転生した世界が判らない、だが……俺の敵がいるから確実にDC世界だ、多分   作:影後

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カーラとラピス JOKERの復活

「では、メタヒューマンの発生源の捜索をメインに。

皆、対応が無理だと思えば素直に、

僕、カーラ、バリー、ビクターを呼んでくれ」

 

「了解だ、ゴッサム・シティはナイツに任せ、

人為的にメタヒューマンを作り出す発生源は私が探す。

アルフレッドにも、

バーバラの様にサポートを学んでくれと言われたからな」

 

「クラーク、まぁ大丈夫だ。

正直、メタヒューマンに出会う確率よりも、

イカれた犯罪者とテロリストに出会う確率の方が高い」

 

二人のバットマンの言葉に皆が苦笑いだ。

片方は東都米花町、もう片方はゴッサム・シティ。

共に、犯罪件数が異常に膨れ上がっている街である。

 

「スターリング・シティも大概だぞ」

 

「皆、ファミリーがいて良かった」

 

「……あぁ、だな」

 

ラピスは誰かの言葉に頷くと、静かに立ち上がる。

 

「ラピス、送るわよ!」

 

「ワン!」

 

「……なら、夕食を一緒にどうかな」

 

ラピス自身、

カーラに何故そんな言葉を言ったのか理解できなかったが、

口に出してしまった手前、否定するのは違うだろう。

 

「勿論、娘と息子と一緒になるが……」

 

「えっ…ぁっえぇ!喜んで!」(よしっ)

 

「くぅ〜ん」

 

「クリプト、お前もだ」

 

「わん!」

 

「やめ…まて!!まだ治療が…!待てってば!!」

 

ラピスは不思議とカーラに対しては女性恐怖症が起きていない。

だからこそ、友人としてガールフレンドとして話せるし、

食事や遊びに誘う事もある。

 

「クラーク、それじゃあね!」

 

「……カーラ」

 

化粧室に、消えていく従兄弟にスーパーマンは微笑む。

 

「ラピス、カーラは同年代の友人ができて」

 

「そりゃあそうだ、ほぼ同い年で話題もあう。

子供達もカーラとクリプトに懐いているからな」

 

「…君はカーラを好きなのか?」

 

「ラブか、ライクか、なら前者だな。

まぁ、結婚相手としてカーラ程優れた女性は居ない。

まず、同年代であること。

私が未婚の子持ちであることを受け入れられる事。

私がバットマンであると受け入れる事。

私の活動の邪魔をしない事。

私の活動を表に出さない事。

普通の女性には不可能であるし、カーラ以外に居ない」

 

私と、バットマンとしての言葉遣いになってしまうが、

実際仕方ない。鎮痛剤を投与し、止血パッドを張り替える。

毒などはなかったが、何れ程の弦を使えばこのバットスーツを

貫通するのだろうか。

少なくとも、ゼロ距離で通常のクロスボウなら弾く程度には

硬く靭やかである。

 

「ラピス、そんな事で結婚相手を決めてるの?」

 

「女性恐怖症の俺にいるとでも?だから、カーラだ。

それに……純粋に話していて楽しい。

一緒にいて心が落ち着く。

まぁ、クリプトに舐められるのは少しだけ嫌だが。

…結婚したいが、生活も何も……」

 

そこでふと思い返す、自分は何を言っているのかと。

後ろを見れば顔を赤くしたカーラ・ダンバース。

足元を見れば、ダイアナの愛用するムチが巻き付いている。

 

「へぇ…ブルースもプレイボーイを演じていたけど」

 

「カーラ、今のは」

 

「嘘はつけないんだもの、ラピスの本心ね」

 

「……ダイアナッ!つぅ……」

 

ラピスは声を張り上げるが、

周りのジャスティス・リーグメンバーは微笑むだけだ。

くだらないことで痛みだし、悶える。

考えたら、皆パートナーがいる。

ダイアナは居たであるが。

今フリーなのはラピス、カーラ、ビクターだ。

 

「えと……行きましょうか?」

 

「ビクター、殺してくれ」

 

「悪いが、それはできない。

俺のメモリーにも、皆の記憶にも、

このUSBにも記録してある」

 

