無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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ナイスバルク!(挨拶)

今回展開がちょっと強引です。え?いつも強引??(殴打)


トレーニング22 僕の筋肉でも抗えない!?

 ケロ、いよいよ仮免取得の試験ね…上手くできるか心配だわ「梅雨ちゃん!毎日あんなにトレーニングしたんだからきっと大丈夫さ!」緑谷ちゃんは相変わらずキレキレのアブドミナルアンドサイね。でも人の心に話しかけるのはやめて頂戴。

 バスを降りたら誰かがこっちに来たわね?「アレはプロヒーローのミス・ジョークだね!」はいはい、キレあるサイドトライセップスね。

「ぶはっ!おいイレイザー!なんだよこの子、制服パツパツ過ぎないか?あと結婚しよう」

「コイツは日々成長し続ける増殖的筋肉のせいで常に服がパツパツなんだよ。あと結婚はしない」

 あら、相澤先生とミス・ジョークは知り合いなのかしら?とっても仲が良さそうだわ。

「ミス・ジョーク!一つお願いがあります。僕に…個性を使ってみてくれませんか!」

「ぶはっ!なんだよこの子、面白いな!良いぞ!…それ!」

 ?緑谷ちゃん、何が狙いなのかしら?…顔がプルプルしてるわね

「だ、だめだっ!僕の筋肉でも…抗えない!あはははははははは!!」

 …さて、馬鹿は無視してここは気合を入れる為にクラスのみんなで円陣を組むことにしましょう。

「「「「「せーの!」」」」」

 

「「ナイスバルク!!」」

 

 …。見知らぬ坊主頭の人がサイドトライセップスを、緑谷がアブドミナルアンドサイをしてるわね。もうあなた達のそういう挨拶を邪魔しないからせめてこちらの邪魔をするのはやめてくれないかしら?

「雄英高校の緑谷さんっすよね!初めましてっす!噂に違わぬ筋肉、流石っす!」

「ありがとう!君も良いガタイだね!」

「「あははははは!!」

 肩組んで意気投合しないで。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 相澤先生から教えてもらったことだけど、先ほどの坊主の彼は夜嵐イナサと言う士傑高校の1年生で雄英の推薦入試では轟ちゃんを抑えて1位の成績だったとか。そんな訳で早速試験が始まったけど、緑谷は一人で突っ走ってるわね。ヒーローコスチューム(と本人は言い張っているブーメランパンツ)の前面に3つ並べているけど、悔しい事に彼の反射神経と動体視力、更に筋力を考えれば失格はないはず。と言うか、既に投げられたボールをキャッチ…というか鷲掴み、そのままいくつかは握力で破壊してるわね。しかし、突如緑谷は謎の肌色をした何かに触れられ、そのまま丸くなってしまったわ

「雄英高校…我々士傑と並ぶトップヒーロー輩出校だ。だが、なんだ貴様は!?公共の場で…パンイチの格好でヒーロー活動をするつもりか!?破廉恥である!貴様のような変質者はヒーローになるべきではない!!」

 あら、隣にいる透ちゃんが心に大ダメージを負ってるわね。全裸だものね。

「ふん、いかに強力な筋力であろうとこの肉倉 精児の前では無力だ。」

 …何かしらあれ、緑谷を包んでいた肌色のものが剥がれると丸くなった何かが残されてるわ…?…気持ち悪いわね、なんか蠢いてる…

 

「きんにくさ!」

 

 あれは緑谷ね。きっとあの人の個性であんな姿になってるに違いないわ。でも…緑谷の圧倒的筋肉を無効化してあんな姿に変えてしまうなんて強力な個性だわ…!

「ほう、辛うじて喋れるとはな。だが!」

 …いくら気持ち悪くなった緑谷とはいえ、踏まれてるのはあまり気分が良くないわね。ここは私たちが…

「フンッ!!」

「は?…ゴブェ!!」

 !?丸い肉塊のような緑谷が突如跳ねたかと思ったら凄まじい勢いで肉倉って人に突撃して吹っ飛ばしたわ!?

「ば、馬鹿な…!?な、何故動けた!?私の個性で精肉したはずでは…!」

「それはね、筋肉さ!」

 モストマスキュラーをしながらいつもの言葉を宣ってるわね。それにしても先ほどの衝撃で緑谷は元の姿に戻ってるわ。強い力を受けると個性が解除されるタイプなのかしら?

「ば、馬鹿な…!私の精肉により捏ねられた貴様の全身の筋肉は成形された際の細胞の流動的動きを逆に利用し全身を筋肉で覆った筋肉ボール的存在へと精肉され、存在の構成要素がほぼ筋肉となった事で普段以上のスピードとパワーを発揮したというのか!?」

 貴方がそういうならきっとそうなのでしょうね、私にはわからないわ。

「確かボールでタッチすれば良いんだよね!タッ………チッ!!!!」

 

 突如巻き起こる大爆発。え、何?あの装置ボールがぶつかると爆発する仕組みにでもなってるの?「それは違うよ梅雨ちゃん!」黙って、蛙吹さんと呼んで。

「力加減をミスっただけだからみんながぶつける分には爆発しないよ!でも今の爆発で肉倉さんは吹っ飛んじゃったから…他の人を狙うか!」

 緑谷が振り向いた瞬間、私たちを取り囲んでいたギャラリーと化していた他生徒達の顔が恐怖に歪んだわ。

「それ!それ!それそれそれそれそれそれそれそれそれそれそれそれそれ!!!」

 

 ここで問題よ。緑谷ほどの圧倒的筋肉を誇り、尚且つ相手の行動を筋肉で読み取り予測する存在が本気で狙って投擲したらどうなるかしら?答えは簡単、どんな回避行動も無視…というか予測し、予め握力で変形させた事で軌道に変化の起こるボールがF1レースカーのような爆音を鳴らしながら的に吸い込まれるように飛んでいき直撃するわ。

 

 …一人で何人の受験者を失格にしたのかしら?つくづく味方で良かったわね…。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「やぁ、イナサくん!一位抜けは君だったか!ナイスバルク!」

 お!あの見事なサイドチェストは緑谷さん!こちらも負けじとダブルバイセップスっすよ!

