ったく…漸く飯か。腹減ったぜ…。
「ん、これ美味いな」
「おや、アンタ辛いのいけるクチかい?結構辛めに作ったんだけどねぇ」
ランチラッシュの激辛麻婆豆腐とはまた別の良さだ。舌が千切れて弾けるような刺激、全身の血液が沸騰し、毛細血管が爆散しそうな体の熱さ。美味い…。
ヒュゴウ!!
!?なんだ…!?皿の上の料理が全て消えたぞ…!?
「はわわー!どの料理も美味しいですー!」
「悪ィはバクゴー、ルリアの奴、美味い飯を見るといつも『ヒュゴウ』しちまうんだ」
いや、ヒュゴウって何???
「かっちゃん、ヒュゴウっていうのはルリアさんの脅威的吸引力が醸し出すブラックホール的食事法を行うときに発生する真空波の音、転じてその食事法そのもののことを言うみたいだよ」
またコイツ誰かの心読んだのか…。チッ…まぁいい、幸いテーブルの端の料理は辛うじて残ってんな
「おう、バクゴー。コイツが食いたいのか、そらよ」
「おう、ありが…ってなんでクソヴィランも一緒に飯食ってんだァ!?」
「固いこと言うなよ。今じゃ互いに異世界に飛ばされちまった身だ。争ってもしょうがねぇだろ?ここは一時休戦して元の世界に帰る方法をだな」
ヴィランがまともっぽいこと言ってんじゃねェ…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「さて、食事も済んだことだし…一つ聞いても良いかな?ミーシアちゃん」
ミーシア…?誰だそれ
「おう、バクゴー。ミーシアってのはあの白い髪の小娘の事だぜ」
黙れマスキュラー。モフトマスキュラーしながら喋るな。
「な、何かな…?」
デク、お前もモストマスキュラーに対抗したラットスプレットフロントをするな。ミーシアとか言うモブガキが引いてるだろうが。
「君だよね?僕たちをこの世界に呼んだのは」
「…!どうして…」
「その答えは…筋肉さ!悪いけど筋肉読心術で心を読ませてもらったよ」
このガキが俺達をこの世界に…?…なるほど、このガキ…星晶獣とかって奴か…!
「なるほど、君の役割は『救済』…でも君は救済とは何かわからなくてずっと悩んでいたんだね」
救済…。ゾーイの調停といい、確かに分かりにくい役割だ。具体的になりすりゃ良いのかわからねぇのも無理はねぇ。
「そうか、自分の役割を果たす為に何をすれば良いのかわからない…それは確かに辛い事だな。」
同じ星晶獣のゾーイが言うならそう言うものなんだろう。
「救済とは何か…その答えは簡単さ!」
黙れ。もうお前の口から出るその先の言葉は一つしかねぇんだよ。
「それは…筋肉さ!!」
ほら、やっぱり。
「筋肉…?」
「そう!筋肉は全てを解決するからね!救済とは困っている人を助けると言う事、そして困り事は全て筋肉で解決が可能、即ち…救済とは筋肉なのさ!」
破綻した理論を展開するんじゃねぇよ。
「確かにオイラ達も帝国に追われてて困ってた時己の筋肉で解決したもんなぁ」
「はわわー!確かにコロッサスが暴れた時もグランが背負い投げで鎮圧してましたね!」
「俺も警察やヒーローに追い詰められた時この筋肉でボコボコにしてやったっけな」
「俺も追われの身になっていた頃はこの身こそが頼りだったな」
なんだ??俺がおかしいのか??
「そっか!救済とは筋肉なんだね!」
違うぞ??
「待っててね!ちょっと救済の為の準備してくる!」
嫌な予感しかしねぇな???
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「弓を構えた天使のような上半身に…竜のような顔の下半身、あれが星晶獣としてのミーシアの姿なのか」
外に出てみれば白く巨大な化け物が佇んでいたが…ゾーイの言葉を鵜呑みにするならあれがミーシアらしい。
十中八九デクの馬鹿げた発言により感化された結果だ。
「救済とは筋肉。筋肉には鍛錬が必要!即ち、私は人々に苦難を与え、鍛えるために産まれてきた!!」
そんな訳あるか。
「つまり僕達が君を打ち倒し更なる筋肉を得ればその筋肉で世界の困っている人々を助けられる。即ち救済ということだね!」
だからそんな訳あるか。
「油断するなよバクゴー。星晶獣の力は生の人間を優に超えるものばかりだ。」
「わぁってるよ!」
見た目がほぼ人間のゾーイですら軽い横薙ぎでジークフリートの全力に匹敵したほどだ。アイツが見た目だけの虚仮威しでなければその威力は直撃すればタダじゃ済まないだろう。更に俺達へ『苦難』を与える為なのかは知らないが、ミーシアは空間から魔物を生み出していた。
「む、あの魔物はミーシアが産み出していたのか。私は周りの魔物達を一掃しよう。君達は本体を叩いてくれ。」
「ゾーイ殿、助かる。では行くぞバクゴー!」
「俺に指図してんじゃ無ェ!」
本体を叩くと言っても相手はマウントレディぐらいのデカさか?正直弱攻撃じゃ大したダメージにはならないだろう。なら…
「ッチィ!」
攻撃が飛んできた…簡単には近づかせてくれないらしい。
「これならどうだァ!?」
クソ肉ダルマの筋肉装甲をも貫く貫通性と、着弾時に確実に抹殺できる爆破を合わせた…高速徹甲榴弾だ…!
「ーーーッ!」
ノーダメージって訳じゃ無いが有効打って感じじゃねぇな…クソが…!
