緋弾のアリア -強襲科の狂戦士-   作:南瓜お化け

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 割り込み投稿しているので、第12狂を投稿したあとの私の反応を、前書きに書きます。

投稿の少し後
南瓜「わーお気に入り100超えちゃった。頑張って書かないとなー」

投稿の次の日
南瓜「うーん、行き詰まったなー。お、ランキングなんてあるんだ。見てみよ」
南瓜「うーん、この原作知らないや。ハリー・ポッターかー、ハリーアンチ多いしなー」
スクロール
南瓜「お気に入り登録数1000超えってどんなんだよw」
デイリーランキング 28位『緋弾のアリア ~強襲科の狂戦士~』
南瓜「( ゚д゚)」「(つд⊂)ゴシゴシ」「( ゚д゚)」
デイリーランキング 28位『緋弾のアリア ~強襲科の狂戦士~』
南瓜「バグか」

 この作品を読んで下さる皆様、本当にありがとうございます。


特別編
第0策 あの日の約束


「まったく、なんでこんなことに……」

 ハァ、と大仰にため息をつく。ため息もつきたくなる。■■が子供だなんて。相手が、■■くんだということも、だ。どうして、この二人は私の策の外側を、いや、策すら練っていない、どう練ろというのだ。

 とりあえず、私は、この事実を秘匿した。味方には勿論、零崎にも、徹底的に秘匿した。檻神家を始め、四神一鏡とは縁もゆかりもない、とは流石にいかないが、どちらかと言えば、玖渚機関の影響力の強い施設に、河川敷で拾ったといって、届けた。その時見せた偽造学生証では、私はその施設の近隣に住んでいることになっているので、あってないようななけなしの休日の全てを、遠方まで行って、赤ん坊を見なければならなくなった。なんでこんなことに……。

 

 

「ほーら、■ー■ーくん。いいかげん、名前覚えてください。■■が、貴方の名前ですよ。■ー■ーくん」

 ■■、それが、私がこのこにつけた名だ。なんてことはない、父親の名前からとっただけの、名前だ。一応、戸籍登録のためだとかで、苗字は母方のしたが、特に何もない。そもそも母方の苗字は、私がつけたものだし、父親の名前は、どちらも本物で、どちらも偽物なのだから、思い入れもない。

 しかし、この赤ん坊、名前を呼んでも、私にもたれかかって、ガラガラを振り回したまま、振り向きもしない。うるさいし、たまに顎にあたって、結構痛い。

「あら、■■くん、ごきげんですね。おねえちゃんが来てくれたからですかねえ」

 施設の職員さんが、話しかけてきた。優しげな雰囲気だが、まあ、直接ではないとはいえ、バックに玖渚機関がいる施設だ。給料もいいのだろう。

「そうなんですか? この子、振り向いてもくれませんよ?」

「いえいえ、私達が触れた途端に、泣き出して、生えたばかりの歯で、かんでくるんですよ」

「そうなんですか……」

 苦労されているようだ。しかし、私はなつかれていたのか。お世辞にも、子供に好かれる性格ではないはずなのだが……。私を性格で好くのは、あの変態……いや、あの変態は女子中学生なら、だれでもいいような気がする。お兄ちゃんという存在なら、だれでもいいような気すらする。

「ああ!」

 施設の人が、驚いて、私の後ろを指さしている。なんだろう、子供が遊具から落ちたのか、と思って振り返ると、いつのまにか、私の後ろに移動していた■■くんが、もっしゃもっしゃと、私の髪の毛を咀嚼していた。

 

「ああッ!?」

 私は生まれて初めて素頓狂な声を出した。

 

 

