無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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緑谷とマスキュラーによる筋肉バトルは再度ガチ殴り合いに突入した模様。

なお、今回は作者の趣味の(割と)ガチバトル回で筋肉量少なめなのでご了承ください。


トレーニング52 この筋肉対決…負けられない!!

 不意打ちの爆殺真拳を避けやがった。このクソヴィラン、油断ならねぇ。まだあのガキがここから離れてそんなに時間が経ってねぇから流れ弾を考えると安易なAPショットは危険だ。

「さて、じゃあこっちからも仕掛けさせてもらうよ」

 …!?肘からなんか撃ち出しやがった…!しかも背後はあのガキの帰路だ…!このクソヴィラン…!

「回避じゃ無くて迎撃か、口は悪いけどちゃんとヒーローみたいだね」

「何偉そうに評価してんだクソが!!」

 幸いそんなに頑丈じゃねぇらしい。爆破で迎撃は可能か

「いや、私もヴィランになる前は一応プロヒーローだったからね。見せてもらおうじゃないか!次世代のヒーローの可能性を!」

 ッ…!迎撃の爆破で一瞬視界を遮った隙に空中に移動だと…!?しかも空中を歩いてやがる…!何かを打ち出すだけの個性じゃねぇってことか…!

「そらッ!」

「はッ!上取ったつもりかァ!?」

 相手の攻撃を回避しつつ爆破で跳び距離を詰めるッ!!

「やっぱり爆破で空が飛べるんだね、姿勢制御難しいだろうにやるねぇ」

 …?今チラッと下を見やがった?何か…ヤベェ!

「!跳弾の角度は完璧だったけど今のよく避けたね、それとも私の視線を見ての判断かな?なかなかの洞察力だ」

 このクソヴィラン…俺を試してんのか…!?ふざけやがって…!空中ならある程度流れ弾の心配はしなくていい…!

「APショット!!」

「ッ!」

 身体から生やしたなんかから撃ち出してその反動で避けやがった…?闘い方が慣れてやがる。プロヒーローってのは嘘じゃねぇってことか…!

「かっちゃんがんばれー!」

「やっちまえレディ・ナガン!」

 なんでテメェらは呑気に応援してんだよ…!!

「余所見なんて余裕そうだね!」

「当然だ!テメェのノロマな攻撃なんざ見てから避けんのなんて難しいことじゃ…」

 ッ!?軌道が曲がりやがった!?チィ…!爆破装甲ッ!!

「ギリギリで躱されたか、でも油断してちゃいけないね!」

 アイツの個性…ライフルってところか。だが連発できるのは厄介だな。さっきみたいな曲がる軌道に気をつけつつ避けねぇといけねぇ…!…?背後で何かがぶつかった音だと…!?まさか…!

「ッぶねぇ!!」

「弾丸同士をぶつけての跳弾…これも避けるのか。凄いな、最近の若いヒーローは!」

 正確な予測と偏差撃ちに曲がる軌道、しかもそれを組み合わせての跳弾か…厄介な銃撃だな…。だが、爆破で迎撃は可能だ…問題無…ッ!?

「甘いよヒーロー。横着して爆破で迎撃…それは許さないよ」

 弾丸が爆発しやがった…!コイツ…!

「自爆って個性を与えられててね。私の好きなタイミングで弾丸を爆発させることができるのさ!」

 守ってばかりじゃ埒が明かねえ…!こっちから仕掛けてブッ殺す…!!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 距離を詰めてきたね。まぁ私に射撃させない為にはそうするしかないか。

「そう簡単に距離は詰めさせないよ」

 私のライフルはあくまで個性で作られたものだ。だから普通のライフルと少し性能が違う。

「チィ…連射可能なのかよ。だがなッ!APショット・オートカノン!!」

 やるね、私の弾丸を全て撃ち落とすなんて。

「…これならどうだい!」

 私の個性ライフルに使う弾丸は私の髪の毛を千切って練って作るものだ。だから練るときに工夫を行う。今までは爆髪を全体に練り込めていた。

「はッ!無駄だ…APショッ…」

 今だ…!

「ッ!?いきなり加速しやがった…!!」

 射撃後暫くしてから爆髪を起爆し変速させる。予測なんてさせない!

