…」

 

「あの、私と一曲どうですか?」

 

「ありがと。でも先約がいるからダ・メ・よ♪」

 

ダンスに誘われるも柔らかな笑みと伴に断る大胆に胸元と背中が見えるドレスに身を包んだ女性カリオストロが断ると青年はしょんぼりして帰っていた。その様子を見ていたダイムザントは秘匿通信を使って側近であるザイアローンはある事を言い出す

 

「…例の奴等はディガルクに任せたのか?」

 

『勿論でございます。GJSの司令官である彼にヒュドラグルム100体を用意して欲しいと頼まれまして…』

 

「グリフォギイラは元々我々が世界を一つに纏めるために作られた架空の悪である以上、ヒュドラグルムも所詮はGJSという名のヒーローで倒すためだけの道具に過ぎない。もしも我々に対して憎悪を向けるような事をするのならそれらを用いて始末すれば良い」

 

『流石です我が主。それに疑似的なテロ役としてアグゼリュスを用意した後、開始時刻はもうすぐとなっております』

 

「わかっている。後の事はお前に一任しよう。頼んだぞ」

 

『はっ!』

 

ザイアローンとの交信を終えるとダイムザントはほくそ笑む

 

(ふふふ……この世界はいずれ私と言う名の髪に等しき存在となる。その日が来るまで精々楽しんでおくが良い)

 

ダイムザントはこの世界は自分によって支配され、正義である事を証明するべく国民はおろか、世界中の人々が自分を崇め、讃える事を信じて疑わなかった。勿論彼に賛同する政治家たちもそうである。何故なら首相派の大半は門閥貴族という金の亡者に等しい者達だからだ。そして約束の時刻が近づくと起動エレベーターにヒュドラグルムのアグゼリュスの軍団が迫っていた。ダイムザントの狙いはテロリスト役のアグゼリュスを軌道エレベータ―内に配備していたゲシュペリオン達で迎撃すると言う作戦であった

 

「会場にいる諸君、ただ今ヒュドラグルムがこの起動エレベーターに向けて攻撃しようとしている。しかし心配する事はない、我々の希望となるGJSのブレイブマシンが必ずや助けてくれるだろう!」

 

「「おおー!!」」

 

ダイムザントの言葉に呼応するように歓声を上げると、それを聞いた彼は不敵な笑みを浮かべていた。ここまでは思惑通りだった。しかし、その時異変が起きた

 

『ダイムザント様、怪しい何かが近づいております』

 

「何?どういう事だ?まさか例の奴等か?」

 

『いえ、例の奴等とは違います。恐らくは我々の想定を上回る性能を持つ機体と推測されております。映像を転送します』

 

ザイアローンの秘匿通信による報告にダイムザントは疑問に思っていた

 

【起動エレベーター宙域】

 

「Eセンサーに反応。第二波が接近してる」

 

「………プトレマイオス、進路をこのまま。ガンダム発進準備」

 

深々と帽子を被りメインスクリーンから目を離さず支持したのは老人…その姿と佇まいから歴然の強者の気迫が溢れ出している。学生服に身を包みマフラーと眼鏡、病的に白い肌に銀が混じる金髪の少女がうなずき、コンソールを打つ

 

「了解…沖田艦長。光学迷彩解除、ガンダムをリニアカタパルトへ移行…」

 

星が煌めく宇宙、その一部崩れた。巨大な六つのコンテナとクレーンに覆われ、蒼と白が目立つ戦艦…《強襲万能艦・プトレマイオス・ラー》が全貌を現し外周部にあるコンテナが一つズレるよう回転し止まり、リニアカタパルトへ戦闘機が降りてくる。そのコックピットに座るのはピッチリとしたパイロットスーツに身を包んだ女性がアームレイカーをにぎっている

 

『……はじまるか……この世界の歪みを正す革命が』

 

『ガンダム・アルテミス、固定。リニアボルテージ、上昇…発進まで50セコンド。コントロールをサンジェルマンへ移譲』

 

『了解、ガンダム・アルテミス、サンジェルマン……革命を遂行する!!』

 

シグナルが変わると同時にリニアカタパルトから戦闘機が、翼を広げ軌道エレベーター管制センターへ。再びコンテナが動き発進口にMS…両腕、脛に刃を持つガンダムが固定された。機体チェックをする茶髪で犬耳にもにた髪形の青年がアームレイカーを掴みバイザーを閉じた

 

『今日、世界が変わる…か、いや変えるんだ』

 

『ブレイド・ハート、コントロールを悠真・イングラムへ移譲します』

 

「アイ・ハヴ・コントロール、悠真・イングラム、斬り捨てる!!」

 

勢いよく撃ち出されたガンダム…ブレイドハートの全身から粒子が舞い、加速しサンジェルマンのアルテミスと並ぶ……コンテナが再び固定、MSがロックされた

 

「……さて、お膳立ては上々なわけだ……この世界に見せてやる…私たちの覚悟を見せつけるためにな。プレラーティ、圧倒する…」

 

リニアカタパルトからGNバーニア最大加速し先行する二人のもとへ行く。プトレマイオス・ラーのブリッジにいる沖田、謎のヒロインX・オルタはメインスクリーンから目を離さない

 

「コレより当艦は現宙域に待機、ミッションプランA24で遂行する…」

 

「…了解」

 

ゲシュペリオン隊とアグゼリュス軍団が宇宙で交戦してる最中に三機のガンダムが両陣営に突撃する

 

『虚構の悪を利用して私兵による自作自演で人々を信じ込ませる政策で搾取し圧政を強いる首相、我等の怒りを思いしれ!!』

 