「……JOKERよりたちが悪いのは味方かよ」

 

「…あぁ…ラピス、俺も仲間達からよく誂われる。

だがまぁ、一つアドバイスだ。まず、失踪しない事。

恋人に会社を任せ過ぎない事。

仕事を引っ張り出しすぎると本気で嫌われるぞ」

 

「オリバー、俺はカーラになにもしてないんだ!」

 

「結婚は良いぞ、無論、子供もな。

まぁ、狙われるが」

 

「僕からも、結婚と子供は良いぞ」

 

「ラピス、私からは何も言えないが、

お前なら私よりも良い父親になれるだろう」

 

アーサー、クラーク、ブルースの3人にそう言われると

恐縮してしまう。

 

「えと……いきましょうか?」

 

ラピスはスマホを取り出すと、

セバスチャンへと連絡する。

 

「セバスチャン、Mrs.ダンバースを屋敷に招く。

夕食はフルコースを」

 

「あっ!お父様、カーラさんが来るの?!」

 

「スーパーガールを家に招くのアンタだけだぞ?!」

 

「場が悪いですよ、旦那様。

とりあえず、夕食の件は伝えておきます。」

 

「……子供達にバレた」

 

「……帰るのはどうする?」

 

「行きましょうか!」

 

「まて?!!」

 

カーラもスーパーマンレベルの速度で動ける。

そしてそれに抱えられたバットマン。

屋敷に到着するのに5分程度という速度だ。

 

「……カーラ様、旦那様が気絶していますが」

 

「あ…セバスチャン、ごめんなさい。

ちょっと?!ねぇ!ラピス!!」

 

「うっ……腹が………」

 

「うそ!?血が出てる?!待って!すぐに焼いて」

 

「…此方で手当てしますので、

カーラ様は落ち着いてください」

 

「あっ…ごめん」

 

いくらスーパーガールと言えど、

親しい人間が血を流していれば戸惑ってしまう。

さらに言えば、傷口が開いたのは自分のせいでもある。

 

「カーラさん!クリプト!!」

 

「…マジでスーパーガール来たよ」

 

「ルビー!アクア!」「ワン!」

 

カーラを見るとルビーは走り出し、その胸にダイブする。

無論、クリプトン人がその程度で蹌踉めきもしない。

優しく抱きしめ、ルビーの頭を撫でた。

 

「うちの父がお世話になっています」

 

「…お世話されてるの、どっちかといえば私達だけどね」

 

スーツの整備、ガジェットの整備、基地の整備、

ブルースとラピスとビクターの3人がやっている。

しかも、ビクターの分身のAIが資金をきちんと合法的に

ためている為、スターテックが倒産しても大丈夫である。

 

「旦那様、カーラ様。夕食の御用意が完了しています」

 

「レベッカ、ありがとう。

Mrs.ダンバース。エスコートしよう」

 

「そう?よろしくね。Mr.ウェイン。」

 

カーラの左腕を取り、優しくエスコートする。

席は自分の隣である。

ダイアナと話す時、普段と変わらず震える腕も、

カーラとなら震えず、普段通りに話せる。

 

純粋に恋を自覚した瞬間だった。

愛ならある、家族愛、親愛、だが恋愛はなかった。

 

「アクア、ルビー、よくできている。

レベッカにちゃんと教わっているな」

 

「だって、お父様。とってもうるさいんだもん」

 

ほっぺをプックリと膨らませてそういうルビーと、

何処か自慢気なアクア。

 

「そう言えば…お父様、三者面談のお話だって。

レベッカに渡したら、お父様に」

 

「レベッカ、その書類は?」

 

「こちらに」

 

レベッカに渡された書類は2枚。

ルビーとアクアの三者面談についてだ。

幸いなのは、クラスが同じであるため同日に実施したいと

記入がある事だろうか。

 

「両者含めて、1時間程度。

1ヶ月後か、連絡が速いのは良いことだ。

アルフレート、5月10日の予定を開けさせろ。

ルビー、アクア、先生にもメモを入れるが、

二人からも伝えて欲しい。5月10日以外時間がない。

文句があるなら4カ月先からアポを取れとね」

 

「うわぁ、モンスターペアレント」

 

「仕方ないだろ。

親父様は世界的企業の社長にして、

ジャスティス・リーグのメンバーのバットマンだ」

 

「アクア、親父様ではなくお父様と」

 

「ヤダ」

 

「まったく」

 

「待って、ラピス貴方。

ゴールデンウィークも仕事な理由?」

 

「ゴールデンウィークは会社自体が休みだが、

聞かせてくれ。デスストローク、デッドショット、

野良の犯罪者が休みを利用するか?

