クソ肉ダルマはこれでも割とクラスの奴らとつるむタイプだ。まぁ、基本筋肉筋肉言って鬱陶しがられてるが…。兎に角、グループチャットで俺達がI・アイランドにいることをいつの間にか言ってたらしい。通知はウザいから切ってたがそんな事になってたとはな。
「女性陣は何をやってるんだ!集合時間はとっくに過ぎているんだぞ!」
「そう言うなよ飯田。」
半分野郎もクソメガネが家族のコネでパーティに参加するらしい。んで、俺達を待たせてる女共…丸顔と耳と金持ち女は親の出資云々で金持ち女が、あとの二人はオマケでついてきたらしい。
エンデヴァーは兎も角、ヒーロー殺しにやられたインゲニウムとか言うヒーローが呼ばれてたのには驚きだ。あとは金持ち女…馬鹿に出来ねえ財力というか影響力だ。
「かっちゃんもスクワットしない?」
「しねえ。一人でやってろ」
隣でスクワットしてるクソ肉ダルマは放っておいて…まぁ、俺としてはパーティに出る気なんざ無かったが、オールマイトをはじめとしたヒーローの参加するパーティだ。今隣にいる…いつの間にか逆立ち指立て伏せしてるクソ肉ダルマが参加しないと言うはずが無い。止めるのは諦めてオーダーメイドで用意したスーツ…クソ肉ダルマがスーツを着ても気色悪いと言うのが正直なところだ。だが、伸縮性にこだわって良かった。多少の筋トレなら破けはしないだろう。多分。
折角だからとパーティにはクラスで纏まって行くなんて話になっちまってたが、なんで時間通りに来ねぇんだよクソが…。
「お待たせ〜!」
丸顔と耳と金持ち女がやっと来やがった。まぁ説教はクソメガネがするだろう。
「あれ?みんな入り口で何してるの?」
…メガネおん…メガネじゃなくなってるな。…なんで呼びゃ良いんだ?…いや、メガネ女のままでいいか。…うん?警報…爆弾が設置されただと?危険物の持ち込みくらい規制しとけ…と言いたいが無理か、俺だってその気になりゃ個性使って爆弾魔に「かっちゃんはそんなことしないって信じてるよ!」うるせえ黙れ人の心と会話すんな。
「爆弾が設置されたくらいでこんなの大袈裟よ」
他ならぬメガネ女が言うんだからそうなんだろう。だったら…
「爆豪くん!?いきなりシャッターを破壊するのはやめたまえ!」
「五月蝿え。何するにしろまずはオールマイトから指示を貰わなくちゃなんねーだろうが」
オールマイトはパーティ会場に居るはずだ。
「居た。オールマイトだ。」
どうやら人質のせいでオールマイトをはじめとしたヒーロー達は動けないらしい。さらに拘束もされてるようだ。
「ここからは僕に任せてよかっちゃん」
この前の試験の時に実践したらしいが、どうやらこのクソ肉ダルマとオールマイトは非常に筋肉量が近寄っているらしく、鍛錬的声帯の筋肉と交信的筋肉の共鳴により擬似的な無線会話が可能らしい。
理屈が理屈になって無ェ気がするが、今更気にするだけ無意味だな
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
『オールマイト、聞こえますか?オールマイト』
むむ、この交信的筋肉が震える感じは緑谷少年か…!えーっと、こんな感じかな?
「聞こえているぞ、緑谷少年」
『オールマイト、状況を教えてください。僕達が解決してみせます!』
緑谷少年に…隣にいるのは爆豪少年か。…止めても無駄だろうな。特に緑谷少年は個性が無いから正当防衛と言い張れば実質的なヒーロー活動ができてしまう。それにこの状況…デヴィットのことも心配だ。
「私も含めたヒーローは拘束、テロリストは銃を持っている。人質は実質この島の全員だ。警備ロボットのコントロールが奪われてしまっているからね。それとデヴィットが攫われた。彼ならばここに保存されている発明品を取り出せる。恐らくテロリストの目的はそれだ。今回の事件解決に対して…オールマイトの名の下に個性の使用を許可する。緑谷少年も事件解決に必要な最低限の暴力を許可しよう。決して無理はするなよ。」
ここまで言っておけば大丈夫…かなぁ…?先生心配になってきたよ…
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オールマイトに言われて上を目指すのはいいが、エレベーターは使えねえ、つまり階段を歩いて登るわけだが…
「どうしたの飯田くん!轟くん!情けないぞ!ペース落ちてきてるよ!」
クソが…!肩に丸顔と耳と金持ち女とメガネ女乗っけてるクソ肉ダルマの方が俺らより階段登るスピード速いのはどうなってんだ…!
