戦ったらどんな結果になるかなぁ?
1枚のタロットカードが、テーブルの上に置かれた。
置かれたカードは正位置の
「ふむ、中々に興味深いですね」
マジシャンがいるのは、コーカサス社のとある基地の中であり、 テーブルの上には他にもタロットカードが並べられているため、何かの占いをしているようだった。
そこへデビルが現れ、マジシャンの向かいに座る。
「あれ~、占いなんかやってるの~?」
デビルはいつもののんびりかつ、おっとりした様子で話ながら頬杖をついてタロットカードを眺める。
「ええ。試しに翔・ニールセンそのものと、翔・ニールセンを生かすか殺すか、この3つを占ってみましたが・・・中々興味深い結果になりましてね」
マジシャンはワールドのカードを手に取り、そのカードを眺める。
「翔・ニールセンそのものを占うと、何度やっても正位置のワールドが出るんですよね。少なくとも10回は試しましたが、全て正位置のワールドが出たんですよ」
呆れた様子のマジシャンは、テーブルの上にワールドのカードを投げ出し、それをデビルが拾って眺める。
誰かが細工した訳でも、カードが不良品という訳でも無い。
「ふ~ん、なんか不思議ね~」
念のため山札の中身も確認するが、そこにも問題は無かった。
「・・・で、翔を殺すとしたら何が出たの~?」
デビルの問いに、マジシャンは1枚のカードを出した。
「翔を殺すとした場合ですが・・・必ずアクシデントが起こり、カードの中身を見れなくなるんですよ」
良い結果か悪い結果か、どちらでもなくそもそも見る事さえできない。
それがどういう事か、2人には推測できないでいた。
「・・・まあ、所詮は占いだし、気にせず行こうよ」
デビルはそう言って部屋を去っていった。
「・・・だと、良いんですがね」
静かに呟いたマジシャンはカードを片付ける。
ザラリとした謎の不快感を感じながら・・・
推奨BGM『Gravity』(ACVDより)
ランポルドは、404小隊を見据えていた。
「さて、私の相手はお前達か・・・遠慮せずに殺す気で来い。私も殺す気で行く」
ランポルドは1発、45に撃つ。
45はすぐに回避し、マンティコアの装甲すら貫く弾丸は地面を穿つ。
「本当に殺せる位置に撃ってきたわね・・・いいわ、やってやるわよ!」
404小隊の射撃を、ランポルドは両手のライフルを連射しながら回避していく。
ブースターと身体操作の緩急を付け、不規則に動き続ける。
ネイト達との戦闘で消耗したとは思えない程、その動きは的確だった。
ランポルドの服を見れば、ほとんど被弾していない事も判る。
ランポルドは417に接近すると、417に張り付くようにして戦い始める。
「お前が417か・・・なるほど、確かに私に近い戦闘スタイルだな」
ナインと416が417を左右から援護しようとする。
だがランポルドは唐突に45にQBで接近すると、45に銃口を向ける。
「させないよ!」
G11による射撃でランポルドは45から離れたが、そのままナインに向けて射撃する。
ランポルドはブースターを最大で吹かし、QBと同等のスピードで404小隊の周囲を回るように高速移動し、射撃していく。
そのスピードに、404小隊は1度回避に専念する。
しかし、ランポルドが時折高速移動をやめて通常移動になり、再び高速移動をするのを見て、45はほくそ笑んだ。
45はランポルドが高速移動をやめた瞬間に射撃し、ランポルドの左肩と左太ももに弾を掠らせることに成功する。
「あなた、そのスピードを出すにはインターバルが必要みたいね」
それを鼻で笑ったランポルドは、左右斜め前方にQBしながらナインに接近する。
しかしナインへ接近させまいと、416がグレランで榴弾を放つ。
ランポルドはそこから再び高速移動し、距離を話ながら射撃していく。
45は攻撃を避けつつ、インターバルに入った瞬間にスモークを投げる。
「煙幕か・・・いや、これは!?」
煙幕に包まれるランポルド。
しかしそれはただの煙幕ではなく、青く放電していた。
煙幕として蒔かれた物質による放電で、ランポルドはダメージを受ける。
更に416が榴弾を放ち、ランポルドは爆煙に包まれる。
45は再びスモークを投げ、その隙に404小隊は駆け出した。
404小隊はアヴェルヌスの外壁の中へ入り、そのまま内部へ入ろうとする。
しかし、ナインの足元に黄色い筒状の物体が突き刺さった。
「何これ?」
筒状の物体の傾きを考えると、ちょうどランポルドのいる方向である事が判る。
その物体は傘を開くようにして、大きな羽と小さな羽が3つずつ開き、青いランプが点滅しだす。
45は反射的にその物体を破壊したが、その瞬間・・・
「そこか」
もう1本の筒状の物体が、404小隊の近くの壁に突き刺さると同時に、壁越しに次々と弾丸が放たれる。
外壁の開いた穴からランポルドが現れる。
だが、ランポルドは服を纏っておらず、代わりに、首から下を全て赤と黒の装甲で覆っていた。
その装甲は武骨で、細く、だが脚部は丸みを帯びている形状で、左膝には小さな丸い盾が付けられていた。
