エクシヴァルワールド フューチャー戦機XVGS   作:銀祐

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100体のヒュドラグルムとの戦いで突如現れた謎のモビルスーツによって一蹴されたXVGS、そしてその保有組織からのビデオメッセージがグランストライア全域に届けられ、ノーカット放送する事になった。そして彼等は、世界は知る事になる、ソレスタルビーイングを……


第5章:変わる世界

“グランストライアで生まれ育ったすべての人類に報告させていただきます。私達はソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です。私達ソレスタルビーイングの目的はグランストライアから戦争行為を根絶する事にあります。私たちは自らの利益のために行動はしません、戦争根絶と言う大きな目的のために私たちは立ち上がったのです。ただ今を持ってグランストライアに住まう人々に向けて宣言します。戦争を幇助する組織、企業、宗教などの理由があろうとも、私達は全ての戦争行為に対して、武力による介入を開始します。私達はソレスタルビーイング、このグランストライアから戦争を根絶させるために創設された組織です”

 

白髪に赤いメッシュが目立つ目付きの鋭い老人がグランストライア全土に演説をしている様子が映し出され、自分達はソレスタルビーイング、この世界から戦争を根絶させるために創設された機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織である事を宣言した。その言葉にグランストライアの人々は耳を傾け、聞き入っていた

 

【グランセイロス セイロス城】

 

「このような老人があのガンダムという他国の主力兵器を作り上げたと言うのか…?XVGSと同類の国賊の集まりに他ならない…!ザイアローン、奴等が何者なのか調べ上げろ。奴等が本気で我々に刃向かい、逆らおうとするのは怒りや憎しみしか能のない害悪と同じだ。最早自作自演のヒーローごっこをこれ以上行うつもりはない」

 

「わかりました!」

 

「それからトウハク、お前達GJSはヒュドラグルムの指揮権を与え、他の五つの地方にレガシードルとデザストロイアの進軍を任せる、世界に知らしめなければならない、この私の存在自体が正義である事を…!私こそが真の平和と秩序を統べる存在であると……!!」

 

「お任せくださいお父様」

 

ダイムザントはソレスタルビーイングをXVGSと同類の国賊を撲滅し、それを成し遂げるためにザイアローンやトウハクに命令を下す。その事を掌託した二人は即座に動き出した後、一人になったところでアレス・ルセディスに対してこう言い出す

 

「戦争根絶を目的としたソレスタルビーイングの創設者か…………まあいい、今はXVGSやソレスタルビーイングを始末する方が先決だ。私に仇なす程の憎悪に呑まれた愚か者は悪である以上正義の前にひれ伏す以外に道はない……」

 

ダイムザントはXVGSやソレスタルビーイングの同類となる国賊を撲滅するためならば人の心など必要ないと考えていた

 

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【同時刻、エクシヴァロン ブリッジ】

 

「ソレスタルビーイング…まさか我々XVGSがGJSと戦ってること自体が戦争を引き起こしてると言うのか…!?」

 

「グランストライア中がソレスタルビーイング宣言で事が大きすぎるのも無理もない、俺達の戦いが戦争を誘発しているとはな……!」

 

「あの演説をしていたお爺さんの正体を調べた所、意外な結果が判明したわ。それのおかげでソレスタルビーイングが何者なのかわからなくなるけど…」

 

「あの爺さんの名はアレス・ルセディス…稀代の天才科学者にしてグランストライアにあるすべての技術理論、根幹を構築した提唱者で6人の科学者と共に設立された研究機関〝サンジェルマン〟により回収された結晶石の解析により導き出している。つまりアストルムテクノロジーの原点に等しい人物だ」

 

クーランとフリーデルは自分達のしている事が戦争を引き起こしてる事を知り、驚きを隠せない。一方ミネリコとヘレーナはグランストライア全土に放送した老人であるアレス・ルセディスの正体を調べた所、現在使われているアストルムテクノロジーの原点に等しい天才科学者である事が判明した

 

「そのアレスについてだけどは既にこの世にいないわ。二百年前の人間だもの、生きているはずがない。サンジェルマンは彼が死ぬ間際に解体しているのよ……」

 

「二百年前に死んだ人間…アレス・ルセディスが創設したソレスタルビーイングの全貌が全くわからないのは理解してる…だがGJS、ダイムザントの手からグランストライアに真の平和を取り戻す為に戦う…たとえ武力介入されてもだ」

 

「あのガンダムに翻弄されたまま終わる程彼等は甘くないからな」

 

