ちょい現パロです。あとあんまり振るわない作品かも…
それは突然のことだった。
わっと雨が降ってきた。先刻まで蝉時雨のオーケストラが騒がしかったと言うのに、今は雨音の連弾がしみじみと聞こえる。
周りに誰かいる訳でもなく、ここにあるのは静かな寂しさだけ。
でも僕はそんな雨が好きだった。
外で遊ぶ事が苦痛な僕にとっては、屋内で遊ぶ事を肯定してくれる時間。誰にも邪魔されない、静かな時間。そしてーーー
雨宿りを言い訳にして、今日もあのお姉さんに会いに行くことができる。今日もカバンに自由帳に筆箱と宿題を詰め込んでここに来た。
「あ、藤丸君。今日も来たのですね?ほら、おいで。」
トネリコお姉さんは今日も図書館にいた。いつも眼鏡をかけていて、少し暑そうな格好をしている。お姉さんは大きな椅子に座り、たいへん分厚い本を読んでいる。僕はトネリコお姉さんの膝の上に座ると、トネリコさんは本を机に置いて僕のお腹を優しく抱いた。
「こんにちは、トネリコお姉さん。僕、絵を描きに来たんだ。」
そう言って僕は自由帳と筆箱を取り出し机の上に広げる。
「まぁ、絵を描くのですか。」
「えへへ、お姉さん見る?」
僕は自由帳をトネリコお姉さんに差し出した。
「では、お言葉に甘えて」
トネリコお姉さんは両手で受け取り、微笑みながら自由帳を読み進めている。
「わあ…藤丸君は絵がお上手なんですね。これは…漫画?の絵でしょうか。へぇ…かわいいなぁ…」
トネリコお姉さんが興味深々そうに読んでいるので、僕は少し照れくさくなってきた。それと同時になんだか誇らしげになった。
「僕ね、いつかサバフェスで売ってるような漫画を描くのが夢なんだ。」
「そうなんですね…(あそこって子供でも行けるのかな…)」
トネリコお姉さんはきょとんとしている。…あっ、あんまりマニアックな事を言うとトネリコお姉さんを引かせちゃったか心配だ。
「あ、でも僕まだ行ったことないよ!あんまり知らない!友達から聞いたの!」
僕は慌てて弁明しようと言葉を並べる。すると、トネリコお姉さんは何かを思いついたように口を開いた。
「その…サバフェスには水着の人が沢山いてですね…その…藤丸君は…ドキドキしたりするかもですよ…?」
「お姉さんなんの事…?」
突然何を言い出すかと思ったら水着の話をしだしたのかな…?
「その、胸が…大きい人もいて…私も…えっと…少し…自信があります…。」
なんだろう、僕の座っているお姉さんの膝がとても暖かくて、僕の頭を撫でるお姉さんの手も変な動き方をしている。なんだか眠たくなってきた…
「あの…せっかくなので…藤丸君が胸の大きなお姉さんに慣れるために…私の…ってあれ?寝ちゃった…?」
…なんだかお姉さんが何か言ってる気がする…だけどお姉さん暖かい…だめだ…もう眠気が…
「わかんないけど…眠たいや…おやすみ…だいすきだよ、トネリコお姉さん…」
「…あら、かわいらしい寝顔ですね…。ふふふ…よしよし、よしよし。
…私も大好きですよ、藤丸君。」
その後、トネリコは藤丸をぎゅっと抱き締めて自分も眠りにつくのであった。
ちょっと無理やり感のある最後になってしまいました。
一応この世界の藤丸君は小学生で、トネリコは高校生です。
所々至らない点もあるかもですが、どうかお手柔らかに。
トネリコのおねショタ適正は無限。