無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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トガです!


14グンニーレト 今日からこの作品タイトルは「個性『変身』」に変更なのです!

「あ、時間なので私は帰るのです」

 交代の時間になりました。私は残業はしない主義なのです。

「この状況で正気かトガ!?」

 弔くんは失礼なのです…私はいつでも正気なのです。

「足下悪いから気を付けてね」

「はいなのです、マグ姉」

 おっと、マキアさんから拳が飛んできましたね、サッと避けておさらばするのです。

 もう何日になるでしょうか?弔くんとマグ姉と乱波くんはずーっとマキアさんと戦っています。私、コンプレスくん、仁くん、スピナーくんは4人交代なのです。

「お、トガちゃん帰ってきた。ささ食べな〜おじさん特製のあったかいスープだ」

「いただくのです」

「このスープ美味いな!ゲロまずい!」

 美味しいのです。それに体が温まります。

「おじさんこう見えても料理できる系のおじさんなんだよね〜…っとおいトゥワイス、電話鳴ってるぞ」

「誰からだ?アイツに違いない!…もしもし!義爛か?…誰だお前!」

 仁くんは相変わらず賑やかで楽しいのです。…?急に立ち上がってどうしたんでしょう。

「義爛が攫われた…!助けに行かねえと…!」

 義爛さん…確か私を弔くんに紹介してくれたおじさんなのです。

「攫われたって誰にだ…?ヒーローってわけじゃなさそうだが…」

「異能解放軍とか言う奴らだ!知らねえよ!…何の関係もない義爛を攫うなんて許せねえ!許す!」

 異能解放軍…?よく知らない人達なのです。

「うーん、そうは言っても俺達もあのギガントマキアの相手するのに精一杯だからなぁ…」

「頼む!俺一人でも良い!みんな来てくれ!アイツは… 義爛はダチなんだよ!どうでも良いやつさ!」

「…今はスピナーくんの当番ですから私も行くのです。」

「トガちゃん!天使…」

 異能解放軍って人たちがどんな人達かは知らないですが仁くん一人で行かせるわけには行かないのです。

 

「みんな〜!避けて頂戴!!」

 

 マグ姉の声なのです…上から?

「マグネ、どこだ!?そこだな!」

「上よ上!!」

 あぁ、仁くんの上にマグ姉が落っこちて来たのです。

「ぐえッ!?ま、マグネ!早く退いてくれ!軽い!」

「あらごめんなさい。マキアくんったら私でも踏ん張れない殴打を放つなんて流石ね」

「おじさんはアイツの殴打を受けて怪我のないマグネの方が凄いと思ってるよ…」

 確かに私もあれは受けたく無いのです。

 

「お前ら…そこどけ…!」

 

 今度は弔くんの声なのです。同じく上からですね。

「はい、キャッチ。弔くんもマキアくんに殴られちゃったの?」

「な訳あるか!風圧で吹き飛んだんだよ!」

 弔くんがマグ姉にお姫様抱っこされてるのは少し面白いのです。それにしても弔くんボロボロになってて格好良いねぇ…。

「そうだ!頼む死柄木!俺とトガちゃんが暫く抜けるのを許してくれ!義爛が異能解放軍って奴らに攫われたんだ!招待されたんだよ!」

「義爛が?…異能解放軍…知らない奴等だな。まぁ義燗にはそれなりに借りがある。助けに行ってやりたいが今はギガントマキアがな…」

 

「そう言うことなら俺に任せな!!」

 

 今度は上から乱波くんが降って来ましたね。

「アイツ、俺のカウンターパンチを受けて更にカウンターを返して来やがった…やっぱ良いな!!アイツ!!」

 何でマキアくんと殴り合えてるんでしょうこの人。

「やっと肩があったまって来たんだ…アイツは俺に任せてお前達はそのダチって奴を助けに行ってやりな!!」

「乱波先輩!…ありがとうな後輩!」

「じゃあさっさと助けに行ってやるとしよう。…義爛はどこにいるんだ?トゥワイス」

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 荼毘くんがたまたま義爛さんが攫われた泥花市の近くにいたので転送して貰えました。…でもあの液体はイヤです…。

「ここが泥花市…義爛はどこにいるんだ…!?知ってるぜ!」

「…態々誘拐して俺達を誘き寄せたんだ。そんなエンターテイナーなら…あのタワーが怪しいんじゃ無いか?」

 随分高いタワーなのです。…その瞬間、私達に向かって通行人の人たちが襲って来たのです…!

