転生者が往くブルーアーカイブ マルチversion!   作:よっしぃぃぃい

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久しぶりの更新になります。FGOの方が落ち着いたので順に更新していきます。
では、本編どうぞ。


六話 「あ、俺ェ!?」

「これはどういう事だ?」

 

目の前の惨状を見て言う。

倒れ伏している無数の風紀委員。今もなお続く銃撃。今も警戒している便利屋68、そして数多の銃撃を軽々と避け、悠然と構えている佐藤出流。

 

「どういうって、そのままですよ。勇凪先生。僕がそこの…もう無いですが、そちらにあったラーメン屋にいると突然爆発が起きまして。聞けば風紀委員会が攻撃を仕掛けてきたようでして。正当防衛として少し戦わせていただきました。」

 

その口調は素の物ではなく、明らかに使っている物だった。

その口調はカムクライズル…出流の特典元の口調である。

 

「…なるほど。」

 

つまり、この場において何かしらの目的があってここに足を運び風紀委員を倒した、という事。だが、それはそれとして。

 

「便利屋68。」

「な、何かしら?」

「お前達は自由に動け。戦うも良し、逃げるも良し。アビドスの面々は俺について来てくれ。目標はあの男。そしてゲヘナの風紀委員だ。」

 

問題を起こしやがったあの野郎をぶっ飛ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

「シロコとセリカは遮蔽に隠れろ!ノノミ!お前は遊撃だ!程度は任せる!アヤネは引き続きそれぞれのサポートを頼む!」

 

首を右に傾け流れ弾を回避する。

 

「っぶね!掠ったー!」

「ちょっと先生!先生は一発でも弾丸が当たったら…!」

 

ガキィン!と金属音、そして二つに割れた何かが転がる。

 

「…銃弾?」

「当たったら、なんだって?」

 

ニヤリと笑い剣を担ぐ理玖。

 

「…それでも危険なのには変わらない。私たちに任せるべき。」

「ところがどっこい、そういうわけにはいかない事情があるんだな。何せあの男は俺の仲間だし。」

「仲間?」

「ん〜、まぁ今の状況は敵だけどな。とりあえずぶん殴るぜ。あとついでにゲヘナの風紀委員を静かにさせる。ここに来た理由は知らないけどここはアビドス区だからな。」

「柴関ラーメンも爆破されたし!許せない!」

「店主は無事っぽいな。ほら、あっちの方。」

 

指差した方向には無傷とはいかないが、ほぼ無事な店主がいた。

そして同時に目の前を横切る何か。見れば銀髪の生徒が吹っ飛ばされていた。

 

「あのラーメン屋の店主は僕が守っておきました。」

「え?今の生徒だよな?」

「…この変な人が先生の知り合い?」

「はい。そして、」

 

銃を取り出す。

 

「今は敵、ですね。」

「な、なんで…?」

「何故、ですか。お答えしましょう。そうした方が落ち着いて話をできるかと思いまして。」

「…どういうこと?」

「…せ、先生…」

「…チナツか?」

「はい…こんな形でお目にかかるとは…」

 

シャーレ奪還の際に一緒に戦ったうちの1人。彼女がフラフラになりながら話しかけてくる。

 

「あー、そういや風紀委員だったな。」

「知り合いですか?なら話は早い。…そうでしょう?」

 

風紀委員の行政官。

 

そう呟いた時、通信が入る。

 

『…こんにちは、先生。そしてアビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の行政官、アコと申します。…不本意ながら!今の状況について説明させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?』

「アコ行政官…その…」

「チナツ。イオリを連れて…イオリはどこに?」

「…銀髪の生徒なら、あっちだが。」

『………後で反省文を書いてもらいましょう。』

 

ため息をつくアコ。

 

『行政官ということは、風紀委員会のナンバー2…』

『あら、実際はそんな大したものではありません。あくまで風紀委員長を補佐する秘書のようなものでして…本題に入りましょう。私達は他の学園自治区の付近(・・)に現れた便利屋68という学園の校則違反をした方々を逮捕するために来ました。』

「(学園自治区…の付近、ね…)」

『その一環としてあまり望ましく無い出来事もありましたがまだ違反行為とは言い切れないでしょうし、やむを得なかった。そう理解していただけると幸いです。』

「それで、どうして、その…こういう状況に?」

 

こういう状況、とは風紀委員会の半数以上が倒れ伏している状態のことである。

 

「先ほど言いましたが、その望ましくなかった出来事に僕が巻き込まれました。正当防衛、ということで良いですか?」

「どの口が言ってんの???」

『…風紀委員会としての活動にご協力をお願いできませんか?』

 

カチンと来たのか、怒りをかくさずに発言するアコ。

 

『そうはいきません。』

『あら…?』

『他の学校が別の学校の敷地内で堂々と勝手に戦闘行為をするなんて!自治権の観点からして明確な違反です!なので協力は出来ません!』

「…ほう?」

『まさかゲヘナほどの学園がこんな暴挙に出るとは思ってもみませんでしたがここは譲れません。』

『………なるほど。』

「…では、僕はこれ以上手出しするのを止めましょう。」

「何を考えてんだ…?」

「生徒の問題は生徒同士で解決すべきそうでしょう?先生?」

「…」

 

『…そちらの方にも色々と言いたいところですが、元はといえば風紀委員会の攻撃が原因です。双方何もなかった…それでどうでしょうか。』

「構いません。」

『ありがとうございます。…アビドスの皆様。他の方々も先の発言と同じ考えのようですね。それだけ自信に満ちているのは信頼できる大人の方がいるからでしょうか?…ねぇ、理玖先生?』

「…さぁな。」

『シャーレの先生。あなたも同じご意見ですか?』

「そうだな…確かに校則違反は駄目だろう。しかし悪人ではないはずだ。」

「いや、悪人でしょ!学校を襲ってるんだし!」

「それは仕事だからだろ。それはともかく…そういうわけだ。悪いな。」

『コレは困りましたね…』

 

アコは呆気に取られた表情を浮かべる。

 

『…こうなったら仕方ありません。チナツ、風紀委員はどれだけ残っています?』

「え?半分くらいは…」

 

そこで銀髪の生徒が起き上がる。

 

「いたたた…」

『おや、イオリ。ちょうど良かった。』

「…え?どういう状況?」

『傷の程度は?』

「あんまり無いけど…?」

『…では、穏便に済ましたかったところですが仕方ありません。やるしかなさそ』

 

ダダダダダダッ!

