ハイスクールD×D 〜赤龍帝と主夫な天剣〜 作:ユーカリとコアラ
今回は長めです。
※数日ハーメルンにアクセスできない日々が続いて更新出来ませんでした、ご容赦ください…
「くうっ!」
レイナーレは呻き声をあげた。
「その程度なのか…まぁ分かってたけど。でもこんなに弱いとはね。よくその程度の実力でイッセーを殺せたね?不意打ちじゃなくてまともに戦ってたら君は今頃死んでるよ。いや、イッセーは優しいから殺すまではしないか…」
レイフォンとレイナーレの戦いはレイフォンの圧倒的優勢だった。というか戦いと呼べるものなのかすら疑問である。それほどまでに実力差は歴然であった。
「な、める、なあぁぁぁぁぁぁ!!」
竹刀程度の長さの光の槍が何本も飛んでくる。しかしレイフォンは避けようともしない。突っ立っているだけだ。
「はぁ…」
ため息をつくレイフォン。
「無駄だよ」
光の槍は体に当たった瞬間にパッと霧散してしまう。
活剄による肉体強化と同時に衝剄による反射を行う防御専門の剄技。それが光の槍がレイフォンに効かない原因だ。
「くそくそくそくそくそくそぉっ!」
何度も何度も槍がレイフォンに当たっては弾け、そのエネルギーが霧のようになってレイフォンに纏わり付く。
「これならどうなのよ!」
槍はレイフォンに当たる前に爆発した。それが漂ったいた光の粒子に引火し、レイフォンを覆い尽くす大爆発が起きる。煙が立ちこめているがレイフォンの影は無い。
「は、はは…やったわ!そうよね!いくら神器持ちで変な力が使えるって言ったって人間ですもの、あの爆発で生きていられる訳ないわ!」
クスクスと笑うレイナーレ。
この堕天使は学習できないのか…人間だって学習するっていうのに。
そんなことを考えながらレイフォンがレイナーレの頭上から降ってくる。
「レイナーレ!上だ!!」
「へっ?」
男性の声がレイナーレへ警告したと同時、堕天使の片翼が切り裂かれた。
「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
絶叫が響き渡る。
レイナーレはのたうち回り、憎悪の視線を向ける。
「人間一人殺す程度になぜ時間がかかっているのかと思って来てみればこれか!撤退するぞレイナーレ!」
「でも!!」
「撤退だ!!」
男性の堕天使はレイフォンを睨みつけ威嚇している。
まるで興味を失ったかのようにレイフォンは背を向けて、
「いいよ行って、先輩の方は終わったみたいだし今は君達なんてどうでもいいんだ」
君は許さないけどね…。
そう言って旋剄で消えてしまった、紅髮の少女とイッセーを連れて。
「帰るぞ…」
レイナーレは憎悪の視線を向けて歯をギリギリと鳴らすのだった。
「貴女は何者ですか?」
「私はリアス・グレモリー。駒王学園の三年生、…悪魔よ」
「ええ、知ってます。あなたは有名人ですからね。悪魔という点を除いて」
「そういうあなたは何者?とか無粋なことは言わないわ。貴方も有名人。陸上競技で数多くの新記録を残しながらもスポーツ高には行かず、他校との特別強化合宿などの行事をことごとく断り続けてる変人、兵藤一誠の弟、兵藤怜斗」
「ご存知でしたか。驚きです。まさか学園の二大お姉様に認知されているとは…」
「当たり前よ、時々あなたの噂を耳にするもの」
ふふん!と得意げに鼻を鳴らすリアス。
「で、イッセーはいつ目を覚ますんですか?」
「おそらく明後日。動けるようになるのは一週間後あたりよ」
でも…とリアスは続ける。
「私が一晩付きっきりで治療を行えば体も明日には元気になっているわ」
「なぜそこまでイッセーに親切にするんですか?今まで何の関わりも無かったただの他人でしょう?」
「いいえ違うわ。私とこの子は家族。言ったでしょう?この子は悪魔となった、私の眷属として。そして私は眷属を家族と考えているわ。家族を癒してあげたいと思うのは当たり前」
