こちら側の馬が登場する小説や作品がウマ娘の世界ではどのように変わるのかを妄想して、あらすじ仕立てでお送りします。

このサイトにあるウマ娘世界史風の作品群、特に友爪先生がお作りになられた「蒼きウマ娘 〜ウマ娘朝モンゴル帝国について〜」ならびに
「歴史の中のウマ娘」を拝読して、それに影響を受け書いてみました。

本作品の中には「蒼きウマ娘」の一要素を勝手に入れて書いております。
そちらの方を読んでいただけるともっとわかりやすくなるかと思います。

既出の作品群と比較してもクオリティは高くないですし、最後まで書き切る自信もないですが、よければ見ていってくれれば嬉しいです。

またこんなのどう?っていうアドバイスとかいただければ本当に嬉しいですし、助かります。

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第1話

むかしむかし、まぁ具体的に言えば大体16世紀ごろでしょうか。

スペイン中部はラ・マンチャ地方のとある平和な村にロシナンテという小柄なウマ娘が住んでいました。

 

ロシナンテはちっちゃな仔ウマの頃から伝説の駆士であるローランの生涯を描いた「ローランの歌」を始めとする駆士道物語が大好きで、

お日様が出てる間はお爺ちゃんやお婆ちゃん(ウマ娘)の畑の手伝いをしたり、

お父さんやお母さん(こっちもウマ娘)が育てている牛さん、山羊さんの面倒を見るのですが、

暇さえあれば近所に住んでるこれまた駆士道物語にバッチリ脳みそをヤラれた郷士のアロンソ・キハーノの家に行き、夢中で彼の家にある駆士道物語を読み耽る日々を送っていました。

 

ちなみにこのアロンソ・キハーノ、年齢は50歳くらいのおじちゃんで決して悪い人ではないのですが、駆士道物語にのめり込みすぎた結果、村の司祭様と床屋さんを相手に駆士道物語の話をしすぎてお仕事を邪魔しちゃったり、自分の田畑を売ってまで本を買い漁るようになっちゃった、

ちょっと、いやかなり危ないおじちゃんです。

 

話を戻してロシナンテ。

彼女が15歳になったある日、ロシナンテはお婆ちゃんからすんごい話を聞くことになります。

 

それは、

「私のお母さん、つまりあんたのひいお婆ちゃんだねぇ。

実は昔駆士をやっていたんだよぉ。

まぁ、大したもんじゃなかったんだけどねぇ。」

というお話だったのです!

 

多分お婆ちゃんとしては駆士道物語が大好きな孫を喜ばせようと思って話したのでしょうが、

この話を聞いたロシナンテはビックリ!

そしてロシナンテの脳内に天啓(とロシナンテは思ってる)が降りてきます。

 

「決めた!あたしも駆士になる!そしていつかローランみたいにヨーロッパ中で吟遊詩人に語られる黄金の駆士になってやるんだ!」

そう心に誓ったのでした。

 

ここで終わるのであればヨーロッパの仔ウマ娘なら誰もが必ず通る道として心がほっこりする話で済んだのですが、これで終わらないのがこのロシナンテというウマ娘でした。

 

納屋の奥にほったらかしにされて埃とカビまみれになっていたひい婆ちゃんの鎧と槍、円形の盾を引っ張り出してピッカピカになるまで磨き上げると、それらを着込んで村中を歩き回るようになったのです。

 

性根は良い子なので、こんな格好はしていても今までと同じように家族や村の人のお手伝いに励むロシナンテなのですが、やっぱり家族からは「なんて格好をしてるんだい!」「恥ずかしいからやめてくれ!」とお小言をもらってしまいます。

まぁ、そんなお小言を聞いてもロシナンテは変わらずひい婆ちゃんの鎧を着込み続けるのですが。

 

そんな日々を過ごしていたある日のこと、ロシナンテはついにある決意します。

 

「この村でみんなのお手伝いをするのもいいけど、

やっぱり駆士ならば世のため人のためになることをしなくっちゃ。

だからあたしは、駆士として世の中の不正を正すために遍歴の旅に出ようと思うんだ!」

 

この話を聞いた家族のみんなは頭を抱えました。

「「「ロシナンテが駆士道物語を読みすぎておかしくなっちゃった!!!」」」

 

家族はなんとかロシナンテを引き止めようとするのですが、

彼女の意思は固く出立をやめる気はないようです。

 

誰も彼女を止められないのかと思ったその時、

一人の男がロシナンテの前に立ち塞がりました。

 

「待てぃ!」

「むむむ!何やつ!?」

 

ロシナンテを止めた男、多分みなさん予想はついてると思いますが・・・

やっぱりアロンソおじちゃんでした。

 

しかしロシナンテを止めたアロンソおじちゃんの格好がいつもと違うのです。

普段着ている服とは違い、くたびれた鎧を着込み、腰には使い古された剣を差しています。

 

この格好ってもしかして・・・。ロシナンテの家族の頭に嫌な予感がよぎります。

そしてアロンソおじちゃんがロシナンテに向かって放った言葉に、

ロシナンテの家族は座っていた椅子からひっくり返りました。

 

「ヤァヤァ!駆士ロシナンテよ!

お主の世を憂い、世直しの旅に出んとするその心構え、まことに感服した!

しかし駆士たる者の傍には指導人が必要であろう!

ならばこのアロンソ・キハーノ、いや!

『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』がお主の指導人となろう!

そして共に弱きを助け強きをくじく諸国行脚の旅に参ろうではないか!」

 

なんとアロンソ改めドン・キホーテ、駆士道物語を読んでずっとあごがれていた駆士指導人になるために、ロシナンテの旅立ちにちゃっかり乗っかろうとしていたのです。

 

ロシナンテの家族は転んだ椅子から立ち直りながら、

「なんかおかしなのがもう一人増えちゃったよ!!!」とげんなり。

 

だがこのドン・キホーテの言葉を聞いたロシナンテは言うのです。

「よくぞ申した!アロンソおじちゃ・・・いやドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ殿!

ならばこの『ロシナンテ・デ・ラ・マンチャ』と共に冒険の旅に出発である!!!」と。

 

そんなこんなでロシナンテとドン・キホーテの二人の珍道中が始まることになるのでした。

 

ここから二人はさまざまなトラブルに巻き込まれたり冒険をすることになるのですが、

それはまたいずれ別の機会にお話をさせてお話をさせていただくことにいたしましょう。

 

本日のお話は一旦ここまで。


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