※ステインが緑谷の筋肉によって叩きのめされ本来の英雄回帰を叫ぶ動画のシーンが存在しない為死柄木は原作ほどイライラしてなかったと言う設定。なのでショッピングモール襲撃イベントはありません。
雄英体育祭で1位になった事でI・アイランドから招待状が届いた。俺以外にもう1人誘えるらしいが、筋肉読心術で俺の心を読みやがったクソ肉ダルマが行きたいなどと言い出した。最初は絶対に嫌だと考えたが、すぐに考え直した。
普通に考えてコイツなら密航しかねない。
というか俺が連れて行かないなら密航すると宣言したのだ。誰かコイツを捕まえてくれ。まぁ、クソ肉ダルマがヴィランになって暴れ回った時に発生する凶悪的筋肉による地球からの元素消失を考えると素直にコイツを連れていくほうがマシだろう。被害は俺だけで済むからな。そしてI・アイランドはヒーローコスチュームでもOKみたいな事が招待状に書いてあったので、俺は死力を尽くしてそこだけは説得した。俺が連れていく側なのだから言う事を聞けと、説得には27時間説得を必要とした。そんな訳で短パンにタンクトップという常識から外れたがギリギリ犯罪には出来ないであろうラインにとどめることに成功した。疲れたな。飛行機の中じゃほぼ寝てたわ。
「見てよかっちゃん!プロヒーローのゴジロだよ!」
「あぁ、実物見るとやっぱデケェな。」
目ェキラキラさせてヒーローについて語るこいつは割とクソナードっぽいんだが、いちいちダブルバイセップスとかサイドチェストとかポージングを変えやがるせいで全くそうは思えねえ。
「むむ、そこのタンクトップの少年、ナイスバルク!」
やめてくれ。こいつに燃料を投下しないでくれ。お前も答えてポージングをチェンジするな!おいゴジロ!お前もサイドトライセップスするな!!
「かっちゃんかっちゃん!あっちに体験型のアトラクションがあるんだって!」
「そうかよ」
クソ肉ダルマに連れられて行った先にあったのはヴィランタイムアタックなるもの。複雑な地形内のすべての仮装ヴィランの的を破壊するタイムを競うものらしい。ちょっと面白そうじゃねえか。
「かっちゃん先にやりなよ」
「一歩たりともそこ動くんじゃねえぞ」
…。的はここから見える奴で全部か、なら…
『スタート!』
複雑な地形も俺の爆破なら関係無い。片手で爆破をしつつ、もう一方の手で爆破による狙撃を行う。最近練習した拡散ではなく収束させて貫通力を上げた爆破…名付けてAPショットだ。
『素晴らしい!タイムは5秒!』
まぁこんなもんだろう。これ以上早く動けば狙いが逸れちまうからな。
『続いては…おっと!すごくムキムキな少年です!ナイスバルク!肩に岩山でも乗っけてるのかな?』
やめろ煽るな。クソ肉ダルマもそれに合わせてモストマスキュラーすんな!
『それでは…スタート!』
瞬間、クソ肉ダルマが拳を引き絞った。そして…空を穿つ殴打が放たれ、全ての的は粉微塵になって消えた。
まぁ、問題があるとすれば地形ごと粉砕してしまってるってとこだな。馬鹿が。司会のお姉さんも青筋浮いてんぞ。
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「マイトおじさま〜!」
I・アイランド内をクソ肉ダルマとブラブラしているとそんな声が聞こえてきた。
「やぁ!メリッサ!」
…聞き覚えのある声だな?
「かっちゃん!あれオールマイトだよ!」
「…まぁ、ナンバーワンヒーローなんだしいてもおかしくねぇわな」
アイテムのことはよくわからねェが、メガネ女が乗っていたアイテムがスゲェ小ささに圧縮されていた。技術なのか、素材なのか、なんにせよ凄い発明なんだろうな。多分。
「ってアレ?爆豪少年に緑谷少年じゃないか。奇遇だね!ハッハッハ!」
「こんにちはオールマイト!今日もナイスバルク!」
やめろ。初対面で外国人がすぐ側に居るのにサイドチェストするな。
「緑谷少年もナイスバルク!」
アンタもだオールマイト。アブドミナルアンドサイするな。隣のメガネ女も若干引いて…無ェな。鼻血出しながらサムズアップしてやがる。そっちかァ…。
「このクソ肉ダルマがどうしても来たいって言うからよォ…ほっとくと不法侵入しかねねェし…」
「ハッハッハ…うん、そうだね…お守りは任せたよ爆豪少年…」
顔を背けるな…アンタそれでも教師かよ…。
「緑谷くん、だっけ?凄い筋肉ね!あ、触ってもいい?うわ凄い。マイトおじ様並みの筋肉!」
「そ、それほどでも…」
謙遜しながらダブルバイセップスしつつ胸筋を交互に動かすなやめろ。
「君は…細マッチョって感じね、モテそう!特に肩や腕の筋肉が凄いのね」
…ベタベタ触ってるようで割としっかり確かめると言うか、触診するような触り方だな…?