「そのためにはどうするか考えないとね…」

 

クーランはアレスに関する事についてミネリコと話し、彼は二百年前の人間である事からすでにこの世にいない事、考えれば考える程分からなくなったがそれでも自分達はダイムザントからグランストライアを取り戻す戦いを続かなければならない事を再確認した。その頃、先程の戦いで傷を負った7チームのメンバーは…

 

【エクシヴァロン 食堂】

 

「軽傷で済んだのは良いけど、あのソレスタルビーイングという連中がどうも気になるわね…」

 

「ああ、僕達のブレイブマシンすら歯が立たなかったのは明白だった…それにあの演説をしていたお爺さんの事を考えるとますます訳が分からなくなった…」

 

「何にせよ、今はあのガンダムをどうにかしないとダイムザント打倒の機会がますます遠のいてしまうな…それにパイロットは一体誰なんだ……?」

 

「まだわかりませんが私達に攻撃した以上、敵である事は間違いありません。このまま放っておく事はできませんね……」

 

ユウキとマユラ、ライネスとミセリアは自分達がソレスタルビーイングのガンダムに敗北された事を悔やみ、これから先どうするか考えていた

 

「問題はその後なんですがこのまま私たちがGJSと戦ったらまたあのガンダム達に介入されてしまいます…」

 

「そうだよね、あいつらはGJSの味方じゃないみたいだけど、こっちとしては厄介なのは変わりないよ……」

 

「それじゃあ私達このまま戦うなという事なの!?他力本願なんて絶対に嫌だよ!私達は私達の力でグランストライアを取り戻さないと!」

 

「気持ちは分かるけど私たちが戦ったら何の関係もなく巻き込まれて被害に及んだ者達が大勢いるに違いないわ。それはあまりにも無責任過ぎると思わない?もしそれで私達が諦めたら、誰がダイムザントを倒せるの?」

 

ティアナとリンク、ヒマリとユカリは自分達が戦えば戦う程、知らない誰かが不幸になってしまい、最悪の場合は憎悪に呑まれて取り返しがつかなく事を恐れていた。それを聞いた他のチームメンバーも……

 

「確かにそうですね、私達のやっていることは正義かもしれませんが、そのせいで無関係な人達を巻き込むのは間違っています。そんなことをしたらそれこそ悪と同じです……」

 

「私もティアナちゃんの意見に賛成かしら、これ以上関係ない人たちを危険に晒すわけにはいかないわ。それに怒りや憎しみを理由に悪と看做して排除するのは以ての外だし…」

 

「考えてみれば俺たちは人である以上決して完全ではないし、完璧とは言えない位欠点がある。でもだからと言って、それを言い訳にして逃げるのは良くないんじゃないかな」

 

「俺達は正義の為に戦うんじゃなくて、グランストライアの…いや、世界中の人々のために戦う。それがどんな形であれ、その信念だけは曲げちゃいけないと思う」

 

「もしまた第三者の介入で大変な事になったとしても俺達は全力で立ち向かう。例えどれだけの困難や逆境に立たされても逃げずに最後までやり遂げてみせるまでだ」

 

「そういう事だ、もし関係なく巻き込まれた人間がいればその時はその人間達を守るために俺達で守ればいい」

 

「つまり僕達の戦いに巻き込んだりしない様にすればいい事だよ」

 

それを聞いたシズノにリシア、モロハにトウマ、タクヤにヒュウガ、そしてツカサはXVGSの存在意義を見失いたくないと言い、自分たちの戦いが他の人間の迷惑にならないようにする事を決意した

 

『チームユウキ、チームライネスの皆さん、クーランさんがお呼びです。至急ブリッジまで来てください』

 

「クーランさんが?一体なんだろう……?」

 

「打開策が思いついたのか、行ってみるしかないな」

 

オペレーターであるチズルの呼び出しに驚く一同だったが、クーランに呼ばれたチームユウキとチームライネスは急ぎ足でエクシヴァロンのブリッジへと向かった

 

【エクシヴァロン ブリッジ】

 

「いきなり呼び出してすまなかった、お前たちに頼みたい事があるんだが聞いてくれるか?」

 

「頼み事ですか?」

 

「ああ、本日からチームユウキとチームライネスは対CB調査隊として活動する事になった。奴等の目的が武力による戦争の根絶なら、その矛先がこちらに向けられる可能性もある。その前に先手を打つ必要もあるからな……」

 

「成る程、それで俺達にその調査をしろと言う事か……」

 

