反逆の翼   作:惣江 羽奈香

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第一章 クロウ

「どうやら心に追っている闇を払うことができたみたいですね。」

聞いたことのない声だ、でもどこか優しい気がする。

「は。」

明智は喘ぎながら目を開いた。周りが真っ黒で、唯一見えるのは淡い青色に光る小さな蝶だ。先の声は何?蝶の声だったのか?明智に知る由がない。でも彼は知っている、頭の中に無断で出てきた声には警戒すべきだ。そもそも最初認知世界に入る力を手に入れ、滅ぶ道に進むことになったのも、これがきっかけになっていたから。

「この極めて不公平で歪んでいたゲームの中で、あなたは邪悪な存在に選ばれ、重要な役割を任されました。」

その声は続く。

「しかし、どうやらあなたはその付け込まれた弱さを乗り越えることができたようです。この声が届いているなら、あなたの心は新たな可能性を受け入れることができるようになりました。過去の罪のせいで、あなたは輝く未来を失ってしまいましたかもしれません。それでも、その罪に償う意思が少しでもあれば、立ち上がり、自分の力を正しいことに使うべきです、他人に傷つけるために使うではなく。あなたには新しい誓いを裁ち、この歪んだゲームを終わらせるための反逆の翼となります。最初のトリックスターよ。その邪悪な存在に抗い、他の人の未来が奪われることを阻止しましょう。」

蝶は明智の隣を通り、消えた。残してくれたのは青い光路のみ。

 

明智は電車の中で喘ぎながら目を覚ます、これからはテレビ局でインタビューされる予定だ。深呼吸をし、明智は自分を落ち着かせる、それから現状を整理する。

来栖晶とばったり会ったおかげで、明智は初めて人と深く結ぶこととはどういうことかを知った。ようやくずっと欲しがっていたものを手に入れた、そう確信している。受け入れられ、心配される感じ。獅童に復讐するなんて愚かなことは必要なってなかった。まるで明智の視線を防いでいた暗い闇が消えて、周りがよりはっきり見えるようになった。自分の復讐の計画はどれほど無意味で滑稽なのかを知り、これからどうすればいいかもわかった。

先のおかしい夢を思い出す。頭の中で急に出現する声には注意すべきことは理解しているが、この声はたぶん正しい。明智は明るい未来を手に入れる機会を失った。彼がやったことは許されることではない、それを補うこともできない。認知世界とかかわったことはこれまで起こった最悪のことも言える。だから、怪盗団が深入りしすぎる前に、彼女たちの未来が奪われる前に、怪盗団をこの件から退いてもらわないといけない。

それを達成するには、まずは怪盗団をこの件にかかわっている人から遠ざけないと。でも、テレビでは今まで通りに振る舞うしかない、そうすれば獅童はすべてが彼の歪んだ計画通りに進んでいると考えるだろう。これからのインタビューはそれの始まりだ。

すべてとは言えないけど、インタビューは予想通りに進んでいる。予想と違ったのはMCがしつこくメジェド事件のあと、明智の人気がガタ落ちしているについて追及していることくらいだ。

「改心と廃人化には共通点が見えるとおっしゃいましたが、怪盗団は廃人化とかかわっているとお考えですか。」

男性のMCが聞く。

「今はまだ何とも言えませんが。改心も廃人化も急激に発生する現象であり、また現段階ではまともな説明がつかないことは同じです。とはいえ、怪盗団は本当に廃人化とかかわっているかどうかについては、時間が教えてくれるまで待つしかありません。遅かれ早かれ、彼らの目的が明かされるでしょう。真実はそれを知ったから初めて明白になります。今確実のことは一つしかありません。」

「とおっしゃいますと?」

MCが問う。

「何があっても、最後に勝つのは正義です。」

あやふやに聞こえる宣言ではあるが、明智の目はいかにも真剣だ。これは明智の演技力が高いからというわけではない、本心からの宣言であるからこそだ。その誠実の表情は彼の本心を表している。それは獅童が知るはずのない本心で、獅童に疑われようのない真実だ。

 

九月十三日 火曜日

現在の怪盗団投票でトップになったのは奥村である故。怪盗団はいつか奥村パレスで現れると推測する。そのため、明智は黒い鎧をまとい、そこで待つことにした。

待ち時間はそれほど長くなかった。機械のシャドウ守備はすぐさま侵入者を追い始めた。そのシャドウのあとにつき、侵入者の正体を確認しようとすると、逃げ回っている人影を目にした。怪盗団といつも一緒にいる変な猫のような生物と明智が知らない女の子だ。二人は逃げられる前シャドウに囲まれた。機会を逃すつもりがなく、明智はロキを呼び出し、敵のロボットを燃やしつくした。

