死因不明の大斧使い   作:猫山白

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いけすかない奴は別に悪い奴じゃない

「お、アニキがやっと来たぜ」

 

「今回は随分時間がかかりましたね、なんか問題でも? 」

 

 集合場所に決めていたいつもの酒場に入っていくと、オルファとグドーが椅子を立って俺を出迎える。

…これからやる事はヤツのわがままを俺のわがままで叶えるってだけの話だ、コイツらを巻き込むわけにゃいかん。

 上手いこと何も無かったように鷹揚に手を振って…

 

「くっさ! 酒臭っ! よくこの短時間でそんな臭いするまで飲んだなお前! 」

 

「仕事終わりに飲めないんじゃ、なんで仕事やってんだかわからねぇですから…もっともこの程度じゃ酔えもしやせんけど」

 

 空になった酒樽をバンバン叩きながら、陽気に喋るグドー。

 なんかもうバレないように演技とか考えてたのが恥ずかしくなってきたな、こんな酔いどれが気づくわけないだろ。

 あーあー、コイツ酒のあてに干し肉も頼んでるじゃねーか、何するにも後先考えねぇから金が貯まらねぇんだっていっつも言ってんのに…。

 んでオルファは…無い!?

 えっ、テーブルのオルファ側酒どころか水も乗ってねぇんだけど。

 コイツ目の前で酒樽空けられても不動なんだけど…知らんうちにここまで守銭奴極まってたのかよ。

 

「オルファ、なんか奢ってやろうか? 」

 

「えっ? は、はぁ…まぁ貰えるもんは貰いますけど」

 

「ズリぃぞアニキ、俺にもなんかくれよ! 」

 

「お前はまだ食うのかよ…良いけど。

 おーい、注文頼むぜー! 」

 

 一声かけて席に座ると、すぐさまウェイトレスが飛んでくる。

 

「はーい、お待たせしました、ご注文お伺いしますね」

 

「ラガービール! もうひと樽頼むぜ! 」

 

「あー、じゃあ赤ワインとチーズ、頼んます」

 

「俺は…そうだな、ウイスキーを頼めるか? 瓶で。

 ああ、折角だから生ハムも頼む、原木で」

 

「かしこまりました! ええと…そちらのお客様のワインは…」

 

「グラスで良い…てか樽とか瓶で持ってこられても飲めない」

 

「かしこまりました! 少々お待ち下さい! 」

 

 一礼してウェイトレスが去っていく。

…普通の店でやったら明らかに頭のおかしい注文が普通に受け入れられているのは、この酒場が全種族可という文字を看板に掲げているからだ。

 こういう風に書くとまるでこの国全体で種族差別をしているように聞こえるが、そういう訳では無い。

 今のやり取りを見てもわかる通り、種族が違えば食う量や好む物もまったく異なる。

 従って店毎に客層を絞る必要が出てくるからそういう看板が必要になるのだ。

 例えばエルフ基準で運営している店にドワーフが入れば、その客1人にその日の酒が飲み干されてしまい、逆にドワーフ基準で運営している店にエルフやフェアリーなんぞばかり来ればその店は酒が余りすぎて潰れてしまうだろう。

 まぁ、要は棲み分けは大事、という事だ。

 しかし、それはそれとしてこの世界では異種族間で仲間同士という事も珍しく無く、皆で一堂に会して食事もできないというのも不便なので、そうした時に活躍するのがこういう全種族可の店である。

 ただ、先程説明したように種族差による食事の量の違いという物は如何ともし難いものがある為、こうした店では日持ちのする安い物を大量に仕入れる傾向がある。

 その為料理のレパートリーは乏しく、酒も一応種類は取り揃えてあるものの、銘柄なんかは選べなかったりする。

 そういう意味で言えばまぁこれもまた棲み分けだろうか。

 

「で、兄貴は結局どうして遅れたんです? 」

 