「何だこいつら?」

「知らないのです」

「あら、何かしらアタシ達…すっごく歓迎されてるみたい!…囲まれちゃったわね」

 3人を私がナイフで、2人を弔くんが崩壊で、1人をコンプレスくんが圧縮で返り討ちにし、マグ姉はラリアットで十数人を吹き飛ばしてました。

「おい荼毘、お前も戦えよ」

「馬鹿言うな、こんな雑魚にいちいち個性使ってられるか」

「ふざけんな、俺達は碌に寝てねーんだぞ」

 ここ数日、弔くんやマグ姉はマキアくんがたまに取る睡眠に合わせての睡眠しか取れていない…確かに碌に寝てないと思うのです。寝不足はお肌に悪いのです。

「寝てなくても動けるなら大丈夫だろ。…あ?何だ…?この揺れ…」

 

「何か不味いわ!みんな散って頂戴!」

 

 マグ姉に言われて距離を取ると地面がいきなり割れて氷が噴き出したのです。

「何だこの氷…!あったかい…」

「仁くん、こっちです」

 私や仁くんは氷に対抗できる術が無いのでとにかく距離を取りましょう。

「コイツは困ったなァ!ドデカイ氷だ、だが知ってたか?氷は炎で溶けちまう!!」

 荼毘くんの炎なら氷相手に何とでもなるでしょう、私達は兎に角距離をとって…ついでにタワーに向かいましょう。

「仁くん、荼毘くんを増やして欲しいのです」

「荼毘だな?任せろ!嫌なこった!」

 増やした荼毘くんなら思う存分炎の攻撃ができて道が開け…

「ッ!?」

 何…!?地面が急に爆発したのです…!

「大丈夫かトガちゃん!」

 威力は大したこと…ッ!?今手を付いたところも爆発した…!?

 

「一つ一つは大したことなくても…合わされば看過できないダメージになる。私の異能はそう言うものなの。さぁ、若くして大量殺人を犯した渡我 被身子さん…それにかつて自分を増やし数多の悪事を働いた分倍河原 仁さん…取材を始めましょう!」

 

 誰…このオバさん…?嫌いなのです。

「仁くん」

「任せろ!頼りにしてるぜ!おい荼毘!コイツら燃やせ!お前は分身だ!何も気にすることは無ーい!よく考えろよ!」

「チッ…一々五月蝿え…なッ!!」

 荼毘くんの炎なら…

 

「ゴーゴー!スライディン……ゴー!!」

 

 ッ!?炎の中からガタイの良い男の人が荼毘くんに突っ込んできて一撃で分身の荼毘くんがやられちゃった…!?

「ヒーロー、スライディンゴー現着。これよりヴィラン連合メンバーの殲滅を開始しマッスル」

 一旦建物に身を潜めて…

「させませんよトガヒミコ。」

 ッ…!この人体格の割に素早いのです…!それにマグ姉達みたいな体の使い方じゃないから見切るのが難しい…!

「ヒーローの癖に市民が個性使ってるのを咎めないんですね」

「さて、何のことやら。私は何も見ていませんし聞いていません。ヒーローがヴィランと闘うとき、真剣になるが故に周りが見えていなくても致し方のない事です。では…ゴーゴー!スライディンッ!」

 ッ…早い!?

 

「…ゴー!!」

 

「かはっ…!」

「トガちゃん!あの野郎!トガちゃんに腹パンしやがって許せねえ!!怒ったぞ!!」

 見切れ…無かったのです…!このままじゃ…!

「あら、まだ取材は終わってないわよ?トガヒミコさん」

 ッ!

「テメェら!トガちゃんを放せ!解放しろ!」

 仁くんが色んな人達からの攻撃を辛うじて避けてます…でも…

「ゴーゴースライディン…」

「ヤベェ…!何ともn…」

 あの素早い移動からの殴打…あれは仁くんじゃ避けられません…!逃げて…!

「頼むマグ姉!!」

「あらヤダ!呼ばれていきなり目の前にガタイの良いヒーロー!?昂るわね!!」

 

「「ナイスバルク!!」

 

 増やされたマグ姉がサイドチェストを、ヒーローがモストマスキュラーのポージングをしてますね…。

「今よ!くらいなさい!磁力付与ッ!!」

「しまったッ…!」

 オバさんに磁力を付与して私を取り押さえている男の人達にも磁力を付与してくれたお陰で解放されたのです…!

「ありがとうマグ…」

「ゴーゴースライディン…ゴー!!」

「あら…私の磁力をも跳ね除けるなんて…そして…何て、力…強い殴打…惚れ…そ……」

 本物のマグ姉ではないとは言えあのマグ姉が一撃で…!?