「クソが…!」

 その性質上爆発弾には出来ないが上手く当たったみたいだね。あの子なら筋肉止血とかは出来ないだろうし

「何勝ち誇ってやがる…!この程度ッ!」

 ッ…!この子、傷を爆破して傷を焼いてる…?恐ろしい執念ね…

「どうやら特殊弾は連射出来ないらしいなァ!?」

 特殊弾は撃つ前に性能を考えて練らなくちゃならないから連射性に欠く、流石にこれだけ戦ってればバレちゃうか。

「死ねェ!!」

 連射出来ない隙を突いて私に攻撃させる前に仕掛けてきたか、悪くないね。でも、私だって銃撃を得意としている。狙いが正確な分避けるのも簡単…ッ!

「軌道を変えられるのが自分だけだとでも思ったかァ!?」

 小さい爆発で軌道が変わった…!?やるね…!でもライフル発射による反動を使えばこれくらいならば躱せる!…それにこの隙に距離を詰めるつもりか…!でも、爆髪をばら撒けばッ!!

「ッチィ…!即席の機雷原か…!厄介なことしやがって…!!」

 思った通り体勢が崩れた…。重力に引っ張られる己の体を爆破で浮かせ続けるというのは簡単ではないだろう。炎のように何かを噴射し続けるのではなく爆破時の反動を使っているだけなのだから。だから滞空に用いる爆破以外の唐突な爆破は体勢を崩す要因になる。その点爆髪による即席の機雷は有効だ。

「どうしたヒーロー!詰めてこないなら!」

 私達への応援合戦が終わったと思ったら今度は瓦礫解体スピード勝負を敢行している筋肉二人相手ならばともかく、爆破の少年相手なら爆破弾以外でもダメージを与えられる。この隙に予め複数の弾丸は作っておいた。これで追い詰める…!

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 あの女…何か企んでると思ってたが、手にチラリと何かが見えた。ありゃ多分特殊弾だ。機雷原も厄介だが特殊弾を連射されるのはもっと厄介。だがどうする?あの女の回避力はなかなかのもんだ。爆速ターボで距離は詰められねぇ、APショットは当たらねぇ、範囲爆破じゃ殺しちまう。

「そら!行くよッ!」

 ヴィランの癖に攻撃タイミングを宣言…っと危ねえ、あの女宣言の前に既に発射してやがったな?姑息な手だがヴィランらしいか。いつの間にか筋肉二人は崩落したビル解体を終えて再度の1発ずつ拳を叩き込む耐久レースに移行してるが無視だ。狙撃の精度も事前に作ってるはずなのに的確な弾道変化でこっちを追い詰めてきやがる。

 …あ?ライフルでこっちを狙ってるって事はよォ…

 

「閃光弾ッ!!」

 

「ッ!」

 スコープ越しだが閃光弾なら目眩しになる。爆速ターボは体勢が崩れるから機雷原突破にゃ向か無ェがよ…爆破による回転を加えたハウザーインパクトなら外部からの多少の爆破は回転で打ち消せる…!!

 爆破装甲を体得した事で両手の爆破は推進力に、更に足裏からの爆破も上乗せする。回転の爆破は爆破装甲ですりゃ良いからな…!

「機雷原を突破された…!?」

 ライフルの反動で回避行動か、だが無駄だ!テメェが逃げようとハウザーインパクトなら相手を追尾できるからなァッ!!あとはこの回転による遠心力に爆破を乗せるッ!!

 

「ハウザーインパクト…改ッ!」

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 ぶちのめした女ヴィランは気絶したらしい。念の為縛っておくか。

「…そういやあのダブルクソ筋肉はどうなった」

 筋肉の波動を頼りに…しなくても筋肉と筋肉がぶつかり合い生じる爆発音と振動の発生源に向かえば自然と問題のクソ筋肉二人が殴り合いをしている地点に到達した。

 

「行くぞォォオオオ!!緑谷ァァァアアアアア!!!」

 

「来いッ!マスキュラー!!」

 

 まず二人が同時にサイドチェスト。サイドチェストを決める際に腰を捻った時に生じる衝撃波で倒壊して横に倒れていたビルは粉微塵になって消えた。なんで??

