日本国防省
「岸大臣、先日国防軍情報本部に無断に侵入した隊員を拘束しました。調べてみた結果、公安との繋がりがあり、大臣が作成していたリストを調べていたことが発覚しました。」
「ほう…つまり公安がまた我々の仕事に首を突っ込んできたということか、それで?例の件はバレてないんだろうね?」
「はい、侵入してからあまり時間が経っていなかったため証拠は掴まれていませんでした。今回は偶然にも幹部が情報室に用があったためすぐに発見して事が済みましたが、既に例の件の情報が公安内に回っているものと思われます。」
「公安に例の件の証拠を掴まれたら“草薙計画”にまで嗅ぎつけられるに違いない。情報本部の警備強化、そして公安との内通者を探るように。」
「承知致しました。」
「はあ…草薙計画は茜大将は間違いなく不参加、夏色中将も我々に味方する可能性は低い、今のところ五十嵐幕僚長しか頼れるのがいないな。となれば佐官を多く引き込んで、連隊規模での連携を強化するのが現実的かもな。」
夏色朝凪 52 陸軍中将 オリキャラ
夏色花梨の父親で、第二次朝鮮戦争の際にも大尉として数多くの戦果を挙げてきた。機甲部隊の指揮が得意であり、大の戦車好きである。その影響で娘も戦車のプラモを買うようになった。お気に入りは90式戦車。
虚音さん、確かにあなた私のかけがえのない盟友だった。しかし今のあなたは手ぬるすぎる。もはや私がこの手で日本を生まれ変わらせるしかない。
中国 福建省
「あ、あの…毛少将、一体どこに向かってるのでしょう。」
毛新宇 68 少将 実在人物
毛沢東の孫で、特権階級の太子党に属する。基本的には祖父の七光りでキャリアを積んでおり、大した実力も実績もないただの“豚少将”である。王首席に嫌われているため少将になって以降昇進させてもらえず、年を重ねる度にブクブク太るだけの役立たずである。ちなみに実在している現代人なのにこの物語に出ている理由はこんな奴いてもいなくてもどうでもいい、とにかくふざけてもいいキャラが欲しいと思っているからだ。
「ブヒヒヒヒw大丈夫、僕は優秀な少将だから道に迷うなんてことはないんだな。ちゃんと基地に着くんだな、プギャ〜ッパッパッパw」
「もう演習に遅れてるんですよ!」
「プゴップゴッw大丈夫なんだな、僕は毛沢東の孫だから誰も怒れないんだな。ブパッ!」
毛新宇は真っ黄色で刺激臭の強い鼻水を撒き散らしながら爆笑した、その瞬間。
「うわっ!危ない!」「プギ〜〜!!!」
前を見なかったため車に衝突した、しかも最悪なことにバキュームカーに。破裂したタンクから溢れ出る糞尿が、毛新宇の車の割れたフロントガラスに注ぎ込まれる。
「おぼぼぼぼ…なんでこんな目に…」
「ギャッパ!ギャッパパ!(助けておじいちゃん…)」
福建水門基地
「貴様なぁ、大遅刻した上に交通事故起こして糞まみれになるとか舐めてるのか?」
中国の陸軍上将(大将)で、人民解放軍の中でも特に強大な権威を持っている。現在策定されている台湾上陸作戦の立案者であり、台湾統一に向けて準備を進めている。
「ち、違うんだな。この時は秘書が運転していてぶつかったんだな、責めるべきは無能な秘書なんだな。」ホジホジ
「ドライブレコーダーを見る限り、貴様が鼻水撒き散らしながら運転していたように見えるが?」
「あ、あぁ…これは…」
「もう軍事演習に来なくていいから、いや来るな。」
「ブプッー!覚えてろよクソ上将!」
毛新宇は垂れに垂れまくった脂肪を揺らしながら替えの車に向かって走った。
「はぁ…やっぱりあの豚少将は足手まといだ、有事になったら肉壁にでもなってもらいたいもんだ。とりあえず演習後の反省会といくか。」
佐藤家
「ぬわ〜ん疲れたも〜ん!」
「女子とは思えない下品さね、私の前だけとは言ってもいつかボロが出るわよ。」
「しょうがないじゃん、最近大きな契約が多くて仕事も次から次へと流れ込んでくるんだから。でもそのおかげで私達は普通の生活を送れてるから文句は言えないね。」
「普通って言っても、グルメを楽しめて、東京郊外で広い家に住めて、旅行にも行ける。今どきそんな生活送ってる人は他の人からしたら贅沢に思われてるでしょうよ。まあ、世の中何が起こるかわからないからいつまでそのウハウハが続くかわからないけどね。例えば…不景気によるリストラとか。」
「何かあってもつづみは公務員だから大丈夫だね。」
「あら、公務員でもリストラみたいなことあるのよ。」
