無個性なのにどんどん他キャラの出番を奪う緑谷
ワシは要救助者役の一人、瓦礫の下におるから見つけるのは困難じゃろう。さて、ワシを見つけられるのはどんな受験者かな?
「筋肉探索!!」
え?何?筋肉?なんか今筋肉って聞こえたぞ?
「むむっ!瓦礫の下から微かに…これは人の呼吸かな?」
なるほど、探知系の個性を持つ受験者がたまたま見つけたようじゃな。筋肉と聞こえたのは気のせいじゃろ、多分。…しかしどうする?探知系の個性は動物個性由来で無い場合は総じて非力じゃが、この瓦礫は非常に大きく重い。下手に壊せば要救助者のワシが怪我を
「えいっ」
持ち上げとるの。瓦礫を。
「筋肉検査!…怪我はなさそうですね!良かった!」
この一瞬でワシに怪我がない事を見抜いた!?どうやって!?
「それは…筋肉さ!」
な、なるほど…!筋肉探索は全身の筋肉であらゆる動きによる振動を感知する技、そして圧倒的筋肉で瓦礫を壊さないように持ち上げ、更に筋肉検査、その凄まじく鍛え抜いた眼による観察を持ってワシの肉体に異常がないかを見抜いたということか…!
「あ、でも左膝が少し悪そうですね。あと右奥歯は虫歯ですか?」
なんでそんな事までわかるんじゃ…!?
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「筋肉探索!…そこの建物の中にまだ二人いますよ!」
「本当かい?ありがとう!ナイスバルク!」
ワシを運びながらも筋肉探索で要救助者を発見し、即座にその情報を共有するとは…見事だ。
「この人を直ぐに運ばなきゃ!」
「筋肉検査!…むむ、この人は頭を強く打っているね!脳震盪の恐れがあるから動かすときは頭を手で固定して、タンカを使って運ぶように注意して!あといぼ痔っぽいからそれも気をつけてね」
「分かったわ、ありがとう。そしてナイスバルク!」
いぼ痔はただの持病なので多分試験には関係ないと思うが…即座に適切な判断、素晴らしい。それに…ほう、もう一時避難エリアを設定しているのか。手際が良いな。…だが、そろそろか
「まさかこんなに生き残りがいたとはなぁ!?全員捻り潰してやろう!」
「あれは…ギャングオルカ!?ヴィラン役って事か…!」
筋肉の少年はワシを預けるとすぐさま向かっていったな。頑張れよ少年。「応援ありがとうございます!」…なるほど、筋肉読心術、といったところかの。
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「貴様は確か緑谷か、学生ながらその肉体、ナイスバルクと言っておこう」
「見事なモストマスキュラー!ギャングオルカもナイスバルク!」
あちらはサイドトライセップスか。ふむ、挨拶も済んだし早速仕掛けさせてもらおう。まずは最近エンデヴァーから教わったアンチ筋肉読心術を使わせてもらう!最近の肉体増強系ヴィランは筋肉読心術の使い手が増えたと聞く、緑谷とやり合うならこれは必須技能だろう。
「シャチョーを援護しろ!セメントガン発射!」
「!よせ、貴様ら!」
緑谷め、避けられる癖に敢えて全身をセメントで覆われるとは、コイツ…!
「フンッ!!!」
「ぐわっ!」「のわっ!」「やられたっ!」「痛い!」
自ら全身セメントで覆われてからそれを反撃的筋肉による筋肉の圧倒的膨張を活用して固まったセメントを吹き飛ばし、それを手下役のサイドキック達にぶつけて戦力を削ぐとは…!流石は脳筋、ただの力押しではなく知略に富んだ戦闘方法だ…!しかし、これならどうだ?超音波攻撃を喰らえッ!
「むむ!これは超音波!ならば!!」
何!?全身の筋肉を高速振動させる事で超音波を相殺しただと!?中々やる…!
「ギャングオルカ程のプロヒーローならばこれくらいの殴打は耐えられるはず!」
ぬぅ…!素早い機動力に…
「フンッ!!」
ガードに回した両腕がもげるかと思えるレベルの殴打…!だが!シャチの身体能力を舐めるなよ!
「ッ!思っていたよりも動きにキレがある…!?」
距離を取ったか、直ぐにペットボトルに入れた水を浴びたいところだが…そんな隙は与えてくれないだろうな。だからこそ!
「ほうらッ!」
「!何かを投げた!?セイッ!」
手刀でペットボトルを切り裂いたか、計算通りだな…!
「ギャングオルカが突っ込んできた…!?そうか!この液体は…」
「ご名答!水だァ!!」
よし、モロに腹に膝が入ったな!
「くっ…!流石はプロヒーロー…!」
サイドキック達は…轟と夜嵐に全滅させられたか、不甲斐ない…!
「緑谷!」
「加勢するっすよ!」
3対1…厳しいものがあるが俺とてプロヒーロー、簡単に負けるわけにはいかん…!
「二人とも!僕諸共炎と風を!」
「緑谷さんなら轟くらいの火力じゃ火傷しないでしょうし、思いっきりやるっすよ!」
「チッ…悪かったな火力不足でよ!」
なるほど、俺に対して1番効果のありそうな攻撃方法だ。そして緑谷はガッチリと俺をホールドしてこの炎の渦に閉じ込めておく作戦か!確かにシャチである俺と緑谷、どちらがより乾燥に弱いかなど簡単にわかる。
だが…!