当然でしょう?目がそう言っている。
「分かりました、完全には信用できていませんがリアス先輩にお任せします。どうかイッセーをよろしくお願いします」
そう言い、レイフォンは深く頭を下げて自室に戻り眠るのだった。
ーイッセーsideー
「どわっ!」
はぁはぁ…とんだ悪夢を見た。ー 夕麻ちゃんに ー彼女に殺されるなんて馬鹿げた夢。朝から最悪だ。
起き上がろうとするイッセー…しかし起きられない、何か重しが乗っているかのように体がベッドに固定されてしまっている。
「くぅ…くぅ…すぴ〜…」
「ん?」
イッセーは固まった。(まぁ固まっているのは天を向きそびえ勃っているイッセーのイッセーなのだが。
なんだこれどういうことだなんでこうなってんだリアス先輩が俺と一緒に寝てるしお互い裸だしもちもちでむにむにで柔らかくって温かくって気持ち良くってetc…
事後!事後なのか!?なんで覚えてないんだ俺!俺のおバカ!俺の初体験!童貞喪失!思い出せ!思い出すんだ一誠!
リアスはイッセーに抱きついたままスヤスヤと眠っている。
さ、触ってもいいのかな?いいよな、うん。
つん、つんつんつん。
ほっぺたをつつく。柔らかい。
起きない。
俺の初体験が終わってるなら…キスくらいは…
唇を尖らせて徐々に徐々に近付いてゆくイッセーの顔。
あと3センチ、2センチ、1センチまで近付いたところで、
「イッセー!起きてきなさい!もう学校でしょ!」
今何時だ!?時計を見るともうすぐ学校へ行く時間だった。朝の特訓もサボってしまっていたし、たぶんレイフォンは先に行っている。
「母さん、イッセーは部屋にいるのか?」
「お父さん、玄関に靴があるんだから、帰ってきてるのよ。もう!夜遅くまで友達の家にいるなんて!その上、遅刻だなんて許さないわよ!」
一階から聞こえてくる父母の会話。
あれ、俺昨日は夕麻ちゃんとデー…うぐっ!頭が痛ぇ…!
そして、階段を上がってくる足音。怒りを感じる足音だ。ドタドタと勢いがある。
母さんが来る!
待て!ちょっと待て!
この場面は、この状態は非常にマズい!
「待ってくれ!俺なら起きてる!今起きるから!」
「待たないわ!レイフォンがイッセーの部屋には入らないであげてとか言ってたけどなんなの?何があるっていうのかしら!」
興味津々だよ、お母さま!
来る!俺の部屋に母さんが来る!
こんな状態を見せられるわけがねぇ!
「うーん……。もう朝?」
ッッ!?
密着状態の先輩が寝惚けまなこをさすっていらっしゃる!
てか、起きた!起きちゃったよ!
ガチャ!
勢いよく開かれる俺の部屋のドア。それと同時に先輩が脚まで絡めてきた。
俺と母の視線が合う。母さんはお怒りのご様子だ。かなりのしかめっ面だった。
「おはようございます」
ニッコリ顔の先輩が俺の母さんに挨拶をした。
母さんの視線が俺から先輩に移る。
瞬間、母さんの表情が凍った。目だけが再度俺に移る。
俺はその視線をずらしてしまった。
「……ハヤク、シタク、スルノヨ」
機械的な声を出して、母さんは静かに扉を閉めてしまった。
一拍あけて、ドタドタと下へ降りる足音。
「お、お、お、お、お、おおおおお!お父さんっ!」
「どうした母さん?血相を変えて。イッセーがまた朝から一人でエッチなことをしていたのか?」
「セセセセセセセセ、セッ◯スゥゥゥゥ!イッセーがぁぁぁぁぁ!が、外国のぉぉぉ!」
「!?か、母さん!?落ち着いて!母さぁぁぁぁん!」
oh…。両手で顔を覆う俺。
まだ下で「べ、ベベベベベ、ベビー用品!ベビー用品買わなくっちゃ!あ、相手のごりょ、ご両親に挨拶しに行かなきゃ!わ、私がお婆ちゃん?キュウ…」「母さぁぁぁぁん!しっかりするんだ!母さぁぁぁぁん!」などと騒いでいる。
「随分と朝から元気なお家ね」
リアス先輩、マイペースすぎます…。
「せ、先輩!おっぱいとか色々見えてるんですが…」
「見ていいわよ?」
!?
