頭にひらめいたネタを短編とか嘘予告とかそんな感じでここに放り投げていきます。

しょーもないネタがたくさんあると思うので笑ってやってください。

原作:Muv-Luv

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よくあるマブラヴとガンダムのクロスオーバーネタ。

ただその中でよく見ない話を書いてみたいと思いました。


火力でごり押しパワープレイもありじゃん?(Muv-Luv)

BETA、一言で言ってしまえば宇宙からの侵略者である。

それに襲われ、壊滅的な被害を受けているのが今の人類であり、地球だ。

各国は表向きは一致団結しこの脅威に立ち向かっているが、人種、国家、エゴ、それらによって元から存在していたほころびは徐々に拡大しつつあり、人類滅亡と言うかつての与太話が現実としてこの世界に住む人々の前に立ちふさがってた。

 

そんな不毛な負け戦を人類が繰り返していた1997年の初頭、BETAの日本列島到達も間もなくと言う春のある日に、それは起こった。

 

 

 

三角形の隕石を横倒しに、それに明らかに人工的な推進器やリングの様な物体を組み合わせた、『何か』としか呼べない物体。

それが月軌道の内側に突然、何事もなく、さもそれまでもそこに存在していたかのように現れたのだ。

それに続くように、様々な巨大物体がその姿を現した。

 

 

複数、円筒形、或いは茶筒の様なもの。

巨大な二個の球体と無数のパイプで結びついた果てしない長さの砲台の様なもの。

燭台の様な、中心部に大きな穴を持つコロニー或いは城塞のようなもの。

巨大な四角形の頂点に四つのひし形の物体が接合された幾何学的なもの。

細長い象牙色の楕円の中心に赤い球体を有する分子模型のようなもの。

 

 

一つ一つが全長数kmから数十kmにも及ぶ巨大な物体群。

それらは一定の種類ごとに20のグループを構成すると、唖然とする人類を尻目にまるで意思を持つかのように統率された動きで、地球上それぞれの宙域に制止した。

 

それは通称ハイヴと呼ばれる、BETA達が地球上に建設した合計20か所の巣、その直上。

 

 

彼らが何をする気なのか、これから何が起こるのか、人々が固唾を吞みながら見守っていると、まず最初に円筒状の物体の一つ。

こことは違う世界、はるかな未来、宇宙世紀と呼ばれる時代。

ジオン公国が一年戦争末期に連邦をせん滅する起死回生の手段として極秘裏に建造していた、史上初のコロニーレーザー、『ソーラ・レイ』から目が眩むような光の奔流が地球上に向かって迸った。

 

20のグループそれぞれに配備されたソーラ・レイは全くの同時に発射され、コンマ二桁の照準のズレもないまま各ハイヴのモニュメントを直撃、瞬時に粉砕すると内部にひしめく無数のあらゆるBETAを焼き尽くしながら立坑を貫いてホールへと着弾した。

 

 

ソーラ・レイの発射が終了すると、地球連邦軍の反アースノイド特殊部隊がコロニーを改造し建造した第2のコロニーレーザー砲、『グリプス2』、木星帝国が神の雷計画と名付けた地球狙撃作戦の要としたコロニーレーザー『シンヴァツ』が立て続けに発射された。

これも発射間隔、命中箇所共に一切のズレがない。

 

 

だがまだ終わりではない。

ザンスカール帝国が建造した宇宙世紀究極の戦略兵器『カイラスギリー』。

アフターコロニーと呼ばれた時代に建造された宇宙要塞バルジ、同じくリーブラに搭載された、着弾すれば小さい島を消滅させる威力を持つ『バルジ砲』、『リーブラ砲』。

宇宙革命軍が建造した第四の『コロニーレーザー』。

恒星間航行宇宙船『ソレスタルビーイング号』に設置された『巨大レーザー主砲』及び、無数のGNドライヴを動力源として発射される軌道間全方位戦略砲『レクイエム』。

これらに対し光線級や重光線級を擁するフェイズ3以上のハイヴでは、光線級種が必死に反撃のレーザーを上空に向かって発射しているが、残念だがこれらの兵器は彼らの射程距離の外にあり、その上表面に『ラミネート装甲処理』を施した上で『バリア・フィールド』と『GNフィールド』で守られている。

命中させられても破壊は不可能だろう。

無駄な反撃を行う光線級種は、さらなる攻撃によって一瞬で地上から消え去った。

 

光子射出兵器『フォトンリング・レイ』によって増幅・誘導され各段に威力を増した『フォトンブラスターキャノン』が、各グループに配属された20隻の『ディーヴァ級』から撃ちこまれ。

その隣に陣取った火星移民者ヴェイガンの宇宙要塞『ラ・グラミス』からは『ディグマゼノン砲』が一定間隔で撃ちこまれる。

『惑星間レーザー送電システムILTS』から反対に自分達がレーザー狙撃までされる始末だ。

 

これらの攻撃が、一連の超兵器の出現から2週間にわたって地球上のハイヴに向かって実施され続けた。

戦略級の威力を持ちながらも個々の兵器は連続発射可能な間隔が長かったが、冷却とチャージの間にも別の攻撃が続いており、BETA達に安息の時はない。

最初の数時間でフェイズ1のハイヴは破壊され、フェイズ2以後の高層構造物を持つハイヴもほとんどが1週間で機能を停止。

そして目標としていたハイヴが機能を停止すれば、そこを攻撃していた兵器群は未だ機能を存続させているハイヴへの攻撃に参加するのだから、加速度的にハイヴの破壊速度は上がっていく。

