無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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鳥って飛ぶために骨スカスカだったりするらしいので人間であの翼で飛ぶのだいぶ凄いと思うんです。
まぁ、そりゃ羽根1本で人を1人運べるくらいだしね…

あと前半は読み飛ばしてもらって構いません()


トレーニング33 その翼の大きさで人間が飛ぶには相当な筋力が必要なはず!

「ショート、爆豪、デク、これを受け取れ」

 親父から渡されたのは…なんだこりゃ?リュックか?…結構重いな

「その中には野宿のための道具が入っている。まぁ、俺ほどになれば不要なものであるし、恐らくデクにも不要だろうが…念のためにな。」

 話が見えて来ねえな

「これから九州に行く。リュックの中に目的地の書かれた地図が入っているから自分の足でなんとかしろ。長距離移動をこなすスタミナと迅速な移動を行うスピード、これらを鍛える。安心しろ、各地の連携事務所と警察には連絡してある。道中で事件が有れば解決もしろ。以上だ。帰りの新幹線は5日後の物を予約してある。じゃあな」

 は?あのクソ親父…!

「待てやエンデヴァー!!」

 爆豪も飛んでったか…緑谷も空を走ってやがるな。こんな街中で氷出して行くわけにも行かねェ…行くなら…海だな。

 んでだ、九州にある目的地を表示するのに世界地図渡すのは頭悪いんじゃないのか?

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 ケロ、まさかリューキュウ事務所のインターンシップの中でセルキーさん達とお仕事することになるとは思わなかったわ。

 ケロ、うかれていてはダメね、今は船の捜索に集中しないと

 

 …あら?奥の方に何かが横切ってるのが見えるわね?…海上を氷の放出で走ってる轟ちゃんだわ。何してるのかしら?…あら、方向転換してこっちに向かってくるわね?

「轟ちゃん。何してるの?」

「蛙吹か、ちょっとな。…事件か?」

「ええ、そうなの。それと梅雨ちゃんと呼んで?」

 今はリューキュウとねじれ先輩が空から、私とお茶子ちゃん、シリウスさん達が会場から船を捜索をしているところなのよね

「…おや?まさかウチに来るとはね。驚いたな。エンデヴァー事務所のショートだろ?エンデヴァーさんから話は聞いてるよ。人手が多いに越したことはないから手伝ってくれるかい?」

 沖マリナーの船員さんが何やら事情を知ってるみたいね?

「エンデヴァー事務所があるところから九州なんて遠いだろうに。でも氷を噴出して海上を移動とはね」

「街中でやるわけにも行かないですから。海の上なら氷が溶けても問題ないですし」

 確かに、轟ちゃんの個性は強力な氷を生み出せるし、最近は形状も自由だけれど、出した氷を操る個性ではないから作った氷の撤去が結構大変なのよね。

「そうだわ、轟ちゃん。来る途中で怪しい船を見かけなかったかしら?」

「怪しい船?…さっきそこの島の裏側の…洞窟みたいなところに停泊してる船なら見たがそれか?」

 多分それね。

 

 結論から言うと…轟ちゃんが海の上を大々的に凍らせ船が出航できないようにしてスピード解決したわ。船の上には飛行機も乗っていたから飛び立たれてたら厄介だったわね。

 

「じゃあ俺行くわ。またな蛙吹…梅雨ちゃん」

「自分のペースで構わないわ。また学校でね」

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 ショートは海上を行ったか、考えたな。爆豪は…俺の後を追うようにと言ったところか。だがスタートダッシュで差が付けられている上に失速している。そろそろ休憩が必要そうだな。まだまだ持久力不足だろう。デクは空中を走っているがスタミナ面では心配の必要はない。位置情報を見る限り真っ直ぐ目的地に向かって…む?横道に逸れた?何か事件を見つけたのか?どれ、デクの仕事ぶりを見せてもらうとしようか。

 …ほう、デクが絡んでいる相手は…この前刑期を終えた元ヴィランではないか。確か奴のヴィラン名は『スキャンダル』…。少しやり取りを聞いてみるか。安全のために発信機の他に盗聴器も仕込ませてもらって正解だったな。

