『プロミネンスバーン!!!』
…今、親父の声が聞こえた気がする。そして凄まじい熱も感じる気がするな。
「暴れんなプレゼントマイク!」
「でもイレイザーが!相澤が!!」
プレゼントマイク先生背負ってこっちに飛んできてるのは爆豪か?
「何があった、爆豪」
「エンデヴァーがクソヴィランをぶっ殺す為にプロミネンスバーンをブッパしたんだよ」
九州で見せたあれか。親父も相当追い詰められてるらしい。…死ぬんじゃねぇぞ
「おい、イレイザー!居たぜプレゼントマイクだ!」
ミルコに背負われた相澤先生がやってきたな。
「おお!相澤無事だったか!」
「お前の方は…爆豪だな?感謝する」
「ケッ!今の俺なら大人一人担いでも楽勝だっつーの」
爆豪…凄い奴だよ。緑谷と対等なのは多分コイツだけだ。…俺はナンバーワンの息子なのに不甲斐ないな
「あれ?相澤、ミルコ…クラストはどうした?確か…」
「…あいつは死んだよ。」
…クラスト…確か、少し前、ヒーローオタクでもある緑谷があいつ独自の観点でヒーローを紹介する『ヒーロービルドボードチャートMS』で個性シールドと防御的筋肉が鍛えられていることによるダブル防御で非常に堅牢なヒーローだと聞いていたが…そんなヒーローが死んだのか…
「ッ!全員散れ!!炎が飛んでくる!!」
爆豪のその一言で俺達はその場を跳び退いた。爆豪も感知的筋肉を鍛えたらしく、熱に対する精度は緑谷以上らしい。…なんだ?俺の周り…炎で囲まれてる…?
「会いたかったぜ焦凍…!」
「テメェは…荼毘…!」
「おいおい、悲しい事言うなよ。エンデヴァーがネタバラシしやがったから知ってるだろ?お前のお兄ちゃんの燈矢だよ」
この炎はあいつの仕業か…最初から俺だけを分断する為にやったな…?
「そう睨むなよ。もっと再会を祝おうぜ?なぁ?」
「悪ィが俺はあんまり燈矢兄の事覚えてねぇ。だから…アンタはただの荼毘で…ただのヴィランだよ」
「そうかい、なら…お前を殺せば少しはエンデヴァーは俺を見てくれるかな」
ッ!いきなり攻撃してきやがった…!
「氷の壁か、つくづく俺は氷使いと縁があるらしい。だが悲しいな焦凍、氷は炎で溶けちまう!!」
そんな事は知っている。それでも!
「また氷か?学習しろよな。まぁ仕方ねぇか…単純な火力じゃ俺の方が上だからな!」
親父から聞いた事だが…荼毘には弱点がある。それがその体質。親父譲りの高火力だが…アイツは母さんの体質を受け継いじまった。故にその体が自身の炎に耐えられない。まぁ、そもそも俺も親父も炎だけを使い続けていればいずれ体に熱が篭って戦えなくなる。そう言う意味では俺はひたすら耐えて攻撃を相殺していれば粘り勝てる。
緑谷や爆豪みたいな綺麗な勝ち方じゃねぇが仕方無ぇ。膨冷熱波を使おうにも高頻度で熱されては発動させられるほど周囲の温度が冷えない。そして氷は炎で溶けちまうし、俺の炎じゃ火力不足だ。有効打が無い。
「おいおい焦凍、さっきからつまらない戦い方だなぁ…!もっともっと熱くなろうぜ!!」
なんだ…?おかしい、これほどの火力の炎を放ち続けていたらとっくの昔に肌が焼けてるはずだろ…!
「あぁ…焦凍…もしかしてお前俺に持久戦挑んでんのか?ならやめとけよ。」
ッ!?あいつの肌…アレはまさか…!?
「知ってんだろ?『再生』だ。さぁ、どうするヒーロー!俺を倒してみろよ!!」
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九州ほどの規模では無いがプロミネンスバーンを使わされてしまった…。流石にあの頃よりも耐熱的筋肉と放熱的筋肉を鍛えておいたとはいえ体の鈍りは抑えられんか…!
