無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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本作のオールフォーワンは個性強制発動の他に個性強制停止も使えると言う設定です。

今回は場面切り替え多め


トレーニング49 僕が象徴になります…!

 『剛筋』+『耐久』+『増殖』+『鋲』+『頑丈』+『シールド』+硬質的筋肉…!これで…!

『無理だ弔。肉壁が保たない!』

 黙ってろよ先生。ここで大事なのはガキマッチョの殴打の勢いを殺さないことだ

『何…?何を考えている弔!』

 『空気を押し出す』+『膂力増強』×3+『瞬発力』×3+『筋骨発条化』+硬質的筋肉+…

 

 ガキマッチョの殴打!

 

「じゃあなァガキマッチョ、それに爆豪。今回はお前らの勝ちだよ。だが、考えなしに思い切り殴っちゃいけねぇな。お前が脳筋であるように俺も脳筋なんだ。ま、知恵比べじゃ俺の方だったってワケさ。これが…俺の逃走経路だよ。」

「アイツ…逃げる気か!?ざけん…ぐ…!」

『弔!この好機に逃げるなんて何を考えている!爆破の小僧はさっきから個性を使っていないあたり限界のはずだ!』

 黙れよ先生。手持ちの個性じゃガキマッチョを仕留め切れない。それに爆豪は…ありゃまだ何か隠し玉を持っている。そう言う顔だ。アイツらを確実に倒すために…先生を脱獄させる。最初からそれも計画のうちだろ?

『それはそうだが…』

 

 それにさっき殴られた時に生命変換は返してもらったしな。…取り戻した個性は摂生に戻っちまってるがな。

 

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 エンデヴァーは自らを焼いた事で現在瀕死の重症だ。

 ミルコは左腕切断レベルの大怪我の他に死柄木の殴打を受けていたことから内臓破裂と肋骨の粉砕が起きている。更に腕の怪我を放置したまま戦闘を行なったことで肉体への疲労も大きく意識を失っている。

 ベストジーニストは腹に風穴が空いた状態で無理したのが仇となり昏睡状態。

 ホークスは荼毘により燃やされ全身大火傷。

 そしてクラストは…死亡。死体すら残っていない。

 ビルボードチャートJPのトップ10に名を連ねるヒーローのうち、半数が現在戦闘不能状態だ。

 残りのトップ10に名を連ねるヒーローもエッジショットとシンリンカムイおよびマウントレディのチームラーカーズは市民の避難所への誘導及び護衛に忙しい。

 リューキュウは空を飛べるヒーローということでホークスに代わり空から要救助者を探すなどの任で手が回らないらしい。

 ヨロイムシャは自身の事務所に武装市民やヒーロー達と立て籠もっているらしい。

 ウォッシュは各地で石鹸を配布している。こんな時だからこそ清潔さを保て、高品質と有名なウォッシュ証の石鹸は好評で、いざという時は鈍器としても高性能だと武装市民からも評価されているらしい。…何を素材に使ったらそんなことになるんだ…?まぁいい。

 超常解放戦線は瓦解し、ヴィラン連合のメンバーであった者はトゥワイスこと分倍河原は死亡…死因は焼死。マグナこと引石は捕まり、現在はおとなしく留置所にて天井に指を突き刺しての懸垂に興じているらしい。…正直脱獄出来そうなものだが、それをしないのはヒーローに敗北した奴なりの流儀なのだろうか?緑谷が「あの筋肉の輝きに脱獄の意思は無い」と断言した為とりあえず放置されている。そして…他のメンバーは捕えられていない。ここまでなら痛み分け…と言えなくも無かったが。

「先生、すみません。僕がアイツを逃したばっかりに…!」

「クソ肉ダルマだけのせいじゃねぇ…俺があそこでアレを使っていれば…!」

 タルタロスの襲撃、そして凶悪ヴィラン達の脱獄…。それらが死柄木一人によって起こされたとはな。

「いや、お前達二人だけの責任じゃない。寧ろよくやってくれたよ。…不甲斐ないのは俺達大人、プロヒーローの方だ。」

 エンデヴァーやミルコを戦闘不能に追い込んだ相手に大した怪我もなかった事は幸いとしか言いようがない。それに…タルタロスの崩壊を許した事で現在の日本はヒーローへの信用が落ちた。そして追い討ちのように死柄木の襲撃により司法が崩壊した上、一般市民による武装が加速している。