 

「次の行くぞォォオオオ!!緑谷ァァアアアア!!!」

 

「次も負けないぞ!マスキュラー!!」

 

 お次はアブドミナルアンドサイ。頭の後ろに腕を組み、肘を前に突き出す際の衝撃波同士がぶつかり合い雲が裂けた。なんだこれ??というかさっきのポージング対決に勝ち負けとかあったのか?

 

「これで止めだ…緑谷ァァアアアア!!」

 

「正面からねじ伏せてやるぞ!マスキュラー!!」

 

 自己申告によるとこれで最後らしいポージングはモストマスキュラー。何故拳同士を打ちつけただけで爆発が起こるのかは謎だが、兎に角俺の極大爆破くらいの爆破が二人の筋肉塊から発生した。俺の個性が爆破で助かったぜ。咄嗟に爆破で相殺できたからな。

 

「流石は緑谷…!これでもダメか…!!」

 

 まず基準を教えろよ。

 

「こうなれば『話し合い』で解決するしかない!」

 

 肉体言語の話し合いはただの殴り合いなんだよな。

 

「肉露鞭+筋肉増強+己の腕力ッ!!これが俺のォォ…モストSMASCLEだァァァァアアアア!!!!」

 

 クソ肉ダルマよりも後方に鞭…?を伸ばし、それを引っ張る力と筋力、更に個性と思われる外皮に収まりきらない大量の筋繊維を腕部に纏っての殴打か、結構ヤバい攻撃なんじゃねぇか…?

「だったらこっちは…反復運動+筋肉爆発+己の腕力ッ!!こっちも… SMASCLEだァァァァアアアア!!!!」

 対するクソ肉ダルマは殴打のモーションを1秒間に100回行い、腕部を一時的に圧縮トレーニング状態にしたのか、更に自分の背面からのみ筋肉による衝撃波を放ち推進力を得たようだ。

 

「「ナイス…バルクッ!!!!」」

 

 ナイスバルクは相手の顔面を殴りつける時の掛け声じゃねぇんだよ。全世界のボディビルダーに謝れ。…しかしクロスカウンターか、いかにクソ肉ダルマとはいえお互いに匹敵するクソ肉ダルマからの全力の殴打を喰らえば倒れるらしい。…仕方ねぇ

「カウント開始!3…!」

 どうした、クソ肉ダルマ。立てよ。お前の筋肉はそんなもんじゃねぇだろ。

「2…!」

 チィ…ヴィランの方のクソ筋肉塊がピクりと動きやがった…!ざけんなよクソ肉ダルマ…俺以外に負けるなんて許さねえぞ…!

「1…!ゼ…」

 

「フンッ!!」

 

 …!寝たままの姿勢から飛び上がっただと…!?

「マスキュラー…いや、モストマスキュラー!ナイスな…バルクだったッ!!」

 チッ…心配させやがって。あとサイドトライセップスはやめろ。

「へっ…どうやら俺の負けのようだな。緑谷 出久…また、手合わせしてくれるか」

「勿論!」

 一瞬の迷いもなく回答しやがった。まぁコイツらしいか。…ダブルバイセップスする意味は分からないがな。

 

 …でもそいつタルタロス収容犯だから本来なら出られないだろ。





○ハウザーインパクト・改…爆破装甲を会得したことで両手の爆破を推進力に用いることができ、従来のハウザーインパクトよりも遥かに早い速度で着弾可能なハウザーインパクト。爆豪本人が移動する技の為相手の動きに合わせて追尾することが可能だが反撃を受ける可能性がある。

多分マスキュラーを改心(?)させる二次創作なんて早々ないだろうなって…後なんでレディ・ナガンと絡みあるの…。原作準拠とは一体。

爆破の爆豪VSライフル+エアウォーク+自爆のナガン
どっちも遠距離爆破攻撃持ちでなんか似た攻撃になったので戦わせたいと思った次第。でも原作じゃあり得ない対決を筋肉が歪めて実現させるからこその二次創作だよなぁ!?

レディ・ナガンの弾丸は自爆による爆破属性を付与してしまうと誘爆の危険性が伴います。
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