「今日の課題は俺よりも事件を解決する、だ。但し事件の規模や重要性、解決までの迅速性に応じてウェイトを設ける。その辺はウチのバーニンが公平にジャッジするので心配するな。但しお前達は必ず3人で一つの事件に当たる事。チームとして動くのもまた訓練だ」
チームで動けだと…?チィ、半分野郎は機動力に欠く…エンデヴァーの野郎、自分に有利な条件で勝負してやがるな…?大人気ねぇ…!…あ?何だあの男…コート着てるのにコートから出てる脚はズボンからはズボンが見え無ぇ…。それに妙だ、袖口から見た感じコートの下に何も着てねーんじゃねぇか?まさか…露出魔…?まぁ俺の隣にも似たような露出度の奴はいるが辛うじてパンツだけは履いてるな。
「かっちゃん、僕に任せて!」
「あ?」
あいつ何する気だ…?
「やぁ!そこの貴方!」
「うわっ!?何です急に…って何では貴方その格好!寒く無いんですか!?」
そうだよな、今真冬だもんな。そりゃ驚くよ。アンタもこんな真冬に裸コートしてるもんだから寒そうに体震えてるもんな。
「平気さ!」
「何故です!?パンイチなのに…」
「その答えは…筋肉さ!発熱的筋肉と保温的筋肉と耐寒的筋肉を鍛えているからね!宇宙に放り出されたってへっちゃらさ!」
やめろ、サイドチェストしつつ胸筋を巧みに操って両胸を交互に動かすな。裸コートのお前も目で追うな。
「それにしても…貴方こそそんな格好で…どうしたんですかッ!」
モストマスキュラーするな。威圧的なんだよ。
「わ、私は…。…一つ聞きますが貴方はその格好、恥ずかしくは無いんですか?公衆の面前でパンイチなんて…」
「そんな訳…無いじゃ無いですか!」
やめろ。一旦ダブルバイセップスしてからのアブドミナルアンドサイは。
「どうして…」
「その答えは…筋肉さ!鍛え抜いた肉体を見てもらうのは決して恥ずかしいことじゃ無いですからね!」
だから両胸をリズミカルに交互に動かすのはやめろ。
「…貴方はヒーローでしょう?私は…自首します…私は今…この場で全裸になろうとしていました。公然わいせつ未遂です…」
なんかいきなり語り出したぞ。
「何があったんだ?アンタ」
お前が聞くな半分野郎、話がややこしくなる。
「実は私、そこの会社で働いていたんです。ですが先日弟が盗撮未遂とヒーローへの恐喝で捕まりまして…。以前にも盗撮で捕まっていたので会社の人達から私まで白い目で見られ…」
「そうか、アンタは何も悪く無いのにな」
「そうなんです!…なので何か復讐をと思い」
で、会社の前で全裸に…?なんだか発想が飛躍してんな
「私の個性は羞恥…恥ずかしい思いをするとパワーが上がるんです。なので裸になって恥ずかしい思いをすれば会社を破壊し尽くせるパワーが出るかと思って…。でも、そこの人を見て考えを改めたんです。裸は恥ずかしいことでは無いって。」
いや、普通に裸は恥ずかしい事だろ。
「まだ貴方は公然わいせつを行なっていない。だから僕は貴方を捕まえることはできません。」
「…そうですか、ありがとうございます。…ご迷惑をお掛けしました。でも…これから私はどうやって生きていけば…あんな会社にはもういられ無いし…」
確かに、ここでの公然わいせつ…ひいてはどこまで本気か分からないが会社を破壊し尽くすという器物破損、それにもしかしたら殺人や傷害まで発展していたかもしれない事件を防ぐ事は出来たが根本的には解決してないような気がするな
「やる事がないなら…筋肉さ!筋トレをして筋肉をつければ大抵のことは何とかなります!今回僕が貴方を罪を止められたようにね!」
「…なるほど!筋トレ頑張ってみます!」
アンタ流されやす過ぎやしねえか???
「恥樫 照夫31歳!ここから人生やり直しマッスル!」
「はい!応援してマッスル!」
まぁ…もうなんでもいいかぁ…。
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
「どうも!エンデヴァーさん」
このヘラついた声はホークスか
「ホークスか。…隣の君は確か…」
「ツクヨミと言います。」
確か…焦凍の級友だったか。体育祭で見た気がするな。ホークスと同じで筋肉が足りないな、筋肉が。
「今日は何のようだ?」
「なんでそんな嫌そうな顔するんですか…。ほら、この前は九州で俺が奢らせて貰ったでしょ?今度こそエンデヴァーさんに奢ってもらいたいなって」
…確かホークスに全額払わせたが、金額が結局割引き込みで1,129,000円だったか。…焼き鳥屋で一回の食事に支払う金額では無いのは確かだな。
「断る。俺は貴様と違って忙しい」
「えぇ!?酷いですね…どう思う?ツクヨミくん!」(何で奢ってくれないんですかエンデヴァーさん!…それはそうと、泥花市の件…知ってますよね?)