「うそ〜ん…」
「まぁでも私達がこうやってぐうたらしてる間に高橋は心身ともに苦痛を受けながら訓練をしているのだから、それに比べたら遥かに恵まれてるわよ。」
「そういや最近大規模演習多くなってきたね。やっぱり中国が台湾の近くで演習したからかな。」
「きっとそうでしょうね、年を重ねるごとに世界情勢がきな臭くなってきてエチオピアと戦争していた3年前が平和な時代に感じてきたわ。感覚が完全に麻痺してるわね。」
「今日はなんか良いニュース出てほしいなぁ…」
佐藤はそう言いながらテレビを点けた。
「先日、オーストラリアで豪州華族人権保護連盟によるデモが発生しました。参加者数は豪州全体で40万人にも及んでおり、中国系移民の三分の一を占めているとされています。デモの内容は移民制限政策案の撤廃を掲げており、これに関してオーストラリア自由党議員はゴールドン首相が提出した政策案が下院で可決されたことが原因であると語っています。また、WASP(アングロサクソン系白人プロテスタント)によるアジア系移民への差別的な発言や暴力が社会問題となり、日本から来た移民も被害を受けていることが現地メディアに報道されています。」
「え、オーストラリアって多文化社会だよね?なんでこんな地獄になってるの?」
「アジア系の移民が増えるのを不快に思っているWASPが政治的事情を大義名分にアジア系に差別することが多くなったからよ、中国系の人だってオーストラリアで生まれた人からしたら理不尽極まりないわ。」
「もうみんなが憧れていた楽園はなくなったんだね…」
「多民族国家の中でも数少ない成功例なんじゃないかと期待したんだけどね、結局こういう問題は絶えないのね。」
オーストラリア キャンベラ
「ああ…もう嫌だ、ここで上院でも可決されたら完全に暴動が起きる。でも可決されなかったらWASPからの支持率が下がって選挙がかなり不利になる。私は一体どうすればいいと言うのだ!」
「落ち着いてください首相、暴動が起きたとしても奴等は中共の息がかかっているとでも言っておけばワスプが移民を勝手に敵視して我が党を応援するようになります。現状はまだワスプが多数派なんですから、ここで移民を食い止めれば参政権の話題も落ち着いてくるでしょう。」
「そ、そうだな。やっぱり移民制限政策は成功させなければな、とりあえず警戒態勢を強化していつでも抑えられるようにしろ。」
11月2日 移民制限法が議会で制定された。オーストラリアの主要メディアがこれを報じてから数時間後にキャンベラ、シドニー、ブリスベン、パース等の主要都市でデモに乗じた暴動が発生した。それと同時に鎮圧部隊が暴徒が衝突、そしてWASPの過激派までもが移民の住宅や店を放火する事態となった。オーストラリアに出稼ぎに行っていた日本人が安全を求めて日本へ帰国する事例が増加し、彼らはオーストラリアよりも給料の低い日本で再び労働をする羽目になった。多文化社会の見本と言われていたかつてのオーストラリアは既にない。
米墨戦争に視点を移すと、日米を中心とした多国籍軍は第三フェーズを迎えていた。しかしメキシコ軍は今までよりも抵抗を強め、進軍速度は想定よりも遅れていた。
11月28日 ハーバー大将率いる北部軍はマサトランを制圧し、敵軍の包囲には成功したものの、マキ大将率いる南部軍は現地ゲリラの急激な増加により未だにアカプルコを制圧できずにいた。マンサニージョを制圧するにはアカプルコを制圧し、尚且つ山岳地帯を乗り越えなければならないためもはや戦争の長期化は免れない。
サンディエゴ海軍基地
「マキ大将、第三フェーズは3ヶ月かけてマンサニージョを制圧する計画だったはずだが…2ヶ月経ってもアカプルコすら制圧できてないのはどういうことだ!私は君を信じてあの無茶な作戦を任せたんだ。だが君はそれに応えなかった、君の失敗で6千人もの海兵隊を失った、アメリカ軍全体の権威が失墜した!……それでも君はこの作戦を続ける気なのか?」
シューター大統領は就任直後の会話とは一転、冷静さを失っていた。何度も机を叩きながらマキ大将を怒鳴りつけ、怒鳴り終わった後も腕を震わせながら睨みつけた。
「……大統領の仰る通りです。私の杜撰な計画で必要以上の犠牲を払い、戦況を著しく悪化させました。私ではこの状況を打開することはできません。私を総司令官から下ろしてください。」