「だが一つだけ問題がある、それはGJSがどう動くかだ。奴等もソレスタルビーイングにしてやられたとはいえ、このまま引き下がるとは思えない。必ず仕掛けてくる筈だ」

 

ユウキとライネスはクーランから自分達のチームが対ソレスタルビーイング調査隊として任命され、その動向を探る任務を与えられた。問題はGJSもソレスタルビーイングによって苦汁を飲まされた事を考えれば彼等が黙って見ているはずがないのである

 

「そこでだ、君たちには剃れずの動向を探ってほしい。それともう一つ、もし武力介入する事になったら負け戦でも構わないから戦い抜いてほしい。我々の戦いはダイムザントを倒し、グランストライアを取り戻すために必要な事なんだ……」

 

「分かりました、僕達に任せてください!」

 

「ユウキがそこまで言うのなら俺も同じ意見です」

 

「私も賛成します、こんなところで逃げ帰ったら私達の今までやってきた事が無駄になりますから……」

 

「GJSが何かしでかそうとするつもりなら私達が相手になります。あのような独裁者に荷担する連中を野放しにはできません……」

 

フリーデルに問われたユウキとライネス、ティアナとミセリアはクーランの依頼を引き受ける事、そして自分達がこれまで行ってきた戦いは決して無意味ではなかった事を証明しようと決意した

 

「ダイムザントの私兵であるGJSは確かに我々の敵だ。しかしソレスタルビーイングが我々の戦いに介入するのならこちらも考えなければならない……」

 

「GJSもソレスタルビーイング対策を考えているとしたら、俺達はまず彼等の動きを知る必要がありますね……」

 

「ソレスタルビーイングのガンダム……一体何者なのか分かりませんけど、何か裏があるのかもしれません。そのためにも僕達がやらなければなりませんね……」

 

クーランがそう言った後、ライネスはGJSも対ソレスタルビーイング調査をしてくるかもしれないと警戒している事、ユウキはソレスタルビーイングの正体と真意を確かめようとしていた

 

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【同時刻、グランセイロス セイロス城】

 

「シュウヤにマゴロク、ステラナにリムシロ、お前達を対ソレスタルビーイング調査部隊として任命する事になった」

 

「僕たちがですか?まさかXVGSがあのガンダムと言う奴に一蹴されたからそうなったんですよね?」

 

「もしそうだとしたら、俺たちがあのような連中を片っ端から叩きのめすのが得策ですよ!」

 

「落ち着いて、これは私情で動いているわけではないんだよ。ソレスタルビーイングの目的が戦争根絶というのならば、奴等はいずれ我々の脅威になる。言うなれば正義に仇なした悪そのものだからね」

 

トウハクによって対ソレスタルビーイングの調査隊に選ばれた事で戸惑うシュウヤだがマゴロクは自分達に恨みを抱いてるのなら容赦なく倒せばいいと言い、それを宥めるように話すトウハクはソレスタルビーイングの武力介入は脅威でしかないため放置できないと話した

 

「この調査隊の目的はソレスタルビーイングの秘密を調べるのが目的なんですよね?」

 

「その通り、もしもの時は武力行使でも構わない。我々が本気を出せばどうなるか思い知らせなければならないからだ」

 

「しかしあのガンダムに対抗できるブレイブマシンはあるんですか?」

 

「その事については既に考えている、完成したばかりのグランセイヴァーとラギアントグリフなら対抗できるはずだ」

 

ステラナは対ソレスタルビーイング調査の目的が何なのかを問うと、トウハクはそれらの秘密を調べ、場合によっては武力行使でも構わないと答える。そこへリムシロはソレスタルビーイングの保有するガンダムに対抗するブレイブマシンが作れるのか疑問を投げかけると、トウハクはグランセイヴァーとラギアングリフなら対抗できるのではないかと言い出す

 

「この間俺たちが乗っていた試作ブレイブマシンで立ち向かうとは考えたものですねぇ、これなら奴等とも戦えるんじゃないですか?」

 

「いや、まだまだ改良の余地は残っている。それに対ソレスタルビーイング調査はそれだけではないんだ。奴等が武力介入する理由を知らなきゃならない。その為にも君たち四人には頑張ってほしいと思っている」

 

「そういう事だったら引き受けますよ。それにXVGSも調査をしているなら奴等に先を越される前にこっちが先に見つけてやりましょう!」

 

「それじゃ、決まりだね。行動開始は僕達がXVGSと戦う最中に奴等が出て来る、それまでゆっくり休んでくれ」

 