「どなたかは存じませんが。助けていただきありがとうございます。」

女の子は軽くお辞儀をし、礼を言い渡した。

「お前!」

猫のような生物は息を呑んだ。

「黒い仮面、いやもと言えば黒いヘルメットか。」

ぼそぼそ言いながら生物は非難な目で明智を睨んだ。

「認知世界で廃人化を引き起こすペルソナ使いだな。」

「その通りだ。」

嘘をつく理由などない。低く暗い声で問いに答えた、普段現実世界での礼儀正しく、友好的な声とは真逆だった。

猫のような生物は警戒し、女の子の前に立つ。

「美少女怪盗、下がれ、こいつは危険だ。」

「え?」

女の子は少し迷ってが、言われた通り下がった。

「お前らと戦うつもりはない。」

明智は言う。

「ただ、怪盗団への伝言がある。」

「フン、それは探す人を間違えたな、ワガハイはもう怪盗団とは無関係だ。」

猫のような生物はあざ笑う。

「つまり仲間割れか。」

明智は言う。

「まあ、どうでもいい。次回会う機会があれば、伝えておけ。」

「いやだと言ったら。」

「あの、モナちゃん、なんであの人に対してそんなに冷たいの?」

女の子は割り込んだ。

「助けてもらったし、お礼くらいはするべきなのでは?」

「こいつは精神暴走と廃人化を起こしている張本人だ、敵だ!」

「それはさっきも言ったけど、でも私はまだ理解できません。彼がそれらを起こしているとはどういうことですか、あれは病気からじゃないですか。」

「いや、あれはやつが意図的に起こしていることだ。お前も聞いただろう。」

少女がモナちゃんと呼んだ猫のような生物が言う。彼は明智に向け話を続ける。

「お前の言いたいことを預かるつもりなんかねよ。だいたい怪盗団としゃべるつもりもないし。美少女怪盗とワガハイは二人でオクムラを改心させる。ワガハイたちだけでな!」

その生物の頑固さに明智はため息をした。

「じゃ、俺が言いたいことはお前らともかかわっている。」

「え?」

少女はそれなりに興味があるらしい、モナと違い、彼女なら聞いてくれるはずだ。

「奥村を追うことはあきらめろ。これは罠だ。」

明智は言いたいことを伝えた、たとえモナが怪盗団に伝えなくとも、少女なら伝えるだろう。

「やつを狙うと奥村だけではなく、怪盗団も危なくなる。」

「なんだと!」

モナは凍り付いた。

少女は心配そうだ。

「それはまずいかもしれませんね。モナちゃん、教えてあげたほうがいいのでは?」

少女は不安そうに明智を見る。

「えっと、ありがとうございます。」

その反応に明智は少し笑った。

「俺の言いたいことはこれだけだ、では先に失礼する。」

「ちょっと、待ってください。」

少女が呼び止める。

「なんと及びすればいいでしょう。」

「そうね。」明智は迷った、向こうは彼の正体を気づいていないようだ、それに今の状況だとすると、このままのほうが都合がいい。」

「こちらはモナちゃん、私は美少女怪盗と申します。」

少女は二人を紹介する。

「あなたは。」

一度状況を確認する。これまで認知世界で怪盗団を付けている時に聞こえた断片的な話から判断すると、怪盗団の成員はお互いニックネームあるいはコードネームというべきだろうかで呼び合っている。明智も同じやり方で答えるつもりだ。それにちょうどいい、彼にも自分のコードネームを決めたばっかりだ。

「わかった、それが知りたいなら、俺をクロウと呼べばいい。」

これはもともと怪盗団が獅童の罠にはめた後、怪盗団を売り出すために加入するときに使う予定のコードネームだ。状況が違っているからこのコードネームを使うことに迷ったけど、新しいやつを思いつくよりは楽だろう。

明智はそのまま引き下がり認知世界から離れた。この警告は怪盗団を奥村の件から引き下がり、獅童の計画から遠さがることができると祈りながら。

 

認知世界から出て、明智はコーヒーを飲む気分となり、ルブランに向かった。

「おう、明智君。」

晶が挨拶をする。いつもと違って少しへこんでいるように見える。テーブルに座って、腕を組んでぼうっとしているだけ。

「何か心配ごと?何があった?」

明智は聞く。

「こいつの猫が逃げたのよ。」

佐倉さんが答えた。

「何?」

明智は疑っていた、晶は怪盗団の一員であることを。でも今、この時点で確認した。その喋る猫は少し前認知世界で接触しようとした奇妙な生物である。しかし、おかしい。心配そうはしているが、晶も佐倉さんも何一つ動きを取ろうとしていない。

