歌姫先輩にセクハラしたい   作:魔虚羅ぐらしのアリエッティ


原作:呪術廻戦
タグ:オリ主 歌姫 セクハラ
さしす組の同期が歌姫先輩にセクハラしようとするタイトルまんまの作品です

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歌姫先輩にセクハラしたい

 

 

 始まりはいつだったか。

 

 

『おれ、おおきくなったらおねえさんとけっこんする!』

『まあ!嬉しいわ〜』

 

 

 話をしよう。あれは今から36万……いや、10年前だったか。まあいい。どちらも私にとってはつい昨日の出来事だ。

 

 もう10年以上前の話になるが、俺の隣の家には三人家族が住んでいた。その家族の一人娘を便宜上お姉さんと呼ぶが、そのお姉さんの家族とは家族ぐるみの付き合いがあり、しょっちゅう面倒を見てもらっていた。

 そのお姉さんは割とポンな所もあったが、俺の前では年上として振舞っていた。他人には見えない物が見えていたこともあり、他の人に比べてビビりだった俺が親身に相談に乗ってくれたそのお姉さんに惚れるのはそこまで時間がかからなかったのは言うまでもない。何よりも特筆すべきはお姉さんの身体的特徴。とにかく色々と大きかった。背も尻も胸も何もかも。

 俺の好み(タイプ)の『(できれば)年上で胸が大きい』、『尻が大きい』、『背が高い』の三つはきっとこのお姉さんのせいだ。

 

 

『そうね〜、結婚できるのが18歳からだから……あと11年経っても君の心が変わらなくて私も独身だったら考えてあげるね』

 

 

 当時のお姉さんは高校二年、小学生の言葉を真に受けることもなく…

 その8年後、お姉さんは結婚した。俺は毎夜枕を濡らした。お姉さんに歪められた性癖は治せる範囲を既に超えていた。

 

 

記録───2004年6月20日

 一級呪術師

 七峰 瀬都

 15歳での完全脳破壊

 

 

 いや、当時は一級どころか呪術や呪霊の存在すら知らなかったのだが。

 

 お姉さんが結婚したという話を聞いて一週間ほど経ち、ようやく落ち着いてきたところでふと両親の会話が聞こえてしまった。

 お姉さんはいわゆるデキ婚だったらしい。俺はまた枕を濡らした。

 

 そんな悔しさを高校受験にぶつけようとした時、呪術師を名乗る人と出会いこの東京都立呪術高等専門学校に入学した。

 

 

「瀬都のやつ何してんだ?」

「さあ?」

「そういえば今日こそ歌姫センパイにセクハラするって息巻いてたわ」

 

 

 そこで出会ったのが俺の先輩の庵歌姫先輩だった。あの先輩として振舞おうとしてるのに俺の同級生二人によって台無しにされる感じがお姉さんのポン味を感じた。

 

 

「いつも結局触る直前でチキって逃げる羽目になるのに?」

「馬鹿野郎お前俺はやるぞお前!」

「うわっ、急に反応したし」

 

 

 後ろでこちらを冷たい目で見ているのは同級生の三人組。真ん中にナチュラルボーン天才、右に努力型天才、左には二人と違うがまた別種の天才と天才ばかりである。

 

 

「今までの俺と一緒にしてもらったら困る。なにせ今回、俺は自分自身に縛りを科した」

「ええ…」

 

 

 その縛りの内容は

 『俺はここで歌姫先輩にセクハラできないと一生ゴリラしか触れなくなる』

 というものだ。これにより俺の呪力は今この時に限るがかなり上昇している。

 

 

「お前、やっぱりア「黙れ、歌姫先輩がでてきた」

 

 

 歌姫先輩が教室の扉を開けて、廊下を歩いてくる。

 

 …もう覚悟は決めた。

 

 歌姫先輩の進路を塞ぐ形で、俺も曲がり角から廊下に出る。こちらに気付き、声をかけてこようとした歌姫先輩も普段の俺との違いに気付いたのか怪訝そうな表情を浮かべた。

 

 

 あのポン度で本当に歳上なの?正体見たりって感じだな。

 

 あの巫女服の下には下着を着けているのか…わたし、気になります!

