無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

27 / 67
●現在の状況
・治崎&玄野+壊理→全速前進で逃走中
・緑谷&乱波vsトゥワイス&マグネ 交戦中
・ナイトアイ事務所4名+相澤先生+塚内警部→ようやく現場に到着

・活瓶→???

・他→全滅


トレーニング27 僕が君のヒーローになる!

 増やした乱波くんはオリジナルの乱波くんに負けちゃったみたいね。でも、仕方のない事だわ。筋肉は常に進化し続けるもの…緑谷って子と戦った事で乱波くんの筋肉量はおよそ1.1倍になっているはずだもの。私とトゥワイスくんだけでこの2人を止めるのはかなり難しいわね…。私の個性とトゥワイスくんのコミカルな動きで辛うじて攻撃を避けられているけど、乱波くんまでこっちにきたら敗北濃厚よ。トゥワイスくんの個性を使いたいところだけど、使用中は無防備だし…

「緑谷ァ!この通路をまっすぐ行けばオバホに追い付けるはずだ!ここは俺に任せて先に行け!お前の戦いを見れ無いのは残念だが、俺は肩が温まってる内にもっと殴り合いたい!!確か…あー、マグネ、とか言ったな!初めて見た時から思ってたんだ!良い筋肉だってな!!」

 あら?アタシにご指名?しかも緑谷って子を先に行かせるってことはチャンスなんじゃない?ここは乗るしか無いわ…!

「乱波くん!受けて立つわ!貴方の温まったそのナイスバルク!アタシに見せて頂戴!!」

 まずはモストマスキュラーで様子見よ!

「分かってくれたか!!良いオカマッチョだ!!ナイスバルク!!」

 凄まじいサイドチェストね…!

「2人ともナイスバルク!!」

 そしてこのキレのあるダブルバイセップス…!流石と言ったところかしら

「2人の勝負に水を刺すのは僕の筋肉が拒否を起こしている…ここは任せます!乱波さん!」

 …どうやらうまく行ったようね。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「玄野!走れ!!全速前進だ!!!」

「オーバーホール!自分だけずるいっすよ!こっちは壊理さん肩車してんですから!」

「高い…!早い…!」

 くそ…!何はしゃいでんだ壊理…!あのガ筋肉と出会ってからこんな風だ…!しかし、鉄砲玉達が時間を稼いではくれているだろうが、こんな早くにやってくることは想定してなかった…まだ脱出の準備が…

 

「治崎ィ!!!」

 

 ッ!?

「声、でっか…!」

 壊理の言う通りだ…!鼓膜が破けるかと思ったぞ…!思わず振り返るとそこには…

「そこのフードの人!壊理ちゃんを肩車してのダッシュ…ナイスバルク!」

「は、はぁ…?どうも…?」

「ないすばるく…!」

 コイツ…!なんでもうこんなところまで…!鉄砲玉達は何してたんだ…!

「玄野…行け!俺がやる…!」

「…わかりました」

 どんな増強系個性か知ら無いが触れれば俺の勝ちだ…!

「その構え…触る事で何かをするタイプと見た!」

 ッ!?

「その反応、当たりみたいですね…!」

 このガ筋肉…!床を分解して棘に再構成ッ!!

「床が!?」

 直接触れなくても攻撃手段はある…!

「フンッ!!」

 !?

「ふむ…分解して再度作り直すって感じかな。それならもう僕には通用し無いぞ!」

 戯言をッ…って早いッ!?まずい、拳が眼前に……やられるッ!!

 

「若、平気ですかッ!!」

 

 ッ!この逞しい背中は…活瓶か!

「!僕の拳を止めるなんて…ナイスバルク!」

「キレのあるアブドミナルアンドサイだな。ナイスバルク!」

「何やってる活瓶!ラットスプレッドフロントは後にしてそいつを始末しろ!!」

 何悠長に互いの筋肉褒め合ってんだ…!

「いくら若の命令でもそれは出来ませんよ。互いの筋肉を褒め合うこの不戦の契りを蔑ろにしたら仁義のないただのヴィランになっちまいます」

 知らねえよ!なれ!ヴィランに!この際仁義なんぞ知った事か!!

「ヴィランであってもみんな襲わずナイスバルクを返してくれますよ!ナイスバルク!」

「今度はサイドトライセップスか、見事だな…!ナイスバルク!…そうなのか、それは悪い事言ったな。すまなかった」

 お前は誰に謝ってるんだ???

「さて、行くぞッ!」

 そうだ!やれ!活瓶!お前の右ストレートでこのガキをぶちのめせ!

「フンッ!」

 ちぃ、防いだか。だが…!

