無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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ナイスバルク!(挨拶)
筋肉が全てをねじ伏せるインターン編…開始!


トレーニング24 ナイスバルク!先輩!

「ねぇねぇ、なんでこんなに体カチカチなの?ふっしぎー!」

「せせせ先輩近いです…!」

 環もねじれも要領を得ない説明するから相澤先生が怒ってるじゃんか、やめてくれよ。…仕方ない、ここは俺が空気を引き締めよう!

「そんなに睨まないでください相澤先生、しっかり俺が説明しますから。」

 まずはつかみの挨拶だよね!鉄板の挨拶で笑いを起こすぞ!ダブルバイセップスをして

「上腕〜?」

「二頭筋!!」

 おお!元気な返事だ、嬉しいよね!それにわざわざ立ち上がってサイドチェストなんてノリが良いよね!

「ナイスバルク!」

 はは!思わずアドミナルアンドサイが出ちゃったよね!

「先輩もナイスバルク!」

 今度はモストマスキュラーか!良いね!キレてるね!…相澤先生もキレてるね…真面目にやろう

 

 …ま、あれこれ口で言うよりも実際体験する方が早いよね!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「それじゃあみんなと俺で戦ってみよう!口で言うより体で感じる方が伝わることもあるからね!」

 おや、ノリの良い筋肉くんが手を挙げてるね!

「なんだい?」

「僕だけ一人で戦わせてもらって良いですか?僕が居たらみんなの体験を邪魔しちゃうかもしれないし」

 …おや、彼相当自分に自信があるみたいだね。悪く無い。それかみんなと俺の戦いを見て作戦を立てる気なのかな?

「勿論良いよ!」

「ありがとうございます!」

 

 …彼は体育館の隅っこでねじれを背中に乗せて片手腕立て伏せを始めたね?…オイオイ、こっちの戦い見る気無いのかよ!?…舐められたもんだよね!じゃあ俺本気出しちゃおうかな!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 爆破の彼、凄かったよね!反応も早いし攻撃範囲も広いからカウンター貰わないかヒヤヒヤしちゃったぜ!

「あ、ねぇねぇ緑谷くん、終わったみたいだよ!」

「あ、そうなんですか、ありがとうございます波動先輩。」

 じゃあ君の実力見せて貰うよ!…っと、その前に

「む!成程、アンチ筋肉読心術を使うとはやりますね先輩!ナイスバルク!」

 見事なラットスプレッドフロントだよね!こっちも負けじとサイドチェストだ!

「君もナイスバルク!最近サーに教えてもらったんだよね!」

 じゃあ早速…ファントムメナス…!背後から攻撃をッ!

 

 痛ぁ…

 

 殴ったら…多分これ指の骨にヒビ入ったよね…

「背後に瞬間移動…いや、違うような?」

 おっと!振り向きつつの裏拳か、危ない危ない。今の勢い…当たってたら体育館の壁まで吹っ飛んでたよね!

「攻撃がすり抜けた…?」

 俺の透過を使えば君の攻撃は当たらない。悪いね1年!

「フンッ!」

 ッ!?いきなり脚を…いや、足の裏を狙ってきた!?それはまずい!

「バックステップで避けるって事は足の裏には当たるって事ですね!」

 ッ!全身透過ッ!!

「さっき地面に落ちてるように見えたのは見間違いじゃなかったか」

 っと!念の為に少し距離を取って出てみたけど彼の動き…さっきみたいに背後に回ってたらカウンターのパンチ貰ってたね…!しかし既にタイミングが合ってるなんて恐ろしいよね…!

「必殺!ブラインドタッチ目潰し!」

「ならばこちらも目潰し!」

 目潰しというかそれはただのグーパンチだよね…!…うん?いや、違うこれは…!

「移動するカラクリはわかりませんが僕の殴打がすり抜けるという事は物理無効の個性。しかしさっき足の裏への攻撃を避けたところを見ると地面に立ってる時は確かにそこに足の裏があるという事、何より今先輩が全裸だという事、恐らくオンオフのある個性だ。つまり先輩の個性は透過とみた!そうなると先輩がすり抜けを使ってる時呼吸はどうしてるのか、都合良く空気や光はすり抜けない?そんなはずはないですよね!」

 俺の鼻と口…の部分に腕を突っ込んで俺に呼吸させないつもりか…!?悪く無い発想だけど素早く動けばそんなの簡単に…って嘘だろ!?

