「アタシ…死んだって個性解除しないわよマウントレディ!」
「クソッ!邪魔…!!」
「マグネさん…なんて執念だ…!身動き出来ない状態でマウントレディから攻撃を受けても全く気絶しないあのタフネス!そして…ヴィラン同士とはいえ仲間の為に命を掛ける姿…!ナイスバルク…!!」
ちょっと緑谷くん!?何感動してるのよ!相手はヴィランよ!?あぁもう無理!引き摺られてた疲労でもう力出ないわ…!情けない…!って!
「緑谷くん!後ろ!!」
「分かってます!フンッ!!」
凄い…あのギガントマキアの攻撃を受け止めた…!?そうか!ベストジーニストの筋繊維操作はギガントマキアの動きを完全に封じる事はできなくても全く無駄ではなく、体の動きを鈍らせているんだわ…!
「こうなったら…アレを試すしかない…!」
!?緑谷くんの身体が電気を纏っている!?アレは一体…!?
「うおおお!!」
「ぬぅ…!?」
凄い…!ギガントマキアへのパンチでギガントマキアをよろめかせた…!でも一体どうして急にパワーが上がったの…?…そうか!分かったわ!緑谷くんは今日の開戦時に筋肉避雷針を行い、その身に電撃を受けた…その電撃を蓄電的筋肉に蓄えていたんだわ!人間の身体は電気信号で動く、蓄電的筋肉からの強い電撃により全身を刺激することで肉体を活性化させているのね!
「煩わしいッ…!」
しかし、ギガントマキアも負けていないわね…圧縮された事で単純な筋力量では緑谷くん以上、そして常に筋繊維操作によって体に負荷がかかっているという事はそれだけ常に全身が鍛えられている事を意味する…!長期戦になればなるほど筋肉が筋繊維操作に慣れ、更にベストジーニストが筋繊維操作をやめた瞬間に負荷がなくなり爆発的トレーニング効果を齎してしまう!
「舐めるなよ…ヴィラン…ヒーローとは…常に…!命懸けだッ!!」
ベストジーニスト…!ギガントマキアの今の反応、筋繊維操作が更に強まった!?
「今だ…緑谷…いや!ヒーロー、デク!君のそのデカすぎる筋肉を見せつけてやれ…!!肩に機織り機でも載せているかのようなッ!!」
「うおおおおお!!SMASCLE!!!」
ギガントマキアを浮かせるほどの殴打…!良いのが入ったわね!
「ぬ、主…主よォォ!!!」
!?アレでも倒れないの!?なんてタフネス…!!
「ヌゥン!!」
ッ!岩をベストジーニストへと投擲した…!アレが当たったらベストジーニストは死んでしまうわ…!クソ…身体…動きなさいよォォ!!
「さ、させないわマウントレディ!!」
クソ!しつこいわねコイツも…!!
「アシッドベール!!」
!岩が溶けたわ!…それにこの声…
「緑谷!ベストジーニスト、助けにきたよ!あ、マウントレディも居る!」
オマケみたいな言い方でちょっとムカつくわね。
「ベストジーニストの怪我が酷いですわ。すぐに手当をしないと!」
「みんな…!そうだ!上鳴くん!僕に電気を浴びせて!」
「緑谷なら電気でも死なないだろうし、よくわかんないけど分かったぜ!緑谷なら筋肉避雷針が使えるからこのままやるぜ、無差別放電130万ボルトォ!!」
これで緑谷くんの肉体への電気による刺激でのパワーアップが強化されたわ!
「俺と尾白で動きを止めるッ!」
ほんの一瞬だったけど筋肉を鍛えていた事でギガントマキアからの拳圧を耐えたシュガーマンとテイルマンが組みついて動きを鈍らせたわね!凄いわ!
「拘束なら俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!」
更にセロファンがギガントマキアを拘束し緑谷くんへと引き寄せている…!更にシュガーマンとテイルマンのあの動きはギガントマキアを押し出して援護してるわね!
「峰田、アレやるぞ!!」
「分かってるぜ!跳ね峰田+発条切島ッ!!」
既にギガントマキアへと走り出していた緑谷くんに二人が背後からぶつかる事で緑谷くんの勢いが増したわ!これなら…!!