確かスライディンゴーをはじめとした複数のヒーローが死亡し、市を象徴するタワーが破壊された上広範囲に渡って破壊がなされた事件だったか。一部は跡形もなく崩壊し、一部は圧倒的な暴力…それこそ緑谷が本気でフットスタンプをしないと発生しないような巨大な地割れによって建物が崩壊し、多くの市民も犠牲になったとのことだが
「エンデヴァーは家庭を持つ身…ある程度出費が制限されるのは致し方ない事では?」
「君は中々賢いようだなツクヨミ。鳥頭のお前も見習ったらどうだホークス」
「ひっど!ツクヨミくんも酷いなぁ!ま、エンデヴァーさんのお小遣いって月4万ですもんね」(実は死亡したヒーローも市民も異能解放軍…リ・デストロと呼ばれる指導者に賛同する者達だったようです。)
「なぜそれを知っている」
正しくは月1万だ。プロテインやトレーニング用品は経費で落ちるし飯も冬美が完璧な栄養管理をしてくれているから正直言って小遣いの使い所が無い。また冷の奴に花でも持って行ってやるか。
「この前ショートくんに聞きました」(実は泥花市を襲ったヴィランはヴィラン連合でして…。しかもヴィラン連合と異能解放軍は統合され今や超常解放戦線という名称で活動しています。俺も今はその超常解放戦線に寝返っているヒーローということになっています。そして…俺は今も監視されてます)
「なんだと…?」
ホークス…とんだ潜入任務になったな。それに監視か、恐らく盗聴もされているに違いない。ならば…俺は備えておかねばな…奴の努力に報いる為にも。
「気が変わった。ホークス、ツクヨミ、ついてこい。奢ってやる」
「本当ですか!?いやぁ!言ってみるもんだなぁ!」
「…感謝」
まぁ、立ち食い蕎麦屋だがな。今日はざる蕎麦が180円のセールの日のはずだ。焦凍の奴が珍しく嬉しそうに語っていたからな。
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
重そうな荷物を運んでるババアが居たからクソ肉ダルマが代わりに荷物を運びついでにババアも運んだり、居眠り運転してるトラックに轢かれそうになってる子犬を助けるためにトラックを抱き止めて停車させたりとその後も事件を解決していった。…活躍してんのほぼクソ肉ダルマだな?
「チッ…そろそろ時間か。迷子のガキの母親探してたら本来の管轄からだいぶ離れちまったな。
「よし、そろそろ戻ろ…ん?なんだろう?」
…クソ肉ダルマが何か感知したか?…確かに妙だ、やけに水の音がしやがる…
「大漁じゃ大漁じゃァ!!」
こんな街中で何だあの大津波は…!
「どうやら水を操る個性みたいだね!」
「見りゃ分かる!半分野郎、あの水凍らせろ!」
兎に角アイツらを止めるのが優先だ…!
「分かった」
「いや、それだと巨大な氷が生成されて溶かすのに時間が掛かる!」
「そうか…」
それはそうだが…いや、何か他に方法があんのか…?
「ここは僕が!」
まさか…コイツ…!?
「全部飲み干すよ!」
そうか!もう勝手にしろ!
「半分野郎!お前は雑魚の相手をしろ、俺はリーダーっぽいやつをやる!」
「あぁ、分かった」
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
「ふむ、言われてきてみれば迅速な対応だったそうだなお前達。中々の連携だとも聞いた。よくやったな。」
エンデヴァーの話じゃ炭酸水を操る個性だとか言うヴィランだったらしい。念入りに下調べしてヒーローの警戒の薄い時間帯かつ人通りの多いこの時間を狙い引ったくり的窃盗をしたようだ。やる事が小せェな
「ところで奴が腕に付けてたありゃなんだ?」
水を圧縮して放ってきやがったが水を全部飲み干した後のクソ肉ダルマが胸筋で弾いてやがった。
「ヴィランにアイテムを流す裏の職人による物だろう。む…?」
何だ?腕の装置がぶっ壊れたぞ?
「どれ…何だこれは?粗悪品だな…裏の職人ではこんな雑な物は作らないはずだ。壊れたのは破綻した設計の妥当な末路だが…どう言う事だ…?」
そう言った事情や知識については流石に現役のエンデヴァーには勝てねェか、だがそのエンデヴァーでもわからねぇ案件らしい。
「そういえば…焦凍、今度話がある。病院側がとうとう降伏宣言をして冷が解き放たれるのもあってな…少し家族のお前達に伝えねばならない事があるんだ」
「?今言えばいいだろ」
「…それはできない。これは俺一人の問題ではないからな」
そう言う話はまず俺らの居ないプライベートな時にやれよな…。てかなんだ病院側の降伏宣言って。戦争でもしてんのか
「…それでは今日はこれで終いとする。各自体を休めるように。」
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
「爆豪も帽子被りなよ〜同調圧力に屈しなよ〜」
「うるせえぞ黒目、上着羽織るだけでも譲歩してやってんだろうが」
…よく見りゃ帽子の先端は俺の爆破をイメージした飾りになってんのか、細けぇな。
「あ!壊理ちゃんが来たわ」
…先公が連れてきたアイツが壊理ってガキか。小せえな。…あんなガキが体切り刻まれて弾丸の素材にされてたとはな。クソみたいな事考える奴もいやがる。
「トリックオア…トリート?」
そりゃ10月末のイベントだな…?
