転生者が往くブルーアーカイブ マルチversion!   作:よっしぃぃぃい

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また新しく手を出しました。これだから本筋の転生者FGOが完結しないんだ…

はい、どうもこんにちはよっしぃぃぃいです。
ブルアカ小説読んでくれると幸いです。

では、本編どうぞ。


プロローグ
一話 「え、俺ェ!?」


…我々は望む、七つの嘆きを。

…我々は覚えている、ジェリコの古則を。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…私のミスでした。」

 

声が聞こえる。

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかった事を悟るだなんて…」

 

いつのまにか電車にいた。外は見覚えのない光景。朝日なのか夕日なのか、外はまだ少し暗い。目の前には、左胸から血を流している見知らぬ女性がいる。

 

「…今更図々しいですが、お願いします。…先生。きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから。」

 

声を上げようとしてみても声は出ず、それどころか指の一つも動かせない。ただ記憶を見ているだけなのか?しかし、こんな状況に立ち会った覚えは無い。そもそも先生と呼ばれた事も一度も無い。

 

「ですから…大事なのは経験ではなく、選択。あなたにしか出来ない選択の数々。」

 

経験ではなく、選択…つまり、記憶なしでのループものということか…?

 

「責任を負う者について、話した事がありましたね。あの時の私には分かりませんでしたが…今なら理解できます。大人としての責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。それが意味する心延えも。」

 

この女性は…何かを間違ったのか?それも、重要な何かを。

 

「…ですから、先生。私が信じられる大人であるあなたになら。この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を…。そこにつながる選択肢はきっと見つかるはずです。」

 

大人であるあなたになら…?どういう事だ?

 

「だから先生。どうか…」

 

そこでふっ、と意識が遠くなる。待て、まだ気になる事が…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「……い。」

 

何か聞こえる。

 

「…先生、起きてください。」

「先生!!!」

 

目を開けると、眼鏡をかけた長髪の女性がいた。頭には天使の輪のような謎の何かを浮かび上がらせている。

 

「………???」

「…少々待っていて下さいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは。」

 

何を言っているんだ?

 

「…夢でも見られていたようですね。ちゃんと目を覚まして、集中して下さい。」

 

見覚えの無い場所、見覚えの無い女性。それに、先生という呼び名。

まずは少し整理しよう。

 

俺の名前は勇凪理玖。転生者であり、同じ転生者仲間+αで作った『リィンカーネーションズ』という組織にいた。転生特典はゼルダの伝説の主人公リンクの能力。以前までFGOというソシャゲに転生して仲間と共に平和を取り戻すために…いや、これはいいか。

 

…つまり?情報が無さすぎるな。

 

「もう一度、改めて今の状況を説明します。私は七神リン。学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会所属の幹部です。そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生…のようですが。」

「よう、とは?」

「ああ、推測形でお話したのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです。」

「は、はぁ?」

「…混乱されてますよね。分かります。こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。でも今はとりあえず、私についてきて下さい。どうしても、先生にやっていただかなくてはいけない事があります。」

「…それを聞いて、はいそうですかとでも言うと思ったか?」

「…学園都市の命運をかけた大事なこと…ということにしておきましょう。」

 

そう言うとリンはエレベーターの方へと歩いていく。

 

「…命運と言われちゃ、放っておくわけにはいかないな。文脈から察するに、俺以外には出来ないんだろ?」

「…助かります。」

 

エレベーターに乗ると、さらに上の階へと上がっていく。その最中、都市の様子が目に入る。学園都市という名の通り、少し見渡すだけで学園が点在しているのが分かる。

 

「『キヴォトス』へようこそ、先生。キヴォトスは数千の学園が集まってできている巨大な学園都市です。これから先生が働くところでもあります。きっと、先生がいらっしゃったところとは色々な事が違っていて、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが…でも、先生ならそれほど心配しなくてもいいでしょう。あの連邦生徒会長がお選びになった方ですからね。」

「…これは思ったより面倒な事を引き受けてしまったらしいな…」

 

そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、私は花の魔術師マーリン。きっと君のことだろうからろくに考えもせずに面倒事を引き受けたに違いない。だって見ているのだからね。君の仲間と共に笑ったとも。そして君は今こう思っているはずさ。人理についてはどうしようか、とね。しかし、安心してほしい。君がいるのは平行世界の地球、つまりそこにカルデアは存在せず、そもそも聖杯戦争など一度も開催されていない。うん?心配しているのはそんなことではない?知っているとも。こちらは大丈夫だ。なぜって?彼が人類悪をやっつけてくれたのだからね。え?彼とは誰かって?ハハハ。君は予想ついているんじゃないかな。不知火楓に色々プレゼントをしていた彼だよ。そう、オーマジオ…おっと、そろそろ時間だ。すまないが少々時間はかかるが君の仲間たちがそこの世界の座標を特定するはずさ。それまで自由に楽しみたまえ。え?時間とは?そりゃ、マギマリだとも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんのグランドクソ野郎がよ…」