「探した終えた場所?」

「え、いいよ、少し落ち着かさせたほうがいい。」

晶はそう答えたが、明らかに心配している。

ばかばかしい。

「待って、そのまま逃がして何もしてないわけ?探しも行かずに?」

「あの起こった様子じゃ、探してほしくなかったと思うだよね。」

晶は言う。

「お腹が空いたら帰ってくるだろう。」

佐倉さんは一言を加えた。

先認知世界で『猫』がシャドウに追い回され、さぞ大変だっただろうに。何か取り返しがつかないことが起こる前にモナを探すべきだと明智は思う。

「晶、やっぱり探しに行ったほうがいいと思う。無事かどうかを確認するためにでも行くべきだ。そんなに腕を組んで、どうでもいい顔をするのは、正直晶らしくない。」

晶は凍った。

「どうでもいいなわけがない。ああもう、明智君が言った通り、探しに行くべきだ。」

そう言って、晶は立ち上がった。

「何か行きつけの場所とかある?特別の場所とか。」

さりげなく超自然な生物なら認知世界に行っているのではというヒントを言い渡す。

「確かに、そうね。」

晶はスマホを取り出す。

「友達にも声をかけてみるよ、手伝ってくれるかどうかを聞いてみる。」

「手伝いたいのはやまやまなんだけど、僕はこれからまだ仕事があるんだ。」

明智はうそをつく。モナに自分も捜索にかかわっていることを気づかされたくない。

「コーヒー一杯をいただいたから、また仕事に戻るよ。猫探し頑張って、晶。早く見つかるといいね。」

 

 

怪盗団が屋根裏に集まった時に、明智はすでに帰った。

「モルガナは前に奥村のオタカラの話をしてたよね。」

杏は言う。

「認知世界に行ったりして。」

「あり得る。」

真が言う。

「双葉はすでに奥村パレスの場所とキーワードを探し出したから。もう夕方だけど、一度行ってもいいと思う。一晩中認知世界の中で過ごすとモルガナがどうなるかは心配だ。」

しかし、認知世界に入れる場所に到達する前に、町でモルガナの助けを求める声が聞こえた。見に行ったらそこにいるのはモルガナと男の嫌がらせを受けている秀尽の女子生徒の一人です。その結果奥村春を助け、ルブランの屋根裏まで連れて帰った。

モルガナは怪盗団が探しに来たことについてはかなり喜んでいたらしい。明智が意見を押し通したおかげだ。

モルガナが謝りみんなと仲直りした。それで怪盗団は春の見合い結婚のことと春のお父さんが彼女への態度を知った。それだけではない、彼女がパレスに迷い込んで、モルガナと出会い、ペルソナが目覚める経緯に付いても知った。

「そうだ、忘れるところだった。」

モルガナは言う。

「遅くなってきたのがわかっているが、大事な話がある。もう一人のペルソナ使いに会った。」

全員びくっとした。

「その班目と金城のシャドウが言っていた黒い仮面のペルソナ使いのことなの?」

杏は聞く。

「どちらかというと黒い鎧だな、でもそいつで間違いない。」

モルガナは言う。

「ワガハイたちの考えた通り、そいつが本当の悪者だ。廃人化は彼の仕業だ。堂々と認めた。」

「マジで。」

龍司が叫び、双葉は恐れている顔をして、他の人は心配しそうにモルガナを見る。

「何かされたか?」

晶は心配そうに聞く。

「実はシャドウから私たちを助けました。」

春は言った。

「助けった?」

龍司は聞く。

「そうだ。」

モルガナは確認した。

「あいつのペルソナは強い、少なくとも俺が見る限りはかなり強力だ。あとワガハイ達に伝言を頼んだ。怪盗団への警告だと。オクムラに手を出すなと、それが罠だ。やつを狙うと、オクムラもワガハイ達も危険な目に合うと。」

「へえ。」

龍司は目を転がした。

「おかしいな。」

「それで私たちを脅す気か?」

双葉は考える。

「わからない。」

モルガナは目を閉じて考える。

「あいつの目的はわからない。しかしおかしい。伝言しろうだけを主張していて、ワガハイ達を攻撃するつもりはまったくなかった。」

「彼から名前とか聞けたか?」

祐介は聞く。

「残念ながらコードネームだけだ。」

モルガナは答えた。

「クロウと呼んでいいだって。」

「クロウ、このコードネームから何がわかるかな。」

祐介は考える。

「まあ、鎧は真っ黒だからな。」

モルガナが言う。

「これ以上は何もわからないということか。」

真は言う。

晶は口を塞いであくびをする。

「とりあえず今日は休もう、また明日考えよう。」

全員一致だ。

 