 

 それでも…多くの避難民が雄英に押し寄せるのは緑谷という圧倒的筋肉の権化が人々を安心させるために今もパンイチでポージングを決めているからだろう。ヒーローへの信用は落ちたが筋肉への信用は落ちないらしい。今や緑谷はかつてのオールマイト、つまり『平和の象徴』のような扱いである。但し『筋肉の象徴』だが。

 正直複雑な気持ちだが人々がそれで安心と感じるなら今はもうプロヒーローである俺たちの実力不足だと考えるしかない。

 それにしてもオールマイトは何してるんだか…こんな非常時に雄英にいないなんて。あの人が再びヒーローとして立ち上がれば希望の火は灯るはずなのに。…いや、いつまでも怪我人に頼ってちゃ情け無いな。生徒達を俺が見て…導いてやらなければ…!

 

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「大漁じゃ大漁じゃあ!!久し振りのシャバじゃ!!」

 …ヴィランの脱獄犯…ダツゴクだな。データによるとヴィラン名サイダーハウス…個性は炭酸水を操る、か。緑谷少年と爆豪少年と轟少年の3人が連携して捕まえたヴィランだったか。

「アーマー装着。」

『装着完了デス』

 では行こうか。久し振りの復帰戦…いや、初陣か。この私…アーマードオールマイトのな。

「そこの君。悪い事は言わない、投降したまえ。…私が来た。」

「あ?なんじゃぁお前は…メカメカしいオールマイトみたいな格好しやがって…。このサイダーハウス様に楯突こうなんざ…」

 個性再現機構発動…『テープ』+『帯電』ッ!!

「ぐえっ!?なんじゃこのワイヤーは…!」

「しばらく眠っていなさい。放電…80万ボルト!」

「ぐあああぁぁぁああああ!?」

 ふむ、こんなものか。瀬呂少年と上鳴少年の個性を基にしたこの二つの組み合わせは中々便利そうだ。この周辺に別のヴィランが居ないか調べてみよう。個性再現機構発動…『生き物ボイス』!…まぁ偵察用ドローンを放つだけなんだけどね。おっと、早速反応あり…これは…不味いな。ムーンフィッシュ…!凶悪犯ではないか!

 個性再現機構発動…『シュガードープ』!少し燃費は悪くなるが市民の命が優先だ!!

 

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「ねぇねぇ、知ってる?真堂、あちこちでオールマイトみたいなロボットがヴィランを捕まえてるって噂」

 あぁ…その噂なら聞いたことがあるような。なんでもすごい高性能なロボットオールマイトが電気を放ったり火炎放射をしたりして色んなヴィランを捕まえてるんだっけかな。

「ロボットがヴィランを倒す…ヒーローが不要になる時代が来るのかもね」

「えー?そんなの困るよ!私達頑張って仮免取ったのにー」

「それもそうだね、中瓶」

 ロボットのせいで僕らはお払い箱なんて少し笑えない。…その為にも少しでも多くの市民を学校に避難させて僕らの有用性を示さないと。

「…いい隠れ蓑見ィ付けたァ!!」

「ッ!?瓦礫の下からいきなりヴィランが…!?」

 くそ…!コイツいきなり掴みかかってきやがった…!こうなりゃ揺らして…ッ!?効いてない!?

「そんな!真堂の『揺らす』が効いてないなんて…!!」

「んん〜??揺らすゥ?効かないよぉ!だって流動的なんだから!!」

 くそ…!なんだコイツ…掴めもしない…!まずい…息が…!!

「真堂から…離れろ!ロケット…ダッシュ!!」

「早い…!?」

 良いぞ中瓶…!折り畳んだ脚を伸ばす事で加速度を得るロケットダッシュなら!

「おっと!コイツがどうなっても良いのか!?」

 俺の身体を盾に…!?俺を…舐めるなよォ!?

「…ぷっは!!俺に構わず思い切りや…」

 

「ロケットパァンチ!!」

 

 ぐえ!?マジで思い切りやりやがった痛ってぇ!!!