「ん? ああ、ちょいとルアナと世間話だ、もうちょい報酬上げろって言ってきてやったよ…っと、そうだ、お前らの取り分を渡しとかねぇとな」

 

 あらかじめ3つに分けておいた袋のうちの2つを2人に投げてよこすと、グドーは見もせずに懐にしまい込み、オルファは中身を覗いて丹念に数え始める。

 

「お待たせしました」

 

「ああ、そこに置いといてくれ、勝手に取って飲むから」

 

「かしこまりました」

 

 あまりに丹念に数えるので酒と肴がもう来てしまった…どうせお互い誤魔化す気が無いのは知ってんだしもうちょい適当で良いと思うんだが、本人曰く稼いだ金を数えている時が1番幸せらしいから仕方あるまい。

 まぁどうせ量が多いのはこっちだし先に食って待っておくか、と思って酒の方に振り向くと、もう既に樽からジョッキで酒を汲んでは喉に流し込むバカが目に入る。

 もう中身4分の1くらい減ってるんだが…早いよお前。

 唖然とする気持ちを振り払い、こちらも生ハムを手に取って齧るとバリバリとした食感と多少キツイ塩気が口の中に広がった。

 そのままウイスキーの瓶を片手で開けて中身を口に流し込み、口の中の生ハムごと飲み込む。

 

「相変わらず骨ごといくんですね…兄貴は」

 

「ん? ああ、ハムの話か、一々切るのも面倒だしな…ほれ、お前も飲め」

 

 口の中に残った木の香りと飲み下した酒の僅かな熱を楽しんでいると、金勘定からオルファが復帰してきたので注文していたワインとチーズをオルファの方に押しやる。

 

「ども…っと、酒が入って忘れる前にコイツを渡しとかねぇと」

 

 そう言ってオルファは1つの大きな袋を先程俺がやったのと同じように投げて寄越す。

 どれどれ中身は…っと、ああ、俺の取り分のグレートベアの毛皮か。

 魔道具を新調してからの解体屋は仕事が早いな、前は2日か3日くらいはかかってた筈なんだが。

 

「見ての通り残しといて欲しいって言ってた毛皮と、それから他の部位を換金した分の手形です。

 あれだけの大きさのグレートベアの素材を現金で渡すのは少々危ない、との事でして」

 

「なるほど、ソイツは道理だな。

 じゃ、受け取るもんも受け取ったんで俺は今日はコイツを食ったら帰る。

 そのままいつも通りちょいと数日間休暇にすっからなんかあったらギルドに言ってくれ」

 

「えっ、もう帰っちまうんですか? そういやアニキにしちゃ珍しく酒もひと瓶しか頼まねぇし…なんかあったんで? 」

 

 素っ頓狂な声を上げて驚いたのはグドーだ。

 確かに今のはちょっと急ぎすぎたか…酔っ払いだからといって侮りすぎるのはいかんな。

 

「なぁに、ちょいと顔を見たい輩が居るんで神殿に顔を出そうかと思ってるってだけの話だ」

 

…嘘では無い、ゲームでの俺の死因を鑑みれば吸血鬼退治の専門家である神官との接触は必須だし、神官達はゲームの主役、これからの世界が彼らを中心に動いていく以上、そうでなくとも何がしかの繋がりは作っておくべきなのだ。

 もっとも今回はルアナの件もあるので、神殿の守衛に組合で買った紙に書いた手紙を渡してゲームの主人公に渡しておくように頼む程度だが。

 

「神殿ですか? アイツら嫌味なんで嫌いなんですが。

 まったく、人を見かければ守銭奴だのなんだのと…」

 

「お前は守銭奴で間違いねぇだろ…でも俺もアイツらは嫌いだな、手前らもしてる事は大差ねぇ癖にこっちの事はやれ野蛮だのなんのと。

 魔獣でなくて吸血鬼狩ってんのがそんなに偉ぇんでしょうかね? 」

 