見ていい…だと?
これは目に焼き付けておかねば!
「ていうか、なんで俺と先輩が一緒に寝てるんでしょう?恥ずかしいんですけど昨日の記憶が曖昧で…」
「心配しなくてもあなたと私はそういう関係じゃないわ。私はまだ処女よ。ちなみになんで一緒に寝てたかと言うと治療のためよ」
「治療…ですか?」
「ええ、あなたは昨日致命傷を受けた…お腹におっきな穴を開けてね」
ッ!?
じゃああれは…あれは夢じゃ…ない?
「もちろん夢なんかじゃないわよ?昨日天野夕麻ー堕天使レイナーレに殺されて私が呼び出された。魔法陣が描かれたチラシを持っていたはずよ」
そういやそんなチラシ受け取ったな…
「でも珍しいわ……本当ならこういった召喚には朱乃が応じるんだけど私が呼び出された。貴方が強く強く生きたいと思っていて、なおかつ私の事も思い浮かべていた。だから朱乃じゃなく私が選ばれたみたいね」
そうだった…俺はあの時自分の血からリアス先輩を思い浮かべたんだった。どうせ最期ならリアス先輩に…って。
「長話してしまったわね…、話はまた放課後にするわ。学園に行く準備をしましょ?」
その後準備を終えてリアス先輩と母さんと父さんで朝食を食べた。リアス先輩との関係を問いただされたけど悪魔の魔力とやらで切り抜けて学園へ登校するのだった。
リアス先輩と登校したからみんなからの視線がヤバかった。視線で死ねるくらいに…って一回死んでるけどさ。
「じゃ、また放課後にね!」
笑顔のリアス先輩!くぅ!最高だ!ましてやその笑顔を俺が独り占めしてるんだからたまらないね!!
俺達は別れ、教室に着くと質問攻めにされた。特に悪友の松田と元浜から…。レイフォンはぼんやりと窓の外を眺めていた。
ー イッセーside end ー
「レイフォン、俺ちょっと用事があるから先に帰っててくれ」
放課後になってすぐイッセーが声をかけてきた。
たぶんリアス先輩と話があるんだろう。僕も行かなきゃならないだろうし、言っておかないと。
「大丈夫だよ?きっと僕もイッセーと同じ用事で呼び出される。教室で待っていよう」
「あーそか、そりゃレイフォンもだよな…。んじゃ一緒だな!」
待つこと数分、廊下や教室から女子達の黄色い声があがった。
「キャー!木場くんよー!木場くーん!」
「え?なんで木場くんがここに!?誰に用かしら…まさか私!?」
「木場キュン、いつ見ても素敵だわ〜!」
女子達が騒いでいる中で木場が向かったのは…やはり僕達の所だった。
「やぁ、兵藤一誠くんだね。僕は二年の木場祐斗。部長、リアス・グレモリー先輩に言われて来たんだ、着いて来てもらうよ」
「あぁ…分かった」
「あと兵藤玲斗くん、君もだ」
「………」
僕は無言で着いて行く。
「木場キュンが…野獣イッセーと歩くなんて…」
とか
「玲斗くんも一緒よ!?木場×レイ?木場×レイなの!?」
「木場キュン…野獣イッセー…閃光のレイ…ぐふ…ぐふふ腐腐腐腐!」
などと聞こえたからではない。僕は何も聞いてない!聞いてないぞッッ!!