『やぁそこのアナタ!こんにちは!!』

『うわっ!?なんだあんた…なんて格好してるんだ!?』

 そうだな。突然パンイチの筋肉モリモリマッチョマンに話しかけられたら驚くよな。

『コソコソと路地裏でカメラ持って、女性の方にレンズ向けて何を撮ろうとしてたんです?どうせなら…僕の筋肉をフレームに納めてくれないかな!』

 ふむ、中々の洞察力だ。だが、一般的にはそれだけでは盗撮にはならない。仮に撮影までしていてもただ顔を撮っただけなので有れば同様だ。…まぁ、奴の場合は盗撮行為の前科持ちなので罪になる可能性は高いが。…お前自分の筋肉を撮ってもらいたいだけじゃないよな?

『ただ相手のこと撮影しただけなら盗撮じゃないって言いたそうですね!』

『そ、そうだ!』

『ですが僕は…アナタが先日刑期を終えた元盗撮犯って知ってますよ!』

 ほう、ウチのデータベースを閲覧して覚えていたのか。流石は脳筋だ。あの男を捕まえたのもウチの事務所だったからな。

『クソ…こうなったら!』

『…お!やっと僕の身体を撮る気になったかい?』

 まずいな。奴の個性を使われたのか。

『おい!この恥ずかしい写真をばら撒かれたくなかったら………ってなんだこの写真、パンイチのコイツがモストマスキュラーしてるだけじゃないか!』

『今の行為は立派な脅迫ですね!警察の方も来たようですし、じっくりと話をしてください!』

 デクの奴、最初からこうなると分かって警察を手配していたのか、手際が良いな。…それにしても奴の恥ずかしい写真がモストマスキュラーだと?ふむ、謎だな。

『これが僕の恥ずかしい写真ね…。確かにこんな中途半端なキレのモストマスキュラー恥ずかしくて人に見せられないや!』

 …なるほどな、確かにそれは恥ずかしいな!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「いやぁ、こんな事なら常闇くんも連れてくるべきだったなぁ」

 あぁ、あの鳥顔はホークスのとこにインターンしてたんだったか。…このねぎま美味いな。

「ショート、デク、爆豪。遠慮せず食うと良い。今日は奢りだ」

「ありがとうございます!鶏胸とブロッコリーのねぎまを100本追加で!」

 鶏胸とブロッコリーの串焼きはねぎまとは言わなくねぇか…?

「いやぁ!流石はエンデヴァーさん、太っ腹ですね!」

「何を言っている。全額お前の奢りだぞホークス」

「え」

 いや、アンタが奢れよナンバーワン。

「ま、まぁいいや…俺もナンバースリーですし、それなりに稼がせてもらってるんで奢らせてもらいますよ。はぁ…」

 心なしかホークスの食うペースが遅くなったな。

「いやぁ、しかし実物見ると凄いキレだねぇ緑谷くん。肩にもつ鍋でも担いでるのかい?」

 しかしコイツがナンバースリーヒーローのホークスか。…見た感じそんなに強くなさそうだが…

「お?なんだい爆豪くん。そんなに俺を熱心に見て…あ!まさかファンなのかい?サイン書こうか?」

 やめろ、ペンと色紙を持ち出すな。…お前いつも持ち歩いてんのか??

「ホークスのサイン…!欲しい…!」

「…ホークス寄越せ。俺のサインも書いてやる」

 …クソ肉ダルマの野郎が珍しくガキみてぇに笑ってやがる。…まぁ、ヒーローオタクだしな、こいつ。…んでだ。

「ざる蕎麦のおかわり下さい」

 コイツだけなんで一人淡々とざる蕎麦食ってんだ…!?天然か…!?

「…?なんだ爆豪、お前も蕎麦食うか?」

「要らねえよ…!一人で食っとけカス!!」

「どうですエンデヴァーさん、ここの焼き鳥美味いでしょう?」

 ったく、ねぎまが後2本か、なら一本もらって…あ!?