「せっかくの服が燃やされるとはな・・・随分と良い腕をしている、だが・・・」
ランポルドは自身の額を指差してトントンと叩く。
「ちゃんとここを狙わないと、私は倒せないぞ?」
その顔に笑みは無く、淡々としていた。
その目は404小隊を見据えていた。
そこからランポルドの動きは大きく変わった。
頭部へ被弾する時は回避するか装甲で受け、そうでない攻撃は回避せずに動き続ける。
ランポルドの装甲は弾丸が一切通じないが、404小隊には数的有利がある。
地形的にも、アヴェルヌス内部へ入った404小隊の方が有利だと思われた。
しかしランポルドは同様の地形で、ネイト達を相手にほぼ被弾していないため、誰もこの状況を有利だと思っていなかった。
ランポルドの背後に回り込んだ416と、斜め後ろに飛び出した417が同時に射撃する。
放たれた弾丸はランポルドの頭部に向かうが、ランポルドは斜め前に飛び出す。
弾丸は先程ランポルドがいた場所でクロスする。
その後ランポルドは弾の通らない位置から再び高速移動を始め、遮蔽物の裏で通常移動に切り替える。
「ナイン!」
45が叫び、ランポルドがナインの方を向く。
その瞬間、ランポルドの足元にスモークを投げ、再びランポルドは放電によるダメージを受ける。
「残念、嘘よ」
45とG11は煙幕が出る直前の光景から、ランポルドの位置を予測して射撃する。
更にナイン、416、417も射撃してランポルドは集中砲火を受ける。
ランポルドはQBで煙幕から逃れるが、頬に掠り傷があった。
「全く、やってくれる」
ランポルドはスライディングで柱の陰に滑り込みながら射撃し、G11の左肩を掠める。
「あ"あ"あ"あ"あ"っ!」
掠めただけでG11の左腕は吹き飛び、G11は倒れる。
すぐに416がG11を遮蔽物に隠し、ナインと417の援護の元で急いで止血をする。
「45姉、これっ!」
ナインは45にスタングレネードを投げ渡し、45はランポルドはスタングレネードを投げ、逆方向にスモークを投げる。
左右を塞がれたランポルドは、動きが止まった。
そこに、416が榴弾を発射する。
同時に、ランポルドは45とナインに向けて引き金を引いた。
榴弾による爆煙でランポルドの姿は見えなくなる。
45はあとほんの数ミリのところで回避でき、ナインは右足を吹き飛ばされた。
その直後、爆煙の中からランポルド飛び出した。
その顔は焼け爛れ、唇や瞼が焼失し、眼球と歯、筋繊維が剥き出しになっていた。
「やってくれたなぁ!」
416に突撃したランポルドの前に417が立ち塞がるが、ランポルドに蹴り飛ばされる。
45が援護に加わるが、ランポルドの射撃により45のSMGが破壊される。
「おおおおおっ!」
417が45の前に出ると、机や壁を蹴りながら飛び回り、射撃していく。
ランポルドは417に狙いを変更し、正面からの撃ち合いを始める。
その時のランポルドの表情は、どこか笑っているように見えた。
416とナインは417を援護し、45はHGを取り出して援護に入る。
G11は這って移動し、壁にもたれ掛かって片手で射撃していく。
「撃って!撃ち続けて!」
45が叫ぶ中・・・
ランポルドは弾丸を装甲で受け、受けきれない弾丸は回避しつつ、ナインとG11に同時に射撃する。
ナインはSMGを破壊され、G11はギリギリで回避するも、細かい瓦礫がG11に降り注ぐ。
416はランポルドの目の前に榴弾を放ち、45はランポルドの背後にスモークを投げる。
ランポルドは左へQBして回避するが、45は時間差でスモークを投げていた。
スモークの放電が、ランポルドの剥き出しになった筋繊維に直接ダメージを与える。
「があっ!」
ランポルドはすぐさまQBでスモークから抜け出すが、そこには417がいた。
「食らえぇぇぇぇ!」
417の放った弾丸は、ランポルドの眉間に当たるかと思われた。
しかしランポルドはギリギリで回避し、417のRFへ射撃してRFを破壊する。
更にランポルドは417を蹴り飛ばし、45と416へ射撃して45の左腕と416の左脚を破壊する。
「417!」
倒れる直前、416は417に自身のARを投げ、417はランポルドへ駆ける。
ランポルドは417へ射撃しようとするが、45がHGでライフルへに向けて射撃し、ランポルドが右手に持つライフルの銃口が417から外れる。
ARの弾丸はランポルドの左目に命中し、ライフルの弾丸は417の右腕を削るように飛んでいった。
「相討ち、か・・・フッ、それも良い・・・」
ランポルドは後退り、瓦礫の上に座った。
「よく、ここまで強くなったな・・・」
ランポルドはそう言うと立ち上がり、どこかへ去っていった。
だが去り際に一言・・・
「これなら、未来を任せられるかもな」
読んでくださり、ありがとうございます!
毎度遅くなっており、すいません・・・
今回は404小隊とランポルドの戦闘でしたが、どうだったでしょうか?
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