ただでさえ普段からイッセー×レイフォンの禁断の〜とか一部の女子共から噂されているのに、ここにきて木場とまでそんな噂をされるのは勘弁だった。
周りからひそひそと聞こえる上にどこか熱っぽい視線を受けながら木場に着いていき、木場が旧校舎のとある部屋で止まった。
オカルト研究部 ー と書かれている。
「着いたよ、あまり失礼の無いようにね?」
ギィ…と扉が開かれる。
なんだこれは…
何やら魔法陣やらドクロ、ロウソクに室内の至るところに描かれている面妖な文字。
なんだこの部屋は!ごちゃごちゃしてる上に壁や床に文字とか!すごく掃除したいんだけど!!
俯いてぷるぷると震えるレイフォン。
しかしこれがこの部屋の在り方なのだろうから、下手に手を出してしまう訳にもいかなかった。
そしてソファーに座っている小柄な少女が目についた。
うん、
「こちら、兵藤一誠くんと兵藤玲斗くん」
木場が紹介してくれる。ペコリと頭を下げてくる
しかし一定のペースを保ってもしゃもしゃと無表情で羊羹をパクついている。
!?
「あ、あれは…!?」
「どうしたレイフォン?」
「あれは…
「知っているのか!レイフォン!?」
「ああ…知っているよ。おじいちゃん・おばあちゃんの間では勿論、今では若い世代でも密かに人気が出始めているさくらいの羊羹だ。間違いない!」
ゴクリ…と喉を鳴らすレイフォン。
「なぜ、分かったのですか?」
いつの間にか少女は羊羹を食べる手を止め、こちらをジッと見つめている。
「さくらいの羊羹には特徴があるんだ、買った時の容器から出せないっていう。もしも他の食器とかに出しちゃうと必ず形が崩れてぐちゃぐちゃになってしまう。そして食べる際にも慎重に突き刺して食べなければいけない。少し力加減を間違うと最初から切り分けられているブロックの一つが崩れちゃうんだ」
その証拠にーとレイフォンは続ける
「そこの角のところ、崩れちゃってるだろう?たぶん僕達が入った時に動揺して突き刺すのに失敗したんだろうね」
たしかに角のところの1ブロックが崩れてしまっている。
「すごいなレイフォン!一瞬で分かるなんて!さすが料理人!」
まだまだ未熟者さ。と少し照れながらもまんざらではなく、ポリポリと後頭部を掻く。
「子猫ちゃん、一つくれないか?レイフォンが褒める食べ物は超美味いからな」
「絶対にあげません」
「そ、そんな…」
「そんなに食べたいなら家で作ってあげようか?」
「!?…作れる!」
今まで無表情だった少女、塔城子猫は目を見開いた。
「前に二週間くらい帰ってこなかった時があったでしょ?さくらいで修行してたんだ」
「やりぃ!帰ってからが楽しみだぜ!」
「え……今の話はほんと「あら、もう来てたのね」
子猫ちゃんが話してる途中で奥からリアス先輩が出てきた。
「予想よりも早いお着きでしたわね」
この黒髪ポニーテールの人は確か二大お嬢様のもう一人、姫島朱乃。
「早速話をしたいところだけど、お客様にお茶菓子も出さないなんて無粋よね。朱乃、紅茶と茶菓子をお願い」
「はい部長」
朱乃さんは奥に引っ込んでしまった。
「とりあえず二人はそこのソファに掛けていてくれるかしら?立ちっぱなしの状態で話なんてできないでしょ?」
「あ、はい」
「お気遣い感謝します」
おお…ふかふかだ!