「かっちゃん、それはね…」
もういい黙れ。その先の言葉は聞き飽きてる。
「デクくんストップ!この先シャッターで進めないよ?」
「うーん、シャッターを無理やりこじ開けても扉を開けてもテロリスト達には通知がいくと思うわ」
「…メガネ女、このフロアはどんな構造だ」
最上階に行けばシステムのコントロールを奪えると言っていたメガネ女ならここの構造にも詳しいはずだ。
「確かこのフロアは…吹き抜け構造になってる部屋と最上階に続くエレベーターがあるわ。確か植物への個性の影響を実験してるんじゃなかったかしら」
エレベーターは使えないとして吹き抜けで植物か、余り意味のある情報はなかったな
「あ、確か通気口があるから一応外に繋がってるかも」
クソ肉ダルマが反応した…作戦は決まったな。
「よし、一度しか言わ無ェから耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ」
「す、すごい表現するのね…」
「爆豪くん!メリッサ女史の前で雄英の品位を貶める発言はよしたまえ!」
雄英の品位だと?んなもんクソ肉ダルマのせいでとっくの昔に無くなってんだよ馬鹿が。
「俺がメガネ女を背負って通気口から外出て一気に最上階までショートカットする。」
メガネ女が顔を青白くしてるが無視だ。
「かっちゃん、僕も外壁を登って一緒に最上階に向かうよ」
「勝手にしろ」
この建物の外壁に突起があるかは知ら無ェが、最悪コイツは先鋭的指先の筋肉を外壁にぶっ刺す事でクライミングが可能だ。それに高所から落下しても死にはしない。
「俺達は何をすればいい?爆豪」
「半分野郎と残りのモブ共はこのフロアでテロリストのクソ共の注意を引け。まさか外壁から人がやってくるだなんて思わ無ェ上に、見つけた奴らがこのフロアで足止め喰らってりゃ勝手に油断するだろ」
「分かった。八百万、指揮は任せたぞ」
「勿論ですわ」
扉を開け、一気に前進。隔壁が閉じられそうになるがクソ肉ダルマが蹴り飛ばすと隔壁は消滅した。エレベーターからは誰かが降りてくるらしい。十中八九テロリストだろうが半分野郎がいれば負けることは無ェ。作戦通り通気口をクソ肉ダルマが通れる程度に破壊し、メガネ女を背負う。
「落ちるんじゃ無ェぞ」
「さ、最善を尽くすわ…」
通気口から飛び出し、一気に爆破で上昇する。さて、クソ肉ダルマは…
「よっほっはっせいっぬん!ふんっそりゃでいっ!」
見なかった事にしよう。
「か、彼凄いわね…」
「見るな。」
高速で壁に指を突き刺しクライミングするクソ肉ダルマなんざ見る物じゃ無ェ…
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
その後起きた事と言えばだ。まず、テロリストは全員クソ肉ダルマの最低限の暴力…デコピン…により全員気絶した。まぁ、クソ肉ダルマの破壊的筋肉をもってすればデコピンを額にぶち込まれた時点で重度の脳震盪が引き起こされる。恐らく1週間は目覚めないだろう。あとはメガネ女にシステムのコントロール奪取は任せるとして…。
「まさかアンタがテロリストの親玉と組んでやがったとはなァ…」
テロリストとデヴィット博士の話を聞いたところ、とあるアイテムを盗み出すための自作自演だったらしい。
「なんだこのガキ共…どこから入ってきた?」
「五月蝿えぞ三下テロリスト。テメェは黙って死ね」
瞬間、発砲してきやがった。容赦ねぇな
「かっちゃん!相手を挑発しちゃダメじゃ無いか!」
俺への発砲を弾丸キャッチしたクソ肉ダルマが珍しくポージングもせず喋ってやがる。
「クソが!」
テロリストが床に触れると、床が変形し襲ってきやがった。床…いや、金属か?
「金属を操る個性みたいだね、かっちゃん!」
「五月蝿え、見りゃ分かんだろ!」
金属を爆破で消し飛ばしつつ、距離を詰める。デヴィット博士とその助手は犯罪者のクソ野郎だが、死なせる訳にもいかない。
「チィ!」
テロリストが俺とクソ肉ダルマの行手を阻むように金属を操作しやがった。これじゃあいくらクソ肉ダルマでも突破するのにも時間がかかる…!
