無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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砂藤の扱いに困る作者


トレーニング06 僕の圧倒的筋肉と反射神経なら最強の騎手になれること間違い無しさ!

 第二種目は騎馬戦か、デクのポイントは…1000万、ハッ…ふざけてやがる。だが、シンプルでいい。結局あいつからポイントを奪えりゃ一位になれるって事だ。騎馬を作らなきゃならない騎馬戦ならクソ肉ダルマでも絶対に隙ができる。今日こそ格の違いを見せ付けてやる…!

 

 だから、勝つ為にプライドは捨てる…!

 

「おい!半分野郎!俺と組め…!緑谷、殺るぞ」

「…分かった。騎手は任せる。残りの騎馬はどうする。」

 この段階じゃ誰がクソ肉ダルマに付くか分から…

 

 んだあの騎馬は!?

 

「すげぇな。緑谷のヤツ…。」

 右腕に尻尾、左腕にタコ野郎、んで背中にタラコ唇…!?

「筋肉だらけだ。趣味に走ったな」

「いや、違ェぞ半分野郎。あれはクソ肉ダルマの脳筋式合理的騎馬だ。」

「すまねぇ、お前が何言ってるのかさっぱり分かんねぇんだが」

「アイツは俗に言う…『脳筋』だ。だからこそ俺よりも学業の成績も良い。」

「すまねぇ、お前が何言ってるのかやっぱり分かんねぇんだが」

 チッ…コイツ天然か?仕方ねぇ、しっかり教えねえとな…

「いいか、脳筋って言葉は知ってるよな?」

「あぁ、脳まで筋肉…。まさか…」

「そのまさかだ。アイツは脳まで筋肉で出来てやがる。つまり、脳味噌=筋肉だ。」

 いつも無表情でクールぶってるコイツもようやく意味がわかったみてぇだな

「脳が筋肉であるなら逆もまた然り…全身筋肉のアイツは全身が脳味噌でもあるって事か」

「あぁ、そういうこった」

 1人に対して3人がしがみついてるのは騎馬とは言わねぇが…尻尾で攻撃ができる右腕、タコ野郎の腕で範囲攻撃、タラコ唇は…わからねぇが、兎に角両腕の2人を武器代わりにいつも通りの筋肉で暴れ回る作戦に違い無ェ…!実に合理的だ。

「おいミッドナイトォ!!」

「あら、何かしら?」

 俺が騎手をやる以上、作戦は一つしか無ェ…!脚を止めさせてその隙に鉢巻を奪う…!だから氷が使える半分野郎をチームに入れた…!

「騎手が単独で動くのは有りかよ」

「んー、そうねぇ…騎手が地面に脚をつけたらアウトだけど、空中ならアリかしら。その方が面白そうだしね」

 舌舐めずりすな。

「なら騎馬はどれまでなら分裂して良い」

「んー、基本的には一塊が原則よ。バラバラになったらそれは騎馬とは言えないもの。…でも、さっきのルールを適用して騎手に触れてるなら二つ以上に分裂してもOKとするわ!…その方が面白そうだし」

 だから舌舐めずりすな。…よし、騎馬は決まった。

「おいクソチビ!」

「えっ!?オイラ!?…爆豪、お前オイラと組んでくれるのかよ!?」

「テメェのクソ髪ならあのクソ肉ダルマ止められんだろ。来い。」

 半分野郎の氷結とクソチビの粘着球、クソ肉ダルマに挑戦するとか抜かしてたクソメガネも呼び寄せたからな。これなら行けんだろ…!

 

 開始と同時にクソ肉ダルマに向かって氷結をブッパさせる…!ついでに周りの騎馬も足止めして…

「お、おい緑谷!何やってる!まんまと凍らされてるじゃ無いか!」

「やはり実質騎馬が1人というのは無理があったか…!」

「来るぞ…緑谷!」

 …!ここだ!

「流石はかっちゃん、距離を取るとはね」

 

 瞬間、クソ肉ダルマを中心に氷がひび割れた。脚の振り上げ、その行為だけで半分野郎の氷を跳ね除けた。だが、それだけなら距離を取る必要は無ェ…問題は…次の奴の蹴り!空気中に舞った氷を蹴飛ばすことによる遠距離攻撃、この風圧…クソが…!まるでブリザードだ…!!

 

 だが…!ここまでは俺の計算通り、狙い通り脚は止められた。あとは俺の爆破で一気にクソ肉ダルマに突っ込む!

「クソチビやれェ!!」

「任せろ!グレープラッシュ!」

 俺の背中に乗るコイツの粘着球は触れたら最後、暫く剥がれ無ェ!!氷で素早くは動けねェし、はたき落とそうにも手にくっつく!これなら…

 

「コォォォォォ………」

 

 あ…?なんだ…?この吸引音………!?まさかッ!!