予想以上にふかふかで気持ちいい。
イッセーなんて軽く跳ねてるし…
「あらあら…困ったわ〜」
「どうしたの朱乃?」
「お茶菓子が無いんです…確かさくらいの羊羹を買って来ていたはずなんですが…」
「あ…」
子猫ちゃん…かなり汗をかいているし固まってる…
これはまずい、とか考えてるんだろうなぁ。
しょうがない…
「実は塔城さんが僕達に先に出してくれたんですよ。すみません…」
「そうだったの?偉いわね子猫」
「あ……は、はい」
「ん?でもなんで飲み物が出ていないのかし「代わりと言ってはなんですが僕がデザートを作りますよ」
「へ?」
「あらあらまぁまぁ…」
「そう言えば玲斗くんは料理が得意だったね」
「で、でも一応はお客様だし…」
「いいんです。僕が作りたいだけですから」
むぅ…と納得いかな気だったリアスだが、
「仕方ないわね、お願いできるかしら?」
「もちろんです!」
レイフォンは嬉しそうにキッチンへパタパタと消えてしまった。
ー15分後ー
「はい、お待ちどうさまです!」
「おお!」
「いい匂いね」
「ジュルリソ…」
どうやら面々の反応はいいみたいだな
「レイフォン特製フルーツスコーンです。いやぁタネを持って来ておいて正解でした」
「なんでそんなものを持って来ているんだい?」
「実は家庭科の先生にあげる予定だったんです。どうやって状態を維持したかは企業秘密です」
「しかし美味しそうね、いただいてもいいかしら?」
「どうぞどうぞ!そのための物です。姫島先輩の紅茶にも合うと思います」
若干二名ほど、スコーンを待ちきれない物がいる。ガン見しているイッセーと、チラチラとスコーンを見ている子猫ちゃんだ。でもよだれが抑えられてないよ…子猫ちゃん
「「「いただきます!」」」
皆が手を合わせて一斉に食べ始める。
「かーっ!うんめぇ!」
「凄い…美味しいわね…」
「あら、本当に私の紅茶との相性もばっちり…美味しいですわ…」
「お嫁さんにしたいね」
「もっきゅもっきゅ!」
レイフォンが作ったスコーンはなかなかに好評のようだ。
「姫島先輩の紅茶も美味しいですね…今度教えて頂けませんか?」
「いいですよ?私程度の腕前のものでよければ」
一人おかしなことを言っている輩がいたがスルーした。
子猫ちゃんに至っては食べることに夢中で喋ってすらいない。まぁ嬉しいんだけど
「で、なんで僕達を呼んだんです?」
「レイフォンは少しは分かっているだろうけど、悪魔のことについてよ」
「きちんとした話はまだ聞いてませんでしたね」
「ええ、今から説明するわ」
それからは色々説明してもらった。オカルト研究部が悪魔だということ、そしてイッセーもリアスの眷属であり悪魔だということ。堕天使や天使の三すくみにあの日の…イッセーが殺された日のこと。神器のこと。
「これで私からは全部よ。さぁ、次は貴方達のことを聞かせて頂戴?」
「分かりました。僕達二人は神器を持っています、それは分かりますね?」
「ええ」
「で、この神器がどうやって発現したかですが…小学生の頃に槍使いに出会ったんです」
「槍使い?」
「はい。公園で遊んでいたらー 君達には大きな力が眠っているな。もったいない…ちょっと呼び起こしてみるかな? ーとか言って、槍の石突きでトンットンッと僕達の肩を叩いたんです。そしたら二人とも神器を持っていました」
「その槍使いっていうのは?」
「それが名前以外分かりません。前田慶次と名乗っていました。あと、ー 龍の手あたりが眠ってんのかなと思ったらまさか赤龍帝の籠手とはね。そっちの剣は…なんだ?分からん。…が、俺が分からんということはどこか別の世界の…?まさかな、ははっ!でも使い方によっちゃ神滅具に匹敵するかもしれないな、うん。よし、二人とも暫く朝はこの場所に来い。特訓するから。必ず来いよー! ーと言って、六年間ほど手解きを受けました」
「………よくそんな怪しいやつの言う通りにしたわね」
「まぁ…ですね、自分でもそう思います。でもあの人を師匠にして良かったとも思ってるんですよ。とんでもなく強かったです。今の僕で張り合えるかな?っていうレベルの強さですので」
「そもそもレイフォンの強さが分からないのだけれど?」
「いずれ見る機会もあるでしょう。でもリアス先輩、相手の実力くらいは分かるようになった方がいいですよ。そんなんじゃ…死にますよ」
スッと木場がレイフォンの首筋に剣を当てた
「それくらいにして貰おうか玲斗くん。それ以上我が主を侮辱するなら許さない!」
「やめなさい祐斗!!」
「はぁ…木場くん、君も弱いね。そんなだから主を危険に曝す」
「いったい何を言って…?………!?」
「状況を理解したみたいだね」
木場が表情を驚愕に染めている。なぜならイッセーとレイフォンを除いた四人には今、一人につき三人のレイフォンが首筋に剣を当てているからだ。
「で、この木場くんが作ったであろう剣をこうする…と」
パリン!