だが、プロミネンスバーンを食らったのだ、死柄木も…
「これが九州で脳無を跡形もなく焼き尽くしたプロミネンスバーンか、聞いてた通り熱いな。ふふ。」
何ッ!?馬鹿な…!規模こそ抑えたが火力は落としていない、これで焼き殺せていないだと…!?
「あぁ、エンデヴァー。流石はオールマイトさえ居なければ文句無しのナンバーワンになれた男だ。素晴らしい威力だったよ。ボクの思った通りだった」
…?なんだ?コイツ…先ほどまでと雰囲気が違う…?
「君が弔を追い詰めてくれたおかげでボクが表に出れたんだ。感謝するよ。ふふ、これほどの完成度を誇る肉体を追い込めるヒーローはそうそう居ないからね」
何を…言っている…!?なんだ…?コイツは…!?
「さて、君の個性は何かと便利そうだ。貰うとしよう」
ッ!コイツ…クラストのように俺からも個性を奪うつもりか!…ッ…!いかん、足がふらつく…!こんな時に…!!
「個性『泥酔』…普段の君には効かないだろうが今なら良く効くね?」
「ッ…!」
この程度で…!俺を…舐めるなよ…!限界がなんだ!先ほどのプロミネンスバーンで足りないのなら…もっと火力を上げれば良い!!俺のこのヘルフレイムは…俺の罪の証だ!
「おや…?」
規模を更に縮小し、その分火力を圧縮する!!己の爆熱的筋肉と発熱的筋肉、発火的筋肉が全て焼き消えても構わん!!
「これが己の限界を超えたプロミネンス…いや!」
筋肉などまた鍛えれば良い!
「己ごとッ!全て灼き消せ!コロナッ…ブラストォーッ!!」
俺の罪は…俺だけのものだ!誰にも…渡さん!!
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ふふ、エンデヴァーめ、無茶苦茶をする。これだからヒーローは厄介だ。…だが、それも無意味。転送で呼び出した対エンデヴァー用の脳無が焼き消し去られたのは流石と言えるが…ボクを焼き消すには至らなかったようだね。
「く…そ…」
二度の大技で相当消耗したらしい。エンデヴァーともあろう者が最早血を這いつくばってボクを睨むしか出来ないことからそれは明白だ。
「それでは…その個性を頂くとしよう」
あれほどの破壊力を持つ個性、素晴らしい。是非とも欲しいものだ。…む?なんだ?肉体が反応している…これは…!?
「死柄木 弔ッ!!」
「緑谷…出久か!!」
またボクの邪魔をするか、ワンフォーオールの継承者…!ギガントマキアがやられてからそう時間は経っていないはずなのになんと早い到着か…!相変わらず厄介だな。
「「ナイスバルク!!」」
本当に厄介だな!!これ!!ドクター!!ちゃんと消しといてって言ったじゃん!!
『俺もドクターにそれ言ったんだけどな。あと残りの10%を改造しないとそれはできないらしいぜ先生』
後残りの改造10%分それなの!?
『その反応俺と被ってんぞ』
というか…弔…そうか、緑谷 出久に反応して出てきたのか
『不本意だがそうみたいだ。…悪いが俺の中から出て行ってくれないか?先生』
ふふ、それは出来ないよ弔。少なくとも目の前にいる緑谷 出久の対処はボク自らがやらなければ
『ふざけんな。俺の体だぞ』
弔では彼には勝てないよ。大人しく見ているんだ。
「なんだ…?この感じ…殺意が二つある?妙な感じだ…!」
ふむ、4代目の危機感知が発動しているらしい。やはりワンフォーオールの力は厄介、そして…だからこそこの身に取り戻さねば。だが、今の彼から個性を奪っても恐らくワンフォーオールの個性因子に内部から攻撃されかねない。故に弱体化をさせる…!
『弱体化?あのガキマッチョが弱体化するとは思えないが』
まぁ見ていると良いよ。
「行くぞ、緑谷出久」
「その感じ…神野の…!?」
『脚力増強』×3+『瞬発力』×3+『槍骨』+『筋骨発条化』+『空気を押し出す』+己の脚力ッ!!