「はい、分かりました」

 

マゴロクの言葉を聞いたトウハクはそのブレイブマシンは改良の余地は残っており、更なる戦力アップを図る必要がある事、対ソレスタルビーイング調査はそれだけでない事を話し、武力介入するのは何故なのかを突き止めるためだと話していた。その話を聞いたシュウヤはトウハクの話を聞き納得し、自分達が調査隊に任命された事にやる気を出していた

 

/////

 

軌道エレベーターより離れた宙域…光学迷彩を展開した戦艦…私設武装組織ソレスタルビーイングが所有する強襲揚陸万能艦“プトレマイオス・ラー”…外周部にはワークスユニット兼ねたクレーンブロックが自転し中央艦首下部、左右ブロックにMS発信口を備えている……先の軌道エレベーターでの武力介入から帰還したブレイドハート、アルテミス、フェアリーの周りにハロが動き回る

 

「アルケミックシーリング、流体ラピス、マギウスサーキットは問題なし…稼働効率と損耗率も規定範囲内でクリア…一安心だ」

 

無重力ブロックに浮かぶオレンジ色のつなぎ姿にタンクトップ、ポニテールにまとめた赤い髪が目立つ女性が端末とにらめっこしながらフウッと息吐いた時、ブレイドハートのコックピットから

 

「アケノ、ガンダムの整備はあとどんぐらいかかる?」

 

「あと三十分、まあ次のミッションには間に合うから休んでて〜」

 

「まかせた…で、地上のアルスたちの方は?」

 

「サードミッションにむかってるよ…あの二人なら整備はできるしGJSやXVGSの奴らに遅れを取るわけ無いからね」

 

「そりゃ言えてんな…じゃ一眠…」

 

「ユーマ〜お〜か〜え〜り♥」

 

「リオ?なんでここにいるんだ!?」

 

胸板に手を伸ばし指先で之の字を滑らせるリオ…しかしユーマは青ざめてる…なぜかというとだ。

 

ユーマ「やめろ!オレはノーマルだからな!?リオが今は女でも変わらねえし!!」

 

そう、彼女は元男だ…あと一人プレラーティもだ…一年前にアルスと共にユーマがある場所でスカウトに来た際…話が長くなるから割愛しよう。そんないちゃつく二人にハロ達は跳ね回りながら、きっかりアケノは三十分でガンダム三機の整備を完了させた…

 

/////////////

 

【エクシヴァロン ブリッジ】

 

対ソレスタルビーイング調査隊を設立してから12時間後、調査する対象であるソレスタルビーイングがどこで何をしているか周辺を探っていた

 

「クーランさん、あの人からの情報でダステル地方にあるGJSのヒュドラグラム無人生産プラントが発見しました」

 

「奴等のマッチポンプ要因であるヒュドラグルムがグランストライア各地に出没しているのは分かっていたが、このままにしておく訳にはいかないな」

 

「そこを叩けば奴等も動くはずだ」

 

「ああ、各地方にあのような存在を生み出し、自作自演の限りを尽くすグランストライアの恥さらしであるダイムザントの利権を潰すチャンスだ。そこへ向かうぞ」

 

エクシヴァロンはダステル地方にあるGJSのヒュドラグラム無人生産プラントが見つかり、直ちに向かおうとしていた。しかしソレスタルビーイングのガンダムマイスター2人によって後れを取ってしまう事をまだ彼等は知る由もなかった。同時刻、GJSが保有するステルス母艦ユニフォーマスではある重大な異変が起きていた

 

『トウハク達GJSに次ぐ、ダステル地方にある我々の無人製造プラントが何者かに襲撃されているぞ!!』

 

「まさかXVGSですか?」

 

『違う、例のガンダムタイプのモビルスーツだ!!しかも2体もいる、直ちに向かってほしい!!』

 

「わかりました、早速対ソレスタルビーイング調査部隊をそちらに派遣します」

 

ザイアローンからの通信によればソレスタルビーイングのガンダムが自分達が所有するヒュドラグルム無人生産プラントが襲撃されていた事を聞いたトウハクは対CB調査部隊であるシュウヤ、マゴロク、ステラナ、リムシロに出撃要請をした

 

/////////////

 

【ダステル地方 ヒュドラグルム無人製造プラント】

 

『……さて、こんな胡散臭い偽悪用の玩具を廃棄処分しちまうか…… ハロ、ビーム出力をまかせた。ニャイア、燃やし尽くす!!』

 