九月十四日 水曜日

学校に行く途中、晶は渋谷駅で明智と会った。

「おはよう。」

明智は挨拶をする。

「猫は見つかったか。」

「うん、ここだよ。」

晶はバックを開き、隠されていたモルガナを見せた。

「おい!」

モルガナが抗議する。

「待って、何、学校につれていくの?」

「そうよ、私のデスクの中におとなしく隠れているから大丈夫よ。」

明智は驚きで口を開く。

「晶、あなたの勇気にはいつも驚かされる。」

「学校だけじゃないよ、いつもつれて回っているよ。」

晶が言う。

「それでこの子の名前はなんだっけ?」

「モルガナ。」

「それって、女の子の名前だよね。」

明智は聞く。

猫は暴れ始める。

「ワガハイは男だ!男の英語も、モルガナもMから始まったから、モルガナなのだ!」

「あった時からすでにこの名前なんだからね。」

晶は説明する。

明智は笑った。

「仲いいね、この子なんで逃げようとしただろう。」

「知った風に言うな!」

モルガナは叫ぶ。

明智はモルガナを見て笑い出す。

「本当に静かにデスクの中に隠すことができるの?」

「大丈夫、大丈夫。この子ちょっと……人見知りというべきかな。知らない人に会うと少し暴れがちになるよね。」

「これは矛盾しているね。だって晶はいつも新しく知り合った人と付き合っているだろう?これって彼を落ち着かせるにはかなり苦労をするじゃない。」

探偵が言う。

「それとも俺が気に食わないだけかな?まあ、どちらでもいいが、晶が大変なことに巻き込まれなければいいよ。」

二人の話題になるのが嫌がっているモルガナは晶に言う。

「これからは怪盗団の話になるじゃない、いつものことだろう。」

「じゃ、僕はこれで。失礼するよ。」

明智は晶に笑って挨拶をして、離れた。

「え?怪盗団の話をしない?」

モルガナが驚いた。

「あいつ、今日はいつもと何か違わないか。いつもより、なんというか、リラックスしているみたいな。」

「そうね、みんなが修学旅行に行ったときに、私はあのコースを受けるに行ったってことは知っているよね。実はそこでばったり明智君にあったのよ。それで少しの間一緒に過ごして、以前より仲良くなれた気がする。」

さすがに同じ部屋に泊まったことやその詳しい暖かいやり取りに関しては教えてあげられないけど。

「だから私に対する態度が少しやわらかくなってきたかな、おかげで怪盗団以外の話題もできたし。」

「晶、気を付けろうよ、あいつはワガハイたちの敵だ。テレビで言ってたこと、お前も聞いただろう。やつは警察ともつながってるし。お前が怪盗団の一味だと知ったら。」

「わかってる、わかってる。」

晶は適当に答える。

「怪盗団の件で分かり合えそうにないよ。でも、いつかは明智の考えを変えて見せるから。」

 

放課後、晶は怪盗団と春を屋根裏まで呼んだ。

春はお父さんが彼女をいわゆる婚約者に売りたいとのことを伝えた。婚約者とは昨日彼女に嫌がらせをしていた男のことだな。

「だめだ、やつを改心させる以外道がない。」

龍司は怒っている。

「新島検察官の書類によると、奥村は相当やばいやつだぞ。」

双葉は言う。

「でもクロウの警告はどうします?」

春は聞く。

「そんなことで私たちが怖気づいてどうするの。」

杏は言う。

「奥村には改心が必要だ、それを見逃すというの。」

そこで晶は手を挙げた。

「実はまずこのクロウという人に話してみたい。これは罠とはどういたことだろう、それに罠を仕掛けたのは誰、なんで私たちが狙われるかなどに付いて聞きたい、その説明がでたらめなら、警告も無視していいと思う。でも、もしも彼の話が本当なら。つまり、奥村を狙うと後悔するぞと言われるのはいいけど、これが罠だというのは一体どういう意味?なぜわざわざ私たちのそんなことを教えてくれるの。それを知ったから次の動きを決めるのが善策だと思う。」

「一理あるな。」

祐介は頷く。

「しかし、どうやってやつを見つかるのだ。」

「そう難しいことではないと思うよ。」

真は言う。

「あの人のことだから認知世界で私たちを見張っているに違いない。奥村のバレスに行けば、会えるはずよ。」

晶は賛同する。

「私も同じ考えね、とりあえず行こう。」

それで怪盗団は奥村のパレスに向かった。その中目にしたのは従業員を人として思わず、無慈悲に彼らをロボットのように酷使する光景だった。見れば見るほど、この人を改心させるべきと怪盗団が決意した。春のペルソナ能力はついに完全覚醒して、それに乗っていくつかのロボットのシャドウを倒した。中には奥村の認知として存在する春の気持ち悪い婚約者の含めて。