 

銃声が響く。

 

「うわあっ!」

「ぐあっ!」

 

あちこちで声が聞こえる。

 

「な、なんだ!?」

「許せない…!」

「はっ…!?」

「許せない許せない許せない許せない許せない!」

 

便利屋の一員、ハルカがショットガンを撃ちまくっている。

 

「嘘をつかないで、天雨アコ。」

『…あら?』

「最初からあんたが狙ってたのはこの状況だった。…少し予想外はあったみたいだけど。違う?」

『カヨコさん…』

「ハルカちゃんナ〜イス⭐︎」

「す、すみません!助けに来るのが遅くなりました…」

「いつのまに…」

「…やるね。」

 

『…面白い話をしますね?カヨコさん?』

「…最初はなぜ風紀委員会がここに現れたのか、理解が出来なかった。風紀委員会が他の自治区まで追ってくる理由が。…私たちを狙って?こんな非効率な運用、いつものやり方じゃない。なら、これはアコ…あんたの独断的な行動に違いない。」

 

淡々と告げていく。

 

「私たちを相手するにしては過剰すぎる兵力。だけど他の集団との戦闘を想定していたとすれば説明がつく。とはいえ、アビドスは全校生徒含めて5人しかいない…なら結論は1つしかない。」

 

はっきりと、告げる。

 

「アコ、あんたの目的はシャーレ。最初から、先生を狙ってここまで来たんだ。」

 

・・・・・。

 

「あ、俺ェ!?」

「フッ、良かったですね。生徒にモテモテじゃないですか。」

「殴るぞお前。」

 

嘲るように笑う出流。それに対して肘鉄しながら話す理玖。

そしてそれを見て一瞬周りが静かになる。

 

「…話を続けたらどうですか?」

「…あなたに言われたくないですが…そうですね。便利屋にカヨコさんがいることをすっかり失念していました。」

 

そこでアコは指を鳴らし合図をする。

その直後、周りからザッ、ザッ、ザッと大量の足音が聞こえてくる。

 

『12時の方向…それから6時…3時、9時…四方から風紀委員会のさらなる兵力が集まって来ています!まだいただなんて…それに、こんなにも数が…』

 

「…有象無象ですね。」

「だとしても声に出すなよ。俺の立場じゃ返答しにくいんだから。」

『おや、この数を見てもまだ勝てると思ってるんですか?』

「…逆にこれだけで僕たちに勝てると?」

「………僕、たち?」

「行きますよアビドス、それに便利屋68。雑魚処理の時間です。」

「待て。」

「…はい?」

 

飛び出そうとする出流を引き止める。

 

「アコ行政官とやら。少し聞きたいんだが。」

『なんでしょうか、先生?』

「お前はさっき俺狙いと言ったな?あ、いや言ってはないが否定しなかったな?」

『はい。まぁ半分くらいは正解といいますか。確かに私はシャーレ…先生と衝突するというシチュエーションは想定していました。ですがこの状況を意図的に作り出したわけではない…それは信じていただきたいのです。…どうやら難しそうですが。』

「まぁな…」

『仕方ありません。全てをお話ししましょう。きっかけはティーパーティーでした。ゲヘナと長きに渡り敵対関係にあるトリニティの生徒会のことです。そのティーパーティーがシャーレに関する報告書を手にしていると。そのような話が情報部から上がって来まして。当初は私もシャーレとは何なのか知りませんでしたが、ティーパーティーも知っているとなれば話は別。それでチナツさんの書いた報告書を確認しました。』

「(確認が遅くないですか…?)」

 

別の意味で困惑している人がいるがそれはそれ。

 

『連邦生徒会長が残した正体不明の組織…大人の先生が担当している超法規的な部活。どう考えても怪しい匂いがしませんか?』

「(まぁそうだよなぁ、という顔)」

「(お前の事だろ、という顔)」

『シャーレという組織はとても危険な不確定要素に見えます。これからのトリニティとの条約にもどのような影響を及ぼすのか分かったものではありません。』

「(…条約?)」

『ですから、せめて条約が無事締結されるまでは私たち風紀委員会の保護下に先生をお迎えさせていただきたいのです。ついでに、居合わせた不良生徒たちも処理した上で…という形で。』

「ほーん。断るが?」

「ん。分かりやすくなった。」

「先生を渡すわけないでしょ!」

『…やはりこう言う展開になりますか。では仕方ありませんね。奥空アヤネさん?』

『………?』

『ゲヘナの風紀委員会は必要であれば戦力を行使することもあります。私たちは一度その判断をすれば一切の遠慮はしません。』

「…そうですか。」

「はぁ…しゃーねーな。よし、お前ら…」

 

「やるぞ。」

 

『…まぁいいでしょう。それでは、風紀委員会、攻撃を開始します。対策委員会と便利屋を制圧して先生を確保してください。』

 




転生者単独バージョンも投稿し始めました。
もしよければそちらもお願いします。
リンクはあらすじに書いてありますので、どうぞよろしくお願いします。
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