緋弾のアリア -強襲科の狂戦士-   作:南瓜お化け

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 戦闘はダイジェストでお送りします。考えられなかったんですよ、四季VSパトラが!


第31狂 蚊帳の外からの強襲

「話せることは話した」

「うん……」

「では、そういうことで……」

 ジャンヌ、理子、アドルファは立ち上がり、抜刀した。キョトンとする俺と色欲魔(キンジ)を置き去りにして、覚悟を決めたようにこちらを向く三人。

「アリアを迎えに行きたければ、我々を倒していけ」

 

「で、倒したんだけど……」

 3対2で数的不利だったけど、途中から自称俺のライバルたちが現れ、フォーシーズンライバルの会の協定違反だとかでジャンヌとアドルファを数の暴力で叩きのめした。なに、このカルト……? そのあとは理子を俺とキンジでフルボッコにした。勝てば官軍負ければ賊軍、いやもともとこいつら賊軍だからこのたとえはふさわしくないな。それに、この三人はどこかやる気が感じられなかった。それがまた癪だったが。

「フッ、さすがは私たちを追い詰めた者たちだ……」

 なんかキメ顔でやり切ったみたいな顔をするジャンヌだけど、デュランダル折れてるからね? アドルファは途中からフォーシーズンライバルの会とかいうカルト集団の味方をしてジャンヌを叩きのめしてたけど、やっぱり許されなくて別室で説教されてる。

ついてこい(フォローミー)、いけるのは3人だから白雪を連れて来い」

 ついていくのか連れてくるのかどっちだよ。天然ってこういう人のことを言うのか、この残念美人め。

 

「すまなかった。策士から依頼があって断るに断れなかったのだ」

「策士……?」

「誰かは言えない。特に四季、お前にはあの策士から直接誰なのかを聞かなければいけない」

 磯のにおいがする車輌科のドッグでジャンヌは真面目な顔で語る。しかし、策士かあ、策士ねえ……。

 しっかし、なにあの武藤がいじくってる海水気化魚雷っぽいの……。対人の武偵が魚雷を必要とするとは思えない。車輌科の誰かが趣味で入れたとかかな、この学校予算どうなってんだと思うほどガバガバだからな。

 あと白雪が祭事用の刀を持ってきた。……酷いな、もともと持っていた刀がいい刀だったから今の刀が残念過ぎる。しかしないよりもましか。

「こいつは『オルクス』……]

 武藤の説明が長かったからまとめると、魚雷を改造した自動操縦の潜水艦みたいなものらしい。……もしかしなくても現代版『回天』じゃん。突っ込まない分まだましだけど。で、潜水艦の数え方が艇であってるのかはわからないけど、二艇ある。一艇は結構大型で仲も広々としている。

「このオルクスはトランプがイ・ウーの技術班を脅して作らせたオーダーメイド品だ。こいつにキンジと四季が乗ってもらう」

 で、もう一台に星枷が乗る。やーい、ぼっち。

 

 

 そしてなんやかんやあって、アリアを取り戻して、パトラに勝った。うん、なんていうかね、ほら、あれだよ。あれ。

 まあああああったく、俺活躍しなかった。なんていうかね、割って入っちゃいけない雰囲気というか、なんというか。そもそもとして、犯人のパトラもやる気がまるで感じられなかった。一応、まじめには戦っていたけど、思いきり手を抜いていた。どちらかというと、アリアの不思議パワーをあらかじめ予見して、それに備えていたかのような戦い方だった。

 そう、アリアの不思議パワーだ。キンジが銃で撃たれたら(キンジは銃弾を噛んで止めてたけど)、アリアが変になってすっごいビームを出した。で、勝った。うわー達成感もくそもねえ。そのあとアリアはまた気を失った。

 

「で、やる気もないのになんでこんなことやったのさ」

「教授からの依頼じゃ。妾とてやりとうなかった。もどきとはいえ、ヒヒガミとたかだか超能力とでは勝負にもならん」

 尋問しようかと思ったら、案外簡単に口を割った。キンジは途中から乱入してきた死神と一緒にアリアを介抱している。一応、気は戻ったらしく、キンジが感極まって抱き着いていた。見てられねえよ、知り合いのラブコメやら、ロリコン疑惑やらは。

 しかしヒヒガミってなんだ?

「たとえるなら、そう。数値をそのままに遊戯王とムシキングを戦わせるようなものじゃ」

「お話にならねえ!」

 なにそれ! わけわからないんですけど! さっきのアリアってどんだけ理不尽な存在だったんだよ!

「そんなことよりもお主は、ホームズの曾孫との再会を噛み締めなくてよいのか?」

「……」

 いや、ほら、なんていうかね。本当に後ろのほうでこいつらが戦ってるのを見てたら終わったから、あの輪の中に入りづらいんですよ。だからこうやってちゃんと働いてますよアピールをしてるんですよ。

今生の別れに(・・・・・・)なるやもしれんのだから(・・・・・・・・・・・)、つまらぬ意地を張ると……」

「あ? そうならねえためにこうやって取り戻しに来て、取り戻したんだろうが」

 パトラは俺の言葉に上の空、というわけではなく、しっかりと一点を見ていた。何もないはずの海をしっかりと……。

 何もないはずがいないだろうが! なんで何もいない! あれだけいたクジラもいなけりゃ、海鳥の一羽もいない!

「すまぬ、策士の忘れ形見。少々、忠告が遅かった」

 そして、海が持ち上がった。

 

 

「初めまして、遠山キンジ君と西条四季君、そして僕の孫、神崎・Holmes・アリア」

 海を持ち上げた原子力潜水艦『ボストーク号』から姿を現した男は、死神を銃で殺し、悠々と、ともすれば余裕綽々と言わんばかりに微笑んで挨拶をした。

 ひょろ長い身体に、鷲鼻、角ばった顎。極めつけは、古風(アナログ)な名探偵が持ち歩いてそうなパイプにステッキ。俺は、俺たちはこの男を知っている。武偵の原型とも言われ、おおよそ世界中の人々が名探偵と聞いて連想する人物。

 

「イ・ウーの船長をしている『教授(プロフェシオン)』―――」

「曾、おじいさま……!?」

 

 そう、それはアリアの曽祖父であるまごうことなき『名探偵』

「シャーロック・ホームズだ」




 ジャンヌや理子がやる気がなかったのは策士が嫌いだけど逆らったらひどい目会うからで(アドルファは裏切ったのでノーカン)、パトラがやる気ないのは、勝てないとわかりきっていることをやらされていたからです。
 それで、戦闘をカットした理由ですが、パトラとの戦いで四季が本当に活躍できなかったからです。結構悩みましたが、原作を読めば読むほど、『これ四季入れる場所なくね?』となり、でも四季がここにいないと次につながらないので、オールカットという不甲斐ないものになってしまいました。一応パトラの活躍の場はすぐに訪れる予定です。
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