「おねーたん?」

「お姉ちゃんです」

「あねーたん?」

「遠くなっています」

 ふむ、なるほど、これはこれは。生まれて初めて、変態の気持ちがわかったような気がした。

「しかし、貴方も大きくなりましたね。最初はこーんな、小さかったのに。いえ、まあ、それでも小さいですね」

「むー」

 小さいといわれたからか、ぽかぽかとパンチしてきた。本当に、あの二人の子供なのだろうか。たしかに、ものすごく似ているが。

「むむー」

「ほんと、もちもちですね。肌もすべすべ、羨ましい限りです」

 ほっぺをむにむにしていると、抵抗するように、腕を伸ばすが、ぎりぎりのところで届かない。それでも頑張って、腕をブンブンと振り回すが、届かない。

 施設の人は、微笑ましそうに、こちらを見ている。なるほど、これが、平和で安穏とした、といったところか。

 その後、絵本を呼んであげたり、遊具で遊んであげたりしている内に、疲れたのか、■■くんは、眠そうに目をゴシゴシとし始めた。でも遊びたいのか、千鳥足で、こちらにやってくる。

「お昼寝、しますか?」

「ええ、では、おねがいします」

 施設の人が、いいところで、聞いてきたので、そのまま任せて帰ろうか、と思っていたが、穏やかに笑ったまま施設の人は、首を横に振った。

「いえ、ちょうど、仮眠室のベットが開いているので、■■くんと一緒に、お昼寝しますか? 貴方とても疲れているみたいですし……」

「え……」

 

「ねんねころりやねん……こ……ろ、り……」

 私は生まれて初めて意味もなく昼寝をした。

 

 

「もっきゅもっきゅ」

「ケチャップ、顔に豪快についていますよ」

 なぜだろう。なんでこんなことになったのだろうか。そのうち施設に行く回数を減らしていくつもりだったのに、回数が増えていっている。それどころか、学校側も一切疑わない上に、施設の人の信頼も勝ち得てしまったのか、こうして、外に連れ出せるようになってしまった。

 しかし、全国チェーンのハンバーガーショップ。どこでも同じ味の信頼感は、最高です。ビバ安定。■■くんも、キッズセットを頭から、文字どうりに、頭からかぶりついている。そのせいで、髪の毛にまでケチャップが付いている。

 バーガーを食べ終わると、メニューに有るシェイクを、バンバンと叩いている。何てガキだ。髪の毛を紙ナプキンで拭くのも手こずったのに、本当に遠慮を知らない子供だ……。

 

「すみません、イチゴシェイク二つください。Lで」

 私は生まれて初めて他人を甘やかした。

 

 

「ええわかりました。では、ゆとりには、武偵高の教師になってもらいましょう。兵士(コマ)として使えないのなら、提供者(サポート)に回ってもらいましょう」

 これも織り込み済みだ。あの戦場で、誰がどのような傷を追っても、代替の効くように、策を立てておいてある。この策に要など存在しない。もし、自分が死んでも、大丈夫なのように、予め、後任を押してある。そして、作戦要項の全てを死んだ時に、彼女に行き渡るよう、手はずは整っている。

「玉藻、もしかしたら、……もう寝ていますか」

 しかし、世界も厄介なものを、作ってくれたものだ。

 武装探偵、通称『武偵』。増加する凶悪犯罪に対向するため、などと銘打ってあるが、実質的には、少なくとも日本がこの制度を採用した背景には、財力の世界と政治の世界が深く関わっているはずだ。これで四神一鏡と玖渚機関は、私兵を動かしやすくなる。民間の武偵会社も殆どが、息のかかった会社ばかりだ。

 武偵養成の学校も作られるが、国立なのか、県立になるのかは、まだ分からないが、規模や意義を考えるに、国営が妥当。しかし、民衆の反対意見で、効率ではあるが、武器会社や二つの勢力からの支援が多くを占めることになるだろう。

 ならば、早めに手を打っておくに越したことはない。ゆとりには、そこの教師になってもらおう。

 あとは公安か。しかし、遠山金叉。いくら圧力をかけても、調べようとしてくる。よし、偶然、不慮の事故で、たまたま道を通りかかった、赤き制裁とぶつかってもらおう。公安0科どころか、公安ごと潰れるかもしれないが、なんとかなるだろう。

 

 私は何時もどうりに策を練った。

 

 