「本当に、俺の警告を無視するつもりみたいな。」

暗くて冷たい声が聞こえる。

全員が凍った。声が伝わってきた方向に向くと、当たり前のように、そこに黒い鎧を纏っているペルソナ使いが見えた。

ナビは一歩下がり、叫ぶ。

「気を付けて、みんな、こいつは相当強い!」

「てまえがクロウってやつ?」

スカルはナビの注意を完全に無視した。喧嘩を売るつもりらしい。

「廃人化を起こしているのはてめえだろう。」

「そうだ。」

ナビはクロウを睨む、そのほかの人も緊張してきた。

「あっさりと認めたね。」

スカルはクロウを軽蔑した。

パンサーは同じくらい怒っている。

「どれだけの人を傷つけたの?人の命まで奪って、何事もないように廃人化の元凶だと認めるわけ?」

「勝手な憶測で俺のことを口にするな。」クロウの声は急に上がり、その危うい感覚は全員を驚かせた。でもその急な上がり方と一緒のようにまた一瞬で元に戻る。

「俺は自分がやってきたことをはっきりとわかっている。それから逃げるつもりもない。」

「なぜ、そんなことをするんですか。」

新しいメンバーであるノワール、元美少女怪盗が聞く。

「命令を従っただけだ。」

クロウは答える。

スカルは嘲笑う。

「自分がやったことを他の人のせいにするのか。鴨志田や班目、金城の野郎どもが自白したときと一緒じゃねいか。社会のせいだ、自分は被害者だとか。くだらねぇよ。」

クロウは一瞬躊躇した。

「さっきの言い訳を取り返すつもりはないが、俺がこれまで犯してきた罪を正当化にするつもりもない。それは許されることではないと俺もわかっている。でも、俺に関する話はここまでだ。ここに来たのはお前らの話をしたいからだ、心の怪盗団。」

その目がモナに向かう。

「ちなみに、もう怪盗団に復帰したみたいだな、早いな。」

「お前には関係ねいよ。」

モナはクロウを見下ろしながら言う。

「言いたいことがあるから来ただろう。なら話せよ。」

ジョーカーは先に聞く。

「奥村を狙うなとあなたが言った、それが罠だと。それだけでは信用できない。はっきり言ってくれ。」

「ほんとどんな事に首突っ込んでいるかを全くわかっていないな。」

クロウは失望している用に聞こえる。

「詳しく知ることは常に危険を伴っている、そんなに詳しく説明したくはなかったが、仕方がない。」

クロウはため息をつく。

「いいだろう。お前らに説明する、お前らが見ているランキングが操られている。あのサイトのアクセス数も投票数も全部だ。」

「え?でも、誰が、なぜそんなことを?」

パンサーは驚いた。

「誰?メジェドを名乗ったまがい物に決まっているだろ。なぜ、お前らを奥村を狙わせるためだ。」

「メジェドのまがい物?」

ナビは困惑している。

「だからそんなにアマチュアコードだね。でもやっぱり理解できない。」

「奥村を狙うには何が悪いの。」

クイーンは聞く。

「奥村はひどいことをした。このバレスは何よりの証拠よ。」

そう言いながら、周りの景色を指す。

「そうだ。ひどいことはしている。」

クロウは答える。

「俺が入っている組織の中の人は大概そうだ。黒幕は使える人だけを使い、利用価値がなくなったら切り捨てる。奥村も同じだ。」

ノワールは悲鳴を上げ、心配そうにしている。

「意味わかんねよ。それは俺らとなんの関係があるていうんだ。」

スカルは叫ぶ。

「話を最後まで聞け!」

クロウはまた苛立ってきた、その怒りに怪盗団は再度驚く。

「問題は、お前らは注目を集めすぎている、その結果黒幕に目を付けられた。認知世界に関する研究結果を盗んだ人と言えばわかるかな。そいつは認知世界を自分のために使いたいと思っている。そこで、お前らが邪魔だ。」

「認知世界の研究データを盗んだ人。」

ナビは繰り返す。

「ランキングを操り、お前らを奥村を狙うように仕込む。怪盗団が公衆の目にとどまってほしい、それでお前らが予告状を出すと、やつはメディアを呼び込み、大騒ぎにする。それで…」

クロウの話は止まった。

「それで。」

ジョーカーは催促する。

クロウはこれから言おうとしたことに不快を感じているらしいが、続けた。

「それで、奥村の廃人化を俺に命じる。奥村が死んだあと、事件の元凶を怪盗団に仕立てる。」

さすがにこんなことになるとは怪盗団が想像できるはずがない。

沈黙が続く、スカルがそれを耐えられなく、声を上げる。

「めちゃくちゃだ。」

でも話はまだ終わっていない。

「それだけじゃない、お前らが有名になればなるほど、事態が悪化する、より多くの人がお前らを反対することになるからな。奥村の死はお前らのせいにされると、警察にとって一番論理的な考えとしては、これまで全部の廃人化とそれに関与している事件は、全部お前らのせいにされる。」

「でも、人を殺したのはあんたでしょう!」

ナビは叫ぶ。

「それに関しては申し訳ない。」

そう恥ずかしそうに言っている。

でもそんなことスカルが認めるわけがない。

「申し訳ない?そんなことをして、申し訳ないだけで済むわけないだろうが。」

クロウは叱られた子供みたいな顔をしたが、すぐ冷静を取り戻した。

「じゃ、どうしろと?何を言っても過去のことを変えられない、だから何も言うなって言いたいか。」

このままじゃ喧嘩になりそうだ。

ジョーカーは手を挙げる。

「あの、まず説明を全部聞いてやったほうがいいのでは?クロウ、続けてくれ。」

「礼を言うよ、リーダー。」

クロウは彼女の介入に感謝を伝える。

「先まで言っているように、そんな罪を被されたら間違いなく、犯罪者として扱われる。逮捕されるだろう。黒幕の手は警察や特捜部にも回っているから、捕まったら、無事では済ませないだろう。」

