「異世界…まぁテメェが言うならそうなんだろうな」
コイツの筋肉が言うなら多分そうなんだろ。空気がなんと言うか違う気がするしな。
「…む、筋肉の躍動を感じる…あっちだ!とりあえず向かってみよう!」
どうやらこの世界にもクソ筋肉はいるらしい。…嫌な予感すんなぁ…!しかしコイツのダッシュ…気ィ抜くと置いてかれそうだ…!「置いてくつもりで走ってるのに流石だねかっちゃん」舐めんな…!
「…僕が見た感じ…女性と子供が人間ではない何かに襲われてて、それを躍動の主が助けようとしてるみたいだ!」
「人間ではない何かってなんだよ」
「うーん、体の動きがなんと言うか人間ではないんだ。かといって動物でもなくて…」
まぁその辺はその筋肉とやらにら聞きゃわかんだろ
「かっちゃん、とりあえず僕が先行するよ。爆破をぶつけてくれな…」
お望み通りぶっ殺してやるよ…!
「極大爆破ァッ!!」
「ありがとう!」
クソ…!傷一つ付いてねぇの腹立つな…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「「「ナイスバルク!!!」」」
だよな!!筋肉の波動感じるとか言ってたもんな!!!まずはその場そっちのけでナイスバルクするよな!!!!全員キレキレのモストマスキュラーしやがってよ!!!!!
「きゃぁ!」
ほらみろ、女子供に対して謎の生き物はお構いなしに攻撃しようとしてんだろうが…!!
「APショットッ!」
とりあえず様子見でAPショットにしたが軽く吹っ飛ばせたらしいな。つまり雑魚だ。
「ムキムキの兄ちゃんの次はなんだァ!?」
「だぁってろ!そこのバケモンはぶっ殺しても構わねぇんだろうな!?」
「良いけど…なんだよスゲェ態度悪いなあの兄ちゃん」
誰のせいだ…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おかげで助かりました。」
結局全部俺一人で片付けたんだが??アイツら何してたんだ???
「よぅ!チンピラ爆弾、助かったぜ」
「あァ!?」
「まぁまぁかっちゃん。抑えて抑えて」
…いや、改めて見たらなんだコイツ…?肌の色はおおよそ人間のそれじゃねぇ、オレンジ色に近いな…個性…いや、ここは異世界だったな。それに尻尾生えてて…羽っぽい何かが背中にあるし頭には角か?「オイラはビィ!ドラゴンだ!よろしくな!」…おい、まさかお前「おっと、悪ィな!癖になっちまってんだ…筋肉読心術するのがよぅ!」…どうやらこの世界でも筋肉読心術はあるらしいな…。
「紹介するねかっちゃん。この人がグランさん。凄いんだよ!僕の筋肉に劣らぬ筋肉量で聞けば剣術に槍術、魔法っていう技術も覚えてて銃や弓にも精通してて楽器なんかも弾けるらしいんだ!」
この筋肉モリモリな上にパンイチの覆面の変態がか?…いや、おかしくはないな…クソ筋肉の奴もやらせれば剣道とか強いからな…。
「ナイスファイト!」
うるせえよ。サイドチェストすんな。
「…あれぐれぇじゃ俺の実力の1%も出してねぇよ。」
「そうなのか、オメェすげぇなぁ!まぁいつまでもここにいるのもなんだからよぅ、そろそろ移動しようぜぇ!この人達を村に送り届けなくちゃいけねぇからよぅ!」
その口ぶりからすると女子供とコイツらは仲間って訳じゃねぇようだな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おや、戻ったか。団長、ビィ…それに知らない顔が増えているな?村の人間というわけでは無いようだが」
大剣を背負った長髪の男…ただ立ってるだけなのに隙が無ェ…。
「紹介するぜェ、アイツはジークフリート!オイラ達の仲間なんだ。コイツらはデクとバクゴーってんだ。さっき村人を助けるのを手伝ってくれてよぅ」