“了解、了解!“

 

闇夜に閃光が瞬き、桃色のビームがヒュドラグルム製造プラントを狙い撃つ…爆炎にに照らされ白いパールと真紅の装甲、猫耳にもにたブレードアンテナ持つMS…私設武装組織ソレスタルビーイングが保有するガンダム《ニャイアアストレイ》が両手に持つGNピストルを連射する

 

『……エクシェス、GJSのヒュドラグルム製造プラントを破壊する』

 

続いて漆黒のガンダム《ガンダム・エクシェス》はヒートティルを横薙ぎに振るい、赤熱化した手を奮ってヒュドラグルム製造施設を破壊する…迎撃にでたヒュドラグラムを歯牙にもかけずにだ…青みがかった深緑の粒子が舞うなか振るわれた時た

 

「…アストルムエネルギー…増援か」

 

接近警報にエクシェスのツインアイがシュウヤ達GJSの対CB調査隊のブレイブマシン4機をとらえた

 

以前お披露目会の演習を経て改良したシュウヤとマゴロクの機体…ステラナのグランセイヴァーは背面のフォトンバスターソードの変わりにフォトンセイバー、ビームガーターが装備、リムシロのラギアントグリフは右背面にヘビィ・リニアライフル、更には両腰にランスタイプのフォトンセイバーがあるのがわかる

 

『君達が噂に聞くソレスタルビーイングのガンダムだね、随分とやってくれたじゃないか』

 

『そこの黒い奴、お前が何を考えているか確かめてもらうぞ!!』

 

『……』

 

シュウヤとマゴロクは全周波数域通信で呼びかける…エクシェスのパイロットは応えない…

 

『どこの誰だか知らねぇが邪魔するなら容赦はしねぇ!』

 

『それじゃあ私達の相手はアンタで決まりのようね』

 

『加勢しますステラナ様』

 

敵愾心むき出しになってるニャイアのパイロットはステラナとリムシロに任せた。そして二組のグランセイヴァーとラギアントグリフによる戦いが始まった。まずはシュウヤのグランセイヴァーは遠隔誘導兵器であるファングブレイカーを射出して牽制する。エクシェスは漆黒のムチでビットを切り払った……間髪入れずマゴロクのラギアントグリフがメガハルバードで背後から強襲するも流れるような動きでかわされた

 

『一手目は外れたか…シュウヤ!!』

 

『わかってる!これが二手目だ!!』

 

そこへシュウヤのグランセイヴァーがエクシェスにフォトンバスターソードで切りかかるが、フォトンバスターソードを赤熱化した右手で受け止める…マゴロクのラギアントグリフがメガハルバードで三手目を繰り出すがその直前で赤熱化した左手で受け止めた……ブレイブマシン二機相手に微動だにしないバワーに二人は冷や汗が流れる…

 

『く…まだファングブレイカーが残っている!!僕が合図をすれば両手を塞がれたお前などひとたまりもないぞ!!』

 

『このままやられたくなければお前達ソレスタルビーイングが一体何を企んでいるのか洗いざらい吐かせてもらおうか!!』

 

シュウヤとマゴロクに質問攻めされてもエクシェスのパイロットは微動だにしなかった

 

シュウヤとマゴロクに質問攻めされてもエクシェスのパイロットは答えない…接触回線で声は聞こえてるはずなのにだ

 

『答える気無しか…なら決まりだな!!』

 

そう言ったシュウヤはファングブレイカーでエクシェスを攻撃しようとしたその時。エクシェスのツインアイが力強く輝きく、両足脹脛、背部に備えられた三基のドライブから爆発的な勢いで粒子が生成、赤熱化した両手からビーム刃が形成、フォトンバスターソードとメガハルバードを基部ごと溶かし斬り捨てた

 

『何だと!?』

 

『そんな馬鹿な!!?』

 

驚く二人に対し、エクシェスはすかさず目にも止まらぬスピードでファングブレイカーを返すビームブレイドで溶断、粉砕する姿に恐怖するも振り払った

 

『残念ながらそうは行かないよ!!』

 

『これでお前もおしまいだ!!』

 

最後の悪あがきとしてシュウヤのグランセイヴァーはハルバートランチャー40X、マゴロクのラギアントグリフはラギアブラスターをエクシェスに向けて発射するが、そこへエクシェスが漆黒のムチでに巻き付け溶断、輪切りにされた…肉薄しビームブレイドを貫手のようにグランセイヴァーの首を切り飛ばしと同時に袈裟斬りに撫で斬り、返す刃でラギアントグリフの分厚い装甲に守られているはずの四肢をだるまのように溶断した…

