ハイスクールD×D 〜赤龍帝と主夫な天剣〜   作:ユーカリとコアラ

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今度こそ完全に原作突入です
どうぞーーー


第2話

「イッセー、ご飯出来たよー起きろー」

 

レイフォンの朝は早い、ついでに一誠の朝も早い。

朝のトレーニングがあるからである。まぁトレーニングについては後で語ることになるだろう、なので今は置いておく。

レイフォンが起きるのはおおよそ4時半、皆の朝ご飯を作り始めるのだ。その動きは無駄がなく手慣れた様子が窺える。ここまで頭巾(ずきん)とエプロン姿が似合う男子高校生もそうはいないであろう。ここ十年朝の台所を支配しているのはレイフォンであり、時々早く起きてきた母や一誠が手伝う程度だ。レイフォンは家族になったその時点で料理の腕前はかなりのものであった為に、すぐに台所を母から任されることとなった。始めて料理を家族に振舞った時には大層驚かれたものだ。

三十分ほどで朝食が出来上がった。

 

「おーう、起きてるよ〜」

 

フラフラと寝ぼけ(まなこ)で自室から出てくるイッセー。この時間の起床は習慣であり、例え少々の夜更かしをしていたとしても料理の匂いに釣られて起きてくる。現金なやつである。

 

「「いただきまーす!」」

 

二人揃って手を合わせる。すぐにイッセーはご飯をかっこむ。

 

「うめぇ!」

 

「ははは…、いつも言ってるけどそんなに慌てて食べなくても料理は逃げないよ」

 

嬉しさ半分、呆れ半分でレイフォンは言う。

 

「はぐはぐはぐはぐ…………むぐーーー!」

 

喉に詰まらせるイッセー。

 

「むー!むーーー!」

 

「ほらほら言わんこっちゃない。落ち着いて食べなよ」

 

レイフォンがイッセーの背中をさする。お茶を手渡す。

 

「んく、んく、んく、……ふぃー!」

 

「た、助かったぜレイフォン…。今日のは危なかった!」

 

皆さんはこの言葉から分かるだろうが、ほぼ毎日の光景であることは言うまでもない。

 

「落ち着いて食べなさい」

 

「お、おう」

 

改めて言われて、落ち着いて箸を繰り出す。

カチャカチャという食器類に箸が当たる音だけが暫く続き、カチャン。箸が置かれた。

 

「「ごちそうさまでした!」」

 

二人は同時に食べ終わり、挨拶をする。レイフォンはお粗末様でしたと言うべきなのかもしれないが、自分の腕前を謙遜(けんそん)するよりも命をありがとうと感謝することの方が大切であると考えているのでここは「ごちそうさまでした」なのだ。※余談ではあるが、いただきますとごちそうさまを言わない(やから)にはレイフォンの顔は般若(はんにゃ)もかくやと言わんばかりとなる。

 

イッセーは食休憩のためソファへ。レイフォンは食器洗いをするため台所へ。水の音と食器が当たる音、イッセーがつけたテレビのニュースの音が暫く続く。

ーー「キュッ!」という音と共に水音が止み、レイフォンがリビングに来たーー

 

「そろそろ始めるよ」

 

「おう」

 

二人は簡潔(かんけつ)にそう受け答えをし、外に出る。レイフォンとイッセー、兵藤兄弟の朝のトレーニングが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

まずは走り込みである。距離は20km。

 

「「ふっ、ふっ、ふっ…」」

 

二人はかなりの速度で走っている。しかしリズムは同調していて崩れる様子は全くない。どころかーー

 

「なぁレイフォン?そろそろ距離倍くらいにしねぇか?」

 

「うーん…いいけど後が辛くなるよ?」

 

このようなことを話しながら走っている。この走り込みの目的は体力作りが主だが、息を合わせるというのも織り込まれている。

家より少し離れた廃ビルまで1時間と経たず走り終えてしまった。この廃ビルは兵藤邸より1kmほどのところにある。

その2階で、

 

「レストレーション01(ゼロワン)

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

 

二人は一言そう(つぶや)き、(おのれ)得物(えもの)を手にしている。

 

「ふっ…」

 

「はぁ!」

 

ギィンッ!硬質な物同士がぶつかる音がこの階全体に響き渡る。

レイフォンは水色の剣、イッセーは赤い籠手である。それぞれの得物を駆使し、闘争を繰り広げる。

 

Boost(ブースト)!」

 

イッセーの籠手から音声が発せられる。

それを待っていたかのようにレイフォンは速さのギアを1段階引き上げる。

レイフォンは速い。常に高速で移動し、イッセーへ打ち込んでゆく。

対するイッセーは防御するばかりだ。

 

「ハァッ!」

 

「ぐう…っ!」

 

レイフォンの速さの乗った一撃がイッセーを襲う。

イッセーはなんとかそれを弾き返し、横回転で勢いをそのまま独楽(こま)のように自分の力に上乗せしたクローを繰り出した。が、フッ…とレイフォンが消え避けられてしまった。

 

「今のは旋剄(せんけい)を使わなければ危なかった」

 

「嘘付け!まだまだ余裕だっただろ!」

 

「いいや、危なかった。僕自身の攻撃力と速度をそのまま利用されたんだ、イッセーの力も加わっていたから素の僕は避けられない」

 

それを避けることを可能としたのが、内力系活剄(ないりきけいかっけい) 旋剄(せんけい)ー。脚力を大幅に増加し、高速移動を可能とする技(剄技(けいぎ))である。

 

「そうか。俺もちょっとは成長したかな?」

 

へへへっ!と鼻を人差し指で擦りながら照れ臭そうに笑うイッセー。

 

「かなりね。でも」

 

まだまだ甘いよーーそんな言葉と同時に、刃がイッセーの喉元(のどもと)へと突き付けられた。10mは離れていたが一瞬だった。

 

「いつも言ってるだろ、油断はするなって…ね」

 

「格好付けてるとこ悪りぃけど、俺だって成長してるんだぜ?」

 

「!?」

 

レイフォンの表情は驚愕(きょうがく)に染まっていた。

と言うのも、イッセーの籠手のその一部分ーーおそらく鱗であろうーーが1枚、棘状となりレイフォンの腹の1ミリほど手前で止まっていたからだ。

 

「油断していたのは僕の方だったみたいだね、迂闊(うかつ)だった」

 

「そそ、油断大敵だぜ!」

 

レイフォンは剣をフッと消し、イッセーも籠手を解除した。

 

「ここらへんで終わるか?」

 

「そうだね、今日はイッセーのデートもあるし」

 

ははははっ!と笑いながら二人は帰宅するのだった。




ちゃうんです。原作突入出来ると思ってたんです。
ドライグ「お前は嘘が得意なカスだな」
フェリ 「嘘つきの筆者です」ボカボカ
やめてドライグ罵らないで!フェリさんも杖(ダイト)で叩かないで!

はい、というわけで次回夕麻とイッセーがデートします。
今度こそは!
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