手伝うというか全部俺がやったけどな。
「そうだったのか。協力感謝する」
なんだろうな…ようやくまともな奴に会った気がする。
「どういたしマッスル」
お前は何もしてねぇだろ。
「あぁ、ナイスバルクだな。肩に大剣でも背負っているのか?デク」
あ、ダブルバイセップスしやがったダメだコイツも筋肉だ。
「貴方こそナイスバルク!…アンチ筋肉読心術を会得しているようですね」
「見事なサイドトライセップスだな。対人戦において相手に心を読まれるというのはかなり不利になるからな。ビィや団長に倣って習得したんだ。フルフェイスの兜で顔を隠すという手もあるんだがな、戦いにおいて常に万全の状態で挑めるとは限らないだろう?」
俺も専用の対筋肉読心術用のマスクがあるが、常につけるようでもないしな。
「皆さんおかえりなさい!…はわわ!グランに負けない筋肉さんです!」
「おぅルリア!戻ったぜぇ!」
今度はまともな奴だと助かると思ったんだが…この青髪女…なんで裸足なんだ…。
「ところでデクにバクゴー、見たところかなりの手だれのようだな?少し手合わせしてくれないか?」
ほう。面白ェ…雑魚の相手ばっかで退屈してたところだ。それに異世界まで来て何も得るものが無いのもクソだからな
「いいぜ。ぶっ殺してやる」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
野郎の武器は十中八九背中の大剣だろうが…まだ他に武器を隠してるかも知れねぇ、警戒しておくに越した事はねェ。それにクソ筋肉の野郎がグランの事を説明する時に『魔法』と言っていた。その魔法が俺が思ってるような物ならもしかしたらノーモーションから攻撃してくるかも知れねえ
「いい眼だ。初めての相手によく観察と警戒をしている。」
あの大剣…大きさと形状から察するにかなりの重量のはずだ。…随分と軽く振ってるように見えるが…まずは様子見の爆破だ。
「そらよォ!!」
「ふむ、距離を詰められる前に魔法で迎撃とは…気性に似合わず魔法使いだったか」
コイツ…籠手でガードしたのか。そのまま振り抜いて来やがるとはな…!爆発ついでに距離取っといて正解だったぜ。アイツの腕の長さと大剣のリーチ…中々に厄介だな
「む?魔法の爆破を移動手段にも応用しているのか、なかなか面白い戦い方をするな」
「次はこっちから行くぞッ!」
「!」
爆速ターボッ!
「接近戦とは!」
更に眼前で目眩しの爆破ついでに方向転換…背後に回り込…ッ!
「おや、やはり背後に回り込まれていたか」
チィ…エンデヴァーの野郎と同じタイプか、戦いの経験からくる勘で対応して来やがった!
「ふむ、評価を改めなければな。バクゴーは魔法使いではなく魔法を補助に格闘を行うタイプだったか。…そしてまだ何か手を隠している。」
弱攻撃じゃ意味無ェか、なら…!
<登場人物紹介>
グラン…グランブルーファンタジーの男主人公。あらゆる「ジョブ」を納め、剣に槍、銃に弓、その気になれば魔法や楽器とあらゆる物を使い戦うことができる戦闘のプロ。だが最大の武器は筋肉。全てを撃ち砕く拳に全てを跳ね除ける肉体があれば全て解決するのである。
ビィ…グランの相棒。所謂ドラゴンであるが、俗に言う『オイラ』であり、グランと組み手を続けた結果彼と遜色ない強靭な肉体となっている。角があり、尻尾が生えているし、羽もある。だが羽では飛ばず脚力で飛ぶ。グランとペアで武闘会に出場し会場を粉微塵に粉砕した過去をもつ。
ジークフリート…大剣を軽々と払う騎士。竜の血を身に宿し人並外れた身体機能を持つ。
ルリア…グランの命の恩人。砂漠でも火山でも雪山でも街中でも森の中でも常に白のワンピースと裸足で過ごす豪の者。女性だが胸筋はグランの方がサイズがデカい。