「…酷いじゃないかいきなり顔殴るなんて…ま、助かったけどね」

 殴られた衝撃でヴィランの拘束から逃れられたのはラッキーだった。…あぁ、頬がパンパンに腫れてるけどこの際気にしないでおこう…

「くそ…!なら女の方をッ!!」

「近寄ってくんな気色悪い!ズームロケットパンチ!!」

「えっ、腕伸び…ぐえ!!」

 エグいな。眼球に拳をブチ込んでる…。それによほど近寄られたくなかったんだろう、普段折りたたんでる本来の腕まで伸ばして攻撃するズームロケットの方を使うとは。…彼女の実家に挨拶しに行った時ビビったんだよな。彼女の個性、母親譲りって聞いてたけど元の身長2メートル越えてたなんて…

「思った通り眼球には攻撃通るみたい!」

「サポートする中瓶」

 よし、正直俺がどこまで役に立つか分からないが中瓶をサポートして…

「おい、そこどけ」

「あぁ!?」

 クソ!俺の個性が効かないようなヴィランと戦ってて、ただでさえ非常事態だってのになんだよ!…うわ、振り向いたらデッカ!筋肉が筋肉着て筋肉鍛えてるみたいな体してる。まるで雄英の緑谷くんだ。…顔が少し凶暴なのが気になるけど。

「今ヴィランと戦闘中なんで下がって…って!」

 片手で押し除けやがった。なんなんだあの人…って

「クソデカ隠れ蓑発け…」

「フンッ!!」

 うわ。凄い。パンチの圧で流動的ヴィランが弾け飛んだ。…回収が大変そうだな。

「…弾けちまったか。…手間増やしちまって悪かったな」

「あ、いえ、こちらこそ助かりました。」

 まぁヴィランを倒したんだ。この際もうどうだって良いや。ところで…なんでこの人パンイチなんだ…?

「ねぇ、真堂…この人も一応一般人なわけだし保護した方がいいんじゃ無い?」

 保護が必要そうな強さでは無いが、一般人には変わりがないはず。それに学校なら着るものもあるはずだ。…タンクトップとか。

「どうです?良ければうちの学校に来ませんか?着るものや食べるものを…」

「…ヒーローの学校には行かねえ。気持ちだけもらっとく」

 …どうやらこの人もヒーローに対する不信感があるようだ。あまり無理を言っても仕方がないか。

「なぁガキども」

 口が悪いなこの人

「世の中こんな感じなのにまだヒーローなんて続けんのか?」

「…世の中こんな感じだからヒーロー続けるんですよ。苦しい時にこそ皆の為に戦うからヒーローなんです」

「…なるほど、そう言うもんか」

 そう呟くとムキムキな人はこちらに背を向け手をヒラヒラと振って来た。去ろうとしてるらしい。まぁ、僕も引き止める事はしないが…

「あの!…名前、教えてもらえませんか!」

 名前くらいは聞いてもいいだろう。

「そうだな…俺は血ぐ…いや…」

 すると男の人は再びこちらを向き、その筋肉を惜しげも無く傍聴させ、モストマスキュラーのポージングをとってきた。うーん、なんて見事なナイスバルク…

 

「俺は…モストマスキュラーだ。」




アーマードオールマイト…私は原作未読ですが存在は知っているので存在を使用。原作の単独行動デクポジションとしてオールマイトはアーマードオールマイトとして人知れずヴィラン退治と市民救助を実行中。オールマイトとしてではなく、アーマードオールマイトとして活動している理由は………。

中瓶 畳(魔改造版)…個性の折畳により体を小さくすることで偵察や回避を行う。また、閉所での救助なども可能。戦闘においては折り畳んだ状態から一気に展開することで勢いをプラスするロケットパンチおよびロケットダッシュを使用する。…以上が原作設定であるが、本作においては本来の身長は2メートル。彼氏である真堂が可哀想なので体を折り畳み身長を低くしている。そして折り畳みにより筋肉を折り畳むことで女性らしい外見を保っているが筋肉量は非常に多い。ちなみに悩みはその身長と筋肉からくる体重の重さ。真堂が必死になって体を鍛えているのは彼女をお姫様抱っこする為だったりするがそんな事はどうでも良い話である。

モストマスキュラーさん…突如現れた謎の強面クソデカ筋肉マン。圧倒的筋肉からおりなす殴打はその圧だけで流動的ヴィランを消し飛ばした。その存在は現時点では全く想像がつかないが一応原作でも登場したキャラなので凄く難しいとは思うが誰なのか予想しても良いかもしれない。
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