「ッ!早い…!これは…空気を押し出して推進力にして槍のように形成した骨でスパイクを作り発条化させた筋骨を瞬発力と脚力によって一気に距離を詰めてきたのかッ!!」
なんでこの一瞬でそこまでわかるんだこの子怖い。だが…
「捕えたよ緑谷出久」
「ッ!筋肉爆発"マッシブバーン"ッ!!」
!?なんだこの衝撃波は…!?
『なるほどな、蓄積的筋肉に蓄えておいた大量の水を汗に変換し、爆発的筋肉と振動的筋肉と放出的筋肉を用いることで汗を衝撃波のように噴射したのか』
なんでそんなことわかるんだい弔…
『何故って…そりゃぁ…筋肉だろ』
もう良い、黙っててくれ。彼が何をしてもこの際問題ない。確かに触れた。そこが重要だ。思った通りあの緑谷出久が無様に片膝を付き肩で息をしている…!
「!?…お、おかしい…!筋肉爆発一回でこんなに疲れるはず無いのに…!」
『ガキマッチョが疲労してる…?何したんだ?先生』
何、簡単な事さ。
彼に…個性を与えたんだ。
緑谷が個性を付与されてしまった為タイトル詐欺です。よって本作は打ち切りとなります(ならない)
では問題です、緑谷に付与された個性とは?
2つありますが両方ともアニメに登場している個性です。当てられた人には賞品としてスクワット1000回を行う権利をプレゼント!!これであなたもナイスバルク!!
死んだクラスト…死因は出血多量。
ダビダンス阻止された荼毘…やることがなくなり暇になったので強化手術を受け再生だけを貰い弱点を克服した(が、皮膚が焼ける事を防ぎはしないので 皮膚が焼ける→再生→皮膚が焼ける→再生 である。普通に考えて拷問である。常人が耐えられる痛みでは無い)
コロナブラスト…エンデヴァーが自身への負荷を一切考慮せず放つプロミネンスバーンを超えた大放熱。当たれば緑谷でも例外なく死ぬ。火力増強系の筋肉と個性の限界を超えた放熱の組み合わせのため、エンデヴァー自身も大ダメージを受けてしまうし、放出時に筋肉が焼き消えてしまう。なお、太陽におけるプロミネンスは約数万℃、コロナは約百万℃だが、コロナプラストはプロミネンスバーンよりは格段に高熱だが本当に100万℃に達しているわけではない。(多分そんなことしたら地球滅ぶのでは)
筋肉爆発(マッシブバーン)…爆豪の爆破装甲およびプロミネンスバーンを参考に習得した技。予め蓄積的筋肉に圧縮的筋肉で圧縮蓄積させた汗を爆発的筋肉と振動的筋肉と放出的筋肉の相乗効果で解き放つ事で全周囲に衝撃波を放つ。但し、予め膨大な量の汗を蓄積させる必要がある(ヒント:炭酸津波の処理方法)
〜ちょっとオマケ それいけ物間くん!〜
「拳藤、最近蓄積的筋肉による個性ストックの増加や持続的筋肉によるコピー時間の延長を訓練してたのは知ってるだろ?」
「うん。確かストック数が5になって時間も30分だっけ?だいぶ鍛えたよね。最近私のアームハンマーをいつの間にかコピーしてたスティールで耐えるようになったのはムカつくけど」
「A組の轟くんに手伝ってもらってさぁ、彼の半冷半燃でイメージを掴んでついにコピーした個性の同時使用ができるようになったんだよねェ!」
「…。強くないか?それ」
「だろう?試しに切島くんの硬化と鉄哲のスティールによるダブル硬化をしたら緑谷くんの軽いジャブにも耐えられたんだ。まぁ、壁まで吹っ飛ばされたけど」
「…なぁ、物間。トカゲの尻尾切りとアンタのコピーって併用したら物凄く強いと思わない?」
「…実際爆豪くんの爆破と組み合わせたら凄かったよ。切り離した手を爆破で飛ばしてロケットパンチとかやってみたら回原が吹き飛んで全治1週間の怪我になったし、切り離した指を旋回で高速回転させつつ宍田の耳の穴に突っ込んだら3日間口聞いてくれなくなったからね。」
「なんか色んな個性を組み合わせてそのうち魔王だとか言い出しそうだなアンタ」
「おいおい!僕はヒーロー志望だぜ?そんなこと言うわけないだろ、はっはっは!」
特にオチとか無いよ