だいたいアイが喋っています
私は親から受ける愛というのはよく分からなかった。嘘でも「愛してる」なんて言ってれば、いつかは分かると思ってたけどやっぱり分からなかった。どんな小説を読んでも、どんな映画を見ても、よく分からない。
そんな事を思っている私の顔は、普段の笑顔からは想像出来ない程の悲しい顔だったのか、
2人は私の手をギュッと握ってくれたね。そうすると何故か心が暖かくなってきた。
この時に気付いたの、これが「愛」なのかもって。
君たちがくれた溢れるほどの愛を、残りの人生でどれだけ返せるのだろうか?
…なんて今は考えないことにした。後でゆっくり考えればいい、そう思う。
アイ「アクア!ルビー! もう帰るよ!」
ルビー「えー! もっと遊びたい!」
アクア「こら、アイを困らせるな。」
アイ「帰ったら今日の夕飯はルビーの好きなママの特製ハンバーグだよ!」
ルビー「わーーい! 早く帰ろー!」
アクア「チョロいな…」
アイ「さあ、もう帰ろうよ」
その日も茜色に染まった道を2人の手を握って帰ったっけ。
このなんてことのない日が幸せだったんだなって気がついたよ。
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アイ「アクア! すごい演技だねっ! 気持ち悪かったよ!」
アクア「…気持ち悪かったって それが息子の演技に対する感想かよ…」
ルビー「うん! 気持ち悪かった!」
アクア「ルビーも…」
最近、アクアが少しだけだけど映画やドラマに出るようになった。そして、
アイ「ルビー! すごいじゃん! しっかり踊れてるじゃん! さすが天才ママの子!」
ルビー「えへへっ 踊れたのは、ママが教えてくれたからだよー!」
ルビーは幼稚園のお遊戯会でダンスを踊った。
生まれたばかりの頃と比較するのは、比較対象が悪いだけかもしれないけど、2人の成長スピードには毎日驚かされる。そりゃあ、子供の成長は母としては嬉しい限りだけどさ、それと同時に何故か寂しくもあるんだよね……
でも、無理は禁物だよ!無理しないでゆっくり歩いてこうよ。
アイドル活動をしてるとたくさんの笑顔を見る。ファンの笑顔。スタッフの笑顔。社長やミヤコさんの笑顔。みんなの笑顔を見ると私も幸せだと思う。でも、心から幸せかと聞かれたら、うんとは言えない。
でも、2人は別だよ!アクアの時折見せるあどけない笑顔も、ルビーのなにか企んでる笑顔も
2人の笑顔、いや全部が宝物だよ!
私は正直に言うと自分の母も父も嫌いだった。一生好きにはなれない。だけど、アクアとルビーを愛しく思うと、自分の母も父に「産んでくれて有難う」って思うようになってきた。私って変だよね。嫌いなのに有難うって… だけど、何故か分かる気がする。なんでだろうね
2人のこれからのことを直接見ることはもう無理だけれども、私はどんなことが起きてもあなた達の味方だからね
もうこんなこと、もう2人には届かないだろうけど言わせて欲しい
愛してるよ
そして、何時も何時の日も
ありがとう
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ルビー「? お兄ちゃん何か言った?」
アクア「何も言ってないが」
アクア「それよりも早く学校行くぞ。」
ルビー「あ!待っててよ!お兄ちゃん!まだやる事あるでしょ!」
アクア「わかってるよ」
ルビー「ママ!」
アクア「母さん」
「いってきます」
読んでいては気づかれたは多いかと思いますが、この小説の元ネタは 木山裕策さんの[home]という歌です。
歌詞の1部(というかほとんど)を使わせていただきました。
homeを聞いた時に、創作意欲が湧いてこの小説を描きました。
余談なのですが、これを書いている時にすこーしだけ涙腺がうるっときました。こういうの家族愛っていいですよね。
皆様からの感想等々、待っています