無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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林間合宿編開始!

今回はちょっと短めかも


トレーニング16 さぁみんな!楽しく森の中をランニングだ!

 エルボーブースターをぶっ壊しちまったがメガネ女は気にしないでくれと言っていた。それに、筋肉増幅装置も返す必要はないらしい。オールマイトが落下する瓦礫を全て粉微塵に飛ばしたため、テロリスト以外に怪我人はいない。親玉はクソ肉ダルマの本気の腹パンを喰らったことで2度と起き上がれ無い致命傷を負ったそうだが、個性増幅装置の副作用による物として扱われるらしくクソ肉ダルマの罪は不問らしい。

 

 いや、アイツを野放しにするな。是非とも過剰防衛で捕まえろ。今すぐタルタロスに放り込め。

 

 …まぁ、それはそれとしてこの前の水泳大会ではクソ肉ダルマに惨敗した。水の上を走って爆速ターボよりスピードが出るなんてなんの冗談だ…?しっかし…バスの中五月蝿ェな…寝れ無ェじゃねぇか

 

 暫くしてバスが停まった。外の空気を吸いつつ、座ったままの姿勢で凝り固まった身体をほぐしていると、先公に話しかけてるババアが見える。

「かっちゃん!あの人たちはワイルドワイルドプッシーキャッツのメンバー、マンダレイとピクシーボブだよ!その、ババアはやめよう!?」

 知らねェ…。そして俺の目に入ったのは地面を触ろうとしている金髪ババア。俺は咄嗟にバックステップを踏んだ。が、何かが背中に当たってやがる。

「爆豪、悪いが大人しく下に落ちてろ」

 地面が崩れ落ちる直前に金属を操る個性だったテロリストと似た動きをした事に反応して跳躍したところ、先公に蹴りを入れられた。覚えとけや…!

 クラスの奴らは大体砂まるけだったが、クソ肉ダルマだけ一切の汚れがない。恐らく筋肉読心術で狙いを読んで受け入れやがったな。「その通りだよかっちゃん!」二度と心に話しかけるなクソが

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「どうしたのみんな!!ペース落ちてるよ!!!」

 クソが…!土でできたバケモン迎撃しつつダッシュなんてテメェ以外に出来る奴ァ俺除いて居無ェんだよ!!!

「おいクソメガネ!右から来てんぞ!」

「良い加減苗字で呼びたまえ!」

 本来は感知役の耳や非戦闘員レベルの透明女にまで迎撃を指示する辺りクソ肉ダルマはクソだ。クソ以下だ。

「おい金持ち女ァ!上から来てんぞ!」

「ありがとうございます、爆豪さん!」

「クソチビ!後ろの奴らを適当に足止めしとけカス!」

 あとは…………

 

 …やっと、着いた…。5時間掛かったぞクソが…!一人を…いや、二人だ!二人を除いて、満身創痍だ…!俺はまだ満身創痍じゃねえ…!

「ねこねこねこ!まさか土魔獣を殆ど無視して全速前進なんて…馬鹿なの???」

 馬鹿だよ!主にクソ肉ダルマがな!!

「特というかそこの君!」

「はい!」

 話の流れ考えろクソ肉ダルマ。ダブルバイセップスしてる場合じゃ無ェんだわ。今からお前怒られるんだよ。

「君ね、自分が出来るからって相手ができると思っちゃダメよ!他のヒーロー達と協力とか連携、する気あるの!?」

「あっ、はい、すみません」

 スゲェ…あのクソ肉ダルマが素直に謝ってやがる。

「まぁいいわ。実力があるのは事実だし。そこのキレ散らかしてる子と、二色ヘアーの子も良かったわよ!」

 …あ?キレ散らかしてるって俺の事言ってんのか…???

「そう言えば…」

 サイドチェスト

「ずっと気になってたんですが」

 アブドミナルアンドサイ

「その子はどなたかの…」

 ラットスプレッドフロント

「お子さんですか!?」

 ダブルバイセップスフロント。コイツ…さっきポージング無しで喋ってたかその反動でポージング頻度増えてやがる…!

「あぁ、その子は私の従甥なの。あと一々ポージング決めるのやめて」

「そうなんですか!僕、ヒーロー科の緑谷!よろしくッ!!」

 モストマスキュラーしつつの挨拶…普通に考えろ…お前のそのガタイであんなガキにそれは恐怖映像なんだよ…!!!