「爆豪少年は掌から爆破を起こす個性でね。衝撃が肩に行くから肩が鍛えられているのだろう」
なっ…オールマイトなんでそれを知って…。俺がクソ肉ダルマを睨むと「いや、僕は言ってないよ?」…いや、心の声と会話すんな…!
「ハッハッハ!爆豪少年、私だってちゃんと教師なんだぜ?君の闘いを間近で見ればそれくらい気付くさ!」
「掌から爆破…。バックブラストが無いから肩に衝撃がいくって事ね?それなら確か研究所に…」
なんかブツブツ言い出したな…。
「あぁ、紹介がまだだったね、彼は私の友人の娘でメリッサ・シールドと言う。」
「シールド…?オールマイトの友人のシールドって…デヴィット・シールド博士ですか!?」
その名前なら聞いた事がある。海外で数々のスゲェサポートアイテムを開発してる人の筈だ。オールマイトとは確か学生時代に交友があったんだったか。
「まぁ、立ち話もなんだし折角だ。君たちも一緒にどうだい?」
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デヴィット博士とオールマイトは古い友人な訳だ。その二人が久しぶりに会うのだから余り長い時間居座ると積もる話も出来ないだろう。そう言うわけで俺は仕方なくメガネ女を連れ、デヴィット博士からクソ肉ダルマを引き剥がし、メガネ女の使ってる研究室に行く事になった。渡したいものもあるらしいしな。
「はいこれ、爆豪くんにあげる」
「あ?なんだこりゃ」
渡されたのはよくわからん腕輪だ。俺はこう言うもの付ける趣味は無ェんだがな…
「ここをこうすると」
あぁ、この女が乗ってたマシンと同じでさっきの腕輪は格納モードみたいな物なのか。発射ノズル的なのが肘側に付いてるがなんだこりゃ?
「貴方の掌からの爆破に合わせて起動して、実質的に肘からバックブラスト代わりの爆破を起こす装置よ。」
「なんでそんなもん作ってんだ…?」
「日本の…確かインゲニウムってヒーローが膝からジェットを出して走る個性だったから真似がしたくて…」
インゲニウム…?どっかで聞いたな
「かっちゃん、飯田くんのお兄さんだよ。ヒーロー殺しにやられた…」
クソ肉ダルマが珍しく小声で話しかけてきやがった。クソメガネに兄貴なんて居たのか、知らなかったぜ
「あと緑谷くんにはこれを」
「これは?」
クソ肉ダルマが取り出したのはヘッドギアのようなもの。なんだこりゃ?
「これはね…筋肉増幅装置よ!」
「「筋肉増幅装置????」」
あ、くそ!クソ肉ダルマと被っちまった…!!
「これを付けると脳波を刺激して全身の筋肉量が爆発的に増幅するの!」
いや、そうはならんだろう。
脳味噌と筋肉にそんな連動があるはず…あるはず…。俺が隣のクソ肉ダルマをチラリと見ると、クソ肉ダルマは俺にむけて白い歯を輝かせつつモストマスキュラーのポージングを取っていた。筋肉が脳味噌の代わりをしているコイツを見るとあながち否定しきれ無ェ…。
「あ、でも使うとしばらくした後に全身が凄まじい筋肉痛になるんだけどね」
てへへと笑ってやがるがそんなもん失敗作じゃ無ェか…。すると、クソ肉ダルマはサイドチェストを決めつつ申し訳なさそうな顔をしていた。申し訳なさそうな態度じゃねぇんだよ。サイドチェストはよ。
「僕には必要の無い物です。」
「えっ…」
まぁ、コイツの唯一褒めるべきところは筋肉に対して誠実なところだ。安易に筋肉が付くなどの怪しい手段には手を出さず、実直に鍛錬と筋トレ、そして食事と睡眠を繰り返しこんな様になっている。
「そう…」
…。一時的に爆発的な筋肉量か。…いつかコイツを止めなくちゃなら無ェ時があったら…。
「おい、メガネ女」
「メリッサさんだよ!?失礼過ぎるよかっちゃん!」
黙れ、アブドミナブルアンドサイしつつ言うお前も大概だクソ肉ダルマ
「俺が使ってやる。そいつを寄越せ」
「本当!?はい!」
筋肉増幅装置…必要になら無ェと良いんだがな。
いまだに後継者を決めきれていない為、オールマイトは緑谷をI・アイランドに贔屓で連れて行っていません。
この世界の爆豪は色々と成長しているのでAPショットを片手でこなします。
メリッサに筋肉好き属性が付与され、親子というべきか、父の「個性増幅装置」に類似した「筋肉増幅装置」を制作しています。