 

『ぐわああああああ!!』

 

『うわああああああ!!』

 

シュウヤとマゴロクの乗機だったモノが崩れ落ちた…火花散るコックピットだけは無事…辛うじて生き残ったモニターに映る漆黒のガンダム“エクシェス”の無機質なツインアイがこちらを見下ろしている…

 

(つ、強すぎる……ガンダム、それを操るパイロット…強い意志があ……)

 

ガンダムの攻撃から強い意志を感じながらマゴロクは意識を失った頃…

 

『ステラナ様、ここはある方法でやりましょう』

 

『奇遇ねリムシロ、私も同じ事を考えていた所よ!!』

 

そう言った後、ステラナのグランセイヴァーはファングブレイカー、リムシロのラギアントグリフはマトリクスミサイルをニャイアに撃つ…クモの巣状なにに広がり変則的機動を取るミサイルを相手にしながら

 

『く…この程度でアタシを止めるとでも思ってんのか!?』

 

“カザハナ、敵機接近、敵機接近”

 

『何!?さっきの攻撃は囮だったのか!?』

 

そこへステラナのグランセイヴァーとリムシロのラギアントグリフがニャイアに接近していた。先程の攻撃は接近するためのブラフだと気づく

 

『これだけ近づければ外さないわよ!!』

 

『覚悟はいいですね!?』

 

ステラナ機のフォトンセイバーとリムシロ機のMVSランサーによる攻撃が決まろうとしたその時だった

 

『…舐めんなこらあ!!』

 

パイロットがそう言った後、こうなる事を予想して先程のスナイパーライフルを投げつけ、ハンドガンで撃ち抜いた…内部に蓄積されていた圧縮粒子が爆散、グランセイヴァー、ラギアンドグリフを飲み込みセンサーを一時的に麻痺させた

 

『も、モニターが!?』

 

『切り替え…サブカメラに!?』

 

サブカメラに切り替え見たのは、背後から巨大な六連装ミサイル、量腕には六連二連式ダブルガトリングガンを構えたニャイアの姿…

 

『ぴ〜ちくぱちくの群雀どもが!全弾すべてをもっていけや!!』

 

ブルンと胸を揺らしトリガーをひく風花…ニャイアの手にしたダブルガトリングが火を噴く。バレルが回転しビーム弾が猛烈な勢いで放たれ、ステラナ機とリムシロ機を蜂の巣にしていく…装甲が瞬く間にスフレのように穴が穿たれ、止めの6連装ミサイルが四肢を容赦なく吹き飛ばした

 

『きゃああああああああ!!』

 

爆発と銃弾に蹂躙される二機…やがてガトリング砲が止まり、背中に懸架していた6連装大型ミサイル、脚部24連装マイクロミサイルポッドがガタンとパージ、瞬く間に分解、まるで砂のようにだ…ニャイアの前には原形を留めないほどに破壊し尽くされたステラナ機、リムシロ機だ。コックピットは無事だが内部は至る所がスパークしている

 

「あ、あんなの…MSじゃ…な…」

 

自身の想像を超えるガンダムの性能…大胆さと繊細さをもつパイロットに恐怖をいだきながら死にかけたモニターからみえるニャイアをみつづけた

 

『さて、長居は無用だな…どうするアニキ?』

 

『……帰投する…僕は別ルート、風花はあれを使ってランデブーポイントに…』

 

『…わかった…じゃ…あとでなアニキ』

 

ニャイアの手首…腕部ハッチが開き赤い結晶がいくつか落ちる。足元に幾何学的文様にもにた円環に包まれ跡形もなく消えた…エクシェスはフワリと浮遊し瞬く間に上空へ到達した時だ。エクシェスのセンサーが何かをとらえた

 

「……(接近する機影?)」

 

エクシェスのパイロット…モニターが最大望遠で捉えたのは、ニルヴァーナとユースベルクだ

 

『一足遅かったとでも思っていたが、俺たちにとっては好都合だ』

 

『あの時介入された借りを返すためにも、お前達ソレスタルビーイングが何を考えているか洗いざらい吐いて貰おうか!!』

 

「………」

 

ライネスとユウキはソレスタルビーイングが何故武力介入するのか問いかけるべく、なにも答えないエクシェス、それを操る濃紺に赤いラインが目立つスーツのパイロット…そのバイザーの向こうに赤金に輝く瞳がみえた

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