「緑谷さんも二位抜け流石っす!お疲れ様っす!ナイスバルク!」

 ガシリと握手すると、おお!すごい握力っす!負けないっすよ!

「…おい緑谷、やるなら部屋の隅にしてくれ。せめて扉の直ぐ近くはやめてくんねぇか」

 …あ?誰かと思えばエンデヴァーの息子か。俺と緑谷さんの熱い男の友情を邪魔するとは気に入らねぇっすね…

「…そんなに睨む事は無ぇだろ」

 あの目だ。俺はあの目が嫌いだ。エンデヴァー…俺を邪魔だと、俺の事を視界にも入れない、あの目が…!「ふむ、そんなことがあったのかい!轟くん、ダメじゃ無いか!」…え?

「なんの話だ緑谷。もうちょっと普通の人間で可能な範囲のコミュニケーションとってくれねぇか?俺もそんなに得意じゃないが」

「轟くん、君は推薦入試の時に彼に冷たい言葉を放ったんだ!それは覚えているかい?」

「…悪い、覚えて無ぇ。あの時はその…あまり周りが見えてなかったから」

「そういう訳だイナサくん!轟くんも悪気はなかったみたいだし…許してあげてくれないかな!?」

 見事なモストマスキュラーに輝く白い歯を見せつけられながら言われたら…選択肢は一つしか無いっすね!!

 

「許す!!!」

 

 過去の些細な事をいつまでもネチネチと恨むなんて筋肉が萎えるだけっすよね!「その通りだよイナサくん!さぁ、轟くんもレッツトレーニング!!」

「あ?いや、夜嵐…お前はそれで良いのか…!?もっとこう、あるだろ!葛藤とか!」

「いや!ない!!許す!!!それよりも自分達と一緒にトレーニングしましょう!さぁ!!まずは腕立てっす!!」

 緑谷さんなんて片手の小指だけで腕立てしてるっす!流石っす!自分はまだ片腕立て伏せが限界っす!負けないっすよぉ〜!!

「轟くん!君も腕立て伏せをするんだ!」

「いや、それは良いがせめて扉の前はやめねぇか…?後ろが詰まっちまうだろ」

 …それは反省っすね!!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 チッ…俺は四抜けかよクソが!一人はクソ肉ダルマだとして、あとの二人は誰だ?

「1786!1787!1788!どうしたの轟くん!ペース落ちてるよ!」

「369!370!そうっすよ轟!もっと熱くなるっすよ!」

「320…3…21…!くそ!なんでこいつらこんなに元気なんだ…!」

 

 ……………………。

 

 さて、次の試験に備えて水分補給とミネラル補給しとくか。

 

「あ!かっちゃん!かっちゃんも」

「やらねぇよ!!」




筋肉を付けたものは圧倒的筋力により物事への対処が容易になる。容易に対処できると心にゆとりが生まれる。ゆとりあるものは他者を許す寛容性を持つ。つまり、やはり筋肉!筋肉は全てを解決する!!

ミス・ジョークの笑わせる個性>緑谷の表情筋コントロール力

〜少しだけオマケ「部屋王」〜
「部屋王?僕の部屋なんて見ても面白く無いと思うけど」
「「「「大体の想像はつく」」」」
「じゃあ私が開けるわね。…ケロ。ほぼトレーニングジムだわ」
「「「「やっぱり」」」」
「想像の範疇を逸脱するトレーニングジム感。」
「彼氏にやってほしく無い部屋というか最早これは部屋では無い。」
「これは…漢らしいとかのレベルじゃねぇな、うん…」
「すごいや緑谷くん!これ最新のトレーニング機材だよね!?この機材だけでも何百万とするのにどうやってこれを!?」
「流石は尾白くん!これは企業の人から使い心地を確かめて欲しいと送られてきた試供品だよ!」
「「「「ジム機材の試供品って何???」」」」
「…あら?緑谷さん、勉強机とかはないんですの?」
「不要だよ!何故なら…僕には筋肉があるからね!」
「「「「「「「??????????」」」」」」
「なるほど、緑谷さんは脳筋…つまり脳味噌=筋肉で逆もまた然りなので全身圧倒的筋肉の緑谷さんは同時に全身圧倒的脳味噌、外付けHDのようにトレーニングにより脳味噌が拡張されるからそれに従い暗記も思考力も上がると言うことですのね!」
「「「「「ヤオモモどうした???」」」」」
「そうだ、砂藤くんに教えてもらって最近お菓子作りもしてるんだけどみんな食べる?」
「「「「「要らない。大体想像が付く」」」」」
「おお!緑谷、折角だから食べさせてくれよ」
「「「「「やめとけ」」」」」
「はい、砂藤くんと尾白くんに特製のプロテインバー。喉が渇いたらプロテインも飲むと良いよ」
「あ、僕にもくれるんだね…」
「「「「「プロテインで喉を潤すな」」」」」

「「「「「そして爆豪、一人黙々とプロテインバー食いながら緑谷の部屋でトレーニングするな。」」」」」
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