 

やがて、カシュガルに存在している地球最古のハイヴが地球で残るハイヴの最後の一つとなった。

それに向かってまるで貪り合う様に攻撃を行う宇宙空間の異形のオブジェたち。

 

 

人類はそれを怯えながら見守るしかできなかった。

最初こそ、大国はこのBETAへの攻撃を人為的に何者かが行っている物であると認識し、その首謀者へのコンタクトを取ろうと躍起になった。

あらゆる手段で宇宙に向かってコミュニケーションを取ろうと信号を発し続けたが、それに対しての反応が一切返ってこない。

無慈悲に、機械的に、淡々と、冷徹なまでに行われるハイヴへの攻撃。

それを行っている存在は、自分たち人類など歯牙にもかけていない。認識すらしていないかもしれない。

殺虫を思わせる行為が次に向けられるのは自分達ではないかと人々は恐れていた、だがそれに抗える術などない。

 

 

大多数のBETAはハイヴの中に注ぎ込まれるレーザー光や超高圧縮されたGN粒子ビームに焼かれて死ぬが、ごく僅かながら横坑を通じて脱出に成功した個体は、その習性に従って近くのハイヴへと逃げていく。

だがそのハイヴも文字通り自分達の古巣の様に攻撃を受けているのだ。

それに巻き込まれて死ぬか、逃げた先のハイヴも破壊され、更に逃げた先で力尽きて死ぬかの2択だった。

 

重頭脳級、と本来ならば名付けられるはずの、地球に存在する総てのBETAの司令官である上位存在はただただ混乱していた。

自らの対処能力の限度を超えた災害に対し、状況を推敲し対策を講じようとしても、現状の手札からそれを作ることが難しく、また予測される自分自身が破壊されるだろう残り時間に対しても間に合うとは思えない。

 

こうして思考の無限ループ、袋小路に陥ったままの重光線級の目の前に、突如空間の異変が起こった。

空間の一部が円状に切り取られ、緑色の粒子が迸ったかと思うと、その先に数体の人型の存在がいるのが認識できた。

だが彼が認識できたのはそこまでだった。

 

 

GNドライヴを動力元としたビッグキャノンやレクイエムのビームに脳量子波が乗せられ、ハイヴの破壊と同時にイノベイド達によって各ハイヴの反応炉や重頭脳級の居場所を探られていたことも。

その円形の空間の穴が『ダブルオークアンタ』が形成した量子テレポートホールであることも。

その先に『ガンダムダブルエックス』、『ガンダムウィングゼロ』、『ガンダムAGE-3フォートレス』、『ダブルオーライザー』、『V2アサルトバスターガンダム』が待ち構え、最大火力兵器を自分達に発射した事も。

 

 

 

こうして、たった2週間で地球は、人類はBETAの脅威から解放された。

そして『イノベイド』を名乗る浮世離れした少年少女と思わしき存在と、彼らが管理する量子コンピュータ『ヴェーダ』に管理されながら復興・発展していくこととなる。

一部の過激な各国の国粋主義者やイデオロギーやエゴイストを捨てきれない支配階級からの反対は激烈だったが、それも長くは続かなかった。

 

全人類が団結して手も足も出なかったBETAを彼等はたった2週間で地球上から駆逐し、今は人類の管理の片手間に月以遠のBETAを駆除し続けている。

そこには幾つかのの、地球のBETA駆除に投入されなかった兵器が投入されていた。

『戦術機』と呼ばれる、人類側のロボット兵器よりも圧倒的に高性能な人型機動兵器『モビルスーツ』、そしてモビルスーツ数機分の火力と攻撃力を有した『モビルアーマー』

しかもそれらは全て『モビルドールシステム』と呼ばれる完全無人操縦で操られており、ガンマ線レーザー砲『ジェネシス』で壊滅したハイヴ内の残敵を駆逐する程度の任務を淡々とこなしていた。

 

一発でも地球に放てばもっと楽にBETAの数を減らせたそれを、人類の持つ切り札ともいえる戦術機を容易く打ち砕けるそれを、人類や地球生命に危惧が及ぶからと地球では使用していなかったのだ。

 

 

 

その程度の、人類は加減した上で片手間に救える存在だと示されれば、反抗の意思にもひびが入ると言うものであり。

そもそもイノベイドに衣食住を完全に保証された一般市民層からすれば、支配階級に対する信頼や忠誠など地に落ちたも同然である。

首輪をつけてリードに繋がれて大人しくしていれば人並の幸福と生活が完全に保証される世界で、野良犬になりたがる奇特な人間は間違いなく少数派であり、飼い主が変わった程度の誤差しか感じていないのだった。

 

 

 

 

 

さて、そんな茶番劇の様なあいとゆうきのおとぎばなしを完結させた存在とは一体誰なのかと言うと

 

 

 

「……『Gジェネのシステムを使ってこの世界を救ってくれ』って神様にお願いされたけど、まさか律儀に白トーラスバグまで再現してるとは思わないじゃん。楽だったけどさ」

「おそらくその神様とやらはこういう展開を期待したわけじゃないと思うけどね」

 

 

 

 

 

 

人知れず地球旅行を、なんやかんやで親友となったイノベイド達のリーダー、リボンズ・アルマークと堪能している転生者なのであった。




覚えてる人いるかなあ、白トーラスバグ

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