 

 袴の中身、下から見るか横から見るか。

 

 制服を着ないでわざわざ巫女服を着るか。その意識誉れ高い

 

 

 瞬間、誰かに頬を叩かれた気がした。

 叩かれたはずがないのにジリジリと痛む右頬を抑えながら視線を前に向ければ、そこにはドレッドヘアを一つにまとめ、目元から額にかけて大きな傷跡がある筋肉質な男。そしてその一歩後ろに、改造してパーカーを組み込んだような制服を着た筋肉質な方に比べれば小柄な薄い茶髪の男が。

 

 

『消えたか?雑念は』

 

 

 もちろん。雲一つない……日本晴れだ。

 

 

『そうか…なら行ってこい、"親友"』

『忘れるなよ。俺達は三人で一つだ』

『『頑張れ』』

 

 

 俺の正面から後ろに回った二人が背中を押してくれる。咄嗟のことで転びそうになったが、今はそれが力をくれる。

 

 

「ああ、当然だ」

 

 

 まだ見ぬ"親友"達よ、本当にありがとう。

 

 

「傑…アイツ、マジで何してんの?」

「私に聞かないでくれ。大方パントマイムの練習かイマジナリーフレンドと会話でもしてるんだろう」

 

 

────極限の集中。

 論理と思考の海に深く沈む。一方で直観と反射の(そら)を舞う。

 

 呪力を使った全身の強化。手加減はしない。

 歌姫先輩がギョッとした顔で手に呪力を纏わせたのが見える。恐らくあれで俺にカウンターを食らわせる気だ。

 

 

「甘い!」 

 

 

 …だが、今の俺にはそんなものは通用しない。体を捻って歌姫先輩の掌底をかわし、歌姫先輩のパイ…略して歌パイに触れる。

 俺が歌パイに触れたのと流した呪力が歌姫先輩に衝突する際の誤差、0.000001秒以内。…つまり

 

 

 空間は歪み、呪力は黒く光る。

 

 

────黒閃

 

 

 歌姫先輩の胸に触れた左手を放し、即座に後退する。いくら優しく触れたとはいえ、平均で通常の2.5乗の威力になる黒閃だ。歌姫先輩も多少よろけはする。

 そして、一瞬だが放心状態となった歌姫先輩の隙をつき術式を発動。

 左手から放った呪力が大きな音を立てて爆発する。その爆発を利用し、瞬間的に加速、歌姫先輩の背後に回り、右手で歌姫先輩の尻に触れる。

 程よい柔らかさと弾力を感じるも透き通った頭では邪な考えは浮かばず、ただその感触を手に焼き付けるだけだった。……そして

 

 

 1000000分の1の壁を越えて、再び黒い花火が咲く。

 

 

────黒閃

 

 

「痛っっった…!」

『『成ったな』』

 

 

 ありがとう

 まだ見ぬ"親友"達

 本当に…

 ……

 「ありがとう」…

 それしか言う言葉が見つからない…

 

 

『どうやら俺達の役目はここまでらしい』

『じゃあな"親友"、今度会った時はラーメンでも奢れよ!』

 

 

 熱いものが目から流れ落ちて頬を伝う。

 さようなら、たった二人の"親友"。もしまた出会うことがあったら…その時は酒でも酌み交わそう。成人してたらだけど…。

 

 未だに両手に残る感触を手を握って確かめる。気分的には右手に尻を左手に乳を、と言った所か。

 

 そこで、とんでもない圧力を感じた。

 

 圧力の発生源は胸と尻を抑えながら顔を赤くして涙目でこちらを睨みつけている歌姫先輩…ではなくその後ろの扉から現れた夜蛾先生だった。

 

 

 

 

 

 

 この後、夜蛾先生と歌姫先輩にボコボコにされたのは言うまでもない。




七峰 瀬都
 アホ。夜蛾先生と歌姫先輩がアホを半殺しにしたあと、家入に治療しないよう釘を刺しておいたら反転術式を使えるようになって復活した。なんやかんや歌姫先輩も満更ではなかったため退学にはならなかった。
 術式はヒロアカの爆豪的な爆発系のやつ

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