緋弾のアリア -強襲科の狂戦士-   作:南瓜お化け

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Sランク武偵は全員人間やめてるとおもったら、登場した武偵全員なにげに人間やめているという事実。
アリアの超人ランキングの順位とか知りたいです。


第3狂 エンブレム

 目の前には、地に伏しながらも立とうとする火野ライカ。呆れ顔でそれを見るキンジ。そして、そのお友達諸君。

「いやいや、悪かったって。謝るよ。俺はお前を過大評価していた」

「うるっ、せ、っえ!」

 そして、これで通算13回目の、俺に言わせれば、特攻だった。

 

「ケースF3BのO2をクリアしただぁ?」

「ええ、かなり危なかしかったけどね」

 ももまんという、サイズが小さいくせに高い謎のあんまんを食べているピンク髪の武偵、神崎・H・アリア。

 こいつは素晴らしい武偵だ。任務中に暴走することもないし、女を口説くこともない、非常に優秀な強襲科のSランク武偵だ。俺の知っている限り、強襲科にかぎらずSランク武偵は、プロのプレイヤーにも引けをとらないだろうし、強襲科ともなれば、かの七名とも、個人としてなら同等以上かもしれない。

「だけど、あんたのお父さんが、あの京都の事件の犯人だった等はねえ。ありがとう、これでママの刑期がだいぶ減るわ」

「いやいや、父さんが悪いだろ。これは」

 あったこともない亡き父よ。死んでからも人に迷惑をかけるのは、やめてほしい。

 このピンク髪が、俺と一緒にパイ屋のまえで、ももまんや出前の冷やし中華という、営業妨害甚だしい行為をしているのは、俺の父さん(及び先代の親戚一同)が、殺った殺人行為の一部が、冤罪として神崎の母親にきせられているかららしい。東京武偵高には、3分の1ほど俺に会うために来たらしい。そりゃそうだ、証言台にたっても、しっかりと証言できる人間なんて親戚の中では、俺ぐらいだろう。主に出て行ったら捕まるか捕まらないかの範囲で。

 しかし、集団でとはいっても、O2をかー。

「なんで、あんた火野を戦妹にしたがらないのよ」

「だって、余計に蘭豹に絡まれるし」

 いままで、なんやかんやではぐらかしてきたけど、このまま来たらラン・デビューが来かねない。まあ、キンジみたいに、とにかくパシらせて、修行だなんだっていうか。

「まあ、私も反対なんだけどね」

「なんでだよ、だいたい察するけど」

 だって、あの娘じゃ、あんたの狂戦士っぷりに殺されかねないもの。と、言うアリア。そう、それが怖いのだ。見た感じ、一年では、まあまあだけど、それでも弱い。キンジのような強さは求めていないけど、あれじゃあ弱すぎる。

「まあ、エンブレムでもして、適当に諦めさせるよ」

「それが、一番ね」

 

 そして、火野ライカは、諦めが悪かった。エンブレムは俺の腹。それも服の上に張ってある。そしてナイフすら使わずに、徒手空拳で圧倒した。

 にも関わらず、諦めもせずに、突っ込んでくる火野。いい加減、殴るのがかわいそうになってきた。

「諦めろよなぁ~。いいの他に紹介してやるから」

 こいつはCQCが、一年生にしては強い。大凡、プロの世界でも使い物にはなるだろう。だが、そこ止まりだ。

 まず、こいつが押されている理由は、大きく分けて2つある。ひとつは俺が、逃げるかナイフを使うかと思い込んでいたこと。もちろんそれがセオリーだから、それそのものを責めるつもりはないが、それ以外のケースを想定していなかったのは責めなければいけない。

 そしてもう一つが、攻撃が非常に単調になっていることだ。エンブレムを捕ろうとしかしていない。だから、非常にやりやすい。しかもナイフを警戒していて、及び腰になっているし。

 

