アイがアクアやルビーに語りかけたるような感じです。

だいたいアイが喋っています

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第1話

私は親から受ける愛というのはよく分からなかった。嘘でも「愛してる」なんて言ってれば、いつかは分かると思ってたけどやっぱり分からなかった。どんな小説を読んでも、どんな映画を見ても、よく分からない。

 

そんな事を思っている私の顔は、普段の笑顔からは想像出来ない程の悲しい顔だったのか、

2人は私の手をギュッと握ってくれたね。そうすると何故か心が暖かくなってきた。

 

この時に気付いたの、これが「愛」なのかもって。

 

君たちがくれた溢れるほどの愛を、残りの人生でどれだけ返せるのだろうか?

…なんて今は考えないことにした。後でゆっくり考えればいい、そう思う。

 

アイ「アクア!ルビー! もう帰るよ!」

 

ルビー「えー! もっと遊びたい!」

 

アクア「こら、アイを困らせるな。」

 

アイ「帰ったら今日の夕飯はルビーの好きなママの特製ハンバーグだよ!」

 

ルビー「わーーい! 早く帰ろー!」

 

アクア「チョロいな…」

 

アイ「さあ、もう帰ろうよ」

 

その日も茜色に染まった道を2人の手を握って帰ったっけ。

このなんてことのない日が幸せだったんだなって気がついたよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

アイ「アクア! すごい演技だねっ! 気持ち悪かったよ!」

 

アクア「…気持ち悪かったって それが息子の演技に対する感想かよ…」

 

ルビー「うん! 気持ち悪かった!」

 

アクア「ルビーも…」

 

最近、アクアが少しだけだけど映画やドラマに出るようになった。そして、

 

アイ「ルビー! すごいじゃん! しっかり踊れてるじゃん! さすが天才ママの子!」

 

ルビー「えへへっ 踊れたのは、ママが教えてくれたからだよー!」

 

ルビーは幼稚園のお遊戯会でダンスを踊った。

生まれたばかりの頃と比較するのは、比較対象が悪いだけかもしれないけど、2人の成長スピードには毎日驚かされる。そりゃあ、子供の成長は母としては嬉しい限りだけどさ、それと同時に何故か寂しくもあるんだよね……

でも、無理は禁物だよ!無理しないでゆっくり歩いてこうよ。

 

アイドル活動をしてるとたくさんの笑顔を見る。ファンの笑顔。スタッフの笑顔。社長やミヤコさんの笑顔。みんなの笑顔を見ると私も幸せだと思う。でも、心から幸せかと聞かれたら、うんとは言えない。

でも、2人は別だよ!アクアの時折見せるあどけない笑顔も、ルビーのなにか企んでる笑顔も

2人の笑顔、いや全部が宝物だよ!

 

私は正直に言うと自分の母も父も嫌いだった。一生好きにはなれない。だけど、アクアとルビーを愛しく思うと、自分の母も父に「産んでくれて有難う」って思うようになってきた。私って変だよね。嫌いなのに有難うって…  だけど、何故か分かる気がする。なんでだろうね

 

2人のこれからのことを直接見ることはもう無理だけれども、私はどんなことが起きてもあなた達の味方だからね

もうこんなこと、もう2人には届かないだろうけど言わせて欲しい

 

愛してるよ

 

そして、何時も何時の日も

 

ありがとう

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ルビー「? お兄ちゃん何か言った?」

 

アクア「何も言ってないが」

 

アクア「それよりも早く学校行くぞ。」

 

ルビー「あ!待っててよ!お兄ちゃん!まだやる事あるでしょ!」

 

アクア「わかってるよ」

 

ルビー「ママ!」

 

アクア「母さん」

 

「いってきます」

 

 

 




読んでいては気づかれたは多いかと思いますが、この小説の元ネタは 木山裕策さんの[home]という歌です。

歌詞の1部(というかほとんど)を使わせていただきました。

homeを聞いた時に、創作意欲が湧いてこの小説を描きました。

余談なのですが、これを書いている時にすこーしだけ涙腺がうるっときました。こういうの家族愛っていいですよね。

皆様からの感想等々、待っています

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