「なんかあると思ったけど…やっぱかよ!」
そう言いつつ次の攻撃かい、まぁ今の僕は君と同じ硬化人間さ。硬化すれば受けるのは容易だね。
「切島くん、僕は君にとってはヴィランなんだぜ?警戒が足りないなぁ…騙されやすいって言われたことはないかい?」
「ッ…」
おや、図星かい?それはそうと隙あり。
「えっとそうだなぁ…烈怒嶺飛当"レッドレイピア"ッてのはどうだい!」
君の硬化でそのまま貫手するだけだけどね。
「ッ!?痛ェ!?なんで…!」
やっぱり良いね、こういう個性は使い易くて。普段から鉄哲の個性をコピーして訓練させて貰ってる甲斐があるって物さ。
「ふふ、僕だって個性を伸ばしたからねぇ、伸ばした結果オリジナルよりも強化されるようになったのさ。つまりわかるかい?僕は他の誰よりも優位に立てるのさ!」
もちろんブラフ。そんな都合のいい個性はない。実際は個性の使い方を工夫してるだけ、でもこれはそんな工夫に気付かせない為の話術ってところかな
「マジかよ…!?それならコピーの時間切れまで凌げば…!」
はは!持久戦か、悪くないけど、それは無理だねぇ…!
「守りに入るのかい、オリジナル!それなら…烈怒武嶺砥だ!」
「うおおお!烈怒交吽咤"レッドカウンター"ッ!!」
おっと、カウンター技か、でも君の硬化のおかげでダメージはゼロさ。
「くそ…!マジで効いて無ェ…!」
君も鉄哲もなんで全身に個性を使うかなぁ?砂藤くんみたいに範囲を絞ればより強力になるとかそういう発想は無かったのかい?まぁ、おかげで僕は君に勝てるんだけどねッ!
「そらッ!」
「クソッ…!」
まだまだ畳み掛けるとしよう。彼はコピーの時間切れを狙ってるみたいだけどそれは無意味なことさ
「切島くん、今僕…君に触れたと思わないかい?」
「…?……まさかッ!?」
君との殴り合いなら必然的に君に触れるよねぇ?つまりコピーの上書きが可能なのさ!実質的に時間切れはしない、このまま削り切って僕の勝ちさッ!
「クッソォォ!!なら俺は!俺を超えるだけだッ!」
…おっと?ちょっと煽り過ぎたか…?
「安無嶺過武瑠"アンブレイカブル"ッ!!」
ッ!?僕の局所集中硬化を貫いて…ッ!?
「ハァ…ハァ…!き、効いた…!これなら行ける…!」
安無嶺過武瑠…ね、全身の硬度をさらに高める必殺技ってところか…!流石にそう言うのは小手先の工夫じゃ覆せない…!
「うおおお…!これでッ!!」
その引き絞った右腕で殴られれば…局所集中硬化をまた貫かれる…!驚くほどのダメージだ。2発目は流石にきつい…。
だから…解放する。
「ッ!?腕が弾かれた…!?」
ツインインパクト…最初の握手の時に仕込ませて貰ったよ。悪いねぇ…それに安無嶺過武瑠を常に使わないってことは何かしらのデメリットがあるはず。例えばそう、僕と同じで制限時間があるとかねッ!
「ヤバい…!」
さっきまでの刺々しい身体が元の見た目に戻った…終わりだッ!
「じゃあねオリジナル…烈怒交吽咤ッ!!」
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
「じゃあねオリジナル…烈怒交吽咤ッ!!」
最初の握手、あの時に何か仕込まれた…!俺に触れたいだけなら俺との接近戦を仕掛けりゃ良いだけだ。物間、お前の言ってた漢らしさより確実なヴィランの無力化…それがさっきの仕込んだ何かなんだろう。でもよ…確かにお前の言う通りだよ。漢らしさに拘って守りたいモン守らないなら意味が無ェ。
でもよ、やっぱ漢らしさは俺の原点なんだ。捨てられねえ!漢らしさは捨て無ぇ、んでもってヴィランも無力化するッ!出来ないなんて泣き言はよ、漢らしく無ェよなァ!!
本来、安無嶺過武瑠は30秒くらいが限界だ。んで、さっきその限界が来た。だが、限界がなんだ?相手に負ける前にテメェがテメェの個性に負けちまってんじゃねぇか。そんなの…漢らしく無ぇッ!!気合いで再発動させろッ!全身が無理なら…攻撃を受ける腹だけでも良いッ!!
「安無嶺過武瑠ッ!!」
「何…!?僕の腕の方が砕けた…!?」
ダメだ…今ので完全に力使い尽くしちまった…!でもよ…!まだだ…!まだ物間を無力化できて無ぇ!何か無ぇのか!俺は!個性以外に…何か!!
『あるさッ!そこにねッ!』
緑谷…!?今日もモストマスキュラーがキレてんな…いや、ヤバいな、個性の使いすぎで身体が限界になっちまったらしい。緑谷の幻覚と幻聴だこれ。
『え?個性での硬化に限界を感じ始めてる?』
『あぁ、俺の個性は硬化…打てば打つほど強くなる………はずなんだけどよ、最近その、伸び悩んでるっつーか…』
…違ぇ、これちょっと前に緑谷に相談した時の記憶だ。走馬灯ってやつか…?