「奴らは俺らみたいに返り血浴びてどうこうってんじゃねェからな、やたら光るのも含めて見栄えはすんだろ。

 それにこっちが金にがめついってのも本当だしな…ま、奴らみてぇに神器とかいうよくわからん力で戦ってるんじゃねぇんだ、装備に代金(カネ)がかかる以上がめつくなくてどうするって話だがな」

 

 むしゃり、と手に持ったハムの塊をもう一口齧り取る。

 そう、我々魔獣狩りというヤツは神官に限らずそんなに街の住人からは良く思われていない節がある…脛に傷を持つ輩が多いからだ。

 その原因は、自分で言うのもなんだが魔獣狩りが誰にでもなれる物でない…正確には続けられる物でない事に起因している。

 なんせ相手にするのは生半可な矢弾は弾き、魔法は毛皮で散らしちまう連中、倒す手段が近距離で殴り合うか散らされても問題ない程強力な魔法を叩き込むか、奴らの毛皮をぶち抜けるような特殊な道具を使うかしかない。

 前者2つには強大な魔力が、後者には多大な財力が…どちらにしても強力な力が必要になる。

 そんでもって強力な力を持つ奴は他にいくらだって態々魔獣狩りなんて危険な仕事に就く必要が無い…これについちゃ神官も同じだが奴らには神がいる、人を守護する超常の存在の威光は正義感のある奴や権力欲名誉欲が強い奴を惹き付けてやまない。

 という訳で誰かがやらなきゃならんのに万年人材不足の魔獣狩りは、その人材不足を少しでも解消する為に経歴を不問にしている。

 逆に言えば魔獣狩りである、という事は概ね昔なんかしてるという事と同義…と見ることもできる訳だ、嫌われんのも納得というものだ。

…まぁそもそも酒場で騒いでるか魔獣と殴り合ってるかって連中に好感持つ方が難しかろうという話もあるが。

 

「ま、とにかく俺は行かにゃならんがお前らが好きでもねぇ場所に態々行くこたァねぇ」

 

「そうですね、俺は来いと言われても断りますけど」

 

「俺は来いと言われりゃお供しますが行かなくて済むならわざわざ行きゃしません…ところでその会いたいヤツってアニキの女で? 」

 

 ブッ! と傾けていた酒瓶に酒が逆流し、しきれなかった分が口の端から漏れて服を汚す。

 あーあー、折角組合で魔道具借りて血を落として来たばっかだってのにもう汚れちまって…余りにも予想外だったんで吹いちまったよ。

 残念ながら俺の目当ては筋骨隆々のお兄さんだ、女の方はまだ時期的に()()ないだろう。

 

「ちっげーよドアホ! 」

 

「おっと、その焦りようは逆に怪しいんじゃないですか? どうなんです? 兄貴」

 

 急にイキイキとした表情になるオルファ。

 天然だったグドーと違ってコイツはわかっててやってんな?

 

「ちげぇってのに…ったく」

 

 俺はハムの最後の一欠片を口に放り込み、酒のこれまた最後の一口で洗い流した。

 

「んじゃさっきも言った通り俺は帰るぜ、ほれ、今日の酒代くらいにゃ足りんだろ」

 

 懐にしまっていた袋から数枚硬貨を取り出して机に置き、先程オルファに貰った袋を担いで立ち上がる。

 

「おー、助かるぜアニキ! 」

 

「ご馳走になります」

 

 一応頭を下げるバカ共に適当に手を振って答えつつ、酒場の扉を開けて外へと脱出し、扉を後ろ手に閉めた所でようやっと安堵のため息をついた。

 

「…ま、上手く誤魔化せたと思っとくか」

 

──────────────────

 

「よう、そこの守衛! ちょいとツラ貸せ! 」

 

 白を基調とした巨大で如何にも神聖そうなツラした建物の門。

 その脇に立っていた守衛が変人を見る目でこちらを見る。

 

「アンタだよアンタ! わかってんだろ? 」

 