ミサイルコンテナが開き、今まさに撃たれようとした瞬間…桃色の光が貫き、爆発四散する。何が起きたとザイアローンはおろか管制センター職員が探りとらえたのは青みをおびた緑光が三つ、爆発の煙から抜けたアグゼリュスとゲシュペリオンが真っ二つに切り裂かれ蹴り飛ばれた光となる、爆発の衝撃波がエレベーター管制センターの下にあるパーティー会場にも伝わり、富裕層の重鎮達が騒ぎ出した。首相派の政治家たちは騒ぎを収めようと躍起となる中、カリオストロだけは冷静だった

 

「フフ。さすがはアタシの悠真………そしてブレイドハート。それにプレラーティ」

 

ガンダムブレイドハートは粒子を全身から漲らせ、相手ブレイブマシンの装甲へ刃を振るう、抵抗も無く切り裂かれたゲシュペリオンとアグゼリュスを斬り捨てた

 

『さて、ここからは私と悠真の初夜、派手に暴れるわけだ!!』

 

『な、何言ってるんだよプレラーティ!オレはノーマルだから!?』

 

『問題ない、私は完全な肉体である女だ……気持ち良いところは全て解るわけだ』

 

『わ、解りたくないから!今はミッションに集中しろったら!』

 

ブレイドハートの刃がアグゼリュスを息つく間もなく四体切り裂き、ガンダムフェアリーの膝、肩、背部スラスターにある水色のクナイ?…センサービットが分離、周囲を浮遊し戦闘エリアへ変則的機動を取りながら四方に飛ぶ、その追撃によってゲシュペリオン達が悉く撃破されていく。ゲシュペリオンの指揮官機に乗る隊長はこの状況を見て歯軋りし、焦燥感を募らせていた

 

『クソッ、こんなはずでは……我々は正義のはずだ!!』

 

業を煮やしたゲシュペリオンの指揮官機はGブレイブシューターで2機のガンダムに向けて攻撃しようとしたその時だった

 

『独裁者の自作自演に加担する貴様等のやり方が常に正しいと思うな!虚構の悪と共に死ねえぇぇ!』

 

戦闘機だと誰の目から見てもわかるが瞬く間に変形、両肩のバインダーを正面にバレルのように展開、ライフルを中心に構えた。両肩にあるGNドライブにも似たコーンスラスターから膨大な粒子が嵐のように溢れ出してく

 

『TWIN.GN.jewelcede.drive、ラピスと同調……フルドライブ…………高濃度圧縮……GNハイメガバスターキャノン発射!』

 

引き金を引く。高濃度に圧縮されたGNJ粒子がビームへ変換、あたりを照らしながらGラインを丸々飲み込み、ゲシュペリオン隊の隊長は搭乗したブレイブマシンと伴に絶命する

 

『サンジェルマン、プレラーティ、セカンドフェイズ終了だ………トレミーに帰投する』

 

『了解』

 

『わかった……』

 

アグゼリュス軍団とゲシュペリオン隊を殲滅した3機のガンダムはその場を後にした

 

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【グランセイロス セイロス城】

 

「お父様に報告します、例のXVGSが100体のヒュドラグルムと交戦する最中で得体の知れないモビルスーツが介入、圧倒的な力でヒュドラグルムは全滅、XVGSはブレイブマシンを機能停止に追い込まれたそうです」

 

「やはりか……実は私もあの得体の知れないモビルスーツによって用意していたヒュドラグルムとゲシュペリオン隊が襲撃されたのだ。例の奴等であるXVGSでもない。おそらく我々の知らない第三勢力だろう」

 

「第三勢力…まさか我々に対して怒りを向けた愚民どもですか?」

 

「それはまだわからん、モビルスーツは確かデザストロイアで主力として運用されていたはず……可能性が高いとすれば…」

 

トウハクは父であるダイムザントに今回の現状を報告した。それを聞いたダイムザントは苦虫を噛み潰したような表情になる。そんな中、首相派の政治家が息を切らしながら走り込んできた

 

「ダイムザント様、今すぐスクリーンを……得体の知れないモビルスーツを保有する組織からの声明がグランストライアに流れてます」

 

「見せてみろ」

 

その政治家の発言に応じたダイムザントはすぐさまホロスクリーンを開いた

 

 

【同時刻、エクシヴァロン ブリッジ】

 

「ヒュドラグルムを圧倒しただけではなくブレイブマシンを機能停止まで追い込ませたガンダム…まさかデザストロイアが我々に対して宣戦布告したというのか?」

 

「確かにデザストロイアはモビルスーツを主力としているのは間違いない。しかしブレイブマシンを圧倒できる性能を持つモビルスーツなど存在するわけがないはずだ」

 

「それもそのはずなんだけど、セイロス地方の軌道エレベーターでGJSのブレイブマシン部隊がヒュドラグルム共々殲滅されてる映像が流されているのよ」

 

「ダイムザントの事だからどうせ自分の行いを正当化する自作自演に違いない。もしあのモビルスーツがデザストロイアのでもないとしたら一体何だろうねぇ……?」

 

クーランとフリーデル、ミネリコとヘレーナは自分達の知らない間に何故このような出来事が起きてしまったのか理解できずにいた

 

「クーランさん、先程のモビルスーツを保有する組織からの声明が流れています」

 

「今映像を映しますね」

 

何かを感づいていたチズルとメグリアはモニターにその映像を映し出した

 

【同時刻、グランストライア全域】

 

“グランストライアで生まれ育ったすべての人類に報告させていただきます。私たちはソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です”

 

白髪に赤いメッシュが目立つ目付きの鋭い老人が和室?から語りかける

 

世界は知る……ソレスタルビーイングを

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