我々のようなヒーローには、休みはないだろう」

 

そこでカーラと向き合っている。

段々と顔と顔が近すぎ、子供がいるにも関わらず、

そんなムードになっていたところで

 

「旦那様!」

 

「アルフレート、どうした」

 

「……旦那様にお伝えしたいことが3点に増えました。

まず一つ、ムードをお考えください。

ダンバース様も、今はアクア様とルビー様もいらっしゃいます」

 

「気にしてない!」「せっかくのキスシーン!」

 

「…レベッカ、ルビー様をよく教育するように」

 

「はい、旦那様」

 

「アルフレート、ほかの2つは?」

 

「たった今、アーカム・アサイラムが襲撃されました。

ハーレイ・クインの一派による襲撃であり、

ブルース様が対処なさいました」

 

「……もう一つは?」

 

「…JOKERJrを名乗る犯罪者がJOKERを解放。

その後、衛星からもロストしました」

 

アルフレートの言葉を聞いた瞬間、

カーラがいるにも関わらず席を立ってしまった。

 

「テレビを付けろ、JOKERは……

彼奴は必ず俺を」

 

その予想に応えるように、テレビ、ケータイ、ラジオ、

全ての媒体を通して真っ白になったピエロが映る。

 

「IHII!IHAHAHAHA!!!

よぉ…バッツゥ…見ろよ…見ろよこのひふ!

お前のせいで、スノーマンになっちまったぜぇ」

 

ウェットティッシュだろうか、

何かで顔を拭いているがその白と紫が消えることは無い。

それどころか、瑠璃は只管に怒りを滲ませている。

 

「Mr.J!おかえりなさい!」

 

「ハーレイ!ハーレイ!俺の子供もよくやった!

バッツゥ、よく見てろ…俺の妻、ワイフとジュニアだ!」

 

「は~い!蝙蝠男、貴方に殺されたジュニアちゃん。

大変だったけど、生き返ったのよ!」

 

「アは!アハハハは……?ははは?!!

バットマン…バットマン…僕の名前はジュニア。

此方は妹のドーター」

 

「は~い!ハーレイ・クインJr、ドーターよ。

パピーとマミーを虐める悪い蝙蝠男…ウフフフ、

ちゃんと素顔を笑顔にしてあげるわぁ」 

 

「バッツゥ…IHAHAHAHA!俺達ファミリーはお前を見てるぜ!」

 

「ミスターJ、皆、せーの」

「「おかえり!DADDY」」

「「「IHAHAHAHA!!!!」」」

 

最後に笑い合うピエロ達、 

そしてアーカム・アサイラムの看守の姿が映る。

怯え、震えて喚いている。

 

「此奴は俺の看守さぁ……ほら、IT'SSmile!! :)」

 

カメラをジュニアが外す、すると

 

BANG BANG

 

銃声が2発目響いたと思うと、

JOKERはカメラを見せた。

 

「IHI!IHAHAHAHA!!!!」

 

両目があった位置を弾丸で撃たれたのだろう。

眼球のあった位置から大量の血があふれ、

それを見てしまったルビーがその場で吐いてしまう。

 

「そ~れ!IT'Ssmiley」

 

看守の死体の口をナイフで抉り頬を割いて笑顔を作り出す。

 

「帰ってきたぜ…バットマン」

 

まだJOKERはアメリカだろう。だがきっと日本に来る。

瑠璃は理解した。

 

「……バットマンは負けないよね」

 

「お父様」

 

「必ず倒す、私は」

 

 

バットマンだ

 

 

 

 

 

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