「指先で触れただけで…僕の
「こんなんじゃイッセーだけでも全員を相手にできてしまう。分かったかな?このオカルト研究部、もといグレモリー眷属は圧倒的に実力が無い。自分が弱いという自覚すら無かったんだ」
「もういいだろレイフォン、充分だ。
「分かった。…ただ一つだけ覚えておいてほしいのはこのままでは近い将来必ず誰かが死にます。絶体絶命の危機に何度も瀕します。だから、どうか強くなってください。家族を失わないために…」
「レイフォン…」
「あーでもさすがに失礼が過ぎましたね。また今度なにか持ってきますよ!」
「今度は和菓子がいいです」
「子猫ちゃんは玲斗くんが気に入ったようですわね」
「なっ!違います!料理です」
「言葉が抜けてましたわね、ごめなさい」
クスクスと朱乃さんが笑う。
「…ねぇレイフォン?」
「なんですかリアス先輩」
リアスの目は真剣で、レイフォンも自然と顔と気が引き締まった。
「悪魔にならない?」
「やっぱりそうきますよね。でも今は死んでもいないのに人間をやめたくないのが本音です、すみません」
「じゃあオカルト研究部に入りなさい?それならいいでしょう?」
うーん…悩むなぁ
「玲斗先輩には料理を担当してほしいです」
子猫ちゃんが完全に欲望(食欲)を全開にしてらっしゃる…。その時、リアス先輩の顔が一瞬だけ悪いことを考えてる顔になった気がした。
「材料費無料…」
「!」
「どんな食材でも取り寄せ可能…」
「!!」
「月に一度有名シェフ等を講師として招く」
「!!!」
「ちょ、調理器具や設備は………?」
「もちろん可能な限り用意させてもら「入ります!」
「!?!?!?」
はぁ、はぁ、はぁ……僕としたことが興奮のあまりリアス先輩の言葉を食い気味になってしまった…。最初は甘い誘惑になんか負けない!って思ってたけど、誘惑には勝てなかったよ…。
「本当にいいのね?」
「えぇ。あと調理関係の資格のサポートとかも欲しいな〜」
「くっ…!足元を見るわね!いいわ!安いものよ!」
「わぁ!リアス部長大好きです!!」
「な、なななな、だ、大好きとか…そんな…でも……私……えと、その…」
「リアス、たぶん今のは愛の告白ではないですよ?」
「へっ!?あっ、そ、そうね!何を言ってるのよ朱乃やあねぇ!おほ、おほほほほほほ!」
ちなみにこの時レイフォンは想像の世界にトリップしていた。あの食材この食材、あっちの調理器具こっちの調理器具、と、想像に花を咲かせていた。なのでリアスの言葉も態度も表情も、テンパり具合も全てカットされていたのだった。
「も、もう!みんな浮かれてるんじゃないわよ!今から悪魔のお仕事よ!さぁ頑張って契約をもぎ取ってくる!いいわね!」
「「「はい!」」」
こうして新たな部員を迎えたオカルト研究部が始動した。
完☆
や、終わりませんけども。
まだまだ祭りは始まったばかりだぜ!by前田慶次
次回は…焼き鳥?じゃなく神父(仮)か。影うっすいから忘れてた
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