「よいおとしを!」
惜しいな。もう1週間ほど時を戻せ。お前の個性巻き戻しだろ
「おにはー…そと!」
俺に豆をぶつけるなはっ倒すぞ。そんでそれは2月のイベントだろうが
「あのこれ…」
「あん?…ありがとよ」
卵に絵ェ描いたのか…へぇ、こりゃエクトプラズムか?結構上手く描けてんじゃねぇか。先公が面倒見てるって言うし他の先公も顔出してるのかもな。だが…こりゃ4月だ。どんどん離れて行ってんぞ!?誰だ今日のイベントのこと教えた奴ァ…!!
「爆豪ちゃんの事だから怒鳴ったり受け取らなかったり地面に叩きつけたりするかと思ったけど杞憂だったみたいね」
「…ガキ相手にんなことするかよ」
俺を何だと思ってんだ。まぁ良い…ガキの相手は丸顔やカエル女に任せときゃいいだろ。俺が今日のパーティに参加してやってるのは飯の為だ。半分野郎に頼んで冬美さんに四川麻婆作って送ってもらって正解だったぜ。ランチラッシュのと食べ比べてもどちらも別の良さがある。美味い…そして辛い…!
「あの…なにたべてるんですか…?」
「あ?」
…この辛さはこんなガキには…。いや、取り敢えず食わせるか。
「オラ食えや。四川麻婆」
「しせん…まーぼー?」
食ってみろ。飛ぶぞ。
「爆豪ちゃん!?小さい子供に何食べさせようとしてるの!?ダメよ壊理ちゃん!これはとっても辛いのよ」
何事も経験だろうがよカエル女…どれ、口にスプーンを突っ込むか
「ほれ」
「んむっ」
「あ!?爆豪ちゃん!?」
「…!?!?!?」
おお、目ェパチクリさせてんな。面白れェ
「まぁ世の中こういう食べ物もあるってあるってこった。良い社会勉強になったろうがよ」
「やって良いことと悪いことがあるわ爆豪ちゃん!緑谷に言いつけるわよ!」
悪くねェ…新技を試したいと思ってたところだ…!それに、このガキが辛い経験したのは分かるが全員で可愛がるのも違ェだろ。
「これが…からい…。でも…おいしい…」
! ?
「おいガキ、この美味さが分かるのか…?こっちはどうだ」
今度はランチラッシュの四川麻婆だ。
「こっちもからい…!でもからさのなかにうまみがある…!」
このガキ…いや、壊理っつったか、気に入ったぜ…!
「四川麻婆3リットルだ。持ってけ」
「わあ…!でも、いいんですか?」
「ああ」
まだ4リットルあるからな。安心しろ。
「そろそろプレゼントを交換しよう!全員紐を選びたまえ!」
プレゼント交換…俺が出したプレゼントはハバネロソースだが誰に当たったんだろうな。せっかくだし割と高ェ奴にしたから味のわかる奴だと良いんだが。
「なぁ爆豪」
「あ?何だタラコ唇」
「砂藤な。これお前のだろ。」
ハバネロソース…俺の選んだ奴だな。
「俺辛い料理は食うの苦手なんだよなぁ…」
「グダグダ言うな。高ェんだぞそれ」
「うーん…まぁ折角だし挑戦するか。…味見は頼んで良いか?」
「勝手にしろ」
んで?俺に当たったプレゼントは…りんご飴?拙い出来だが誰が作ったんだこりゃ?まぁいいか。
…クソ甘ェが…まぁ、たまにゃ良いか
壊理ちゃんは甘いのが好き。でも辛いのも好きでも何ら問題無ェだろうがよ…!!
多分緑谷は辛い料理は痛覚判定で無効化してるから「無味」として食べることになります
原作では飯田のメガネが当たっていた爆豪ですが別の人のプレゼントが当たりました。
と言うか自分のメガネをプレゼントって馬鹿にしてんのか?(予備の誰かなんだろうけど)
〜ちょっとしたオマケ がんばったぞ物間くん〜
「あ、ヤオモモ。」
「あら、拳藤さん、ご機嫌よう」
「聞いてよ最近ちょっと困っててさ」
「まぁ!拳藤さんの拳でも解決出来ないお悩みが…?」
「私をなんだと思ってるのさ…。まぁ、実際拳で解決できない悩みでね…」
「緑谷さんをお貸ししましょうか?」
「うーん、それは最終手段にしとこう。最悪死人が出る」
「今まで出てないのが奇跡ですから。…それでどんなお困りごとなんですの?」
「最近ね、アタシの手刀で物間の意識を刈り取れ無くなったんだ。ちょっと鍛え過ぎたな…」
その後、八百万から「手刀ではなくアームハンマーで気絶させれば良いのでは?」とアドバイスを貰った拳藤は個性を使いつつ実践、物間の意識は3日ほど生死の狭間を彷徨った。