「く…!トゥワイスに個性を使う隙を与えないで頂戴!スライディンゴーはトガヒミコを仕留めて!」

「無論そのつもりです。さあ、観念しなさいヴィラン連合。貴方では私の殴打は見切れません。それ以上痛い目を…」

 五月蝿いのです…。本当はもっと特別な時に使いたかったけど…仕方ありません…変身するのです…!

「あら?隠し持っていた血で変身…?でも無駄よ!貴方の個性の変身は個性までは再現できない、ヴィラン連合で最も筋力のあるマグネに変身しても個性ありのスライディンゴーには勝て…」

「勝てるのです…何故って?」

「その姿…連合のメンバーではない!?」

 そう、これは神野で貰った特別な血…

 

「その答えは…筋肉なのです!!」

 

 イズクくんの血…イズクくんの躯…凄いのです。力が溢れて…高まって…最高にハイッて奴なのです!!

「所詮は見かけ倒しッ!!ゴーゴー…」

 見かけ倒しがどうかはその身を持って知ると良いのです。

「スライディ…」

「フンッ!!!」

「馬鹿な!?スライディンゴーの腹に穴が…!!」

 

 人間って…脆いのですねぇ…!!

 

「次はオバさんです」

「オバっ…!?取材なんて言ってられる状態じゃないわね…!こうなったら…」

 何かする気ですか?させないのです。イズクくんの肉体の爆散的筋肉を使い右手を握り締めます。

「フンッ!」

「ミ°」

 私の拳を受けたオバさんは跡形もなく弾け飛んだのです。楽しいねぇ、楽しいねぇ!

「ば、化け物だ…!」

「やァですね…化け物じゃ無いのです。」

 ちょっと離れた相手に向かって手刀で空を切り裂きます。切断的筋肉による手刀は空間を切り裂き真空波を発生させオバさんの取り巻きを真っ二つに切り裂きました。私のナイフより切れ味がいいのはちょっと複雑なのです。

「仁くん、ここは片付いたのであのタワーまで行きましょう」

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 イズクくんの跳躍的筋肉を使えば一気にタワーの頂上まで行くことなど容易なのです。まぁ、跳んだ時に地面が抉れて温泉が噴き出てましたが気にしないことにします。

「その少年は雄英高の…と言うことはトガヒミコか!?馬鹿な…まさか無個性でこれを成したと言うのか!?くそ…私の計画を邪魔するとは…!」

 何だか鼻の長いおじさんが動揺してるのです。…あ、義燗さんが居たのです。

「義燗…!お前…指が…!」

「…一流のブローカーってのは…客を売らないもんさ…ま、ご覧の有り様だがな」

 きっと義燗さんは仁くんが何とかしてくれるでしょう。

「あとは貴方を殺せば終わりですね」

 目障りなのでまた爆散させましょう。ばいばい

「フンッ!!」

 

「舐めるなよ小僧…いや、小娘か」

 

 …イズクくんの殴打を片手で止めるなんて凄いのです…!

「私の異能はストレス…今の君達は非常に不愉快…そして…それが私に力をくれると言うわけだよッ!」

 鼻の長いおじさんがみるみる内に大きくなって…イズクくんと変わらないガタイになったのです…!これは…アレをやるしか無いようですね…。

 

「「ナイスバルク!!」




何で俺スライディンゴーとかを強化するかなぁ…?

そしてみなさん喜んでください、トガちゃんによるナイスバルクシーンですよ。ポージングはアブドミナルアンドサイにしましょう。

・スライディンゴー(強化済)
本作品お馴染みの筋肉補正により、原作でもガタイが良いスライディンゴーは素の高いパワーや耐久、そして個性「スライディング」(両踵を合わせて接地すると通常のダッシュよりも速いスピードで滑るように移動できる。速度は調整可能)により機動力とバランスよく兼ね備えたそれなりに強いヒーロー(ヴィラン)になっている。スライディングからの殴打は非常に強力。弱点はヒーローとしての人気を得る為に活動時に「ゴーゴー!スライディン…ゴー!」と言うような掛け声に合わせて戦闘する為、攻撃が読まれやすい。

・トガヒミコ(モード緑谷)
トガの最強形態。緑谷は無個性なのでトガが変身した場合緑谷と同等の筋力を振るうことができる。そして緑谷と異なり殺害や周囲への被害に躊躇がないので当たれば致命傷以上の攻撃を使用可能。更にコンプレスによる圧縮後の肉体なので大半の攻撃は無効化。聴力視力も強化される。
本気の殴打が着弾すれば大体の人間は爆散、そうでなくとも人体貫通、手刀は真空派を放ち離れた対象をも切断可能。
普段の緑谷がいかに手加減しているかが分かる。
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