「…何か言いましたか?」

「いや、何も?」

 

上階に着き、レセプションルームに案内される。そこには4人の女子生徒がいた。

 

「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!…うん?隣の大人の方は?」

「主席行政官。お待ちしておりました。」

「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています。」

 

全員の頭上に天使の輪のようなものがある事にも気になるが一番のポイントは。

 

全員、大小問わず銃のような…というか、銃そのものを持っている事だ。

 

「あぁ…面倒な人たちに捕まってしまいましたね。」

「面倒って…」

「こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余している皆さん。こんな暇そ…大事な方々がここを訪ねてきた理由はよく分かっています。今、学園都市に起きてる混乱の責任を問うために…でしょう?」

「そこまで分かってるなら何とかしなさいよ!連邦生徒会なんでしょ!数千もの学園自治区が混乱に陥ってるのよ!この前なんかうちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」

 

風力発電所…学校単体で持っているのか。それはすごいな。

 

「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部が脱出したという情報がありました。」

 

停学中の生徒が脱走ねぇ…これはもしや。

 

「スケバンのような不良たちが登校中のうちの生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。治安の維持が難しくなっています。」

「戦車やヘリコプターなど出所の分からない武器の不法流通も2000%以上増加しました。これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます。」

 

…戦車やヘリコプター。これで確信した。この都市はただの学園都市ではない。世紀末系の学園都市ではないか…!

 

「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの?どうして何週間も姿を見せないの?今すぐ会わせて!」

 

リンは小さくため息を吐くとこう言った。

 

「連邦生徒会長は今、先におりません。正直に言いますと、行方不明になりました。」

 

それを聞いた全員に動揺が広がる。

 

「…え!?」

「…!!」

「やはりあの噂は…」

 

というか、連邦生徒会長って俺を呼んだ…らしき人物だよな。何してるんだ連邦生徒会長…

 

「結論から言うと、『サンクトゥムタワー』の最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。認証を迂回できる方法を探していましたが…先ほどまで、そのような方法は見つかっていませんでした。」

「それでは、今は方法があるということですか、主席行政官?」

「はい。この先生こそが、フィクサーになってくれるはずです。」

 

……………。

 

「え、俺ェ!?」

「…この方が?」

「ちょっと待って。そういえばこの先生はいったいどなた?どうしてここにいるの?」

「キヴォトスではないところから来た方のようですが…先生だったのですね。」

「はい。こちらの理玖先生は、これからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です。」

「行方不明になった連邦生徒会長が指名…?ますますこんがらがってきたじゃないの…」

 

誰だってそう思う。俺もそう思う。何?結局俺は教員免許なんかねぇけど先生やらされんの?

 

「はぁ…とりあえず俺だって混乱してるが一応挨拶だけしておく。俺の名前は勇凪理玖。どうやら先生になるらしい。」

「こ、こんにちは先生。私はミレニアムサイエンススクールの…い、いや、挨拶なんて今はどうでもよくて…!」

「それはそう。」

 

それはそう。

 

「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと…」

「誰がうるさいって!?わ、私は早瀬ユウカ!覚えておいて下さい、先生!」

 

この調子だと先が思いやられるな。

 

「先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました。」

「あっ、そういう感じなのか。」

 

授業を教える方の先生じゃなくて良かった、そう思った。

(この時の俺はまだ補修授業部の担当先生になる事を知らない。)

 

「連邦捜査部『シャーレ』。単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。連邦組織のため、キヴォトスに存在するすべての学園の生徒たちを制限なく加入させることすら可能で、各学園の自治区で、制約無しに戦闘活動を行うことも可能です。なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが…」

「説明だけで頭が痛くなりそうだ…」

「シャーレの部室はここから30km離れた外郭地区にあります。今はほとんど何もない建物ですが、連邦生徒会長の命令で、そこの地下に『とある物』を持ち込んでいます。先生をそこにお連れしなければなりません。…モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど…」

「…ヘリかぁ。」

 

気軽に言えるくらい身近なものなんだろうな…

 

すると突然、ホログラムの人間が浮かび上がる。ポテトチップスを片手に何か作業している。

 

「シャーレの部室?…あぁ、外郭地区の?そこ、今大騒ぎだけど?」

「大騒ぎ…?」

「矯正局を脱出した停学中の生徒が騒ぎを起こしたの。そこは今戦場になってるよ。」

 

…本当にこんな世紀末地域でやっていけるのか、俺…?




どうしても最初は説明回になりがち。

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