「その反応…やはり呼吸する為には個性を解除していないとダメみたいですね!」

「ッ!」

 俺の動きにピッタリ合わせて体を動かして…まずいな…!息が続かないよね…!一体全身を透過させて…!

 

 解除すれば移動するか…ら…!?嘘だろ!?俺の頭…いや、髪が少し出た瞬間レベルじゃ無いと間に合わないぞ!?彼の蹴りの軌道上を全部透過させ…て…!だ、だめだ…!い、息が…!!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「…そう言えば今日だったな。緑谷がインターンに来るのは」

「そうですね、サー」

 オールマイトに頼まれたインターン生、緑谷 出久。ミリオに頼んで連れてきて貰う事になっているが…。

「よろしくお願いします!」

 

 声でっか。思わず椅子から転げ落ちてしまったぞ。

 

「痛た…」

 見ろ、バブルガールなんて壁まで吹っ飛んでいる。

「パワー!」

 唐突にどうした緑谷…そのにこやかにサイドチェストしつつのワードチョイスは。ギャグのつもりか?だとしたらユーモアが足りないな。…?どうした緑谷、今度はモストマスキュラーだと?

「パワー!」

 …。いや、なんだそれは?

「パワー!」

 今度はダブルバイセップスか、筋肉のキレが素晴らしいのは理解したが…アブドミナルアンドサイ?

「パワー!」

 お前の語彙力はどうなっている?それしかないのか?ゴリ押せば私が笑うと思っているのか?ほう、今度はラットスプレッドフロントかオールマイトにも劣らない素晴らしい筋肉だな。

「パワー!」

 もうやめろ。ユーモアを筋肉のゴリ押しでどうにかしようとするな。

「…」

 なんだ、今度は静かにサイドトライセップスか?今度は何を言うつもりだ?

「パワー!」

 やっぱりそれかって…馬鹿な…筋肉の膨張で服を破り裂いただと!?

「パワー!」

 更に追いパワー!?…しかも…両胸筋を交互にリズミカルに動かすとは…いや、見事な筋肉だとは思うぞ緑谷。だがそれとユーモアは別だろう。む、一度後ろを向いて?

「パワー!」

 からの振り返りつつのサイドチェストか。ポージングのネタ切れか?キらすのは筋肉だけにしておけ。

「…どうですか!」

 何がどうですかだ。こんなんで笑う奴……

「…バブルガール?」

「ふふっ………あ、す、すみません…」

 …いや、私はこんなものをユーモアとは認めん。

「不合格だ。貴様にはユーモアが足りん」

 どうした?真顔で棒立ちになって。

「パワー!」

 唐突に笑顔でサムズアップしつつのパワーだと!?

「お前にはそれしか無いのか!?」

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「…言葉が足りなかったな。貴様のユーモアのセンスは不合格だ。だが…チャンスをやろう。っと、その前に少し失礼」

 ふむ、話に聞いていた腹部の穴は完全に塞がっているようだな。

「腹の怪我は完全に治ったようだな?」

 私が緑谷に視線を合わせると緑谷は笑顔でサムズアップを返してきた。パワーなどと言ったら張り手を叩き込んでや「パワー!」まずは右の頬に張り手だ馬鹿者。

「これから1分以内に私からこの書類を奪えたらインターンを許可しよう。バブルガール、開始の合図と時間の計測は任せたぞ」

「了解です!サー!」

 ふん、体に触れて目を合わせた…これで条件は達成している。筋肉があろうと私の予知の前では意味をなさん。

「スタート!」

 予知を見る限り最初は右の大振りか…あれ?予知では書類が奪われているぞ?

「取りました!」

 …。えっ?待て、速すぎる。予知が意味を成さない!?…まぁいいか、とりあえずインターンを許可しておこう。この原因を考える間はミリオとパトロールにでも行かせるか

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「なぁデク。ヒーローコスチュームの布面積少なすぎやしないかい?」

 俺がほぼ全身スーツなのに対し緑谷くんはパンイチだ。正直隣を歩きたく無いよね!