「ッ!床を…!」

「活瓶!援護する!」

 俺の個性による分解と再構成ではこのガ筋肉に有効打を与えられ無い。直接触れれば別だが、奴の機動力を見るにそれが可能かは微妙だ。ならば活瓶が奴を倒してくれるように援護するのが良いだろう。

「隙あり!」

 再び活瓶が拳を振るうがそれはガ筋肉に止められた。だが、活瓶にだって個性はある。活瓶の個性は活力吸収。触れた状態で息を吸えば活力を奪える。

「なんだ!?力が抜ける…!?」

 大人の男相手でもその気になれば一吸いで戦闘不能にできるはずだが…まぁ、あの筋肉量だ。活力も多かったのだろう。だが、でかしたぞ活瓶!これなら…!

「くっ!シュートスタイル!」

 ガ筋肉がそう言いうと床に脚を突っ込んだ。

 

 床に脚を突っ込むってなんだ???俺の見間違いか???

 

「フンッ!!」

 床を蹴り抜く事で発生させた巨大な瓦礫を活瓶にぶち当てる事で距離を取ったのか。

「活瓶、いけそうか?」

「えぇ、若。活力が溢れて止まりません。」

 活力を吸収したため、活瓶の体の大きさは元々の二回りほど大きくなっていた。これほど吸収すれば奴の動きも鈍るだろう。

「これならどうだ!」

 

 瞬間、ガ筋肉の姿が消えた。

 

「瞬間移動だと!?」

「違います、若!アイツ…床に潜りやがった…!」

「????????」

 

 床に潜るって何????

 

「若!失礼しますよ!」

 活瓶が俺を抱き抱え大きく跳躍すると、先ほどまで俺達のいた床が崩れ、中からガ筋肉の腕と思われる俺の腰くらい太い腕が伸びた。なんだあれ。なんだあれ???

「奴は俺に直接触れられ無いように床の下を泳ぎ攻撃を仕掛けるつもりのようですね。」

「だったら俺の分解で…」

「それはやめた方がいいです。分解した瞬間若のところまで奴は接近し腹に拳を叩き込まれます。」

 それはまずいな。だが、このまま下からの攻撃を活瓶が跳んで避けるのも限界があるだろう。

「次はどこから…」

 …ん?天井から埃?汚いな…誰だ掃除当番は。

 

 そして俺がふと上を見ると天井にヒビが入りガ筋肉が現れた。

 

「!?活瓶ッ!!上だッ!!!」

「壁の中を泳いで天井まで行ったってのか!?」

 壁の中を泳ぐって何??????

 だが、所詮はガキの作戦だ。その両踵落としは活瓶が防いでいる。つまり

「これで終わりだ!」

 活瓶が息を吸っている。これで活力を更に奪えばガキを捻り潰すのは簡単だろう。…?

「う…うぐ…ごぼぼっ!!」

 !?活瓶どうした!?

「活力がそんなに欲しいならあげるよッ!」

 全然元気じゃねえか…!どうなって…!

「フンッ!!」

「わ、若!」

 活瓶が代わりに腹パンを食らったが、最早活瓶はピクリとも動いてい無い。どうなっている!?

「その態度…どうやらどうして?と思っているようですね。答えは…筋肉さ!僕の全身に漲る活力的筋肉からパワーを奪う個性のようだけど、床の下や壁の中を泳ぎ回った事で僕の活力は奪われる前以上に全身に蓄積していたんだ!」

 なるほど、意味がわからん。普通活力奪われて激しい運動したら疲れるだろう。なんでそうなら無いんだ。激しく動いたら活力が漲るって何????

 だが、ダメージは分解して再構成すれば回復できる。俺には活瓶のように床下から襲ってくるガキに対して感知もできなければ対処もでき無い。それにあんな腹パンを食らったら多分死ぬ。

「…はっ!?若、すみません…!」

「謝るのは後にしろ。また床に潜られた。奴はどこから来る」

 

 しかし、活瓶が指差したのは廊下側。…まさか…!

 

「もう大丈夫だからね、壊理ちゃん。僕が君のヒーローになる!」

 キレのあるラットスプレッドフロントフロント…!玄野はやられたか…!肩に壊理乗っけやがって…!

「若、俺の体を使ってください。奴に匹敵するフィジカルがあれば奴に触れて分解できるはずです」

 …背に腹は変えられ無い、俺と活瓶を分解して混ぜ合わせて再構成する…!

 

「!合体した…!?2人の筋肉量が混ざり合って…ナイスバルク!」「ないす、ばるく!」

 余裕そうなサイドトライセップスだな。こちらはモストマスキュラーで対抗するか

「腹立たしいが貴様もナイスバルクだ。」

 …なるほど、やってみるとナイスバルクも存外悪くない気分だ。だが、死ね!!




活瓶と自身をオーバーホールした事でナイスバルクになった治崎はどこぞの魔王同様にナイスバルクを返してしまう難儀な身体になってしまいました。

そしてミリオの立場を奪う緑谷

〜本当にちょっとしたオマケ「ハイテンション治崎」〜

「全速前進だ!!」
「俺は俺自身と活瓶を融合!ふはははははは!これにより俺は強靭!無敵!!最強ォ!!!」

(声優ネタ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。