「特捜部で、そんな。」

クイーンは驚いた。

「特捜部?それって、なんだ?」

スカルは聞く。

「日本で一番有能な検察官からできている部門よ。国家レベルのスキャンダルや事件を対処する。この50年では負けて敗訴したことがない。」

クイーンが説明する。

「なんだって。あいつらは俺らを捕まえに来るってか。で、でも、証拠なんてないだろう?こいつが俺らを売るなら話が別だが。」

スカルはクロウを見て言う。

「証拠なんていらない。そんなもの、自分の勝利のためなら、いくらでも出ちあげる。あのふざけている勝率はなんでだと思う。特捜部の部長本人は証拠を捏造するプロだからな。」

やりすぎだ。スカルの言う通りめちゃくちゃだ。こんなの信じたくない、他のみんなも同じ考えらしい。でも、これは怪盗団を脅かすためのストーリーである可能性も捨てがたい、脅して邪魔にならないようにするとか。

「特捜部が自分の名誉のため、無実の人も犯罪者に仕立てるとでも言いたいの。そんなはずがない。でたらめにもほどがある、証拠捏造?そんなことを勝手に言ったら誹謗になるよ。」

「でたらめでも、誹謗でもない。事実だ。必要なら特捜部部長のパレスを見せてもいいけど。」

クロウは反論する。

「特捜部の部長にもパレスがあるの。」

パンサーは聞く。

「そうだ。これにかかわっている人はほとんど持っている。言っただろう、悪者ばかりだと。これで相手にしていることものどういた者は理解したか。不公平の正義に縛れた腐ったシステム。もう一回警告する、この件に首を突っ込むな。取り返しがつかなくなる前に、手を引け。一番いいのは、活動をやめ、このまま解散することだ。」

「解散?」

パンサーは聞く。

「で、お前を認知世界で好きにさせるってか?させねいよ。こんなこと言って、お前の邪魔をさせないための嘘じゃねいか?」スカルは断った、たぶんみんなそう思っている。

「この国の一番頼れる機関が証拠捏造みたいな汚いやり方を使うとは考えにくい。」

フォックスは言う。

「残念ながら、本当だ。腐敗はどこにでも存在する。俺を信用していないことはわかる。信じないなら、自分で調べてみればいい。やろうとすればできるだろう、あのハッカーも退治できたから。」

クロウは行った。どうすればいいかわからない怪盗団を残して。

「ジョーカー、そんなの嘘だよな。」

スカルは晶を見て聞く、まるで世界中のすべての問題の解答を持っていると思うように。

「わからない。嘘に決まっている、罠は今の話に決まっている。私たちを怖がらせて、退けさせるに決まっている、あなたが言った通り。あるいは特捜部と警察の名誉を崩して、彼らに何かをしようとしているはず。でも、真実である可能性も、否定できない。」

ジョーカーの声は震えている。

「オンラインのデータベースで何か見つけるかを確認してみるよ。」

ナビは決めた。

「特捜部の部長なら、お姉ちゃんの上司だ。クロウが言っている話が本当なら、お姉ちゃんが危ない、名前を調べてみるから、本当にパレスがあるかどうかを確認してみる。」

クイーンが言う。

「明日また集まって、見つけたことに対してまた話し合おう。」

ジョーカーは今の話を一段落させた。

認知世界から帰還して、家に帰る道で、晶は何も言わなかった。これ以上友たちを心配させたくないからだ。でも、彼女は今恐怖を感じている。司法システムの不公平は、彼女が身をもって体験したから。そのまま問題となって、保護期間を課され、関係のない罪を被された。その名誉は一瞬に破壊され、不良と認定され、学校を退学させられ、いい未来を手に入れる機会を失った。保護期間を知って人から蔑まれる。囚人に受け入れてもらえたのはいいけど、でも、クロウの話が本当で、怪盗団が廃人化と殺人の罪を被されたなら、本当の終わりだ。晶だけではない、みんながすべてを失う。犯罪者として扱われ、社会での居場所を失う。

これは最悪の可能性で、一番望ましくない結末だ。でも、晶はどこかで、クロウの話を信じている。その話には人を信じさせる何かが含まれている。なぜかわからないけど、繋がっているような変な感じがする。コープとの感じと少し似ている、コープの人達と共感することには慣れている、そのおかげで、彼らをさらに理解し、彼らが直面していることをさらにはっきりとされる。クロウは晶のコープではなかったはず、少なくとも、まだタロットカードのビジョンが出たことがない、でもクロウからは悲しさと恥かしさを感じられる。まるで彼が抱えている無数な後悔と数多に説明したいこと感じられるようだ。