「1,000,000%…SMASCLEッ!!!」
「カハッ…!?」
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
「外が…騒がしいな?ドクター」
「どうやらヒーロー達がここに攻めてきた様じゃ。ご苦労な事だが…一歩遅かったの」
力が漲る。これがドクターの言ってた『マスターピース』の力か。
「100%とまでは行かなかったが90%まで改造は済んでおる。ニア・マスターピースと言ったところかの。中途半端に措置を続けて起動前に襲われても困るからの」
ヒーローミルコ…流石はナンバーツーだな。ハイエンド脳無達が次々とやられている。まぁ…トゥワイスの個性を複製したんだったか?そのおかげでハイエンド脳無のコピーは幾らでも増やせる。耐久力はなくなるがハイエンド脳無のパワーと個性なら戦力としては申し分無い。
「ではワシはそろそろお暇しよう。そろそろ地上が制圧されこのフロアにヒーロー達が来るじゃろうからの」
「残念!!遅かったな!もう来てんぜ!!」
ミルコか、撃破しつつこっちまでやって来るとは流石の筋肉量だ。
「お前が死柄木かァ?…なんか聞いてたのと雰囲気違うな」
ふん…まずは肩慣らしだ。俺の目覚めとヒーロー社会の崩壊の始まりに相応しい…
ダブルバイセップスだ。…?なんで俺はポージングを決めている?
「お?ダブルバイセップスか、生意気だな!」
ミルコはサイドトライセップスか…
「「ナイスバルク!!」」
「…。ドクター…!なんでこのやり取りしなくて済む様にはしなかったんだよ!」
「そのやり取りを防止するには後10%分の改造が必要での」
俺の改造の残り1割分それなのか!?
「挨拶はもう終わったよなァッ!!月墜蹴ッ!!」
解放戦線と戦った時に使った伝播する崩壊は範囲が滅茶苦茶だし、今使えばドクターを巻き込んじまう。しょうがない、素受けするか。
「所詮蹴りしか脳の無いナンバーツー…この程度か」
ガッカリだな。これならあのガキマッチョの方がマシだぜ
「…!?私の蹴りを…」
その耳、掴むのにちょうど良さそうだ
「なっ!?」
このまま耳を掴んでミルコの身体を地面に…叩きつけるッ!!
「カハァッ!?」
「呆気ないな。このままエンデヴァーもガキマッチョも殺してヒーロー社会を終わらせてやる。」
「待てよ…まだ、終わってねぇぞ…!」
案外タフなんだな…なら今度はその耳を引き千切ってやるか…!
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
チ…!油断した、いや…そうじゃない。油断はしたが本気の月墜蹴だった。それが全くのノーダメージ…ヤバいな。さっきから私の勘が逃げろと叫んでやがる。でもな…
ヴィランを前に尻尾巻いて逃げ出すヒーローが何処にいる…!
幸いまだ身体はあったまってる。どうする…月頭鋏を…いや、無理だなアレは接敵してから技が発動する迄に時間がかかる。そんな隙を与えてくれるやつじゃない。仕方ない。アレやるか…!
「何やるか決めたか?まぁ、何したって無駄だろうけど」
「ヒーロー舐めんなよ!喜べ、今から見せる技はとっておきだからな!!」
私の勘を信じるなら…私じゃコイツには勝てない。可能性があるとすればエンデヴァー辺りだろう。だからエンデヴァーが来るまでの時間を稼ぐ…!
私の全脚力を機動力に回すッ!!兎っぽい事が兎以上にできる私の個性と!!今まで培い鍛えてきた脚部の反発的筋肉でッ!!
「…早いな」
当たり前だッ!室内というこの閉所なら、最早私自身も自分の目で見て判断出来ぬほどの速度が出る!!ならばどうやって奴の位置を確かめるか、答えは簡単!
それは筋肉だ!
…あと個性の合わせ技だ!兎っぽい事が兎以上にできる私の個性によって発達した聴覚と!ヒーロー活動で鍛えられた聴覚!これなら攻撃は外さない!逃げたって追い付くし確実に当てられる!!
「そこだァァァァァアアアア!!!」
この圧倒的に機動力と!私の全身のバネを上乗せしたッ!!
「左拳だと…!?」
喰らいやがれッ!ヒーローミルコの奥の『手』をォ!!
「
1,000,000%SMASCLE…緑谷の筋力+発条切島と峰田による推進力+砂藤と尾白による投擲+瀬呂による引き寄せ+電撃によるパワーアップを集結させて放つ渾身の殴打。実際には通常の10倍、つまりは1,000%SMASCLE程度の威力。とはいえ圧縮ギガントマキアすら倒せるほどの破壊力を産んだ。ちなみに一般的なハイエンド脳無に当てた場合、脳無は跡形もなく消し飛ぶ。
月拳(ルナパンチ)…他の技のネーミングセンスは抜群なはずのミルコが急にアホなネーミングセンスになってしまっているミルコの奥の『手』。正体は兎っぽい事が兎以上にできるミルコの全力の左ストレートである。脚力を全て機動力に回し、さらに全身のバネを威力に上乗せしておりその破壊力は蹴りを上回る。但し…