「私に何か用事か? …私に貴君のような人物との面識や因縁があったおぼえは無いが」

 

「んなモン俺にもねーよ、”御用事”があんのは”紅玉(ルビー)”の息子…エイルディンにだ」

 

 今まで面倒くさそうに対応していた守衛の雰囲気がその言葉を出した瞬間、剣呑な物へと変わる。

 

「今、人類の守護者たる”十二聖石”が御子たるエイルディン様を、事もあろうか魔獣狩り風情が呼び捨てにしたように聞こえたのだが…私の聞き間違いで相違ないだろうな? 」

 

「よせよ守衛、飼い主の栄光持ち出してキャンキャン騒ぐ子犬ほどみっともねぇモンもありゃしねぇ。

…何も多忙なエイルディンを今ここに引き出せって訳じゃねぇ、この手紙を渡しといて欲しいだけだ」

 

 懐から手紙を取り出し、差し出す。

 

「1度ならず2度までも…神敵を滅する事より個人の金稼ぎを選ぶような連中の頼みなど、私が聞く理由が何処にある。

 大体その手紙というのが怪しい、大方読んだ者を害する魔法陣でも仕込んであるのではないか? 」

 

「んな事しても仕方ねぇだろ…それにそんなのは事前に魔道具で調べりゃ簡単にわかるこった。

 誰かが邪魔だってんなら俺はそんなまだるっこしい手よりコイツを使うね」

 

 背負った斧の柄を軽く叩いてみせると、守衛はムッツリと黙り込んだ。

…あーっ! めんどくせぇ! こちとら他にもしなきゃならん事があるってのになんだこの野郎!

 しゃあねぇ、できれば使いたか無かったが切り札を切るか。

 

「良いか? 俺は別にタダでやれって言ってる訳じゃない、ほれ、コイツを見ろ。

 俺が今日狩ってきたグレートベアの毛皮だ、神器は吸血鬼を相手にする時以外は威力が落ちる…コイツはお前らにとっちゃ結構貴重な品の筈だぜ」

 

 魔法を弾く魔獣の毛皮…それも弱い魔獣の簡単に貫かれるような魔法耐性じゃない強力な物。

 単純に加工して皮鎧にしてもよし、錬金術でこの性質を抜き出して金属とか別な素材に付与してもよし…正直ただ手紙を渡すだけなら巨大過ぎる程の対価だ。

 さて、どう出る…!

 

「ほう、賄賂か…貴様のような輩が考えそうな事だな。

 とっとと仕舞って帰るがいい、今のうちなら見逃してやる」

 

「マジかよお前」

 

 高潔ッ…!

 無駄に高潔ッ…! そんなだからお前は守衛に留まってんだよ、もっと柔軟さを持てよ!

 食いつくか逆に警戒されるかで対応考えてたのにまさか賄賂に全力で拒否反応を示されるとは思ってなかったわ。

 今ので元からあったプランが完全に潰れちまったが、ここで引き下がる訳にはいかんな、どうにかしねぇと…!

 

「…コイツをそんなに受け取りたくねぇならそれはそれで構わん、だが手紙だけは渡してくれねぇか? 検査すんのは当然だし、中身の文章を読んでもらっても構わん、何か俺に頼み事があんならそれをこなすのだって構わねぇ…今は忙しいんで今度ならな。

 とにかく何をしてもらっても構わん、ただこの手紙はキチンと渡して欲しいんだよ」

 

「…そこまで言うか、何が一体お前をそこまで駆り立てる? 」

 

「決まってら、命だ」

 

 一呼吸。

 互いの視線が交錯する。

 

「ソイツには、俺の命が懸かってる」

 

「ならば…」

 

 差し出していた手紙を守衛が掴み、懐へと仕舞う。

 

「このポール・ノースランドが、その役割しかと果たそうではないか」

 

 守衛…いや、ポールは、格好つけてそう言い放った。

…グレートベアの毛皮でも動かなかった癖に、こんな一言で動くのか、神官って生き物はまったく理解できんな。

 