「布が少ない方が…動きやすいですからね!」

 やめてくれ、街中でサイドチェストしないでくれ。

「…おや、路地から誰かが走ってくる。…この感じは小さな女の子かな?…裸足だなんて妙ですね」

 緑谷くんがとある路地を指で示した。路地から女の子?しかも裸足だなんて普通じゃない。

「デク、因みにその女の子を追っている奴はいるのかい?」

「…えぇ、余裕そうな足取りの…大人の男性ですかね、これは」

 彼の風貌はアレだがその知覚能力と精度は凄い。何より俺を倒した男だ。ここは彼を信じよう。万一その女の子が緑谷くんに激突した場合、反発的筋肉による高反発筋肉現象により女の子は路地方向へと吹っ飛ぶ。もしくは角度がずれて壁に激突し、四肢が爆散するかも知れない。だからここは俺が受け止めよう。「了解しましたルミリオン!」うん、ナイスなサムズアップだよね!このままデクへの指示は心の声で行うから従うように。OKならサイドトライセップスかサイドチェスト、NOならモストマスキュラーかアブドミナルアンドサイでどうだい?…サイドトライセップスか、良いね。

 しばらく待っていると本当に女の子が飛び出してきた。他の人にぶつかると危ないから直ぐに俺が抱き止めてあげる。最大限クッションになるように体をうまく使ったから痛くはないはずだ。

「やぁ!怪我は無かったかい?」

「あ…ご、ごめんなさい」

 俺の腕の中から解放してあげた女の子はひどく怯えているし、緑谷くんのいう通り裸足だ。それに腕には包帯?普通じゃないな…

「ダメじゃないか壊理」

 …!?このマスクは…若頭の…治崎…!?…デク、治崎が嘘を言っていたらNOと合図してくれ

「いやぁ、すみませんね。ウチの"娘"が」

 …!娘という言葉に対してモストマスキュラー…治崎の娘ではないということか。

「裸足のまま駆け出して…腕にも包帯が巻かれてるなんてもしかしてお転婆さんなのかい?」

 緑谷くんは笑顔でダブルバイセップスをしつつ女の子に問いかけてくれてるね…

「…えぇ、そうなんですよ。遊びたがりの年頃でして、靴を履かせても直ぐ投げちゃって困ってるんです。それはそれとして娘に近寄るのはやめてくれ。教育に悪い」

 しかし緑谷くんの反応はアブドミナルアンドサイだ。つまりこれも嘘。

「彼はさっきからどうしたんです?」

 …サイドチェスト。こればかりは本音らしい。

「いやぁ、ほら、彼…筋肉見せたがりの気がありまして、ポージング取らないと落ち着かないんですよ」

「は、はぁ…それは難儀ですね」

 いや、モストマスキュラーはやめてくれよ。NO!じゃないんだよ。俺的にも難儀だよ。

「エリちゃんっていうんだね!僕は…デク!」

 見事なラットスプレッドフロントだけどこんな小さな女の子に向けてやるのは最早変質者だぞ緑谷くん。…いや、僕に向けてサイドチェストするなよ。否定しないでくれ。

「デク…?」

「僕も小さな頃は怪我をしたものさ!でも大丈夫!そんな時はね…筋肉だよ!筋肉を鍛えれば大体なんとかなるよ!」

 何言ってんだこんな小さな子に。しかも女の子だぞ。

「ウチの子に変なこと吹き込むのはよしてくれます???」

 アンタの娘ではないがそれには同意見だ。

「えいっ」

「やめるんだ壊理、モストマスキュラーするなやめろ!」

 ダブルバイセップスしてる場合じゃないんだよ緑谷くん。

「初めてなのに上手だね!ナイスバルク!」

「ない…?ばる…?」

「良い加減にしてくれないか!?」

 緑谷くん…!これ以上治崎を刺激するな…!

「…」

 アドミナブルアンドサイ…了解はしてくれるってことか。悪いけど、今の僕らでは彼女を救い出せない。確実な手段をサーが取ってくれる。ここは退くんだ。良いね?

「それじゃあ壊理ちゃん!そろそろ俺たちはパトロールに戻らなくちゃいけないから、またね!」

 緑谷くんは…ダブルバイセップス…どういう意図だろう?

「困ったことがあったらいつでも筋肉を頼ってね!」

「おいおい、そこはヒーローだろデク!」

 何が狙いだ…!?

「ははは、そうですね。困り事があれば頼らせてもらいますよヒーロー。それじゃあ…行くぞ、壊理」

 ふう…なんとかこの場は切り抜けた。このことを直ぐにサーに伝えないと…って!?居ない!?どこだ!?緑谷くん!!

 

 まさか……………




緑谷(脳筋)によるミリオ対処法→透過されるなら常に顔面に拳を突っ込んで口と鼻を透過させ続けて呼吸ができないようににすれば良い。それを相手が呼吸が続かなくなるまでピッタリと合わせて動き続ければ相手は自滅するだろう。

Q.そんなこと可能なの?
A.可能!何故なら筋肉に不可能は無いから
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