「どっせい!!」
クソ肉ダルマの行動は謎の踏み込み。
「ぬぉ!?なんで床が!!」
金属の壁の向こうでテロリストがなんか言ってやがる。
「くそ…!これは衝撃的筋肉による津波的踏み込みをする事により床に圧倒的に圧力を掛け、床を伝わった圧力が解放される際に俺の足元付近の床を隆起させたっていうのか!?」
あぁ、はいはい。そういうことね。よく分からんことがよくわかった。俺とクソ肉ダルマの同時攻撃で障害を破壊すると、テロリストはジュラルミンケースから何かを取り出し装着しているところだった。
「あの形状は筋肉増幅装置!?」
「いや違ェ、そいつは俺が持ってるはずだ…!」
次の瞬間、先ほどよりも圧倒的に早い速度で金属が襲いかかってきた。
「気を付けてかっちゃん!あいつ触れてない金属を!」
あの装置…娘のメガネ女でも筋肉を増幅させる装置が作れたんだ。もっと凄い研究者ならば…
「個性増幅装置か…!」
「なるほど…僕には必要ないものだね!」
雑魚テロリストでもそりゃ欲しがる訳だ…!凄まじい振動の末、タワーがまるで生き物かのように呻り変形していく…なんとかしてぶっ倒さねェとヤべェ…!クソ肉ダルマは上手く蠢く金属の上を駆け抜けて距離を詰めてやがる。…負けてられ無ェ…!
「爆速ターボ!!」
障害物を避けつつ距離を詰める!…クソ肉ダルマよりも前に出た!殴り合いじゃ勝てなくても…ヒーローとしてなら俺の方がッ…!
「かっちゃん!前だ!」
現れたのは巨大な金属塊、だが、こんなもん!
「特大爆破ァ!!」
…チィ!削り切れ無ェ…!こうなったら…メガネ女から貰ったこいつを使うしか無ェ!!
「エルボーブースター起動!極大爆破ァ!!」
反動を相殺出来るのは便利だな…。よし…!道は開けた!
「あとは任せてよかっちゃん!」
あ!?あのクソ肉ダルマ…抜け駆けしやがって…!
「SMA…」
「クァッ!!」
!?クソ肉ダルマが殴り飛ばされただと!?
「こ、これは…僕の筋肉が反応している…!?かっちゃん!あいつ金属を操る個性だけじゃ無い!何か肉体を強化する個性も持っているよ!」
オールマイトとも殴り合えるクソ肉ダルマを吹き飛ばした複数個性持ちだと…?まさかヴィラン連合が絡んでんのか…?いや、今はそんな事関係無ェ…!なんとかしてアイツをぶっ潰す…!そのためにだ…
いいかクソ肉ダルマ、そのまま黙って聞きやがれ。二度とだ。二度とやらねえ。が、今回だけ特別に…俺がテメェの背中を押してやる!!
「…!」
俺が後ろにぶっ飛んでも良い、クソ肉ダルマを弾丸…いや、砲弾のように射出するッ!!
「エルボーブースター起動…」
殺意を込めて、クソ肉ダルマが掻き消えるくらいの爆破をッ!
「諸共吹き飛べッ!超、極大爆破ァッ!!!」
「土壇場で仲間割れか?ははは!所詮はガキだな!」
殴り飛ばされたクソ肉ダルマは空中に居た、だからそいつを背中から極大爆破をぶち込んで前に押し出す。クソ肉ダルマの着てるオーダーメイドのスーツは燃え尽きちまうし、アイツにトドメを譲るってのも癪だがな。
「これは…!?爆風で加速して…!?」
ラットスプレッドフロントの姿勢で吹き飛んでいく様は滑稽にも見えなくないが…行けや!デクッ!!
「それだけの肉体強化があれば…全力でも問題無いねッ!!」
クソ肉ダルマの本気の拳+俺の超 極大爆破だ。しっかりと味わいやがれッ!
「SMASCLE!!!!!」
上鳴と峰田はメリッサと遭遇できてないのでパーティ未参加です。
どんどん主人公化していく爆豪に作者は悩んでいます。
・エルボーブースター…原作で言うフルガントレット枠のサポートアイテム。(フルガントレットはフルガントレットで作成しているが、緑谷は強靭な筋肉の為不要と判断)任意のタイミングで肘側に推進力を発生させる。出力を高くし過ぎると衝撃でブッ壊れる。メリッサが作ったものなので謎の収納技術で普段の大きさは腕輪ほどになる。
・筋肉増幅装置…(後付け設定)脳を刺激してしばらくの間爆発的な筋力を得られるサポートアイテム。見た目はほぼ個性増幅装置。残念ながら使い切りアイテムな上、使用すると激しい筋肉痛の他、脳と肉体に凄まじい負荷が掛かってしまう。最悪の場合後遺症が残る。
・爆豪&緑谷の協力技…現時点では空中移動の手段を開拓していない緑谷の為に爆豪が超極大爆破を背中にぶつけ、その推進力で空中を移動させる技。爆破の推進力と緑谷のパンチによる対象の確実な対処が可能。因みに爆豪側は割と本気で緑谷を殺す気で爆破を起こしている。