「ええ、今日はこれで」

「何時もありがとうねえ。■■くん、いつも、お姉ちゃんはー、って聞いてくるんですよ」

 私は愛想笑いを浮かべながら、それとなく返事をする。

「本当は引き取りたいんですけど……」

 職員さんは、いつもどうり、ニコニコ笑っている。まるで、引き取ってくれ、と言わんばかりに。

「でも、いまは寮で生活していますし……」

 これは本当のことだ。

「でも、両親には、なかなか切り出せませんし」

 これも本当のことだ。ただ、いや、なんでもない。

「すみません」

「いえいえ、来てくださるだけで大助かりです」

 申し訳無さそうに、謝る。謝る必要も、どこにもないはずなのに、こういう場合は、謝るのが普通らしい。

「お姉ちゃん、帰っちゃうの」

「あら、■■くん、お昼寝はどうしたの? すみません、この子いつも音もなく現れるんですよ」

 名残惜しくなるから、お昼寝の時間とやらに帰宅しようとしていたのに。寝ぼけて、ふらつきながら立っている姿を見せられたら、帰りにくくなるじゃないですか。でも、やはり眠いのか、ごしごしと目をパジャマの裾でこすっている。

「ええ、そうですよ。宿題が、どーっさりとでてしまって、速く帰って済ませないと、先生に怒られてしまうんです」

「むー」

 ふくれっ面で、袖を引っ張る■■くんだが、職員さんに抱っこされて、手を話してしまう。

「大丈夫です、いつかはわかりませんが、また必ず、会いに行きます」

「ホントに?」

「本当です」

 頬を膨らせたまま、コテン、と首を傾げる■■くん。こんな反応をされるから帰りづらくなる。

「むー」

「むー、じゃなくて……」

 電車の時間は、結構ギリギリだ。乗り継ぎもあるので、これを逃したら、ごまかすのが面倒になってしまう。

「……じゃあ、またね。お姉ちゃん」

 不服そうに、そっぽを向きながら、どうにか帰るのを許してくれた。

 

「ええ、では、またね」

 私は生まれて初めて確証のない約束をした。

 

 

「……はぁはぁ」

 死体は偽装した。あんな惨状の職員室に、腕一本でも残しておけば、死んだことになるはずだ。

「生き残る。なんとしてでも……」

 澄百合学園は、今日、この日を持って事実上の壊滅をするだろう。お母さんも死んだ、いま上から来ている命令もない。ジグザグは、私を殺したと思っている。『赤き制裁(オーバーキルドレッド)』は、今この場にはいない。彼は、恐らく、面倒なことに、生き残るだろう。

 死ぬのは怖くない。別に後悔するほど殊勝な人生は送っていない。でも、それでも、今日、死ぬのだけは嫌だ。

 

「あの日の約束を果たせないまま死ぬのだけは、私が許さない」

 私は生まれて初めて生きたいと思った。

 

 

「ゲバババババ、シャバの空気はうまいぜ」

「そのまま太陽光に焼かれて死ね! 血吸蝙蝠」

「ほほっ、トランプよ。お前は凍え死ぬが良い」

 北極の氷の上で、異形と怪盗と魔女が、いつもどうりに争っていた。

「本当に、あの三人だけはいつでもどこでも、いつもどうりなのだな」

「ええ、そうね。いつでもどこでも、原子力潜水艦のなかでも、氷の上でも、喧嘩三昧」

「キヒヒッ、リサも混じらないネ?」

「ヒッ!?」

「……?」

 表情に乏しい緑装束の弓を担いだ少女が、珍しくわかりやすく疑問の表情を浮かべたので、みんななんだなんだ、と線の先を凝視すると、三人のNo.2の壮絶な喧嘩の先に、人影が見えた。

 おかしい、どう考えてもおかしい。この北極に人影、犬やらそりやらがあれば、怪盗が起こしている爆発に興味を持って近づいてきた、冒険家とも考えられるが、それすらない。なにものだ?