「う、うわあああ!!!」

 ほらみろ。…お、クソガキは恐怖に負けずクソ肉ダルマへパンチを繰り出しやがったか、泣きながらだが根性あるな。

「なんと言う事だ!おのれ従甥!いくら緑谷くん相手でも陰嚢に拳をブチ込むなんて!良いぞもっとやってくれ!」

 クソメガネがなんか吠えてるがクソ肉ダルマには金的なんぞ無意味だ。俺も試した事があるからな。

「大丈夫だよ飯田くん!僕はコツカケをマスターしてるからね!」

 このクソ肉ダルマの圧倒的腹筋を持ってすれば睾丸を収納することなんざ造作でもねぇ。

「ヒ、ヒーローになりたいなんて連中と絡む気は無ェッ!」

 涙目でそう叫ぶとクソガキは建物の中へと逃げ込むように走っていった。代わりに出てきたのは先公だ。

「おう、遅かったなお前ら。…なんだ、無事なのは緑谷と爆豪だけか?ふむ…本当はやって欲しい事があったが爆豪は兎も角、緑谷じゃな…」

「相澤先生!僕たちにやって欲しいことってなんです!?」

「あぁ、緑谷。頼むから様々なポージングをしつつ俺へと距離を詰めながら喋るのはやめてくれ。思わず除籍したくなる。…この合宿では君らに個性伸ばしをしてもらう。他の連中は明日からやるとして…そうだな。やる気があるなら先に体験してもらうか。爆豪の個性伸ばしなら爆破の威力を鍛えるのが良いだろう。汗腺を広げつつ爆破を繰り返すのが良いか。緑谷は…………既に個性の塊みたいなもんだから今日は爆豪の爆破でも耐えててくれ」

 クソ肉ダルマは俺に向けてサイドチェストをしつつ白い歯を見せてきやがった。黙れ、よろしくね!じゃねぇんだよ…!「かっちゃん、僕はまだ何も言ってないよ!」クソが!!

 

 それからひたすら…クソ肉ダルマをぶっ飛ばせないかと爆破を続け…成功しないまま夕食の時間になった。…米が美味ェな。

「あれ爆豪。このあと風呂だぞ?」

 飯の後クソ髪が話しかけてきたが俺はもうシャワーを浴びている。クソ肉ダルマと一緒に風呂に入るなんざまっぴらごめんだ。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 オイラ、この時を待ってたんすよ…!男子と女子が一つ壁を挟んで…同時刻に入浴なんて、しろと言ってるようなもんなんすよ!「ダメだよ峰田くん!覗きは犯罪だよ!」うるさいんすよ。オイラのリトル峰田はもうプルスウルトラなんすよ。

「なっ!?僕のディフェンスを潜り抜けるステップワークだって!?」

 もうすぐ…もうすぐ女湯が…!

「ヒーローとか以前に人としてやり直せ」

「なっ…クソガキィ!!」

 墜落するオイラを受け止めたのは大きな雄っぱい…つまり…

「峰田くん、反省したほうがいいよ」

 

 緑谷だ。

 

 …。えい。

「むっ、峰田くんも僕の筋肉に興味があるのかい?」

 …なかなかどうしていい雄っぱい。

 

 …なんかオイラ悲しくなってきたなぁ…………

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 突然タオル一枚の筋肉モリモリマッチョマンが部屋に入ってきた時は…どこかにヒーローはいないかと焦ったわ。いや、私現役のヒーローだったわね。聞けば彼…緑谷くんは見張り台から落下した洸汰を受け止めてくれたらしく、気を失ってるからとタオル一枚で着てくれたらしい。でも…犯罪臭が拭えないわね「酷いですよマンダレイ!」なんでこの子私の心の声に反応してるの???「それは…筋肉さ!」まさか虎と同じで筋肉読心術が使えるの…!?「その通りです!」…お願いだから心の声に回答するのやめてちょうだい…。

 




なんだかんだ緑谷基準でみんなにペースを合わせてますが、緑谷単体なら多分1時間もかからず魔獣の森を突破可能です。障害物が障害物にならないからね

次回、皆さん待望のあのヴィランが登場します。
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