「効いてる効いてる!」
「効いてるぜェ!」
「効いてるなァ!!」
うるせえぞ筋肉共…!大して効いてねぇだろうが嫌味か…って何してんだコイツら…なんで筋肉4人で殴り合ってんだ…。
「おい、ジークフリート。説明しろ」
「ん?そうか、バクゴーは初めて見るのか。アレはグランが自身のHPを奥義ゲージに変換する『他心陣』という技だ。」
?いや、意味がわからないな。
「奥義を放つにはそれなりに身体を温める溜めの時間が必要となる。だが、他心陣はあえて己を傷つける事でそのエネルギーを奥義の準備に割いているという訳だ」
明らかに他の人物を殴っているんだが?
「まぁ、グランとビィ、デクとそれからマスキュラーの4人がお互いをお互いに殴る事で全員で一気に奥義を放つつもりのようだな。」
もう勝手にしてくれ。俺は知らねぇ。
「よっしゃァ!!暴れてやるぜェ!!見ろォ!俺が!『モストマスキュラー』だァ!!」
見たく無いんだが?
「出たな!プロポーションお化け!」「採れたて新鮮肩メロン!」「ナイスバルク!」
筋肉が筋肉を讃える異常空間だ。もう帰りたい。
「星晶獣だかなんだか知らねーが!圧倒的筋肉の前には無力だよなァ!!オラオラオラァ!!
「ほう、マスキュラーの奴、バクゴーが攻撃した箇所に三連続攻撃…即ちトリプルアタックを仕掛けたのか!」
「次はオイラの番だぜィ!」
なんだ…?ビィの奴、肉体…いや、筋肉が更に膨れあがっただと…?
「パワー特化型ビィモード!やってやるぜェ!『本気正拳突き』ッ!!」
見ればミーシアの体にはヒビが入っているようだった。まぁ、あんな連打の後に重たい一撃を喰らえばそうなるのかもしれないな。
「次は僕の番だね!」
「ッ!」
ミーシアの抵抗とも言える攻撃をクソ筋肉はその圧倒的筋肉で弾き、ダブルバイセップスを決めていた。いや、普通に攻撃しろよ。
「…!!」
「何故攻撃を弾けたかって…?それは、筋肉さ!さぁ、行くよ!!『スマーッスル!』」
圧倒的筋肉による圧倒的速度の殴打、ヒビの入った箇所への更なる一撃にミーシアも耐えられ無かったらしく、明らかに身体が砕けていた。
「みんな…ナイスファイト!」
「出るぞ…グランの奥義が…!」
次の瞬間、自身の十数倍はあろうかというミーシアをどこをどう持ったかは知らないが、グランは持ち上げていた。意味がわからない。
「とうッ!」
更に自身の何百倍はあろうかという重たい相手を抱えたまま跳躍。なぜ10メートル異常跳び上がれているのかは謎だ。「その答えは!」黙れ。筋肉だろわかってんだよ。
「『トルネードディザスター』ッ!!」
空中で上下を反転したグランはそのままどうやってるのかは不明だが、抱えるミーシア諸共錐揉み回転をし始めた。そうはならんだろう。そして地面へと叩き付けた。
「F U L L C H A I N ! !」
どうしたジークフリート。急にでかい声出して。
「4人が連続で奥義を放ったからな。言わねばと思ったのだ」
そういう物らしい。
「「「「筋 肉 カ ー ニ バ ル !」」」」
筋肉4人がそれぞれモストマスキュラー、サイドチェスト、ダブルバイセップス、ラットスプレットフロントを決め何か叫んでいるがアレも多分お約束の何かなのだろう。兎に角ミーシアは動かなくなっていた。まぁ、あんな暴力の応酬を受ければ流石に耐えられないんだろう。
…。
…ん?アイツが俺達をこの世界に呼んだんだよな?そいつぶっ殺したら俺らはどうやって帰りゃいいんだ?
筋肉読心術があれば黒幕(?)の考えを読み取れるため、シナリオの大幅短縮が可能だ!
そして筋肉があれば相手の守りを打ち砕けるので流れがスムーズだぞ!流石筋肉、筋肉は全てを解決するな!!
キャラ性能
[爆発的苦労人]爆豪 勝己 火SSR ヒューマン
得意武器 格闘 銃
アビリティ1:爆殺真拳
敵の強化効果を1つ無効化し、敵全体に3回火属性ダメージ。自身の奥義ゲージ20%上昇◆通常攻撃の代わりに自動発動
アビリティ2:爆破装甲
自身のHPが最大値の5%減少。自身に被ダメージ軽減効果、カウンター効果(被ダメージ/3回)◆ターン開始時自動発動
アビリティ3:戦闘続行だ!
自身のHPを全回復する。自身に不死身効果(1回)◆ターン終了時に瀕死の場合、キュアポーションを1つ消費して自動発動
アビリティ4:爆殺王
敵全体に火属性極大ダメージ2回。◆HPが0になった時にバトル中1度だけ自動発動。
奥義:高速徹甲榴弾
火属性ダメージ(極大)、火属性追加ダメージ
サポートアビリティ1:個性「爆破」
敵の防御値、耐性、一部を除く強化効果を無視する。常に全力でカウンター。1ターンに2回行動するが、通常攻撃を行わない。
サポートアビリティ2:俺に指示してんじゃねぇ!!
バトル開始時主人公とポジションを交代する。
不死身効果(1回)
ガード不可、庇われない、味方からの強化効果を無視する、戦闘続行だ!以外でHPが回復しない。爆破真拳以外で奥義ゲージが上昇しない。
アビリティを使用できないが条件を満たす事で自動発動。奥義ゲージが100%の時奥義を温存しても使用する。