「流石エンデヴァーさん、豪快な食べっぷりで」

「緑谷、お前もあんまり食い過ぎるのは良くないぞ」

 2本同時に食いやがった…!行儀悪ィな…!!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「ざる蕎麦のおかわり下さい」

「要らねえよ…!一人で食っとけカス!!」

 相変わらず焦凍はざる蕎麦を好んで食っているようだな。…ちゃんと栄養バランスを考えて食事をしているのか…?栄養バランスを考えた食事は体づくりの基本だぞ。…そして焦凍、友達は選んだ方が良いぞ。爆豪はいいヒーローにはなるが友人としては無しだぞ。何せ口が悪い。

「どうですエンデヴァーさん、ここの焼き鳥美味いでしょう?」

 …確かに美味い。それに人の金で食う飯は格段に美味い。最近奢る側ばかりだったからな。

(エンデヴァーさん、伝わってますか?伝わってるならねぎまを二本同時に食べて下さい。)

 …?ホークスの奴、わざわざアンチ筋肉読心術を解除して何をしている?…取り敢えずねぎまを2本同時に食えばいいんだな?

「流石エンデヴァーさん、豪快な食べっぷりで」(俺は今、ヴィラン連合と接触して奴らの情報を得ようとしてます。)

 何故そんなことを…?いや、恐らくホークスも何か考えがあっての事だろう。

「緑谷、あんまり食い過ぎるのは良くないぞ」

 いや焦凍、デク…いや、今は緑谷か。恐らく今日はチートデイなのだろう故にタンパク質を大量に摂取している。見ろ、伝票のケタが遂に7ケタに突入したぞ。支払いをホークスに任せて正解だったな。

「み、緑谷くん…食べ盛りだね…ハハハ…」(それで今日来てもらった理由なんですが、連合側に脳無の性能実験に付き合って欲しいと言われまして…。まぁ、エンデヴァーさんなら脳無に負けるはずがないですし、性能実験のついでにそのまま焼却して欲しいなと)

 なるほど。現ナンバーワンヒーローである俺ならば性能実験には十分だと連合側には言い張れる。だが実際は脳無という奴等の戦力だけを削る作戦か、悪くない。

「そう言えば緑谷くんのヒーローネームって『デク』だけど、どんな由来なんだい?」(今日俺が常闇くん…あぁ、インターン生を連れてこなかったのはそういう理由です。…あとコレマジで俺が払うんすか??)

「デカい筋肉の略でデクです!」

 あぁ、そういう由来だったのか。

 

「ッ!みんな伏せて!!」

 

 緑谷…いや、デクのその一言に俺達は全員伏せた。食事中だったというのに全員流石の反射神経と言える。そして…その瞬間、窓の外から…レーザー…どんなものかはわからないので便宜上そう呼ぶが、レーザーが放たれた。驚くべきはその威力、

 

 ビルが横薙ぎに切断された。凄まじい貫通力だ…!

 

「フンッ!!」

 切断面より上のビルはデクが持ち上げることで落下を防止していた…流石の筋肉と速度だな。ナイスバルク!

「デクはそのままビルを持ち上げていろ。ホークスとショートと爆豪は避難させろ。俺は先程のレーザーの出所を叩く」

 窓の外に見える黒い奴…脳無だな。奴が犯人だろう。

「ダレ、ダレガ、イ、一番ツ、強イ?」

 この脳無…喋るのか…!?だが、俺がすべきは即時の無力化…空中であればそこまで火力を気にしなくて済む。しかも相手は脳無だ。遠慮する必要がない。

「見ればわかるだろう、俺だ!そして…赫灼熱拳ジェットバーンッ!!」




正直戦闘させたらほぼ勝ち確なので緑谷をビルの保持役に回し戦闘に参加させない高等テクニックです。

〜オマケ 「オリジナルキャラクター紹介」〜
ヴィラン名:スキャンダル
本名:恥樫 撮夫(はずかし とるお)
個性:盗撮…個性を使用しつ市販されているカメラ等で撮影すると、被写体の過去における「恥ずかしい記憶」が撮影できる。…どう言う原理かは不明。
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