「良いのかよ、”無礼を働いた魔獣狩り風情”だぜ、俺は」

 

「命を脅かされているならば、話は別だ。

 魔獣狩りでも、泥棒でも、助けを求めるならば受けるのが神官、神の僕とはそういう事だ」

 

「御苦労なこった…ま、やってくれんならそれで良い。

 俺の命、確かに預けたぜ? 」

 

「2度も言わせるな魔獣狩り、念押しせんでもこの程度の事はしっかりこなす」

 

「おう、助かった! じゃあな…っと、そうだ」

 

 手を振って別れようとして、結局なんの対価も渡していない事に気づき、振り返る。

 

「俺の名はカール! ただのカールだ! 魔獣関係で困った事がありゃ俺に言え! お前の依頼なら優先して受けてやんよ、金は取るがな! 」

 

「そういう所だ魔獣狩り…私の気が変わらんうちに早く行け」

 

「はいはい、言われなくとも行くっての、こちとら急ぎの用事があるって言ったろ? 」

 

 あまりにもしょっぱい対応に苦笑しつつ、神殿を後にする。

 分前は渡した、神殿にも行った…面倒事はこれで良し。

 後はいつもの通り、支度を整えて行くだけだ。




『神殿』
 闇の神の加護を受けた存在である不死者達…特に吸血鬼と戦う為の組織であり、光の神の信奉者である神官達によって構成される。
 最高幹部は運営方針を決める”教皇”と光の神から最大の加護を受けた最高戦力である”十二聖石”の13名。
 また、光の神自身も定期的に神官達と交信する事で運営方針に口を出しており、それによって神と直接関わり合う職業であるというネームバリューができている為、命の危険がある職業でありながら貴族等も構成員に含まれる事が多く魔獣狩りよりも真っ当な職業と見なされている。

『神官』
 光の神によって聖痕を付けられることによって神器と呼ばれる武器を召喚する事ができる人々の事。
 吸血鬼は人の血を啜ったり己で魔力を蓄えたりすることにより、頭を砕かれようが全身を消し飛ばされようが一定回数復活できる”命のストック”を生成する事ができる。
 神器を用いて攻撃を行うと、この”命のストック”自体にダメージを与える事が可能になり、普通に戦えばほぼ不死身である吸血鬼を多少しぶとい敵を倒す程度の感覚で殺せるようになる。
 ただし、あくまで神器は不死者を倒す為の物であり、不死者以外に向けて攻撃を行うと露骨に威力が落ちる上、神器を召喚する聖痕もまた維持の為に宿す者の魔力を食い続ける。
 その為神官になった者は不死者のみと戦うという意思表示をしているような物であり、それもまた神官の評価を上げる要因になっている。

『魔獣狩り』
 魔獣を狩る事を生業にする人々、誰でもなれるが誰でも続けられる訳でもない仕事。
 間違いなくある程度以上の身体強化が使えなければ続けることのできない仕事なのだが、強力な身体強化という物は基本的に練度よりも純粋な魔力量が求められる為、生来の才能が必要になる。
 魔獣狩りとしての生活を安定させられる程強大な魔力量を持っている人々は特殊な種族でもない限り市井には居らず、居たとしてちゃんとした出自を持っている人なら普通に中央で取り立てられる。
 つまり魔獣狩りをやっている時点で没落貴族とか庶子とか犯罪者とか(関わると面倒な人)であるという事を逆説的に証明しておりそれ故彼らは遠巻きにされがちである。

『錬金術』
 ある人物が作り出した”物質Aの特定の性質だけを抽出して物質Bに付与する”魔法。
 これを使う事で様々な物質が作り出されており、羽根から”軽さ”を抜き出して鉄に付与した”軽い鉄”等が例に挙げられる。
 錬金術士の技量はこの性質を1つの材料からどれだけ抽出できるか、どれだけ1つの材料に付与できるかで評価される。
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