ルブランの屋根裏に戻り、晶はどうやってクロウが警告してくれた問題を調べるかについて考えた。携帯の連絡先を探ると、一番新しく追加された名前に目を留めた:明智吾郎。前日ホテルで連絡先を交換した。何があったら連絡してと言われた、できるだけ手伝うって。連絡することも考えた、なんにせよあの人は探偵だ。でもすでに彼女が怪盗団の一員であると疑い始めた彼のことだ。そんなことを聞くと、さらに彼の疑いを深くすることになるのではないかと心配でもある。だから、今はその考えをあきらめた。

 

九月十五日 木曜日

放課後、怪盗団はまたルブランの屋根裏で集まった。

「みんな。警察のほうではまだ何もわからないけど、怪盗団チャンネルのほうを一足先に探ってみた。黒だった。アクセスと投票が捜査されている、形跡も残っている。確認してみたけど、前のメジェドを名乗っている偽物が使ったようなコピペのコードだった。」

双葉が始まった。

「こっちも収穫がある、部長のことをお姉ちゃんに聞く勇気はなかったから。とりあえずネットで彼にかかわるインタビューを探してみたの、それで部長の名前を見つけた。異世界ナビに入れてみたけど、ヒットした。」

全員が緊張してきた。

「じゃ、クロウが言っていることは、本当かもしれないてこと?」

杏は震えている声でみんなが考えている結論を口にした。

「でも、パレスがあっても悪い人になるとは限らない。周りへ対する認識が歪んでいるだけだ。」

モルガナはまだクロウの話を受け入れるつもりはない。

「そうだけど、でも…」

真の話はモルガナにさえぎる。

「クロウがワガハイ達を動揺させるためにこんな話をしているだけかもしれない、罠にはめようとしているかもしれないからな。」

モルガナはまだそう考えている。

「でも、クロウの話が本当だったら。」

晶は聞く。

「本当だったら、俺らが廃人化の犯人になるだろう。明智は絶対一番に食いついてくる。」

龍司は文句を言う。

杏も同意する。

「そうね、ずっと廃人化と改心が似ていると言っていたよね。いつかは本性を出すとも言ってた。だから私たちがそんな罪を被されることになったら、絶対食いつくよね。そのテレビに映された自慢そうな顔を想像するだけでも反吐が出る。」

「そう言えば、そいつもランキングの中上位だったよね。そいつを改心させたら。」

龍司が提案する。

「明智君はパレスを持っていない。」

ポロっとその話が出た、みんなにみられていると感じて、晶は言った。

「そう、チェックした。」

「本当、あんなクソ野郎なのに、パレスを持っていないか。」

龍司がそれを信じられない。

「持っていないよ、それに考えが違っているからその人を改心させようとすることは間違っている。それは弾圧だよ、そんなことをしたら明智君が正しいと証明していると同じことになるよ。」

晶は一度話を止める。

「私、みんなが修学旅行に行った時、起業のコースに参加しただろう。実は行先のホテルで明智君と会ったの。怪盗団に関しては少し口論になった。ランキング通りで人を狙うなら、高名に飢えている証明になる。それに、彼を改心すると私たちも廃人化に肩を入れたことになる。奥村のやり口と同じになる、ファストフード業で起こっている事故とかもまだ忘れていないよね。

「その奥村にとって有利な事故たちのこと?お姉ちゃんのファイルにも書いている物?それって、明智君はそれを知って…じゃお姉ちゃんと同じ考えかも。奥村はその競合他社の精神暴走や廃人化と関与しているとのこと。」

真は目を丸くした。

「お父様は、そんなことまでしているの?」

春はおそろおそろと聞いた。

「あ、ごめん、春。そんなつもりじゃ。」

春の前で彼女のお父さんの悪口をしていると気づき真は謝る。

春は首を振り、ため息をつく。

「いいえ、大丈夫です。自分のさもしさと愚かさにあきれる。自分の政略結婚のために父を改心させよとするなんて。でも、これはもう、私一人のことではない、ブラック企業の次にこれ、考えれば考えるほど、改心が必要と感じる。でも、もしクロウの話が本当だったら、これは罠だった羅どうしよう。

「彼の言う通り解散するものか。俺たちのファンはどうするのよ。」

龍司は聞く。

杏もそれに賛成。

「そうよ、あの人たちに失望させるわけにはいかないよ。」

「ちょっと、ファンのことを考えてどうする。そんなことを考えなくていい。私たちはなんで怪盗団になったか、覚えているよね。不公平に遭遇している人たちに希望を捨てちゃダメと伝えたいと思って、動き始めた。有名になるためじゃない。」