「何やってんだよ爆豪!いきなり飛び上がるなよな!オイラが落っこちまうだろ!」

「だァってろ!!クソチビ!!」

 

「カッ!!!!」

 

 瞬間、クソ肉ダルマへと向かう粘着球は進行方向を180度転身した。

「お、オイラの粘着球が!?」

 いくつかの騎馬はクソ肉ダルマの殺人的肺活量が齎す突風的吐息によって弾丸と化した粘着球にブチ抜かれて完全に崩壊していた。…当たりどころが悪けりゃ気絶だな。

「オ、オイラ達の騎馬は!?」

 半分野郎が氷の壁を張ってたらしい。やるじゃねぇか。

「…戻ったか爆豪」

「クソ肉ダルマの肺活量があそこまで化け物だとは思わなかったぜ…」

 その瞬間、蹴りでブチ割れる氷の壁。現れたのは…そりゃクソ肉ダルマだよな…!

「かっちゃん、次は僕らの番だ。」

「半分野郎ォ!!」

 氷結をブチかますが、クソ肉ダルマが左手を振るうと易々と砕けた。

「チィ…!」

 6本の腕全部に膝を生やしてやがる…!

「障子くん、大丈夫?」

「複製した膝なら問題ない。構わずやってくれ」

 そうだよな、俺が半分野郎相手にする時でも左側にそういう役を配置する…!対氷だ。まぁ、クソ肉ダルマの鉄鋼的筋肉の表皮なら氷漬けにされても平気だろうが…。続けて振るうは…尻尾か!

「クソメガネ!!」

「せめて飯田と呼んでくれ!」

 尻尾はクソメガネの蹴りで弾きゃいい。だが、そう何度も受けられねえ…!

「緑谷、後方から別の騎馬だ。」

「ありがとう砂藤くん。まぁかっちゃんとは決勝トーナメントで決着付ければ良いしここは退くよ」

 そう言ってクソ肉ダルマは強靭的筋肉がはち切れんばかりに密集した脚で地面を蹴り距離を取りやがった。よし…チャンスだ…!

「待ってたぜ!!この瞬間をよ!!半分野郎、道だ!!」

「あぁ」

 半分野郎に氷の道を作らせ…

「クソチビ!!タイミングは俺もクソメガネが合わせてやる、やれ!!」

「任せろ!」

「だからせめて飯田と」

 クソチビの粘着球はクソチビ自身に対しては跳ね返る。なら、その反発力を機動力に変換すりゃ良い!!そして俺の爆破とクソメガネの脚で氷の道を駆け上がる!!

 

 空中ならアイツは「自由に動け無ェ…!って思ってる?」…!?コイツ…!?

 

「かっちゃん、これが筋肉読心術だよ。」

 

 いや、動揺するな。こっちの動きが読めても関係無ェ!!

「空中でもやりようはあるんだよ。かっちゃん」

 そう呟くとアイツは高速で両足と両手…についてる奴らもろとも…を空中に叩きつけやがった。

 瞬間、発生した衝撃波に騎馬は吹っ飛ばされちまった。だが、半分野郎ならなんとかすんだろ。だから俺はこのクソ肉ダルマをなんとかする…!まずは爆破で目眩しだ!

「無駄だよかっちゃん!」

 !?爆煙を全部吸い込みやがった…!?コイツ…!

 

「ツインインパクト…ファイア!」

 

「…!?やられた…!」

 …!?あのクソ肉ダルマから鉢巻を奪いやがった!?誰だあのチビデブは…!…いや

違ェ、この場は退「残念、遅いよかっちゃん」

「チィ…!」

 クソ肉ダルマ…!自分の鉢巻が取られた瞬間すぐに俺の鉢巻を狙いやがった…!いや、こっちもすぐ騎馬に戻ってポイント稼ぎだ。

「半分野郎!クソ肉ダルマを狙うのは無しだ!ポイントを稼ぐ!」

「爆豪…そうか。分かった」

 幸い、粘着球でぶち抜かれた連中からポイントは回収すりゃ良い…!クソみたいな結末だがよ…!借りは決勝トーナメントで返してやる…!




圧倒的筋肉に物理的に振り回されることになった障子と尾白くん。

パーフェクト緑谷フォームは右腕に両手両足でしがみつく尾白と、左脇で膝あたりを抱えられてる障子をイメージして下さい。

結果
1位 圧田チーム
・圧田
・発目
・麗日
・心操
→緑谷がサポートアイテムに興味を示さず突っぱねた結果、サポート科の発目はチームを組むのが困難に。そこに声を掛けたのが麗日。そして普通科故に溢れてた心操に声を掛けたのが庄田。この4名が1チームを作ることとなった。庄田を麗日の個性で無重力にし、発目のジェットパックで飛行し、ツインインパクトによる加速で鉢巻を奪った。(作戦を立てたのは心操)

2位 緑谷チーム
・緑谷
・砂藤
・障子
・尾白
→轟爆豪の高ポイント鉢巻を奪った後、圧倒的フィジカルで幾つかの騎馬を襲撃。2位になった。

3位 爆豪チーム
・爆豪
・峰田
・轟
・飯田
→緑谷に鉢巻を奪われた為一旦作戦変更。道中いけすかないB組の騎馬をメタクソにしつつ、轟の氷結による行動封じでポイントゲット。

4位 葉隠チーム
・葉隠
・蛙吹
・常闇
・耳郎
→騎手は防御に徹し、舌、ダークシャドウ、イヤホンジャックによる騎馬側の攻撃でポイントゲットを狙った。結果として言えば轟達に凍らされた際に、同じく動けない他のいくつかの騎馬からポイントを奪った。
 女性に囲まれ常闇は終始無言だった。
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