『切島くん、硬化が限界なら他のことを伸ばせば良いじゃ無いか!』
『何言ってんだよ緑谷、俺は轟と違って個性は硬化だけだ。硬化以外になんもねえよ』
そうだ。そん時言われたんだった…
『あるさッ!そこにねッ!それは…』
あぁ、そうだ。個性の硬化が限界なら…。
「く…!一旦解除して再発動なんてやってくれる…!でも漢らしさに拘ってる君がそんな小細工するってことはよほど限界なんじゃ無いかなァ!このまま硬化で凌げば…僕の勝ちだ…!」
あったな、ずっとここによ…それは…
「それは…筋肉だッ!!」
「ぐはっ!?この殴打は…コピーした僕の硬化を上回って…!?ば、バカな…まさか普段から硬化という個性を使い続けたことにより全身の筋肉は特別多いわけでは無いものの硬質的筋肉が特化して鍛えられそれが個性無しでも個性を使用しているのと同等いや寧ろ個性を使い切ったという極限状態により更に鍛えられ個性発動時以上の硬化効果をもたらしているのかッ!?」
そうなのか、案外自分の肉体のことなんて自分じゃ分から無ぇもんだな…。物間の顔面に良いのが入ったけどよ…ダメだ…意識…が…
「峰田!?今胸触ったでしょ!!」
「ちげーよ芦戸!不可抗力だって!!」
峰田許すまじ!!!何が意識が保たねぇだ!ふざけるな!!そんなの漢らしく無い!あるかもしれないが無いったら無い!!
…気が付いたらなんか俺らの周り乱戦になってんな。物間は…気絶してるな。とりあえず放っておくか。
「どこだ峰田!許さん!1発殴らせろ!」
「えぇ!?切島、オイラ達仲間だろ!?」
うるせえ!!仲間だからと言って殴らない理由にはならない!!
「仲間割れか?…いや、罠かもしれない!ツインインパクト…ファイア!」
「切島危ない!ドラム缶が!」
邪魔すんな…!
「硬質的筋肉プラス硬化パンチッ!!」
「凄いじゃん切島!ドラム缶が爆ぜたよ!…ドラム缶が爆ぜるって何???」
悪い芦戸、俺も知らねぇ!
「何あのパンチ、うらめしくない?」
「ん。…ん?」
まだだ…峰田はどこだ…!!
「なんかヤベェ!跳峰田でオイラ逃げるぞ…!!」
逃さんッ…!全身の硬質的筋肉と個性の硬化を用いれば俺の体は実質金属のような硬さだ。つまり、俺は金属だ!!跳ねる金属といえば発条だよな!!!
つまり…実質金属の俺が思い切り跳ねたら発条みたいに跳ねるはずだ!!俺は発条だ!!発条切島だ!!!
「発条切島"バネキリシマ"ッ!!」
「オイラのパクリかよ!?というかなんでそんなスピード出んだ!?」
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第二試合こそA組が負けたが第三、第四試合はA組の完勝、第五試合は切島が何故か峰田も牢屋に入れたものの完勝だった。…成長していると褒めてやれば良いんだろうか?なんにせよ様子のおかしかった切島はリカバリーガールの所へ送った。頼むから治ってくれ。
「それでは本日の対抗戦の最終試合…緑谷と爆豪による一騎討ちを行う」
圧倒的筋肉とフィジカルの緑谷が勝つか、そんな緑谷に必死に食らいつきストイックに個性を伸ばし続けた爆豪が勝つか…気になる所だな。
「私が〜…遅ればせながら来た!」
「海外で研修してたんだっけ?オールマイト先生のことなんか久しぶりに見るなぁ」
神野の一件以降あの姿になれなくなったと聞いていたが…。
「みんなの試合は移動中動画で見ていたよ!みんな素晴らしい成長をしているね!さて…爆豪少年と緑谷少年の試合か…全く予想がつかないな!あっはっはっは!!」
「そうですね。ですがなんにせよ良い試合になるのは確かです。」
俺としては爆豪に勝ってほしい。そして緑谷への抑止力になってくれ…!
切島くんが個性の硬化+硬質的筋肉によるダブル硬化を会得しました。後半の切島くんは気を失いかけた所に峰田のセクハラを聞き色々と暴走した状態になってキャラが崩壊しています。
〜オマケ オリジナル技等紹介〜
・烈怒嶺飛当"レッドレイピア"
物間考案の硬化した腕による貫手攻撃。最強の矛による一点集中の攻撃は強力だぞ!
多分鉄哲をコピーして俺貫手とかやってる。
・烈怒武嶺砥"レッドブレード"
硬化した腕による手刀攻撃。最強の矛による切断攻撃だがどちらかというと「叩き切る」に近い。
・硬化プラス硬質的筋肉パンチ
暴走状態の切島が放つダブル硬化パンチ。通常の殴打より破壊力が増している。
・発条切島"バネキリシマ"
暴走状態の切島による「硬質的筋肉により硬い己は実質金属なので思い切り飛び跳ねればそれは発条、発条であるのでものすごく跳ねるしスピードが出る」という理論により行う普通の跳躍。思い込みとは恐ろしいものでを何故かそれなりに素早い。また、硬化して尖る足をスパイクにしたり指を壁に刺して壁張り付きを行える。イメージはメチャクチャ動きがカクカクして荒々しい梅雨ちゃん。梅雨ちゃんのようにしなやかな跳躍では無い為、着地の際や跳躍の際に壁や床はぶっ壊れる。因みにこれを見た鉄哲も真似した所できた。バネテツだ。