梅雨ちゃんが捕まっちまったのは俺のせいだ…!相手が緑谷じゃ無いからと油断してた…自分の個性を過信しすぎた…!
「口田、塩崎の相手は任せていいか?」
「うん。…女の子相手にあんまり気が乗らないけどね」
まぁ…俺としてもかなり酷い作戦だとは思う。だが、他に取れる手段がない。リアクションの大きい上鳴を残して俺と口田は俺の捕縛布と腕力による立体機動で宍田よりも先にA組牢屋前から移動、梅雨ちゃんが捕まっても舌と身体を持たなくちゃいけないから宍田は一人しか確保できないはず。ここで塩崎を口田に足止めして貰えばまだ勝ちの目がある…!
「小さき者どもよ、この先にて茨を操る乙女に纏わりつくのです…」
…ムカデとか蜘蛛とか…黒くてテカテカしてる虫とかも居たな。大丈夫かな、後で俺ら殺されないよな…?
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「ケロ、洗脳されたフリなんてまんまとやられたわ。演技派ね、宍田ちゃん」
「…正直洗脳自体はされましたぞ。ただ、歩いた途端衝撃で洗脳が解けましたぞ」
ちょっとズルだけど牢屋の中から話しかけて少しでも宍田ちゃんをここに足止めするわ。
\いやぁぁああああああああ!!!虫ィ!!!!!!!/
今の声は茨ちゃんね。…口田ちゃんに虫でも差し向けられたのかしら。皆やっぱり虫が苦手なのね?
「むむ!再びースト!!塩崎氏!今行きますぞ!!」
あら…あそこに隠れてるのは心操ちゃん…?捕縛布でここまで追いついてきたのね?凄いわ。それにしても…何か策があるのかしら?私が協力出来るとするなら…保護色で姿を隠すことくらいかしら?
「直ぐに他の方を捕まえてまたやってきますぞ!さらばですぞ蛙吹…氏!?居ない!?」
『ここよ宍田ちゃん。私の蛙っぽさを磨いた新技で貴方に捕まったように見せていたのよ!』
これは心操ちゃんの声ね?良かったわ、私役に立てたみたい。
「なんと!?してやられまし……………」
「そうだな、してやられてるよ。さっきは円場のエアプリズンを腕力で突破できるはずがない、今度は俺がこんなところまで追いついてるはずがない…ってか?『その場でじっとしてろ』…悪い梅雨ちゃん。もう少し早く来れてれば…でも保護色使ってくれて助かったよ」
「私に出来ることはそれくらいだもの。」
でも宍田ちゃんをこの後どうするのかしら?
「多分このままここで棒立ちさせてれば洗脳は解けないはずだ。…まぁ、3回目の洗脳だから効果が薄くなってる可能性はあるけどな…」
その場合は仕方ないことだわ。それにしても私の声まで出せるなんてサポートアイテムのペルソナコード、だったかしら?本当にどんな声でも出せて凄いわね。使いこなせていることも凄いのだけれど。
「じゃあ俺行くわ。…絶対勝つから待っててくれ」
「えぇ、私寒いの苦手だから早めに終わらせてくれると助かるわ」
「善処するよ…」
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アイヤヤヤ…さっきの塩崎の悲鳴ハ本物アルカ?それとも心操の罠アルカ?彼の個性は声を使う…声音を変えるサポートアイテムがあってもおかしく無いアルヨ。宍田も蛙吹を牢に入れに行ったにしては帰りが遅過ぎるネ。
『鱗氏!先ほど物陰に潜んでいた上鳴と心操氏は捕まえましたぞ!吾輩はまた牢に行くので鱗氏は塩崎氏の救援を頼みますぞ!』
ナルホド、移動しなかった俺を攻撃しようとしてタ2人を相手してたカラ帰りが遅かったノカ!それなら辻褄合うネ!良かったアルヨ〜!
…いや、ちょっと待つネ。さっきハわざわざ最短ルートではないここを経由シテ蛙吹を抱えていることを見せツケ、俺の発言に回答セズ俺にも何も言わなかっタ宍田が今度は姿を見せズ声だけの指示?怪し過ぎるネ。ここは音が反響してどこから声が聞こえたか分からなかったヨ。つまり…これは罠ネ!
「…」
俺の個性ハ鱗。爬虫類っぽい鱗を生成して飛ばしたり出来るアル。ただ、俺が出来るのは鱗を生成するところマデ、蛙吹のようニ蛙っぽい事が出来る訳では無いシ、宍田のビーストみたいに感覚器官の強化も無いネ。だからせめてそれっぽいことが出来るようにとコスチュームのバイザーにサーモグラフィー機能を付けて貰ったネ!シャー!アイヤヤヤ!!今の俺は蛇ヨ〜〜〜!!!…居たネ!物陰に隠れてるアル!
「受けるアルヨ!必殺、芽飛鱗群"ガトリング"ヨ〜〜!!!」
「ッ!!」
ざっと周りを見た限り、どうヤラ心操一人みたいネ。恐らく捕縛布にヨル立体機動での単独行動と見タ!
「流石に警戒して返事はしてくれねーか…!」
当然ネ!洗脳されたらお終いアルヨ。ヒーロー科の意地見せてやるネ!右手で芽飛鱗群を撃ちつつ距離を詰めるアル!