「わかった。これよりマキ大将を解任、代わりにハーバー大将を総司令官に任命する。ハーバー大将、異論はないな?」
「はい、必ずやアメリカに勝利をもたらしてみせます。」
「では第三フェーズはどのようにする?」
「マキ大将の作戦の構成そのものは維持します。しかし今のままではアカプルコを制圧したとしてもマンサニージョで確実に膠着します、そうなれば我々はますます不利になっていくだけです。そこで日本にも更に3万ほどの援軍を用意して頂きたい。勿論、空の神兵と名高い第一空挺団も含めて。イガラシ幕僚長、YESかOKでお答えください。」
「我々には拒否権がないようですな。3万などと簡単に言いますが、そうなると陸軍は新大陸に9万も日本から離れていくことになります。中国やロシアがどう出てくるかわからない現状で大規模な派遣、ましてや第一空挺団を送るなど我が国にとってはあまりにもリスクが高い。」
五十嵐幕僚長の言葉に茜大将も便乗する。
「援軍を頼むのであれば英国の方がよろしいかと思います。彼らなら本土に大して配備しなくても然程リスクはありませんし、今までろくに貢献していなかったのを取り返せますからね。」
「言ってくれるな、アカネ大将。我々は貴国ら以上にアメリカと共に戦ってきたんだぞ。」
ネルソン・マウントバッテン 55 海軍大将 オリキャラ
「王立海軍の活躍は葵大将から聞いておりますのでまだわかるのですが…陸軍は1万もいましたっけ?」
「我が国が出し惜しみしていると言いたいのか?」
「そのようなことは思っておりませんが…出し惜しみしている自覚があるようで?」
「あのなぁ!」
マウントバッテン大将は激昂したが、すぐに隣のスリム大将に抑えられた。
「まぁ落ち着け、アカネ大将の言う事も一理ある。だが今の英国は日本ほど多くの陸軍は用意できていない。しかもベトナム戦争で多くの犠牲を出したせいで国内でも反戦を掲げる労働党が力を増している。これ以上この戦争に肩入れするのは難しいんだ。」
アーサー・スリム 57 陸軍大将 オリキャラ
英国陸軍を指揮する素直を擬人化したような大将。たとえどの立場の人にどんな意見を言われようと軽視することなく受け入れるため、英国軍の中で人気が高い。休暇中は広い平野で半日中ジープを乗り回している。
「スリム大将はこんなこと言ってるが、そもそも自国の安全に一切関わりのない戦争に首突っ込んでる時点で異常だ。もっとも、アメリカの犬に反抗なんて大層なことはできんのだろうがな。」
マウントバッテン大将はしたり顔でそう言い放った。
「英国も似たようなものではありませんか。少なくともイラク戦争で米国と共に現地民を蹂躙した国が言えることではありませんよね?」
茜大将の言葉でそのしたり顔は崩れ、癇癪を起こした。その直後にシューター大統領が再び仕切り始めた。
「くだらん言い合いは終わりだ。とにかく日本にはハーバー大将の命令に従ってもらう。派遣決定以外の報告は一切聞かん、わかったな?」
五十嵐幕僚長は呆れた表情で了承した。
「了解……マウント大将の言う通りだな。」
日本国防軍キャンプ
日本の将校等は先程の会議に対する愚痴をぶつけ合っていた。
「幕僚長、ハーバー大将の要請に本当に従うのですか?正直なことを申し上げますと他国の増援ありきの作戦などあまりにもお粗末なものかと。」
「茜大将、今までの戦争はうまく行き過ぎたんだ。故に今まで通りにいかなくなると無闇に戦力を投入し、作戦の変更に消極的になる。第二次ベトナム戦争ではそれで成功したが、メキシコは違う。いくら米国が全力を出せる相手とは言っても、メキシコは広大な領土を持っていて尚且つ山岳地帯が多い地形だ。少なくともあと1年は要するだろう。」
「米国民が1年も持つかどうかですけどね。」
「まぁ、今回は完全に米国が主導権を握っているから我々が口を挟むことはできない。この戦争がどうなるかは彼等次第だな。」
自民党本部
ここでは、自愛連立政権の今後の方針について話し合われていた。
「お集まり頂きありがとうございます。早速本題に入らせて頂きますが、現在我が国は対メキシコ戦争の長期化やそれに応じての大規模援軍派遣により国内の反戦、反与党風潮がより一層強くなっています。そのため、我々は内政での成果を得て支持率を維持する必要があります。そこで皆様から意見を頂きたい。」
「ならば、私から提案があります。」
「どうぞ如月さん。」