「超音波攻撃!」
「なっ!?」
油断したな緑谷!この炎の渦で俺が弱ったと思ったか?この距離からモロにくらえば如何に全身を筋肉で覆っていようと脳震盪は避けられまい!
「そんな!?炎の渦でギャングオルカの行動は鈍るはずっす!なのに緑谷さんがやられるなんて!」
「いや、逆だ…!緑谷が居たからこそギャングオルカはあの渦の中でも平気だったんだ…!」
ほう、轟は中々鋭いな。
「緑谷の全身を覆う発汗的筋肉が炎の渦の熱によって爆発的発汗を行い、緑谷は大量の汗をかいた…そしてギャングオルカはその緑谷にホールド…つまり密着していた…!」
「その通り!人の汗で潤いをキープすると言うのは正直気持ち悪いが、背に腹は変えられん!このままお前達を捩じ伏せて救護所を襲撃させてもらう!!」
轟の氷など超音波攻撃で無効にできる!
「やっぱ砕くよな。やれ!夜嵐!」
「了解っす轟!!」
ほう、砕かれた氷をそのまま突風に乗せることで氷の礫による攻撃か、悪く無い!
「だが…!」
「後ろから失礼します!」
なっ!?緑谷の声だと…!?
「フンッ!!」
この距離の殴打…いかんな、避けられん…!流石の筋肉だ…!脳震盪を起こしても無理矢理頭を殴打する事でもう一度脳に振動を与え脳震盪を無理矢理治したか…!くっ…やられる…!!
『全ての要救助者が救助されたため、ここで試験を終了します。』
…寸止め…ギリギリ間に合った、と言うわけか。
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78点…爆破の使い方は見事だが被災現場の場合爆破は火災等を想起させる場合があるのでそこに留意、だと?下ら無ェ…しかもどうしようもないだろうがそんなもん。
「かっちゃん!何点だった?」
クソ肉ダルマか、話しかけてくんなよクソが…!
「言わ無ェ」
「僕は86点だったよ。」
知ら無ェよクソが…!…クソ、俺より良い点取りやがって…!
「…その反応だと78点ってところかな」
なんでそんなに読心術の精度良いんだよクソが…!!
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「…もしもし」
『やぁ、ナイトアイ。ひ、久し振りだね』
この声は…!?
「オールマイト!?」
『あぁ、いやはや…なんと言ったら良いのか。君にお願いがあってね。勿論私にその資格がないのはわかるが…。インターンで一人面倒を見て欲しい子が居てね』
オールマイトがそんなことを頼むのだからワンフォーオールの後継者だろうか?ミリオにも結局譲らず一体どんな奴を後継者に選んだのだろう
「…構いませんよ。但し、如何にあなたからの推薦でも相応しくないと思ったらインターンは合格にしませんのでそのつもりで」
『あぁ、それなら心配ないよ。きっと彼の事は君も気にいるはずさ』
送られてきたメールの添付資料に目を通し、最後に彼の写真を見る。一言で言えば、筋肉だ。筋肉が筋肉纏って筋トレしてる、そんな感じだ。私も鍛えている方だと言う自負はあるが…凄まじいな。肩にくすぐりマシンでも乗っけてるのか…?
『メールの資料は見てくれただろうか?』
「えぇ。緑谷 出久ですね。…確かに少し興味が湧いてきました。」
彼がユーモラスな人物だと嬉しいのだがね。
爆豪は緑谷にコンプレックスは多少抱いていますが原作ほど拗れてないので喧嘩しません。
〜ちょっとしたおまけ「私がヒーローになれば良いじゃない」〜
「お母さん決めたわ。出久の分まで私がヒーローになるわ!」
僕は困惑した。何言ってんだこの人、と。
「でも…」
「ちょっとしたものを引き寄せる程度の個性でどこまでできるかわからないけど…やれるとこまでやるわ!」
この時の幼い僕は思った。ものを引き寄せる個性でもヒーローになれるなら無個性でもそこそこなヒーローにはなれるのでは?と。まぁ、流石にただの無個性じゃ無理だったけどね。
そして時が流れたんだ。
「待て〜!そこのヴィラン!」
新人女性ヒーローがヴィランを追っていた。しかし、その脚はお世辞にも早いとは言えない。ぶっちゃけ、プロデビューが遅すぎた。だってもうアラフォーだよ?多分ヴィランは逃げ切れると確信してるだろうな。
でも、それは間違い。
「ものを…引き寄せるッ!」
ヴィランの巨体が浮き上がるとヒーローへと引き寄せられていく
「な、なんだ!?」
「覚えておきなさい!破壊力ってのはね…握力✕体重✕(拳速+引き寄せる速さ)よ!!」
それは僕が教えた理論だ。そして突然の事態に困惑したヴィランの顔面に拳が突き刺さった。
そして…これはヒーローに挫折した僕の為に奮闘する…最高の母さんの物語だ!
※始まらない
「母さん、ものを引き寄せるのをビルみたいな建物に使えば引き寄せる力が逆に自分自身に働いて空中移動ができるんじゃ無いかな?」
みたいな感じで????