「狙いも正確、威力もある、それに弾速も早い…!」
鱗を生成するダケのシンプルな個性、故に伸バシ方は簡単ヨ〜!生成するのに時間がかかる切れ味と強度に特化した鱗を左手の指先に集中させるアル!鉄哲のガードすら切り裂く最強の矛ネ!!
「必殺、特絡痕躯龍"ドラゴンクロウ"ッ!!」
「ッ!?捕縛布が切断された!?」
まだまだヤルヨ!ガードを崩してからの近距離芽飛鱗群よ!
「カハッ!?」
「トドメアル!」
これで気絶シテ貰うネ!
『上鳴!助けてくれ!』
「任せ…」
今の声は上鳴…いや!反響で位置は分からなかったアル。余所見をさせてその隙に反撃してくるな違い無いアル!声を変えるアイテムで一人二役を演じてるニ違い無いネ!演技派ヨ〜!!アイヤー!騙されないネ!蛇は狙った獲物逃さないアルヨ!
『最大出力で放電しろ!!』
!?今の閃光ハ…………まさカッ!?
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「第一試合はA組の勝ちか…。いや、初めて連携するであろう心操の個性を最大限利用し各個撃破に持ち込んだのは見事だった。」
ブラドにしては珍しく公平な講評だな。
「蛙吹、反省点は?」
「そうね…やはり捕まってしまった事かしら。今回は訓練だから捕まった後にも会話をしたり個性を使うことができたけれど実践では死んでしまっているかもしれないもの。」
ふむ、大体あってるな。まぁそこまでわかってるなら俺から言うことはないか
「そうだな。だが、咄嗟に上鳴の放電範囲外に逃げたり心操の為に脱出を偽装したのは悪い判断じゃない。次はもっと上手くやれるはずだ。」
次は口田だな。
「口田、反省点は?」
「まだまだ自分で考えて動けていない点…でしょうか」
「そうだな。いつもやっている索敵は兎も角、普通科の心操の指示で塩崎の足止めを行ってるようじゃダメだ。もっと自分の強みを活かして積極的な活躍をしろ。…前よりも虫を使う事を躊躇わなくなったのは成長だろう。更なる成長を期待する。」
上鳴…は…
「うぇ、うぇ、うぇぇ〜い…」
ありゃダメだな。しばらくアホのままだ。なら…
「心操、反省点は?」
「はい、以前相澤先生に言われた自分の個性への過信…結局してしまいました。今回は運良く同じ相手に3回洗脳ができたけど実戦じゃそんな油断ないと思います。あと、捕縛布が切られたとき頭が真っ白になっちゃいました。まだ殴り合いをする手だってあったのに。…以前緑谷に洗脳を破られたのに緑谷じゃなきゃ大丈夫だろうって判断してたのが梅雨ちゃ…あ、蛙吹さんが捕まってしまう原因だったのでそこも反省点です。」
ふむ…蛙吹が捕まった原因ではあるが、今回最も活躍したと言えるのは心操だ。…蛙吹が捕まって無ければわからなかったがな。
「洗脳解除については緑谷が特別だ。そう考えても仕方ない。…だが、今後は同じタイプの相手に洗脳をするときは注意しろ。捕縛布の扱いはまだまだ未熟な点があるが立体機動による機動力確保は悪くなかったぞ。お前の伸び代はまだある。次に出る試合も期待させて貰う。しかしな、上鳴を使って半ば捨て身を仕掛けたことについてだが…今後はああいう洗脳の仕方は二度とやるな。お前のせいで下手したら上鳴は人殺しになってたかもしれないんだぞ」
「…はい。すみません」
まさか味方である上鳴を洗脳して自分に攻撃が当たる可能性を覚悟しつつ最大出力の放電をさせるとはな。自分の身を省みないことは確かにヒーローの素質の一つだが、本当に死んでは意味がない。
さて、次の第二試合はA組の負けか。まさか拳藤が八百万と八百万の創造した大砲を担いだまま黒の堕天使を使用した常闇に脚力で並走し大砲でぶん殴って常闇を気絶させるとは思わなかった。ナイスバルク系女子は伊達ではないということだろう。
茨ちゃんに黒くてテカテカしてるGを含む虫を差し向けました。ごめんなさい。あの子多分虫苦手だよね。
多分口田と心操は茨ちゃんにポコポコ殴られてるんじゃ無いですかね。
原作では流暢な日本語の鱗くんの言葉の癖が強化されました。これも筋肉のせいさ。
そしてなんか作者の筆が載ったので鱗くんが魔改造されたヨ。アイヤヤヤ!
鱗くんのコスチューム、せっかくバイザーで目隠してるんだから何かしら機能つけても許されるよね。
原作ではあくまで「芽鱗(ガリン)」だったのが厨二当て字で「芽飛鱗群(ガトリング)」になりました。なんで???
でも複数(群)の鱗を飛ばすのだから意味は通るはず。
そして「特絡痕躯龍"ドラゴンクロウ"」は切れ味の高い鱗を手に生成し、特に相手の躯(からだ)に絡んで痕を残すような引っ掻きをする攻撃です。
書き始める前はもっと「アイヤー!」って連呼させて「中国3000年の歴史アルヨ」って言わせながら心操と格闘バトルでもさせるつもりだったんですが動かしてたらなんか正当に強くなって私が困惑しました
第二試合は大まかな流れが原作と同じなので飛ばします。