「おい、キンジ。もう俺の勝ちでいいだろ」

「まだ10分以上あるから、ダメだ」

「つってもよぉ……」

 さっきのパンチがよほど効いたのか、もう動いていない。生きてるよな? もし死んでいたら、キンジにドツキ回された挙句、教務課の地獄のフルコースだぞ。

「ライカ! 頑張って!」

「ライカさん!」

 気絶した(と信じたい)人間がどう頑張るってんだ。だいたい、俺の本気パンチを13発も喰らって、ようやく気絶(というか上手く躱されていた)するだけよく頑張ったと思う。もう、島の妹は涙目になってるし。

「はぁ、全くどうしたもんかねえ……」

 トコトコと、俺は火野に(死んでいないかを確認するために)近づく。しかし、背でかいなー、年上でもう少しおとなしかったら好みだったのに。

 火野のそばに来ると、息の音が聞こえた。そしてエンブレムを取られた。そう、エンブレムが取られた。

 

「最近、CVRの戦妹ができたんでね。騙し討も勉強したんですよ」

 と、ボロボロになりながらもドヤ顔で、言ってくる火野(バカ)

「えっと、取り返せばいいんだっけ?」

「いいや、盗られたら終わり。お前はいつもそうだ、殺気や敵意のない攻撃にはめっぽう弱い。あと、油断しすぎだ。慢心野郎」

「だって! 殺気を操ったり、殺気を感知するすべを叩きこまれたんだもん!」

 っていうか、攻撃ですらなかったし! 攻撃だったら避けれたし! 敵意あったらあいつの腕切ってたし!

「ま、お前も今日から戦兄だな。放置すんなよ」

「お前は放置しかしていねえだろ! パシリに使うとか以外に使っていねえだろ!」

 本当にキンジにだけは言われたくない言葉ワースト8には入ってる言葉だよ!

 

「ライカー、おめでとう!」

「ライカさんおめでとうございます!」

「お姉さま! 今からでも遅くはありません! 考えを改めてください! あんな野蛮人……」

 俺の意見を無視してあのお友達集団は盛り上がってるし! 畜生、本当に考え改めてくれないかな。つーか、あのあかりとか言う奴、始末番っぽいカンジがするんだが……、気のせいか? 気のせいだな。

「いや、これは勝ったとはいえないよ」

「そうだ! お前は勝っていない! だから契約なんてしないもんゲフッ!?」

 キンジに横腹蹴られた……。こいつのすごいところは、絶対に味方に対して容赦がないところだろ。

「だいたいこの方、お姉さまよりランクがしたじゃないですの!」

「このドチビ! 豆粒! ランク差別すんじゃねえ! 決めた! ズタズタにしてやる! 父さんと母さんのナイフでゲゴがぁ!?」

 今度は秋水使われた! 痛い!

「四季てめえ! CVRに何刀傷つけようとしてんだ!」

「キレるところそこかよ!」

 強襲科の人間は何人も再起可能な範囲でズタズタにしても、高笑いしていたくせに! CVR(美少女)は別ってか!

「まあいい。これから二日間だが、香港に行くぞ」

「ああ!? 仕事は一日だけだろうが!」

 俺の抵抗も虚しく、首根っこを掴まれて、ズルズルと引っ張られていく。ぜってーこいつ女に釣られたか、ねだられたかしたよ!

 

 

 その後、アリア経由で式の電話番号を得た火野ライカが電話をかけると、この世の終わりのような断末魔が、仲間の手によって出されるのはまた別のお話。




四季はヒステリアモードのイメージが強すぎるためキンジ=女関係だと思っています。そしてそれを冷やかしているから、四季には容赦のない攻撃が来ます。

遠山金次

性別 男
学年 二年
学科 強襲科
二つ名 『哿(エネイブル)』
武偵ランク S

女ったらし(西条四季談)
化物(匿名希望の後輩)
師匠(忍者)
パートナー候補(ピンク髪のSランク武偵)
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