「国民にとってわかりやすく、支持を得やすい政策がございます。それは最低賃金の引上げです。今の我が国は最低賃金1200円であり、カップヌードルが300円程度になるほど物価高の状態では非正規労働者にとっては厳しいと言わざるを得ません。このままではAIによって仕事が奪われ続けている彼等の生活は苦しくなるばかりです。したがって、最低賃金を1350円に引上げるのが得策かと思われます。」
「如月くん、異論を述べてもよろしいかな?」
如月が話し終えた直後に風見が割り込んだ。
「……構いませんよ。」
「150円という大胆な賃上げは労働者にとっては夢のような話だが、雇用主はどうなる?もしそれが実現されれば雇用主は大規模な人員削減を行い、切羽詰まった企業は次々と潰れていく。その結果失業者が急増するのは火を見るよりも明らかだろう。」
「失業者には職業訓練の拡充や公共事業の拡大で補います。また、潰れていく企業が増えるなどと仰っていますが、この程度の賃金を払えない企業など潰れて然るべきだと考えております。今の最低賃金が限界であるならば将来的に賃上げなどされる訳がありませんので。」
「もし失敗すれば取り返しのつかない事態になる。もはや賭けに近い政策だ。」
「失業者に与える仕事など、やろうと思えばいくらでも与えられます。それに、これほどの賃上げを実現すれば連合からの協力が得ることができ、国民民主との連携も視野に入ります。総理、そろそろご決断をお願いします。」
「わかりました、如月さんの案を採用します。」
「桜乃くん、本気かね?」
「風見、往生際が悪いぞ。責任なんて企業に押し付ければいい話だ。少なくとも引上げを実現した政府よりも何もしてない企業にヘイトが向きやすいだろう。」
虚音は不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
「決まりですね、恐らく全会一致だとは思いますが念の為に賛成の方は挙手をお願いします。」
先程反対の立場だった風見も渋々挙手し、一応全会一致の結果で閣議を終えた。
総理執務室
「総理があのような国民ウケの良い政策を採用するとは…あなた本当に桜乃総理ですか?」
「失礼ですね、東北さん。政権運営は飴と鞭が基本です、八咫烏計画がまだ完遂できてない以上、まだまだ与党であり続けなければいけませんからね。」
「八咫烏計画は産業用AI、電磁砲、核シェルター、超小型原子炉の4つでしたよね?それらは全て完遂しているかと思われますが。」
「八咫烏計画は表面的にはその4つで達成ですが、本来はもう一つ大規模な政策がありましてね。それが電子化政府計画です。」
「一体どんな計画なんです?」
「もうじき商用利用可能になる6Gを使って国民の全情報を政府クラウドに集約し、行政手続きをネット上で完結させたり、統計調査の円滑化ができるようにする計画です。しかしそれを実現するにはサイバーセキュリティの問題を解決する必要があるのです。そのために国防軍情報本部、特務庁サイバー課、サイバー警察局といった行政組織、そして日立や富士通などの民間企業の人材を集結させ、官民軍一体の政府クラウド保護を専門とする情報保護庁を設立します。」
「随分大掛かりな計画ですね、それにしても何故それほどの業種から人材を取り入れるのでしょう。サイバー防衛であればサイバー警察局に任せればいいかと思われますが。」
「全国民情報を集約した政府クラウドは平時有事を問わず、常に敵対国や犯罪組織からの大規模攻撃に晒されます。そうなった場合は警察局だけでは対応できない攻撃も多いため、様々な業種から人材を募っているのです。既に関係閣僚等には話を通しているので最低賃金の引上げ後、直ちにこの政策を実行します。」
情報戦の覇者として、日本は生まれ変わる。
投稿が大変遅れて申し訳ございません。学業があまり芳しくないため今後もマイペースに投稿します。
如何でしたか?もし 質問 このキャラや台詞が好き ここを改善、深掘してほしい などがありましたら感想を書いてくださるも幸いです(個人的に感想が一番楽しみです) 評価やお気に入り登録が増えるとモチベが上がります それでは引き続き狂気の世界を楽しみに待っていてください
※この物語はフィクションです
また、著者は特定の個人、集団、国家に対する差別的意図は一切ありません
この物語に出てくる数字は大抵適当です
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