”大斧”カール、それはとあるSRPGのラスボス面に出てくるネームドの取り巻きの名前だった。
 カールはそこで出るまで顔も出ず、酒場の噂話に出てくるだけの生粋のモブで、しかも栄えある初登場時には屍人…つまり死んで操られるだけの存在に成り果てていた。
 そんな死因も死亡時期も不明な不遇な存在。

 そんな存在に、1人の人間が転生した。
 未来に死ぬ事はわかっている、おそらく吸血鬼に殺されるのであろう事もわかる…しかし、いつどんな手段で殺されるのかはサッパリわからない。
 そんな状況で、その人間は…

『ま、強くなって人脈広げればなんとかなるだろ! 』

 驚く程に楽観的だった。
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