晶はみんなにそれを思い出させるために自分の考えを口にして、みんなの注意を自分に集める。

「その話はもう済んだじゃねい?有名にならないと、どうやってみんなに伝えるのさ。」

龍司は反論する。

「その通りよ、私もそう思ってた。でもクロウの話が本当だったら、この名誉こそが、私たちを滅びに導くよ。」

「それでクロウを信じるの、よりによってあいつを?あいつは本当の悪党よ。廃人化を起こしている張本人よ、自分で認めたじゃん。」

「わかっている!でもね、これが彼の目的なら、彼の勝ちよ、私は怖いの。本当に、こわい。このまま改心を誰にも気付かされずに続けることができる。でも違った、敵も認知世界のことを知っている、私たちを狙っている組織が本当にその噂に相応の強さを持っているなら、本当に危ないよ。ありもしない罪を被らせ、社会中の居場所をなくすことはどういうことは私がはっきりと知っている。それをあなたたちに経験してほしくない。何も悪いことをしていないのに、逮捕されて、犯罪者として扱われ、それが一生付きまとうよ。最悪、死ぬかもしれないよ。」

もともと龍司につられて高くなっている声が、少し下がる。

全員粛々と晶を見る、誰も何もしゃべらなかった。

「わかった、言いたいことは分かった。ごめん。」

龍司は謝った、少しは冷静になったようだ。

「私もごめん、晶。認めたくないけど、少し名誉とかに目を眩ませたみたい。ほかの人を鼓舞するべきだったのに。進む途中最初の目的を見失ってしまったみたい、大衆からの注目に夢中になった。バカみたい。怪盗団は大衆の目が付く場所に現れるべきではない。」

「同意だ。今更考えると、俺らは初心を忘れてしまった。」

祐介は恥ずかしそうに認める。

「確かに、私も、レールから外れていることに全く気付かなかった。もう少しで、明智が言ってた人みたいになるところだった。名誉に操られた亡者。」

真はため息をつく。

モルガナは少し嫌な表情をする。

「あいつは悪いやつだけど、認めたくないだが、賢い、ワガハイ達あいつに弱みを握られるところだった。」

「じゃどうするのよ。」

龍司は聞く。

「彼が間違っていると証明しないと、私たちの正義を彼に見せつけよう。」

晶は毅然という。

「え、でも、さっきの話、そんな気がないと思って……」

龍司は言う。

「わからないけど、でもほんとにクロウが言っているようにこのシステムは腐っているなら、それを無視するわけにはいかない、それを見なかった振りにしてはいけない。これを乗り越えないと、何かできることはあるはずだ。」

真は笑って同意する。

「確かに、晶は正しいよ、見過ごせるはずがない。」

他のみんなもうなずいた。

モルガナはみんなの反応に満足した。

「これは全員一致だな、それじゃ、計画が必要だ。」

「クロウはどうすればいいんだ。彼はこんな結果を受け入れないだろう。」

祐介はみんなに聞く。

「何をすると思う?」

杏は聞く。

「戦うつもりなら、売られた喧嘩を買うまでだ!」

龍司はそう答えた。

「それはやめたほうがいいよ。あいつのペルソナは強い、超強いからね。」

双葉は言う。

「でもあいつは一人だぞ、こっちは七人もいるぜ。一緒にやれば…」

龍司は当たり前のように言う。

「七人?あんた何考えているの?春を巻き込むつもり、怪盗団に入ったばっかりだよ!」

「一度話してみれば、そんなに敵意があるわけではなさそうだし。」

晶は提案する、その話を聞いたみんなはまるで彼女は二つの頭を生やしたように見ている。それは龍司と同じくらい狂っている考えになるとはわかっている。でもクロウとの共感のおかげで、これは通用するかもしれないと晶は思った。

「あの人を過小評価してはいけないとわかっているけど、でも、彼なりに説得しに来てくれたから、話は応じてくれるかもしれない。」

真はまだ心配そうだ。

「本当に大丈夫かな、攻撃されたらどうするの?」

「パレスに戻るだけで攻撃される可能性もある。どのみち会うことになる。」

「確かに。」

杏はため息をつく。

「戦いに勝てなくとも、話せば何とかなると思う。」

晶はそう信じる。

「やりましょう。」

予想外の人から決める一言をいただいた。

「春?」

杏は驚いた口調で言う。

「実は、私もクロウに聞きたいことがあります。答えてくれるかどうかはわかりませんが。」

春は慎重に言う。

「じゃ決まり、行こう!」

晶は言いう。

「ちょっと、今ってこと?」

杏は叫んだ。

「そうよ。」

「こ、心の準備、が必要だ!」

双葉は恐れている。

「早く解決したほうがいいじゃん。」

緊張しているが、リーダーがそう言うなら、みんなも付いていく、そのまま奥村のパレスに向かった。

 




作者より
最初にクロウを怪盗団に一人や二人と合わせたいと思っていました。ちょうどゲームのこの時期はモルガナと春が単独行動をしているところだったから、それに乗って、彼らに合わせました。モルガナが抜けたところで本当に嫌だったから、この間は略させていただきました。バレスの戦闘も大分略させていただきました、それに関する描写はほんとに苦手ですから、そのほか、認知世界の先頭ではなく、イチャイチャを早めに進ませたいのもあります。できるだけ生活よりのストーリーにしたいと考えていますが、できないチャプターも存在します。でも、イチャイチャがあると信じてください!
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