 その人影はゆっくりゆっくりと近づいてくる。不思議なことに、三人は気づきませずに、喧嘩を続けている。このままでは、巻き込まれて死んでしまう。

 そして、目を疑った。戦っていた三人が、同時に空中で半回転したかと思うと、そのまま頭から落ちた。

「「「? ?!?」」」

 そして爆発の熱で薄くなった氷は、落ちた衝撃で割れ、極寒の海に三人共落ちた。すぐに氷に掴みかかって、出ようとするが、薄くなっているのか、掴んだ先から割れて、抜け出せない。

「初めまして、イ・ウーの皆さん。シャーロック・ホームズはいますか?」

 ばしゃばしゃと、後ろでもがく三人を尻目に、やすやすと教授(プロフェシオン)の名前を口に出す、隻腕の女性。

「やあ、初めまして。お互いに素性は知っているとはいえ、名乗らせてもらうよ。シャーロック・ホームズだ」

 と、予見していたかのように、いや、実際予見していたのだろう。シャーロック・ホームズと名乗った男性は、潜水艦から姿を表した。

「しがない、策士さん、貴女も名乗られたらどうですか?」

 挑発するように、名探偵は策士に言う。そして、策士は答える、その名を名乗る。

 かつて、殺戮奇術集団、匂宮雑技団と殺人鬼集団零崎一賊を手玉に取りながらも生き延び、『人類最悪の遊び人』を持ってして、究極の化物と言わしめたその名を、名乗る。

 

「例え相手が名探偵であろうとも、私の名前は萩原子荻。私の前では悪魔だって全席指定、正々堂々手段を選ばず真っ向から不意討ってご覧に入れましょう」

 今日、この日より、死んだはずの策士は、約束を果たすため、表舞台へと復帰した。

 

 

教授(プロフェシオン)のこれでも不安澄百合講座

萩原子荻

 正直、彼女は手に余る。ちょっと前まで所属していたあの亡霊が、まだ所屬していたならいざしらず、今のイ・ウーでは手に余るどころの騒ぎではない。しかし、同時に、他の組織に彼女を取られるのだけは、何が何でも阻止しなければならなかった。ブラドもトランプもパトラも、強いんだが、いかんせん、単細胞すぎる。直ぐに頭に血が登って、いいところ手玉に取られるのがせいぜいだろう。いや、これはこの三人が弱いとか、そういう話じゃない。事実、この三人を好き勝手に暴れさせたら、アメリカの行っている第二次『橙なる種』の失敗作、人口天才の生き残りたちを、跡形もなく全て蹴散らすぐらいはたやすい。脱線してしまったが、要するに、所属されるのは嫌だが、他に所属されるのはもっと嫌、という同しようもない理由で、彼女を引き入れざるを得なくなったわけだ。彼女もそれを重々承知の上で、姿を表したのだろう。

 世界の終わりを見てみたいとのたまっていた、あの亡霊が執心している、というよりも、あの伝説の殺し屋よりも評価しているのだから、どうしようもない。もしかしたら、ヒューレット准教授や哀川潤に、並び立つ、これは古い友人の口癖なのだが、『可能性』があるのやもしれない。正直、行動は予見できても、どこまで行くかは、予見しきれない。タイプ別にするとしても、策士タイプだなんて枠に収まるとも思えない。というか、彼女結構戦えるし。

 曾孫がタッグを組んでも、正直、辿り着けもしないような気がしてならない。圧倒的な推理力も、その直感に則った戦闘能力も、彼女の前では意味を成さないだろうからね。才能に頼っている時点で、くだらない、と一周されるだろうし。僕もされたし。

 緋色の研究の答えも、あっさり出されそうで、僕が凹みそうなので、聞いていない。宝の持ち腐れとは、まさにこのことだろう。




 割り込み投稿なので、後書きにはそれなりに、ネタバレを含みます。




 シャーロック、カミングアウトしすぎィ!
 何はともあれ、萩原子荻ちゃん、死んだと思っていたでしょう! 生きてんだな、これが!
 哀れ、公安。そして、新キャラのトランプ、感のいい人なら、コロコロコミック思い出したでしょう。
 最後の北極の場面は、時系列的には、今の二年生たちが一年生の2学期あたりです。
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